皆さん、ラスクって自宅でも簡単に作れちゃうって知ってますか?
なんと、パンを薄く切ってオーブンかトースターで焼けば出来上がりという手軽さ。その素材は超安いバケットでOK。
しかも、時間が経って少しカスカスになったものでも使えちゃう。
さらに、これがまたおいしいわけですよ!
でも、もはやそのまま食べるのははばかられるようなパンでも十分おいしいってことは……素材が高級であれば、もっともっとおいしいってことですよね!?
あえて高級な素材を使って作るラスク……ぜいたくの極み!
でもどうせなら、それくらいの心意気でラスクに挑むのが“漢(おとこ)”ってもんでしょう、皆さん! というわけで今回、未だかつてない高級素材で、ラスクを作ってみようと思います。
とりあえず、普通のラスクを作ってみよう
とにもかくにも、超安価な素材で超簡単にラスクを作ってみようと思います。
材料は、自宅に2日前からあった、スーパーで購入した1本 100円のバケット。
これを幅1cmほどに切り分けます。
トースターで1分程度、軽く焼きます。
焦げ目がつかないように気を付けて、様子見をしておきましょう。
そして、500Wのレンジで2分ほど温めて溶かしたバター(120g)を用意。
これに、トースターから一旦取り出したバケットを浸して……
グラニュー糖をお好みの量で振りかけます。
私は悪魔的に相性がぴったりなバター&砂糖のタッグのとりこなので、た~っぷりと。
これを再びトースターに入れ、2分ほど焼きます。
じゅわじゅわとバターが躍り出し、グラニュー糖をコーティングし始める……。
この様子、眺めているだけで興奮しますね!
トースターから出して、パンを冷ましたら出来上がり!
ね。簡単でしょう?
要はラスクって、パンの水分を飛ばせば出来るものなんです。
分量とかも、深く考えずに焼いてしまっても、そんなに問題ありません。
味の方は、というと……
うん。美味です。
カリッとした食感に加え、バターと砂糖のジュワッとくる風味と甘みが素晴らしい! というか、余りもののパンがここまでおいしくなるとか、ラスクを考えた人、偉すぎですね!
ちなみに、パンの種類も実はなんでもよく、食パンからベーグル、メロンパンなんかもラスクにできます。
さらに言えば、シフォンケーキやバウムクーヘンなどのケーキも可能。
ケーキ系はもともと甘いので、特に味を加えず焼くだけで大丈夫です。
1本 3,240円のカステラからラスクを作る
買ってきてしまいましたよ……。某老舗有名店の高級カステラ!
1本なんと3,240円です!
桐箱に収納されて和紙に包まれて……いかにも育ちが良さげなカステラさんです。それでは、ご開帳~!
どーーーーん!!
てりってりツヤッツヤの美しいカステラがお目見えしました!
国産小麦に和三盆糖、それにた~っぷりの卵黄を使って作られた、最高級のカステラです。
10切れ入っているので、1切れあたり324円という計算になります。
これはお高いラスクが出来上がるぞ~。
でもでも、やっぱり、素材のお味見は必要よね。
誘惑に負けて、カステラを一切れだけパクッと食べさせていただきました。
……ヤバッ!
甘さは少し控えめです。しかし、コクと風味が超・濃・厚!!
こんなに深い味のカステラ、食べたことない。
あらためて、これをラスクにするとか、私、かなりの罰当たり者かもしれません。
しかし罰が当たろうと何だろうと、ラスクは作ります。
バケットと同じように、カステラを幅1cm程度に薄く切り分けていきます。
ちなみに、この作業は9切れ分行いました。
砂糖と卵が焦げやすいので、トースターにアルミホイルを敷きました。
焼き時間は片面5分ほど。もう一面ひっくり返して、さらに5分焼いていきます。
すると、1分も経てば台所中に広がっていく甘~い香り。
スポンジのケーキを焼いている時のような、高揚した気分が湧き上がります。
あの高級かつ濃厚なカステラのラスク……。きっとおいしいに違いありません。
ラスクが焼き上がりました!
少し熱を冷ませば、外側はサックサク、中は少ししっとりしたカステラのラスクの完成です!
懸念通り、少し焦げてしまいましたが、そこは少し目をつぶりましょう。
高級オリジナルラスクのお味は……!?
正直これ、おいしそうすぎます。
カステラ独特の甘~い匂いが充満して、すっごくソソるんです!
待ちきれません。これはもうパクリといっちゃいましょう。
……。
…………。
………………あれ?
えーっと……おいしいんです。おいしいんですけど。
甘くて濃厚で、カステラ感もあって、いいんですけど……。
THE・クドイ。
すいません、ひと言で言ってしまうとちょっとクドいんです。確かにこの素材のカステラ、とてつもなく美味だったんですけど、高級食材で作られているからこその、濃ゆさがラスクにすることで凝縮されてしまったような……。
ぶっちゃけて申し上げますと、「安いバケットのラスクの方がおいしかった」
と、結論づけてしまってもよろしいかと思います……。
素材は高ければいいってもんじゃない
ラスクというのは、水分が飛んでいく分だけ味がギュギュっと濃縮されるものだったのですね。
つまり、素材が淡泊であればあるほどおいしく感じられるのかも……。
安くて古くなったバケットのラスクは、高級素材のラスクに十分対抗しうる存在であると言えましょう。
ただ、あの高級カステラも調理次第では、とてつもなくおいしいラスクに変貌する可能性も高いですよね。
これは、いつかまた研究してみようと思います。
私が3,240円のカステラをいつでもポンと買えるほどの財力を持ち合わせる日が来たらの話ですが……。
※この記事は2017年8月の情報です。
※金額はすべて税込みです。