やみつきになる「メルシー」の味を一度は賞味すべき

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みなさんには学生時代の思い出の味ってありますか? 授業や部活の合間に楽しんだ大学近くのお店にあったメニュー……。

 

どこか懐かしさを醸し出している料理を探しに、やってきたのは早稲田大学近くに佇む中華料理店、その名も「メルシー」。

 

創業から60年に渡って、学生たちの胃袋を支え続ける

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東京メトロ東西線「早稲田」駅から徒歩約2分のお店の前にやってまいりました。創業(1958年)からなんと60年に渡って、早稲田大学に通う学生たちの胃袋を支え続けてきたのです。

 

店名からどこかの喫茶店を連想しますが、お店の中からは煮干しのいい香りが。

 

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店頭のディスプレーにある、さまざまなメニューのサンプル。最近こんなサンプルを置くお店も少なくなったなあと思いながら、店内へ。

 

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木の壁に囲まれたお店の中で、お客さんの麺をすする音、そして中華鍋を振る音が静かに響いています。

 

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いらっしゃい。ああ、取材ね。今ちょっと忙しくなっちゃったので注文して待っててください」

 

料理中の店長の言葉を聞き、名物のチャーハンを注文することに。ふと側を見ると、若者の姿が!

 

——お食事中すいません。早大生ですか?

 

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学生:はい。文学部の一年生です。このお店は、大学に入る前から親戚によく連れてきてもらってまして。お店でラーメン食べながら、合格したら通うぞ! と勉強に励んでいました。

 

夢をかなえたんですね。食事をする声はどこか弾んでいました。

さて、席に座り店内を一望すると、メニューとともに貼ってあったのは大学サークルの宣伝ポスター。

 

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新入生募集やイベントの告知情報が載っています。

 

ラジオから流れてくる山下達郎の曲を聞いていると、扇風機の風に乗って香ばしい香りとともにチャーハンが運ばれてきました。

 

変に飾らず、シンプルでどこか懐かしい味付け

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これが多くの学生たちのお腹を満たしてきた、メルシー特製チャーハン(490円)。早速いただきながら、店長に直撃しました。

 

——うん、うまい! 隠し味は?

 

店長:いや、ぱっと見た通りですよ。具材はチャーシューとメンマ、錦糸卵それとさやえんどう。味付けは、塩と味の素でして。

 

——味の素!? 何と市販メーカーの名前が出てくるとは。

 

店長:創業当時から変にこだわらず、ずっとシンプルな味付けなんです(笑)。「あ、コレなら家でも作れるかも?」とお客さんに思ってもらえるような味が逆に魅力的に感じてもらったみたいで、ここまでやってこれました。

 

——名店というと門外不出の味があるイメージですが、このチャーハンはそうではないんですね。手が込んでいない、ゆえに愛される。もう一つのウリ、ラーメン(400円)はいかがでしょう?

 

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店長:朝6時から鳥足、煮干しからスープを取ることにはこだわっていますが、麺や具材はシンプルなラーメンでして。こちらも創業以来、一切変えていませんね。

 

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政治家も愛してやまない「メルシー」の味

——中華屋さんを営むことになったきっかけは……?

 

店長:元々メルシーは喫茶店で、今よりもキャンパスの近くで経営していたんです。二代目が少し離れたこの場所にお店を移したんですが、喫茶店の流れもあって当時はコーヒー、かき氷などもやっていたんですよ。昔は夏に冷やし中華もやっていたんですが「これはいらないな」と思ったメニューをバンバン削って今に至ります。

 

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——だからシンプルなメニューなんですね。昔と今で、訪れる学生さんたちの雰囲気は変わりましたか?

 

店長:昔は夜9時(現在は19時閉店)に閉店だったのですが、部活帰りの学生さんが駆け込む光景がよくありましたね。今は、そんなバンカラ時代のお父さんと、新しく入学した息子さんといった親子2代で来てくれるお客さんも結構いるんですよ。

 

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——常連のお客さんで、長いとどれくらい通っているんですか?

 

店長:50年くらい通い続けてくれている方もいますねー。一年に一回いらっしゃるお客さんが多いんですが、ある時数年ぶりにふらっと来てくれる人もいて。政治家の方もよく食べに来てくださるんです。

 

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——本当に多くの方に愛されているんですね……。

 

店長:もし卒業以降足を運んでいない方がいたら、ぜひチャーハンやラーメンを食べに来てください。家庭を持っても、懐かしいと思ったらふらっと足を運んでくれたらうれしいです。巣立っていた早大生の帰ってこられる場所として、これからもやっていきたいですね。

 

早大生を育ててきた名店・メルシー。他校のあなたもぜひ一度足を運んで欲しい。もう味わえないと思っていた、学生時代の味がおもてなしします。

 

お店情報

メルシー

住所:東京新宿区馬場下町63
電話:03-3202-4980
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日・祝日

www.hotpepper.jp

 

書いた人:ダイゴロ

ダイゴロ

コピーライターを営んでおります。 広告制作に携わる一方で、月刊公募ガイドにて「コピーはコーヒー牛乳飲みながら。」を連載中。人狼が、最近のマイブームです(強くはない)。

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