こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
冬に旬を迎えるブリ。その刺身をよりおいしく食べるレシピをいくつかご紹介したことがありましたが、
今回はブリ好きも絶賛、夏に旬を迎える「ヒラマサ」のお話です。
ブリの仲間(同じアジ科ブリ属です)であるヒラマサは、ブリと同じくらいの大きさに成長する魚。味もブリに似ていて、さらに繊細かつ白身に近い感じです。この時期は手頃な値段でスーパーに並んでいるのを見かけます。 このヒラマサの刺身、しょうゆをちょっとつけるだけでも十分おいしくいただけるのですが、あえて火を入れるのもおすすめ。あっさりとした白身にほんの短い時間、熱を加えることでふんわりとした食感、そして甘味とうま味が際立つんです。
濃いめのたれをからめた「ヒラマサのしょうが焼き」にして、白飯をガツガツかきこんじゃいましょう。
魚屋三代目の「ヒラマサのしょうが焼き」
【材料】2人前
- ヒラマサの刺身 200g(1人分で7切れくらい)
- すりおろししょうが 大さじ1
- しょうゆ 大さじ2
- はちみつ 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- サラダ油 大さじ1
- 付け合わせの野菜 お好みで(今回は大根入りのカット野菜とトマト、パセリ)
- 薬味ねぎ お好みで
作り方
1. 耐熱の器にしょうゆ、はちみつ、酒、砂糖を入れてよく混ぜ、
電子レンジ(600w)で30秒加熱してはちみつを溶かしたら、
すりおろししょうがを入れて混ぜ、しょうが焼きのたれを作ります。
2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ヒラマサの刺身を並べ、
身が少し白っぽくなってきたらすぐに取り出します。
熱が入りすぎるとパサつくため、片面だけさっと焼けばOKです。
3. ヒラマサを焼いたフライパンをキッチンペーパーなどで拭き、1のたれを加え、
中火でひと煮立ちさせてアルコール分を飛ばしたら、
ヒラマサを戻し入れます。
4. ヒラマサとたれをさっとからませたらすぐに火を止めて、
付け合わせの野菜とともに皿に盛り付けて完成。
ヒラマサには、お好みでフライパンに残ったたれをかけてください。
絶品のレア状態を、オンザライスで
ヒラマサにしょうが焼きのたれをよーくからめて、薬味ねぎと一緒にオンザライス。刺身を使うのでもちろん骨はなく、完全に火を通さず絶品のレア状態で食べられます。ブリよりも青魚特有のくさみは少なく、脂もさっぱりとしていて、はちみつを入れた濃いめのたれとよく合いますよ。
お好みでピリリと一味唐辛子や七味唐辛子をふりかけて、ビールのおともにも文句なしです。
夏から秋口にかけて見かけるヒラマサ。ブリ好きは一度、試してほしい味わいです。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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