【冬限定・牡蠣そば】立ち食いそば店なのにカレーも絶品すぎるお店【東京ソバット団】

東京・新橋「丹波屋」の店頭に掲げられたボードにこう書かれている。ミニカレーセット(500円)、牡蠣そば※バター入り(480円)、あさりごはん(100円)。ある冬の季節メニューである。ラインアップも価格帯も魅力しかないじゃないか。どれにしよう、というより全部食べたい。そうだろう?

エリア新橋 (東京)

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新橋の「丹波屋」は、冬限定「牡蠣そば」と「インドカレー」が絶品

こんにちは! 寒いのが苦手、というか憎悪に近い感情を持っている、東京ソバット団の本橋です! 

私はほぼ立ち食いそばなんであまり感じませんが、寒い日が続くと、やっぱり立ち食いそばが食べたくなってきますよね。というわけで、今回は冬の味覚が味わえる立ち食いそばを紹介します。

 

場所はJR新橋駅の日比谷口から……

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ビジネスマンが行き交うSL広場に出て、その左手にそびえ立つニュー新橋ビルの1階。

 

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オヤジ好みなお店がズラリと並ぶ、通り沿いの一角に、 

 

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今回、紹介するお店「丹波屋」があるのです!

 

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こちらは開業してから、今年で33年目。

 

新橋と言えば、数多くの飲食店がある激戦区ですが、もちろん立ち食いそばも例外ではありません。そんなところで長い間、評判のお店であり続けているわけですから、ただ者じゃあ、ありませんよ。

 

さてさて、店前に出されたボードを確認しますと…… 

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ありましたよ、「牡蠣そば」の文字が。

 

老舗系のそば店では冬限定のメニューでよく出される「牡蠣そば」ですが、それがこのお値段で楽しめちゃうのです!

 

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店内はこのようにL字カウンターで純粋立食いスタイル。なんというか「新橋」って感じがしますね~。(私の顔が歪んでいるのは広角レンズのせいです)

 

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さて、さっそく「牡蠣そば」をいただきましょうか。

 

まず、こちらは調理法がポイントでしてね、そばツユで牡蠣に火を入れるんですよ。こうすることで、牡蠣のうま味が溶け出してツユがステージアップするわけなんです。 

 

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で、いただいたのがこちら、「牡蠣そば」(480円)。

 

このバターがツユに合うんですよ。こちらのツユは鰹ダシのうま味がしっかりあって、かえしは控えめなタイプ。ツユをすすると、まず鰹と牡蠣のうま味がぶわっと広がって、そのあとでバターの優しい味がフワッと広がっていくんです。

 

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なんだか偉そうなこと書いてしまいましたが、ツユと牡蠣とバターがベストなマッチで、まぁとにかく美味いんです。

完飲必至、ってやつですね。 

 

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さて、いつものようにこれだけじゃ終わりませんよ。

 

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こちらの天ぷらは自家製で、かき揚げやゲソ天にごぼう天など、おいしいタネがいろいろそろっているんですよ。

 

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そんな中でも、この時期におすすめなのは春菊天でしょう(春菊天そば 380円)。

 

こちらのは衣が薄めでギュッと春菊が詰まった、いわゆる密集タイプ。 

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これをツユに浸すとハラハラほどけるんで、そいつをそばと一緒にズズッとすするわけですよ。そうするとこの時期ならではの強めな春菊の香りと、ググッとキイた鰹のうま味が混然となって、まったくもううまい!

 

そして、ここで個人的におすすめなのが、カウンターにある青唐辛子の醤油漬け(写真右)。一瞬、タイ料理店によく置いてある「プリックナンプラー」(青唐辛子のナンプラー漬け)のようですが、実はこれ、伊豆諸島で刺し身を食べるときなどに使われる、島とうがらしの醤油漬けにヒントを得た、こちらのオリジナル調味料なのです。

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青唐辛子だけにかなり辛いんですが、こちらのツユは優しめな味にもかかわらず鰹がビッとキイているんで、味が壊れることなく辛さを楽しめるんですよ。ガツンとくる青唐辛子のインパクトがたまりません。

 

量はこのぐらいで十分。

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ちなみに本当に辛いので、そばをすするときは注意しましょう。

同行した安藤カメラマンは、青唐辛子が気管に入ってむせてしまい、10分ほど撮影が止まりました。

 

そして辛いとくればカレーなんですが、「丹波屋」はカレーもすごい。そば店のカレーと言うと、ルーをダシで伸ばした和風な味わいのものを想像すると思いますが、こちらはスパイスから作る、本格的な「インドカレー」(450円)なのです。

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ホールからパウダーまで15種類のスパイスをブレンドするという、気合の入りまくったこちらのカレーは、素材を煮込んだ後にミキサーにかけたサラサラタイプ。一口目の辛さはさほどではないんですが、食べ進めるうちに全身が熱くなり、汗がジワジワと出てきます。 

 

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カルダモンのビシっとした香りが印象的で、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなりますよ。 

 

辛さが足りないというお方には、先ほどの青唐辛子漬けを掛けるのがおすすめ。繰り返しますが、掛け過ぎには注意を。

 

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3杯目だけど、スプーンが止まらない!

 

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そして最後に、やはりこちらの名物である、美人店員さんとおかあさんを紹介!

 

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「インドカレー」を出しているだけに、インド出身の方と思っている人も多いようなのですが、こちらのお姉さんはネパール出身。知り合いの紹介で、長いことネパールの方に何人も働いてもらっているそうなんです。この笑顔にいやされている常連さんも多いとか。今日はごちそうさまでした!

 

ちなみに「牡蠣そば」は冬限定のメニューで、2月いっぱいぐらいまでの提供とのこと。気になった方は急いで新橋へ向かってください!

 

お店情報 

丹波屋

住所:東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル1F
電話:03-3508-9579

営業時間:月曜日~金曜日7:00-23:30、土曜日7:30-19:00
定休日:日曜日・祝日

※この記事は2017年1月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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