元イタリアン料理人が冷製トマトソースパスタを美味しく作る5つのポイントを教えます【味 茹で加減 麺の太さ】

こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、家で作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。今回は、暑くなるこれからの季節に食べたい「冷製トマトソースパスタ」のレシピです。現役時代、お店でお客様から「あなたが作る冷製パスタが一番美味しい」と褒められ続けた自慢の味を作るコツをご紹介します。

冷製パスタのレシピは、温かいソースで作るパスタよりもシンプル! ですが、美味しく作るために絶対に守ってほしいポイントがいくつかあるんです。

 

パパイズムの「冷製トマトソースパスタ」

【材料】(1人分)

  • スパゲッティ(1.3~1.5mm) 100g
  • 水 1.2L
  • 塩 10g(茹で用)+ひとつまみ
  • にんにく 1片
  • オリーブオイル 大さじ2
  • トマト缶(カット) 180g
  • ミニトマト 6個
  • 黒こしょう 適量
  • 大葉(青じそ。細切りにする) 3枚
  • モッツァレラチーズ(あれば。ひと口タイプ) 30g

 

作り方

1. にんにくはかたい根元を落として皮をむき、みじん切りにしたら、小さなココット皿などに入れ、

 

オリーブオイルを加え、冷蔵庫に入れて15分程度寝かせます。

にんにくをオイルに漬けることで、にんにくの強い辛みがマイルドになり、オイルに香りが移ります。

具材がトマトとチーズのみというさっぱりしたパスタなので、こうしてにんにくのパンチをガツンと効かせると全体のバランスが取れますよ。

 

2. ミニトマトはヘタを落として1/4にカットします。

 

3.スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のプラス2分茹でます。

温かいパスタの場合は、1分早く上げて芯を残したアルデンテに仕上げますが、冷製パスタの場合は逆。パスタは冷えると引き締まる性質があるので、少しやわらかめに茹でてから冷水で引き締めることで、ちょうどいいプリプリ食感に仕上がります。

また、1.6mm~1.7mmのスパゲッティを使うと、麺の主張や食感が強すぎてバランスが悪く、食べるのに疲れてしまいます。1.3~1.5mmの細いタイプ、個人的にはとくに1.5mmのプリプリ食感が美味しくておすすめです。

 

4.スパゲッティを茹でている間にソースを作ります。ボウルにトマト缶、ミニトマト、1を入れてよく混ぜ合わせ、

 

塩、黒こしょうで味付けします。

味を確かめて、しっかりとした塩気を感じるように味付けします。

 

ソースはこれで完成。ラップをかけて、パスタを盛り付ける器と一緒に冷蔵庫で冷やしておきます。

 

5. スパゲッティが茹で上がる前に、ボウルに麺を締めるための氷水(分量外)を用意します。

 

6.スパゲッティが茹で上がったらザルにあげて、流水で表面の粗熱をしっかり取り、

 

ザルのまま5に浸し、1分程度かき混ぜ続け、麺の中心までキンキンに冷やします。

ここが一番重要なポイント! スパゲッティの冷やしが甘いとソースの味がボケた仕上がりになります。

 

7.スパゲッティが冷えたら氷水から引きあげ、麺の水分を絞ります。手のひらをつかって麺をザルに強く押し付けるようにして、水滴が落ちなくなるまで絞ります。

水分の絞りが甘いと、あとからじわじわとにじみ出てきてしまい、ソースが薄まる原因に。スパゲッティにも絡みづらくなります。

また、時間をかけすぎると手の温みで麺がぬるくなるので、できるだけすばやく絞ります。

 

8.冷蔵庫からソースを取り出し、スパゲッティを手早く和えて、

 

同じく冷やした器に盛りつけます。仕上げにあればモッツァレラチーズを散らし、大葉を飾ったら、黒こしょうをたっぷり振って完成です。

 

圧倒的にプリプリのスパゲッティ

氷水でしっかり締めて、水分をしっかり絞ったスパゲッティは圧倒的にプリプリ! よく冷えたソースも薄まることなく、麺によく絡んでくれます。

 

トマトのうま味、大葉とにんにくの風味も食欲をそそり、暑い日にもってこいのパスタですよ。

大葉のかわりにバジルをちらしたり、バジルソースをかけたり、しらすを混ぜたりしてもよし。素揚げしてオイルとビネガーでマリネしたなすをのせてもさっぱりと食べられます。

最後に、冷製パスタを美味しく作る5つのポイントをまとめておきますね!

  1. 麺の太さは1.3~1.5mm使う
  2. ソースはにんにくを効かせてパンチのある味に!
  3. ソースはもちろん、器も冷やす
  4. スパゲッティは表記時間プラス2分茹で、氷水でしっかり冷やす
  5. 冷やしたスパゲッティは水分をよく絞る

お店で出てくるような本当に美味しい冷製パスタが家で楽しめます。今回ご紹介したのは基本のレシピですので、具やトッピングなどいろいろアレンジして何度も作ってみてくださいね。

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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