暑いからタイの酸っぱ辛いスープを冷たく「冷やしトムヤムガイ風」のレシピ。ココナッツミルクは使わずに

こんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。

今回は酸味と辛味が効いたタイのスープ「トムヤムガイ」を身近な材料で、そして暑くなる季節に向けて冷やしアレンジで作ってみました。

トムヤムガイは、みなさんご存じのトムヤムクンの鶏肉バージョン。トムヤムガイのガイは鶏肉のことなんです。ここでは、ヘルシーで、冷たい料理にもよく合うサラダチキンをメインに、辛味には豆板醤を使用。ココナッツミルクは作りやすく牛乳に置き換えて、マイルドながら刺激も感じられるレシピにしました。材料にアレンジは加えていますが、味は本格的ですよ!

タイ料理の醍醐味といえば辛味や酸味、甘みに塩味と複雑な味わいをひと口で食べられるところ。食欲も右肩下がりのこれからの季節にピッタリなので、ぜひ作ってみてくださいね。

それでは作り方の紹介です。

 

Ki Yamamotoの「冷やしトムヤムガイ風」

【材料】(1人分)

  • サラダチキン(市販品。プレーン) 1個(100g程度)
  • ミニトマト 4個
  • しめじ 30g
  • しょうが 5g
  • 青唐辛子 1本
  • 水 100ml+150ml
  • 牛乳 60ml
  • 豆板醤 小さじ1
  • ごま油 小さじ1
  • レモン汁 小さじ1
  • 氷 適量

(A)

  • ナンプラー 大さじ1
  • 砂糖 小さじ1/3
  • 塩 ひとつまみ
  • 鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1/3

 

作り方

1. ミニトマトはヘタを落としたら縦に4等分に切ります。

 

2. 青唐辛子は斜めに3等分に切ります。

青唐辛子の代わりに、乾燥の鷹の爪でもOK。その場合は2本くらい入れると辛味がちょうどいいですよ。

 

3. しょうがはよく洗い、皮付きのまま1mmくらいの厚さにスライスします。

 

4. しめじは石付きを落としたらバラしておきましょう。

 

5. サラダチキンは5mmくらいの厚さに切ります。

 

6. 小鍋にごま油を引き、豆板醤を入れたら、弱火で豆板醤がフツフツとするまで炒めます。

豆板醤は一度炒めることで、発酵調味料特有のいい香りが引き立ちます。

 

7. 続いてしめじ、ミニトマトも入れ、弱火で1分ほど炒めます。

 

8. 全体に豆板醤が絡んだら、(A)、しょうが、水100mlを入れ

 

サラダチキン、青唐辛子も入れ、弱火のまま沸騰させて味をなじませます。

一度加熱してから冷ますことで、スープの風味もよくなり、具材に味がよくなじみます。

 

9. 氷水を入れたボウルを用意して、ひとまわり小さなボウルを重ねたら、8の具材、スープをすべて移して粗熱をとります。

 

10. 粗熱がとれたら、残りの水と牛乳、レモン汁を加えます。

レモン汁は風味が飛ばないように、最後に入れるのがコツです。

 

11. 器に盛り付け、氷を2~3個浮かべれば完成です。

キンキンに冷たくしたい場合は、盛り付ける前に冷蔵庫で30分ほど冷やしておくのがおすすめです。

 

冷やしトムヤムガイ麺でシメまで美味しい!

スープをれんげですくうと、フワッと唐辛子やナンプラーの香りがやってきます。アジアンな香りにテンションも上がりますよ。

そして、ひと口スープを飲むとまずは辛い! そして酸っぱい! トムヤム系の特徴の二つの味が一気にやってきて食欲が刺激されます。その後にはナンプラーの塩味とうま味、そしてほのかな甘みが口に広がり、じつウマい。ミニトマトのうま味もスープにしっかり出ています。

豆板醤にナンプラー、レモン、青唐辛子と特徴的な味の食材が多いですが、仕上げに入れた牛乳がそれらをやさしくまとめ上げてくれます。スープを吸ったサラダチキンも、しっとりやわらかな味わいです。

 

今回は少しスープの量を多めにしているので 具材をある程度食べたら最後はシメもいきましょう。中華麺を茹でて流水でキュッとしめます。それを残ったスープに入れれば、「冷やしトムヤムガイ麺」の完成です。

麺は、インスタントの麺を使うとアジアの屋台っぽさが出せていいですね。うどんやそうめんでも合いますので、家にあるもので楽しんでください!

酸味、辛味、甘み、塩味、そしてうま味と、5つの味をひと皿で楽しめる酸っぱい辛いスープ。身近な材料でできるので、暑い季節にぜひ作ってみてください。それでは、また次の記事で会いましょう!

 

作った人:キー山本

ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。

過去記事も読む

企画協力:フーディストノート

フーディストノート

“暮らしを彩るレシピとアイデア”をコンセプトに、 フーディスト®と共創するメディア&コミュニティ。毎日の食卓に大活躍の料理レシピ、食を楽しむアイデアやトレンド、キッチン収納や調理グッズのコラムなど料理・食と暮らしにまつわる情報が満載。
※2025年4月より「レシピブログ」から「フーディストノート」へリニューアルしました

トップに戻る