肉!!!
見てくださいよ! このうまそうな肉!
どっかのお高いステーキハウスの肉に見えません?
実はこれ、私が焼いたんですよ!
あ、こんにちは。メシ通レポーター・カメラマンの工藤です。
いや〜、最近、やたら肉食べてるんですよ。
なぜかっていうと、近所に激安スーパーができて、そこでこんな!
でかくて!
安い肉を売ってるんです!
100gあたり、なんと198円! すき焼き用の高級和牛の約10分の1の価格。
しかも、これ、601gですよ! 普通サイズのステーキは大体200gなんで、3枚分です。
まあでも、この肉って、うまいこと焼かないとあまりおいしくないんです。
なんかひと味足りないなあ……なんて思っていたところ、アメリカ人と結婚してテキサスに在住の友人からメッセージが。
「テキサスっ子のうちの旦那が焼くステーキ、最高!!」
なんじゃこりゃ〜!!!
肉!! 肉!! 肉!!!
しかも、動画まで!
おお! なんだこれ!? 肉に油をぶっかけながら焼いてる?
ヤバうまそう!
毎日毎日、肉を焼いて食べているというテキサス在住のアンドリューさん。
そのアンドリューさんが作るステーキの焼き方のレシピに間違いがあるわけありません!
さっそく、詳しいレシピを(奥様経由で)教わってみました。
簡単で激うま! テキサス流ステーキは材料もシンプル
で、教わってみたら、マジ簡単でした。
使うものはフライパンとスプーンだけ。
最近はやりの低温調理とか包んで保温するとか、そういう面倒なものとは無縁の世界。
ビバ、テキサス!
肉は、食べたい大きさで!
今回は、この601gの肉でご説明しましょう。
【材料】
- 牛肉肩ロースステーキ用 601g(好きな大きさで!)
- 塩・胡椒 適量
- バター 大さじ3(肉200gにつき、大さじ1)
- にんにく 1片(肉200gにつき、1片。さすがに3片は多すぎると思い、今回は1片使用)
- ローズマリー 3本(肉200gにつき、1本)
- 油(サラダ油、オリーブオイルなど) 大さじ2
肉とローズマリー以外は、いつも家にあるようなものだけですね。
下ごしらえも簡単なのがテキサス流
何時間も漬け込んだりとか、そんなことはしません。すぐ焼けます!
【作り方】
1.肉はしばらく放置して室温に戻しておいて、筋切りをします。
というか、この肉は最初から筋切りして売られているので、そのままで良いのですが、筋切りしていない肉を買った場合は、白い脂肪の部分に切れ目を入れてください。
2.肉に塩、胡椒をたっぷり目に振って、15分くらい置いておきます。
裏も。
表も。
そうそう、この肉なんですが、一番分厚いところは、約3cm!
食べ応えありますよ!
3.にんにくの皮をむき、包丁の腹などでつぶしておきます。
輪切りにすると焦げて苦味が出るので必ずつぶすだけに!
ローズマリーは洗って水分を拭き取り、バターは室温に戻しておきます。
テキサス流ステーキの焼き方は目からウロコ
さて、いよいよ焼いていきます。焼き始めるとすぐなので、付け合わせは先に作って皿に盛りつけておいた方が良いです。
4.フライパンに油をひき、中火で肉を焼きます。
ひっくり返して、両面に焼き色をつけます。
5.焼き色がついたら、肉をフライパンの片側に寄せ、空いたスペースにバターを入れます。
肉がでかすぎて、スペースが狭いですね。少しフライパンを手前に傾けて、「バターの池」を作るようなイメージがイイかもしれませんね。
6.にんにくとローズマリーも入れます。
バターが溶けてきますと、
この時点で、たまらなくうまそうな香りがしてきます!
7.バターが溶けてきたら、ローズマリーを肉の上に乗せます。
8.肉に、溶けているバターをスプーンでかけ続けながら焼きます。
にんにくはバターの中で煮込まれている感じです。肉は内側がイイ感じのミディアムレアになるように、火加減に注意。肉の厚さにもよりますが、薄いものなら弱火とか、余熱だけで火を通すようなイメージでも。
こんな感じで、しばらく焼いていきます。
焼き時間は、肉の大きさによって変わります。
200gの肉だと5分くらい。
この肉は分厚いので、途中で裏返して12分焼いてみました。
ちなみに、「テキサスでは焼き方はミディアムかミディアムレアがスタンダードです」
だそうなので、その辺を目標に。勘で!
さて、焼き上がりです。
うまそう!
肉汁したたるステーキをひたすら食べるべし!
さて、あとは食べるだけ。
テキサス流ステーキは、保温して休ませたりしないで、熱々をすぐ食べます!
ど〜ん!
付け合わせを盛り付けた皿の上に、オン!
皿が大きすぎて、ステーキの大きさが伝わりづらいんですが、この皿は直径30cmです!
アメリカのステーキの付け合わせの定番・クリームドスピナッチと蒸したじゃがいも。じゃがいもはマッシュポテトが一般的ですが、普通に蒸しただけの方がおいしいと思うんですよね。
クリームドスピナッチはほうれんそうのホワイトソース和えです。
さて、切ってみましょう。
さて、気になる焼き具合は……、
おお〜。
あふれ出る肉汁とローズ色の肉!
いいじゃないっすか!
赤いけど、肉の中心までしっかり温まってますよ。
これは!
赤ワインを飲まなくては!
柔らかい! そしてジューシー!
想像してみてください。
バターとにんにくとローズマリーのかぐわしい香りに包まれた肉の香りを。
肉のうま味もしっかり、感じられますね。
すごく、肉を食ってる感があります。
クリームドスピナッチのレシピは省略しますが、これもうまいです。
肉汁をソースがわりにいただきましょう。他のソースはいらないです。
さて、結論。
テキサス流ステーキは、でかい赤身のステーキの最高の食べ方!
ちなみに、テキサスの人も「霜降りの和牛は大好き」だそうです。
でも、高いから毎日食べるわけにいかないじゃないですか。
普段からある、お手頃な肉を、家庭で簡単に焼くっていう、ごく日常的なステーキがテキサス流ステーキ。
これだったら、価格的にも手間的にも毎日でも食べられますね!
※この記事は2017年10月の情報です。