こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。
フライパンに材料を全部入れて火にかけるだけの お手軽パスタ調理システム「手抜きフィデウア」。
今回は、サバ水煮缶詰とスパイスのクミンを使ったものをご紹介します。
包丁を使うのは、ニンニクを刻んでミニトマトを切るときだけ、とお手軽です。沸騰してタイマーをかけたら、あとは基本ほったらかし。ビールでも飲みながら10分と少し待てば出来上がりますよ。
今回のレシピメモはこちら。
ツジメシの「サバ缶とクミンの手抜きフィデウア」
【材料】(1人分)
- サバ水煮缶詰 1缶(190gくらい)
- サラダ油 小さじ1
- クミンシード 小さじ1/2
- 輪切り唐辛子 少々
- ニンニク(みじん切り) 小さじ1
- お好きなショートパスタ(今回はフジッリを使用) 80~100g
- ミニトマト 4~5個
- 塩 2~3つまみ(2g)
- オリーブオイル 小さじ1/2〜1
- 粗びき黒こしょう 少々
作り方
1. サバ缶は身と汁を分け、汁は150~160mlになるよう水(分量外)を足し、塩を混ぜておく
2. フライパンにサラダ油、クミンシードを入れて中火にかけ、油がふつふつしてから1分ほど加熱したら、
ニンニク、唐辛子を加えて軽く炒めて香りを出し、一旦火を止める。
3. フライパンにショートパスタを平らになるよう広げ、
サバ缶の身、ミニトマトをのせ、1の汁を注ぐ。
4. 蓋をして中火にかけ沸騰したら、沸騰を保てる程度に火を弱め、パッケージにあるパスタの茹で時間プラス1〜2分加熱する。
5. 火を止め、オリーブオイルをまわしかけ、粗びき黒こしょうをかける。
クミンとオリーブオイル、は中東料理ではよくやる組み合わせ
最初に油にクミンシードの香りを移し、最後に生のオリーブオイルと黒こしょうで香りよく仕上げました。クミンなどのスパイスにオリーブオイル、は中東料理ではよくやる組み合わせ。仕上げにから炒りしたクミンシードをひとつまみ散らすと、さらに香り強くなりますよ。クミンの代わりに(クミンにプラスするのでもOK)フェンネルを使っても、サバ缶やトマトに合います。
パスタは、僕のお気に入りのねじねじショートパスタ「フジッリ」を使いました。11分茹でのものを、沸騰後13分でちょうどよい仕上がりでした。このフジッリ、似た形状でもメーカーによって「フスィリ」「フジリ」など日本語表記が異なるだけでなく、「エリーケ」などそもそも違う名前だったりします。微妙に形が違って食感も異なるので、好きなものを探してみるのも楽しいですよ。専門店であれば、袋詰めでなく少量ずつ買えるそうなのでぜひお試しください。
パスタは、他にもペンネなどのショートパスタや、断面が楕円のロングパスタ「リングイネ」など、お好みのものでお試しください。
カレーのメインの香りでもあるクミンは、スパイスとしてわかりやすい香りなので、スパイス料理の入り口になることが多いのではと思います。一方で、スパイス使いに慣れてくると、ある種支配的になりがちなクミンから離れようとする(使い方に慎重になる)傾向があるように感じています。
とはいえ、やっぱり捨て難いクミンの香り。これからもいろいろな使い方をご紹介していきたいと思います。
作った人:ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。
- ブログ:ツジメシ。プロダクトデザイナー、ときどき料理人
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