この時期になると鍋などに大活躍する魚、たら。淡白な味わいで揚げ・蒸し・焼き・煮ると、どのように調理しても美味しいオールマイティな魚です。おまけに安いですしね。
今回はそのたらで、年末年始に美味しくいただける「でんぶ」を手作りしてみましょう。
そのまま酒の肴にもなりますし、ご飯にでんぶを散らし、たらこや明太子をのせれば親子丼になりますね。とっても簡単にできますので、ぜひ作ってみてください。
魚屋三代目の「たらのでんぶ」
【材料】2人前
- たらの切り身(生) 2切れ
- 酒(日本酒) 大さじ2+大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ2
- 塩 少々
作り方
1. たらの切り身を耐熱の皿にのせ、日本酒大さじ2を回しかけ、
ラップをして600wで3分加熱します。(500wなら3分30秒)
こんな感じになります。
2. 皿にある汁(たらから出た生臭さなどがある余分な水分)を捨て、
皮を取り、身をほぐしながら、
骨も取り除きます。
(この時に赤黒い血合い部分を取り除くと仕上がりがキレイになりますよ)
これくらいほぐせばいいでしょう。
3. 目の細かいザルに移し、流水で流しながら身をもみ洗いしながらさらに細かくほぐし、
水気をしぼります。
4. フライパンにほぐした3を入れ、酒、みりん、砂糖、塩も入れたら、焦げないよう弱火で水分を飛ばしながら炒めていきます。
この時に菜箸を2膳(4本)使って空気を入れるように混ぜ合わせると、仕上がりがふんわりとなリます。
5. 水分がなくなってふわふわになったら完成です。
酒の肴や丼、ちらし寿司に
今回は生のたらを使いましたが、塩たらで作る場合はさっと茹でて、塩気を和らげてから作ると良いでしょう。また、炒るときの塩加減は味見をしながら調節してください。(塩たらは身がしまっているので、生たらの方がふんわりと仕上がると思います)
そのまま食べて酒の肴(貝割れ大根と和えてもイケます)に、ご飯にのせて丼に。
お正月にはイクラやウニをトッピングで豪華な丼もいいですね。とろろ昆布と一緒にお吸い物に入れても美味しいですよ。もちろん、ちらし寿司や稲荷ずしの具としてもバッチリ。
冷蔵で3~4日は食べられますが、ご家庭用ですので念のため早めに食べ切るか、多めに作った時は冷凍保存をしてください。
それから、ほんのりピンクの「桜でんぶ」にしたいなら、水大さじ3に食紅を耳かき1杯ほど混ぜたものを、フライパンで炒る時に少しずつ入れます。全体の色が均一になるように、水分を飛ばしながらよく炒め合わせてくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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