
タルタルソース沼にハマったことはありますか
最近、マヨネーズを自作したんですが、おいしくてぜんぶ食べちゃいました。
マヨネーズを使ってほかにもなにかできないかと考え、いちばん簡単に思いついたのがタルタルソースです。
タルタルソースは市販のマヨネーズでも、自作のマヨネーズからでも作れますのでご自由にどうぞ。
それではさっそく、タルタルソースを作りましょう。
まずはベーシックなタルタルソースから

【材料】(作りやすい量)
- ゆで卵 1個
- マヨネーズ 大さじ3
- 玉ねぎ 1/8個
- パセリ 1房
- ピクルス 15g
- ケイパー 小さじ1

材料欄のマヨネーズ以外の食材を包丁でみじん切りにして。

ボウルでマヨネーズと混ぜたら完成です。

エビフライなどにのせて食べると、軽やかな風味とほのかな甘味と濃厚なうま味が増しておいしいです。市販品もいいけど、自作したタルタルソースの新鮮さや香りの強さは圧倒的です。

ところで一般に「ケッパー」とも言われるケイパー。綴りはCAPERなので「ケイパー(ケーパー)」のほうが好ましいですね。ケイパーという植物のつぼみをピクルスにしたものだそうです。
自作したタルタルソースはまちがいなくおいしくなるんですけど、包丁で刻む、ボウルで混ぜるという過程がわりと面倒。
とくにパセリとかケイパーを包丁で刻むのが、こう、こまかいのがベタベタと張り付いてきてうっとうしいというかイライラします。
こんな煩わしさがちょいちょいあるので、おいしいのはわかっているけど自作するほどじゃないって気持ちになりがちではないでしょうか。
便利な道具があった
そこで、食材をみじん切りにする道具「みじん切り器」があります。

最近は、スーパーの調理用品コーナーなどでもいろいろな種類のみじん切り器を見かけます。

容器の中には回転する刃があり、フタにはヒモ付きのグリップがあります。

フタに付いているヒモを引っ張ると内部で刃が回転して食材をみじん切りにしてしまう便利なキッチングッズです。
これがタルタルソースを作るのに便利だという話は広く知られていますね。


具材を大きいままで入れると回転刃に負担がかかって危ないので、それぞれの食材の固さを考慮してあらかじめ適当なサイズ(玉ねぎでいえば2cm角程度)に切っておく必要があります。

タルタルソースの材料をすべてこのみじん切り器の中に入れて。

フタしてヒモを10~15回引くだけで。

もうタルタルソースが完成しています。すばらしい道具です。
もう「みじん切り器」なんて言ってられないほどありがたい性能なので、以降、本記事内では「DXタルタルドライバー」と呼称します。
漬物ならなんでもタルタルソースにできるはず
あまりに簡単にタルタルソースができるので調子に乗って作り続けたら、さすがに飽きましたし、ピクルスもなくなりました。
で、漬物ならなんでもタルタライズできるだろうと思いつき、そのとき冷蔵庫にあったいぶりがっこをDXタルタルドライバーに入れてアレンジタルタルソースを作ったところ、案の定いい感じのスモーキーフレーバーになってくれました。
タルタルソースの懐の深さに驚きました。
作業が簡単になる道具があると、冒険をしたくなるものです。もちろん調子に乗って漬物部分を変えたアレンジをいろいろとやりたくなりました。
さてアレンジの方法ですが、まずオリジナルタルタルソースの材料は以下のとおりです。
【材料】(作りやすい量)
A
- ゆで卵 1個
- マヨネーズ 大さじ3
- 玉ねぎ 1/8個
- パセリ 1房
B
- ピクルス 15g
- ケイパー 小さじ1
このAの部分は変えずに、Bの漬物部分を入れかえることでアレンジします。
ちなみにパセリは重要な香りの材料でして、生のパセリを使ったほうが絶対においしくなります。もちろん乾燥パセリを使ってもいいんですが、筆者としては生パセリの使用を強くおすすめします。
作り方はいずれも、材料をすべてDXタルタルドライバーに入れ、ヒモを10~15回引っ張るだけです。
「いぶりがっこ」のタルタルソース

【材料】(作りやすい量)
- A 共通
- B いぶりがっこ 30g

実践済みのいぶりがっこタルタル。そういう商品も市販されていますし、わりとポピュラーな安心の組み合わせです。

できました。試食はのちほど。
いぶりがっこがまとったスモーキーな燻香と、マヨネーズの酸味との組み合わせに期待です。
「奈良漬け」のタルタルソース

【材料】(作りやすい量)
- A 共通
- B 奈良漬け 30g

こちらもすべての材料をDXタルタルドライバーに入れ、ヒモを10~15回引っ張るだけ。

奈良漬けの強い芳香とマヨネーズのハーモニーに期待しております。おいしくなる予感バリバリです。
「わさび漬け」のタルタルソース

【材料】(作りやすい量)
- A 共通
- B わさび漬け 20g

DXタルタルドライバーに投入、ぶん回します。

わさびマヨってフレーバーもあるので、わさびとマヨネーズが合うことはわかっております。わさび漬けの酒粕がどう効いてくるのかがキモですね。
「オイキムチ(浅漬けキュウリのキムチあえ)」のタルタルソース

【材料】(作りやすい量)
- A 共通
- B オイキムチ 20g

DXタルタルドライバーにまとめて投入、一気にみじん切りに。

食材の塊感が欲しかったので、白菜キムチを使わずにオイキムチにしてみました。これも試食が楽しみです。
「中華食材」のタルタルソース
ここまではマヨネーズとゆで卵をベースとしてタルタルソースをアレンジしてきました。
ここでちょっと、根本からタルタルソースを見直してみましょう。
タルタルソースを「マヨネーズとゆで卵と漬物を混ぜたもの」と規定して、その土台となるゆで卵と漬物については中華食材に特化した材料に変えてみます。
- ゆで卵→ピータン
- パセリ→パクチー
- 漬物→ザーサイ
ピータンとザーサイのパンチ力に負けないように、パセリをパクチーに交代。これでやってみましょう。

【材料】(作りやすい量)
- ピータン 1個
- マヨネーズ 大さじ3
- 玉ねぎ 1/8個
- パクチー 1房
- ザーサイ 30g

DXタルタルドライバーでまとめてぶん回します。

黒い。匂いがすごい。タルタルソースというイメージから遠く離れた個性的な見た目。
これは期待できます。
6種類のアレンジタルタルソースの味はどうか
できあがった6種のタルタルソース。
鶏の唐揚げで味比べしました。

こうして見ると壮観です。さっそく試食してみました。
ベーシックなタルタルソース
イメージどおりというか、事前の予想以上においしく感じます。作りたての新鮮さや食材のラフな切り方が影響していると思われます。おすすめです。
「いぶりがっこ」のタルタルソース
ご存知、いぶり臭い風味と強めな塩気。タルタルソースの要素としておいしい漬物の存在はやっぱり重要です。スモーキーさもまた魅力であります。おいしい。
「奈良漬け」のタルタルソース
奈良漬けならではのあの発酵した香りとコリコリ食感が、マヨネーズとゆで卵のまろやかさに丸められつつ存在感を発揮。なぜかパセリとも合う。想像以上においしいので、興味が湧いた人にはぜひおすすめします。
「わさび漬け」のタルタルソース
スパイクの効いたわさびの辛さと風味は最高。想定外だったのは酒粕の主張が強いこと。もしやるなら、酒粕の風味や香りが弱いわさび漬けを使うといいかもしれません。
「オイキムチ」のタルタルソース
キュウリの浅漬けなので、かなりキュウリ味になりました。
「中華食材」のタルタルソース
うまいです。臭みとさえ言える強い匂いはもちろん、パクチーやピータンのクセのある味が主張してきます。だがこれがいいんです。臭いからうまい境地。排骨(パイコー/パーコー)とかにのせるとおいしいかもしれません。誰かやって教えてください。
買ってきた惣菜の組み合わせパターンが増える、自作タルタルソース
タルタルソースが自作できれば、駅前や街道沿いの鶏の唐揚げ専門店でテイクアウトしたものを使って簡単にごちそう気分を楽しめます。
鶏の唐揚げのみならず、エビフライ、カキフライ、チキン南蛮もちょちょいのちょいです。

揚げ物と油の積層構造物なのに、さわやかにモリモリ食べられる。
おそろしくハイカロリーな物体です。
ちなみにチキン南蛮のたれのレシピはこちら。
チキン南蛮のたれ
【材料】(作りやすい量)
- 醤油 大さじ2
- 酢 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
【作り方】
1. 醤油、酢、みりんをフライパンに入れて弱火で加熱する
2. 沸騰し始めたら砂糖を入れて溶かし、火を消して完成
自分でひと手間加えた満足感が人生を充足させてくれる件

自作のアレンジタルタルソースがあれば、スーパーの惣菜コーナーで買ってきたアジフライだろうが鶏の唐揚げだろうが大変おいしく食べられますし、自分でひと手間加えた満足感というか達成感が人生を満たしてくれます。いいわ、これ。

タルタルソースは漬物部分を変えるだけでいろんなフォームチェンジができる懐の深さがあります。
アレンジを楽しむときはDXタルタルドライバー、もとい、みじん切り器があると大変ラクができますので、こちらも合わせておすすめいたします。



