こんにちは、メシ通編集部です。
さて、本連載「蟲通」の第2回目。
漫画『めしにしましょう』単行本第④巻が2017年12月に発売されたばかりの小林銅蟲先生にご登場いただきます。
銅蟲先生、お久しぶりです!
今日は寒い冬に食べたくなる鍋料理を教えてもらいにきました。
・・・・・・・・・(無)。
あの、ところで、
劇的に、
髪型変わってませんか?
髪の長さで人格の荒廃の度合いをあらわしています。
と障子の向こうには今回の調理をサポートいただくアイドルの姿が……
その正体は、
地下アイドルの姫乃たまさん!
うはー、本物の銅蟲さんだ。『めしにしましょう』読んでます。とても最高です。今日は実写版めしにしましょう、楽しみにしています。
ありがとうございます。「どうぶつタワーバトル」をしましょう。
本日のゲスト:姫乃たま(ひめのたま)
地下アイドル/ライター。1993年2月12日、東京都生まれ。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を中心に、文筆業も営む。音楽ユニット「僕とジョルジュ」では、作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『First Order』『僕とジョルジュ』『もしもし、今日はどうだった』、著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。姫乃たまオフィシャルサイト
出汁作りの準備その①
まずは出汁作りの下処理から。
スーパーで売っている鯛(タイ)のアラを用意。これが出汁の一番手に。
水で、アラについた血や汚れを洗い落としていきます。
くぼんだ部分は歯ブラシを使うと◎。
血や汚れを落としたら、最後にお湯をかけて、
臭みを取る!
しまった。カメラ写りを気にして変な持ち方をしてしまった。熱い。
お湯は物体が変化しますからね。やばいと思います。
出汁作りの二番手は、鶏ガラ。これもスーパーなどで手軽に入手できるものです。
こちらも水で丁寧に洗って汚れを落とし、下処理します。
ある程度洗ったあとは料理用ハサミで、
手頃なサイズに切る。
切り落とす!
なんか銅蟲先生のブログみたいな絵面になってきた……
出汁作りの準備その②
そして今回の秘密兵器が登場。
それが海外製の超強力ミキサー「Vitamix」なのである!
「Vitamix」は海外でスムージー生活な皆さんに人気があります
二馬力で粉砕すると聞きました。
さっき下処理した鯛のアラ&鶏ガラを「Vitamix」の容器へ、
投入。
さらにかつお節も用意。これは、かつお削り節の「厚削り」という、厚みのあるタイプ。
これも投入。
そしてミキサーのスイッチを
ON!(ものすごい音がしてます)
料理とは思えない音がしますね。
林業みたいですね。
がしかし、それだけに、
圧がすごい。
ミキサーで粉砕中の食材が上にせりあがってくる力がとんでもなく強いわけで。
そこで、このアイテムの登場。
なんでしょうか、このポリスが持ってるこん棒みたいのは?
ご覧のとおり、上にせり上がってくる内容物を下へ押し戻すために使う、付属スティックなんです(正式名称はタンパーといいます)。
こんな感じで、
なるべく粉砕されるように、こん棒……じゃない、タンパーで下へ押し戻す!
いよいよ出汁を取る
そんなふうにして出来上がったのが、
意外にも、スライム感のあるピンク色。これが出汁のもとになります。
そこに取り出したのが、巨大な袋。
おっ、ごみ袋ですか。
「だしとりサンエース」と言う袋です。
この巨大な出汁パックにピンクのスライム……じゃない、出汁のもとを入れて、
鍋で、
煮ながら出汁を取ります。
なんだか大がかりに見えますが、あくまで鍋用の出汁です。
待つこと30分程度。だんだん煮立ってきました。
アクを取り除き、
さらに臭みを取るためのネギとショウガを投入。
約1時間後、すっかり出汁も取れた様子なので、巨大出汁パックはお役御免。
そこに醤油をドバドバと。
そして砂糖も投入。
ついに、
出汁が完成。
なんかドス黒っ!!
あれだけ手間をかけた黄金の出汁が土色に……。でも、とってもおいしそうな香り……。
色が濃いとだいたいうまいですよ。いま考えましたけど。
鍋の具材を切る
ここからは鍋の具材を用意。
この鍋になにがどれくらい合うか、振れ幅を知りたいので、
銅蟲先生イチオシの食材は、
ん?
それ、まさか……。
「パル」でも紹介されていた、
みる貝だ!
地下アイドルが、みる貝を……
結局、銅蟲先生がさばいてました。
うおっ、これマツタケっすか?
リッパな真鱈(マダラ)の白子まで。豪華!
いざ実食
そんなこんなで、
小林銅蟲先生、特製鍋の完成です。
具材は、
みる貝に、
マツタケ、サシの入った高そうな牛肉、野菜。
そして
痛風鍋かよ! とでもいいたくるような海の幸。
銅蟲先生、この鍋ってどうやって食べるんですか?
しゃぶしゃぶ的に食えるやつはそのように、
まずは鯛のお刺身をしゃぶしゃぶで。
なんとぜいたくな。
もちろん、
うまくないわけが、
ない!
断じて、ない!!
ぎゃー、顔が溶けた! ばかになる! ばかになるおいしさ!! 鶏の風味が……魚の風味が……おががが。
『クッキングパパ』に載っている九州の郷土料理「さしつけ鍋」
隣人登場(お約束)
宴も盛り上がりつつあるそのとき……
コタツから手が。
ん?
え?
むくりと出てきたのは、
(設定上)隣に住んでる、
パリッコさんだー。
小芝居もそこそこに、フツーに鍋で宴会してる風景になっちゃいました。
コタツで鍋つつき合うのってやっぱ最高に楽しいすね。
こんなしゃぶしゃぶ食べたことない! 普段しゃぶしゃぶって「タレ」を重視しがちですけど、これは火を通した時点で食材が濃厚なうま味と味をまといまくっていてタレがいらない。別次元〜!
うますぎて前のめりになるパリッコさんも、そうそう他の食メディアではそうそう見られまい。
しかし『めしにしましょう』の擬音って独特だと思ってたんですけど、
銅蟲さんの料理って本気で「バキャッ」とか「メキャメキャ」みたいな音がするんですね。そこに感動しました。
音というか、
料理のスケールがもう一般家庭のそれと全然違うわけですけど、
事実は漫画よりも奇なりというか、シェアハウスで大人数向けに作っていたのが
銅蟲料理の原点だと知って、非常に納得しました。。
はい。
シメはそばで
シメはそばで。もちろんうどんでもいいそうです。
つけそば感覚で食べるんですが、これがもう極上の味(すき焼きみたいに卵につけると最高なんですが、食べるのに夢中で卵を投入することを忘れてしまいました)。
もともと濃厚な出汁に食材から出たうま味も加わって、もはや飽和状態のスープ。そこにそばを? 最高に決まってます!
さっきのだしパック的なものはまだ二番だしが取れると思うので、
いいこと聞いた! とパリッコさん。
え、どこ行くんですか?
パリッコさーん。
帰っちゃった。出汁持って……。
そんなわけで、
お二人、今回もありがとうございました。
【おまけ】
ガチで銅蟲作品を愛読している姫乃さん、うれしさのあまり記念撮影&自前のコミックにサインもらってました。
こちら「蟲通」初回の模様です。合わせてどーぞ。
※レシピはすべて目分量です。ご了承ください。
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