とっても身近な「卵」ですが、正しい卵の割り方って知っていますか?
卵を割るといつも殻が入ったり、力を込め過ぎて黄身がつぶれたりなど失敗が続き、自分は料理がヘタだなぁ~と思っている方、意外と多いのではないでしょうか。
私も卵を割るようになってから、もう何十年も経つというのに、なかなか上手くいかないことがあります。
ほらね……。
なんか小さな殻が入ってしまうのですよね……。
そこで今日は「日本卵業協会」の方に、卵の正しい割り方、きれいな目玉焼きのつくり方を聞いてみます。
まず「日本卵業協会」(通称「日卵協」)とは、
安全良質な鶏卵及びその加工品の安定供給と知識啓発並びに情報発信事業を行い、鶏卵産業の健全なる発展に寄与するとともに、国民食生活の向上に資することを目的とした法人で、
言わば卵のスペシャリストです。
では、お話をうかがってみましょう。
卵を正しく割る方法
――早速ですが、卵をきれいに割る方法を教えてください!
「すりこぎ棒などの球状のものか平面で、卵殻に割れ目がつく強さで衝撃を与え、割れ目を開き卵を取り出します」
なるほど、ちょっと挑戦してみますよ。
平面で優しく衝撃を与えます。
いつもは器のフチなどに卵をたたきつけることもありますが、それはNG!
割れ目を開くと……、キレイに割れました!
「複数割る時は、卵同士を軽くぶつけて割る方法もあります」
卵同士をぶつける!? こちらも試してみます。
コンコンと卵同士をぶつけてみると、
どちらかにヒビが入ります。
割れ目を開くと、こちらもキレイに割ることができました。
――ちなみに、なぜこのような割り方を推奨されているのですか?
「まな板の角、器のふち、流し台の角等の鋭角な箇所で割ると、卵殻が粉々になり卵内に入ることがあります。この状態を避けるためです」
なるほど……。今までの敗因はそこにあるのかもしれませんね。
勉強になりました!
きれいに卵を割るには、
割る場所が「球状」「平面」ということがポイントのようです。
きれいな目玉焼きのつくりかた
――次にきれいな目玉焼きのつくり方を教えてください。
「今日は濃厚で見た目が美しい目玉焼きの作り方をお伝えします」
濃厚で美しいなんて気になりますね。
一緒に作っていきますよ。
「濃厚な卵白と卵黄を使用するので、卵をザルに割り入れ、水溶性卵白(卵白は濃厚卵白と水溶性卵白に分かれる。水っぽく粘度の低いものが水溶性卵白)を取り除きます」
これは斬新!
白身は落ちないの? と少し不安になりましたが、
水分だけが下に落ちていきました……。
卵の水きりなんて初めてです!
「油を引いたフライパンに直接塩をまぶして」
「その上に卵を入れます。水は使いません」 ※焼き加減はお好みで
しばらくすると……
できました!
黄身がぷっくりとしていて、白身の色も良くとってもおいしそう。
早速いただいてみますよ。
う~~~~~ん、超濃厚!!!!!
塩味がきいていて、まろやかでかなりおいしい……、驚きました。
卵の中の水分を切るひと手間で、こんなに濃厚な目玉焼きが作れるとは……、箸が止まりませんでした。
皆さんもぜひ一度試してみてくださいね。
取材協力:日本卵業協会
※掲載の情報はひとつの方法の提供です。
※この記事は2017年8月の情報です。
書いた人:TORA
エディター&ライター。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。ジャンルは主にグルメ、おでかけ情報などで、最近はラーメン、ファミリー、北海道などに関する媒体に多く携わる。