こってりウマい「旬のかつおの甘辛たれ丼」は、ご飯を冷まして作るとなおウマい【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

かつおが美味しい季節になってきました。この時期のかつおは「初がつお」と呼ばれ、身は赤々として味はあっさりめ。そのかつおの刺身を、ご飯がすすむ甘辛こってりのたれをたっぷりかけて丼ものにしていただきます。

ガツンと効いたにんにくの風味と、たっぷり入れた玉ねぎの甘みが絶妙なたれで、旬のかつおをたっぷりお召し上がりください。

 

魚屋三代目の「旬のかつおの甘辛たれ丼」

【材料】1人前

  • かつおの刺身 7切れ程度
  • 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
  • 温かいご飯 1人分
  • 薬味ねぎ、みょうが(刻む)、しょうが(せん切り) お好みで

(A)

  • しょうゆ 大さじ3
  • みりん 大さじ2
  • 日本酒 大さじ1
  • おろしにんにく(チューブタイプでもOK) 小さじ1/2

 

作り方

1. 玉ねぎを耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけたら、600wの電子レンジで3分加熱します。

 

3分加熱すると、玉ねぎの表面が透き通ってきます。

みじん切りにした玉ねぎを事前に電子レンジで加熱しておくのは、玉ねぎの辛さを抜き、甘みを引き出す時短ワザです。また、この玉ねぎをしょうゆなどと一緒に小鍋で煮詰めてたれを作るのですが、玉ねぎが生のままだとやわらかくなる前に汁が煮詰まりすぎてしまいます。

 

2. 小鍋に1と(A)を入れ、

 

弱火で汁気が半分くらいになるまで3~4分、煮詰めて火を止めます。

 

粗熱がとれたら、小さめの器に移して冷蔵庫で冷やしておきましょう。これで甘辛たれは完成です。

 

3. ここで、刺身丼が美味しくなるひと手間。丼にご飯をよそい、ラップをしたら、常温で5~10分置いて冷ましておきます。

熱々のご飯で刺身丼を作ると、刺身が温まって生臭さく感じることがあります。時間があればご飯を少し冷ましておくと、鮮度のいい刺身をより美味しく食べられますよ。

このひと手間、刺身丼レシピの際はいつもおすすめしていて、編集担当さんも刺身丼は必ずご飯を冷まして作るようになったそうです。ぜひ試してみてください。

 

4. ご飯の上にかつおの刺身を盛り付け、薬味ねぎ、みょうが、しょうがなどをお好みで添えたら、

 

冷やしておいたたれをたっぷりかけて完成。

 

濃厚たれとかつおのうま味でご飯をがっついて!

にんにくのパンチが効いたたれと、かつおの相性は抜群! 濃厚なたれとかつおのうま味でご飯がすすみまくります。冷ましたご飯で作るのがおすすめですよ。ご飯を酢飯にしたり、一味唐辛子や七味唐辛子をふって食べたりしても美味しいです。

この甘辛たれは、かつおのほかまぐろ、ブリ、ホタテやいかの刺身、甘えびなどにも合います。魚以外でも鶏肉や豚肉、牛肉にも合うのでぜひお試しください。

秋の戻りがつおにも合いますが、脂がのった戻りがつおで作る場合は、こってりしすぎるのでたれにはお酢を少々加えるのがおすすめ。さわやかさがプラスされて箸がすすみますよ。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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企画協力:フーディストノート

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