鉄ちゃん&うなぎ好き必食! 静岡県・天竜浜名湖鉄道の駅舎内にうなぎ店があった!

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世にも珍し「エキナカうなぎ店」

駅のホームや構内で楽しめるグルメといえば、うどんやそば。小腹を満たすだけではなく、その地域ならではの麺やつゆ、具を味わうのも旅の楽しみである。

静岡県の浜名湖北岸を走る天竜浜名湖鉄道は、県西部の湖西市と掛川市を結ぶローカル鉄道。

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始発駅の新所原駅の改札口を出ると、

 

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食欲をそそられる香ばしい匂いとともに、普通の駅ではあまり見慣れない光景が目に飛び込んでくる。

 

f:id:Meshi2_IB:20160103153054j:plainなんと、そこにあるのはそば店やうどん店ではなく、うなぎ店。その名も『駅のうなぎ屋 やまよし』。

 

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持ち帰りのうなぎ弁当だけではなく、店内で食べることもできる(ただし、落ち着いてうなぎを食べてもらいたいという店主の思いから、子供の入店は原則NG)。しかも、うなぎ丼はいちばん安いもので1,300円。ここ何年か高騰が続き、庶民にとっては今や高嶺の花となったうなぎがこの値段で食べられるのは絶対にお得だ。

 

弁当だけじゃなく店内での飲食も可能

カウンターで注文してお金を払った後、店内の座敷へ。

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席数は10席くらいか。やや狭いのは否めないが、立ち食いがメインの駅のうどん・そばのスタンド店と比べれば天国だ。

 

待つこと約10分。ほかほかの「うなぎ丼」(写真はうなぎ1尾入り2,100円、ご飯の中にもうなぎが入っている)が目の前に。あまりにも腹ペコだったので、追加料金110円でご飯を大盛りにした。

 

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まずは、蒲焼きをひと口……。おおっ! 身はふんわりしていて、皮はパリパリ。この絶妙な焼き加減といい、甘さと辛さのバランスが取れたタレの味付けやご飯の炊き具合も完璧だ。

 

さらにはお吸い物や漬け物にいたるまで、巷のうなぎ店よりも旨いじゃないか。こんなにも完成度の高いうなぎを食べたのは本当に久しぶり。思いきりご飯をかき込んで、あっという間に平らげてしまった。

 

名物は「うなぎうどんスペシャル」

しかし、なんでまた駅にうなぎ店を開いたのか。店主の山田忠義さんに話を聞いてみた。

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「開店したのは平成2年かな。もともと、ここはうどん店で、私はうなぎの燻製を卸してたんだ。で、店を閉めるというから、やってみようかと。(山田さん)

 

当時、山田さんは祖父の代から続く養鰻業を営んでいて、イカオイルやニンニクエキス、ビール酵母などを飼料に混ぜてうなぎを育てていた。店を開いたのは、本当に旨いうなぎを食べてもらいたかったからにほかならない。

 

いいうなぎは、何かを足したり引いたりしなくても十分に美味しいんだ。15年前に養鰻業はやめたけど、今でも旨いうなぎを見極める目利きには自信があるよ。(山田さん)

 

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この店のうなぎのレベルがいかに高いかがわかるメニューがある。それがうなぎを丸ごと1本のせた店の名物ともいうべき「うなぎうどんスペシャル」(1,800円)。

 

焼きたてのうなぎをカットせずにそのままのせてあるので、まずは豪快にかぶりついて身の柔らかさや皮のパリパリ感を堪能してみよう。食べているうちにつゆに染み出したうなぎの旨みが麺に絡んでメチャクチャ旨い!

 

素人が焼いたうなぎではつゆが生臭くなってしまうが、山田さんの手にかかれば、余分な脂をほどよく落として焼き上げているため、臭みはまったくない。さらに、つゆに浸したうなぎをネギとともに食べたり、添えられた山椒をふりかけると、また違った味わいになる。

 

いやぁ、うなぎとうどんがこんなにも合うとは思わなかった。山田さんのアイデア、そして技術には脱帽だ。

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技術といえば、山田さんの職人技を凝縮させた「白焼き」(時価)も販売している。お中元やお歳暮のシーズンになると、多くの人々が買いに来るという。

 

「正直、うなぎ丼はウチよりも旨い店が沢山あると思ってるけど、白焼きに関しては誰にも負けない自信はあるよ。(山田さん)

 

うなぎだけに注文を受けてから丁寧に焼き上げるので、立ち食いうどんのようにすぐに食べることはできないが、この待ち時間がうなぎの醍醐味であり、旅の楽しさでもある。

 

お店情報

駅のうなぎ屋 やまよし

住所:静岡県湖西市新所原3-4-1 天竜浜名湖鉄道新所原駅舎内
電話番号:053-577-4181
営業時間:10:30~18:30(食事は11:00~15:30L.O.※売り切れ次第終了)
定休日:火曜(臨時休業あり)
ウェブサイト:https://www.tenhama.co.jp/spot/list/346/

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は2015年12月のものです。

 

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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