ビールに合う「パン耳おつまみ」が誕生!
パン好きライターの逸見チエコです。こんにちは。
前回、パン屋 salut!!(サリュー!!)のシェフ・末次佑介氏と、パンを愛してやまない編集D氏を迎え、山型食パンの「山から食べるか、下から食べるか」をテーマにした記事を書きました。
第2弾の記事では、パンのプロである末次さんによる「パン耳を使った、店に出してもすぐに売り切れちゃうメニュー」のレシピを大公開します。
末次さんといえば、お酒好きのパン屋さんとしても名を馳せるだけあり、このレシピすごいんです!
何がすごいって、「パン耳」という概念があっという間に崩れ去るほどの、“別モノ”に変化しているということ、そして最高においしいということ……。
編集D氏も私も作ってみましたが、異次元のおいしさに感激し、食べた直後から報告メールが飛び交いました。
では!
……と、その前に、前回の記事で予告していた、
「山型食パンをコンロの直火で焼いて、食べてみた」のミニ食リポをどうぞ!
▲香ばしいいい香りがしてきます。パン屋さんにいるような(写真提供:逸見)
編集D氏からの報告
「BBQの串(割り箸でもOK)にパンを刺し、コンロの直火で焼いて食べてみました。結論、『食感』も味覚のひとつなのではないかというくらい、最高でした! 末次さんの言う『トースターにはもう戻れない』が、よく分かりました。簡単なのに、外側はカリッと中はモチモチで、本当においしかったです(*´艸`*)。逸見さんも、ぜひ、ぜひぜひ試して、こちらの世界へ来てください!!」
と編集D氏からの報告メール。直火、そんなにおいしくなるのか!
というわけで、やってみました。直火焼き。長めの割り箸が家にちょうどあったので、うなぎの蒲焼のように刺して焼いていきます。
片面10秒、引っくり返して10秒炙ります。
食べてみると、カリッのあとに、フワッとしたパンの風味が鼻腔を突き抜けます。
おいしい!
中に水分が閉じ込められた状態で焼きあがるので、パン屋さんの焼きたてに限りなく近い。
とにかく生地そのものの風味が際立っていて、トースターとはまったく違う焼き上がりです。
また新たなドアを開けてしまったようです。
気になった方は、ぜひ試してみてくださいね!
では、お待たせいたしました。パン耳のレシピを、どうぞ!!
「これ、パン耳でできてるって本当!?」なレシピ2種類
飲みの〆にピッタリ、5分でできるパン耳ふりかけ
パン耳をすりおろしたパン粉が、風味豊かな和風ふりかけに大変身。子どもにも安心な手作りふりかけです。
【材料/作りやすい分量】
- パン耳を粗くすりおろしたパン粉 30g
- ごま油 10g
- しょうゆ 10g
- 白ごま 5g
- 海苔(きざみ海苔) 2g
- 鰹節 2g
【作り方】
(写真提供:salut!!)
①おろし金で粗くすりおろしたパン粉をフライパンに入れ、強火でから炒りします。
(写真提供:salut!!)
②パン粉がキツネ色になったらごま油を加え、パラパラになるまで弱火で炒めます。
(写真提供:salut!!)
③フライパンのふちからしょうゆを回しかけ、さらにパラパラになるまで炒めます。
④白ごま→海苔→鰹節の順に加え、香りが立つまで炒めたら完成です。
▲前世(パン)のおもかげは消え去りました(写真提供:salut!!)
▲香ばしいパン耳ふりかけ。お出汁でお茶漬けにしても。いくらでもご飯が進みます(写真提供:salut!!)
ビールのお供に最高な、パン耳フライ
お酒好きな末次さんらしい、ビールに合う絶品おつまみフライ!
揚げ物はちょっと……という人にも、ぜひ挑戦してほしいメニューです。
外はサクッ、中はふんわり。クリームコロッケのホワイトソースのようなまろやかな風味がお口に広がります。
材料がパン耳だということを忘れてしまうほど!
別世界へのドアが開きますよ。
【材料/作りやすい分量】
(写真提供:salut!!)
- 細切りにしたパン耳 150g
- お湯 280g
- コンソメスープの素 固形1個(約5g)
- しょうゆ 10g
- ブラックペッパー 適量
- 小麦粉 適量
- 溶き卵 1個分
- パン耳を粗くすりおろしたパン粉(市販のものでもOK) 適量
- 揚げ油 適量
【作り方】
(写真提供:salut!!)
①ボウルに砕いたコンソメスープの素を入れてお湯で溶き、しょうゆを加えて、スープを作ります。
(写真提供:salut!!)
②パン耳を①に浸し、しっかりと吸ったら取り出して、ブラックペッパーをふります。
(写真提供:salut!!)
(写真提供:salut!!)
③小麦粉、溶き卵、パン粉の順にまぶして170℃の油で、片面1分、裏返して1分30秒ほどキツネ色になるまで揚げます。
(写真提供:salut!!)
できあがり。
揚げたてのアツアツを、ビールと一緒にどうぞ!
※冷めてもおいしいです。
末次さんのアイデアには毎回驚かされますが、今回はさらにその果てなき創造力に度肝を抜かれました。見た目はとてもシンプルですが、味がすごいんです!
パンが持つ可能性って、無限なんですね。
パン好きな人にもそうじゃない人にも、ぜひ作ってみてほしい2品。
もちろん冷えたビールを用意してから作ることを、おすすめします!