パクチー山盛り、クセ者揃いの具材で真夏の「冷やしチキンフォー」冷凍ストックもオススメ【メシ通の冷たい麺】

こんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。

ベトナムの定番料理「フォー」。米粉でできている平たい麺で、最近は乾麺のフォーをスーパーなどでも見かけるようになりました。わが家でもよく食べます。

今回ご紹介するレシピは、そのフォーの冷やしアレンジ。冷たいスープにツルツルの麺を合わせ、たっぷりのパクチー、そしてミョウガと具材はさわやかながら香りの強いクセ者揃い。真夏の食欲が落ちやすい時期にピッタリですよ。

 

Ki Yamamotoの「冷やしチキンフォー」

【材料】(1人分)

  • フォー(乾麺) 100g
  • 鶏むね肉 100g
  • パクチー  30g
  • ミョウガ 1本
  • しょうが 5g
  • オクラ 1本
  • 水 500ml(スープ用)
  • ニョクマム(ナンプラーでもOK) 小さじ2
  • 砂糖(あればグラニュー糖がオススメ) 小さじ1/4
  • 塩 ひとつまみ
  • 八角(あれば) 1かけ

 

作り方

1. 大きめのボウルや鍋にたっぷりのぬるま湯(分量外。手で触って熱くない40℃程度)を用意して、フォーを10~20分を目安に浸けて戻します。フォーを手で触ってやわらかくなればOK。ザルにあげて水気を切っておきます。

フォーはそのまま茹でると表面はドロドロなのに中まで火が通らない……などうまく茹でられないので、こうして戻してから茹でます。

 

ちなみに、毎回戻さなくてもいいように、わが家の冷凍庫には戻して保存袋に入れた冷凍フォーがいつもストックしてあります。食べる時は、袋から出して冷凍のまま熱湯で2分ほど茹でるだけ。すぐに食べられてオススメですよ。

 

2. 続いてスープを作ります。鶏むね肉は2~3片に切り分け、しょうがはよく洗い皮つきのまま薄切りにします。

 

3. 小鍋に水を入れ沸騰させたら、鶏むね肉としょうがを入れ、弱火でまずは10分ほど煮込みます。

 

4. アクを取り除いたら、八角を入れ、ニョクマム、砂糖(スッキリしていて素材の味を活かしやすいグラニュー糖がオススメです)、塩も加え、さらに10分ほど弱火で煮込みます。

スープはあまりボコボコ沸かすと濁ってしまうので、火加減を調節して、フツフツと少し沸いている状態をキープします。

 

5. スープを煮込んでいる間に具材を切ります。ミョウガは半分に切ってから、斜めに薄切りにします。

 

6. パクチーは、葉の部分は食べやすくザク切りに、

 

茎の部分は細かく刻みます。

刻んだ茎はスープに混ぜます。スープにパクチーの香りが広がりますよ。

 

7. オクラはよく洗い、かたいガクを鉛筆を削るように包丁で薄くむきます。

 

8. 4のスープは合計20分ほど煮て、鶏の味がしっかりしみ出したところで火を止めます。しょうがと八角は取り除きます。鶏むね肉も取り出し、粗熱が取れたら1cmくらいの厚さに斜めにそぎ切りにします。

氷水(分量外)を入れたボウルを用意して、ひとまわり小さなボウルを重ねたら、8のスープを入れて冷やします。

 

9. 鍋に湯(分量外)を沸かし、オクラをサッと1分ほど茹で、流水で粗熱を取り縦半分に切ります。

 

10. 続いて同じお湯でフォーも1分ほど茹で、

 

全体が白っぽくなったらザルにあげます。流水で粗熱をとって冷やしたら、しっかり水気を切ります。

 

11. 丼に冷やしたスープとパクチーの茎、茹でたフォーを入れます。ミョウガ、パクチーの葉、鶏むね肉、オクラをのせれば完成です。

 

パクチーたっぷり。香り豊かな冷たいフォー!

チキンフォーの冷やしアレンジ、完成です! スープは鶏のうま味とニョクマムの風味がたっぷり。刻んだ茎を入れたことでパクチーの香りもブワッと感じます。八角もほんのり香り、冷たいスープながら深い味わいが楽しめますよ。

 

冷たいフォーはツルツルのモチモチで、スープともよく絡みスルスル食べられます。トッピングしたパクチーの独特の香りとミョウガのほろ苦さ、そしてシャキシャキした食感もたまりません。鶏だしのさっぱりしたスープなので、個性強めのパクチーもミョウガもよく合います。

 

味変にラー油をたらしてみたところ、これが大正解! 冷たいスープがラー油の辛味でスッと引き締まる感じで美味しいです。フォーの味変の定番、レモン汁をかけてもいいですね。

冷やしたフォーはベトナムではあまり見たことがないものの、フォーの基本をおさえてアレンジしたので、手軽に美味しく作っていただけると思います。みなさんもぜひお試しくださいね。それではまた次の記事で会いましょう!

 

作った人:キー山本

ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。

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企画協力:フーディストノート

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