麺類が恋しくなってしまった時は
ダイエッターたちの間では、「糖質制限にいちばん効果的な食材は何か」という議題がよく上がります。
これについてのナンバーワンは今のところ断言できませんが、逆に「糖質制限中にいちばん欲してしまう食材は何か」と聞かれたら、間違いなくこう答えるでしょう。
それは「麺類」であると!
特にラーメンやパスタは突発的に渇望してしまう傾向が強い模様。
そんな「糖質を減らしたい麺類ラバー」にぴったりな代用食材を発見いたしました。
それは……
「えのき茸」です!!!!!!!!!!!!!
えのき茸のカロリーは100gあたり約22kcalで、糖質は約3.7g。
まさに糖質制限ダイエットには最適な食材です。そのうえ、食物繊維やミネラル、ビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれているため、健康にもバッチリ。さらに、一束200gの大株でもだいたい100円程度で買えてしまうというコスパの良さも素晴らしい。
そしてなにより、食感がとても麺類に近いのです。
ツルツルした舌ざわりや喉越しが、「麺欲」をほど良く抑えてくれるうえに、えのき茸自体のうま味もあるので一石二鳥というわけです。
今回は、そんなえのき茸を使った糖質制限レシピを3つご紹介いたします。
とりあえず麺つゆで食べる「そうめん風」
【材料】(2人分)
- えのき茸 200g
- 麺つゆ 適量
- 薬味 お好みで
【作り方】
まずは、石づき部分をザクッと切り落とします。お好みで長さをもう半分にカットしてもOKです。
えのき茸を細かくほぐして、耐熱容器に入れて電子レンジで2~3分ほど加熱します。
加熱されてしんなりしたえのき茸を流水で冷やしたら、盛り付けます。
なんかもう、この時点でちょっと麺ぽくないですか? 期待が高まりますね。
その横にそっと、薬味を入れた麺つゆを添えれば出来上がり。
こ、このビジュアルは完全に夏の定番メニューのそうめんです。すごい再現度!
はてさて、そのお味は……?
えっ……マジで!?
食べた瞬間につい、私はそう呟いてしまいました。美味しい。すごく、美味しい。ちゅるちゅるっと食べられてしまう喉越しは、まさにそうめんそのもの。
しかし、そこに茸ならではのうま味がプラスされており、驚くべき味の深さが生じています!
ちなみに、私は2人前であるはずの200gを瞬殺でペロリ。それでも約44kcalという、おそるべき低カロリーなわけですよ。
本物のそうめんよりも圧倒的に低カロリーです。
えのき茸のダイエット優等生食材っぷりには舌を巻いてしまいますね!
たらこであえて、しそをのせる「スパゲッティ風」
【材料】(1人前)
- えのき茸 100g
- バター 5g
- たらこ 40g
- しょう油 大さじ1/2
- しそ お好みで
【作り方】
続いては、スパゲッティ風にしてみたいと思います。
えのき茸をレンジで1〜2分ほど加熱したら、まだ熱いうちにバターをのせて溶かします。
そこに、ほぐしたたらことしょう油をまぶしてかき混ぜます。ピリ辛が好みの方は明太子をご使用ください。
お皿に盛り付け、その上にしそをトッピングすれば出来上がり!
普通のスパゲッティに比べて加熱時間が激的に短いので、超時短レシピとしても有効ではないかと思います。さて、肝心なお味の方ですが……。
うまぁっ!!!!!!!!!!!
えっ、なにこれ。本当にえのき茸にたらことバターとしょう油を混ぜただけ!?
ヘタすると、普通に作ったたらこスパよりイケるかもしれない……そんな考えが浮かんでしまうほど、うま味が濃厚なんです! これも完全に瞬殺でした。
茹でたスパゲッティの100gあたりのカロリーは、およそ140kcal。
それがえのき茸なら100g約22kcalで済んでしまうわけです。ぜひたらこ以外でのスパゲッティ風アレンジも試してみたいですね。
夏だから涼しげに「冷麺風」
【材料】(1人前)
- えのき茸 100g
- 冷麺の具材(チャーシューやキムチなど) お好みで
(スープ 約200ml)
- 水 170ml
- 酢 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- 鶏ガラスープの素 大さじ1/2
【作り方】
スープの材料をすべて合わせて混ぜます。酸っぱめが好きな方は、酢の分量を増やすなど微調整してください。
1〜2分ほどレンジで加熱したえのき茸を、流水でざっと冷やしてからスープに入れ、その上にお好みで具材を盛りつけてください。
今回は冷蔵庫にたまたまあった青菜とキムチ、チャーシュー、ゆで卵をトッピングしてみました。さて、その味はというと……?
……優勝!!!!!
はい、きました。これ、優勝ですね。
夏にぴったりの、サッパリした味付けとツルツルえのき茸の相性が抜群です。
正直、これなら無限に食べられます。わんこえのき茸冷麺、できそうです。
10杯おかわりしたって、えのき茸の合計カロリーは約220kcal。凄まじいヘルシーさです。
低糖質、低カロリーなだけでなく、美味しさやコスパの良さまでも兼ね備えたえのき茸。
麺への欲望が抑えきれなくなったダイエッターさんは、ぜひ活用してみてくださいね。
書いた人:西たまお
大学在学中より映像ディレクターを志し、映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーに。主にWEBサイトで健康や食、お笑いに関するさまざまな記事を執筆中。