鶏むね肉と木綿豆腐でピカタを作ったらタンパク質がたくさんとれる最高のおつまみが完成した

料理家の江戸野陽子さんに鶏むね肉と木綿豆腐をおいしく味わう、ピカタの作り方を教えていただきました。淡泊な味わいの食材をグッと食べやすくしてくれる調理法や卵の衣の作り方は必見です。

こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。

今回は、鶏むね肉と木綿豆腐で作るヘルシーなおかず「ピカタ」の作り方を紹介していきます!

卵の衣をまとわせて焼きつけるだけで、表面はカリッ、中はジュワッとした食感になるピカタ。淡泊な食材にマッチした調理法なので、鶏むね肉や豆腐がヘルシーかつおいしくいただけますよ。

では鶏むね肉のピカタから作り方を紹介していきます!

材料(2人前)

  • 鶏むね肉……1枚(200g)
  • 卵……1個
  • 粉チーズ……大さじ2
  • 薄力粉……大さじ3
  • 酒……大さじ2
  • 塩……小さじ2
  • 砂糖……小さじ2
  • オリーブオイル……大さじ1

和風マスタードソース

  • マヨネーズ……大さじ2
  • 醤油……大さじ1
  • 粒マスタード……大さじ1
  • 砂糖……大さじ1

鶏むね肉のピカタ 作り方

1.鶏むね肉を5mmほどの幅にカットしていきます。鶏むね肉は、場所によって繊維が走っている向きが異なります(赤い線は繊維のイメージ図です)。

繊維に逆らうようにカットすることで、焼いたときに身が縮みにくくなり、やわらかい食感に仕上がります。

▲繊維の向きをみながら包丁を入れる角度を変えてあげましょう

2.ボウルに鶏むね肉を入れて酒、塩、砂糖を揉み込み、常温で15分ほど置いておきます。この工程を行うことで、鶏むね肉の水分を閉じ込め、焼いてもやわらかくジューシーに仕上げることができます。

3.鶏むね肉を浸け込んでいる時間を利用してソースを作りましょう。

深さのある小皿などに和風マスタードソースの材料(マヨネーズ、醤油、粒マスタード、砂糖)を入れて混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。

4.ボウルに卵を割りほぐし、粉チーズを加えて卵液を作ります。

5.鶏むね肉の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取り、バットに並べ、薄力粉をまぶします。

6.余分な薄力粉を落とし、卵液にくぐらせます。

7.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、中弱火で3〜4分程度焼きます。卵液に粉チーズが入っているため、焦がさないよう気をつけてください。

8.焼き目がついたらひっくり返して裏面も3分ほど焼きます。

9.皿にお好みの生野菜(分量外)と焼き上がった鶏むね肉のピカタを盛りつけて、和風マスタードソースをかければできあがりです!

しっとりジューシーな鶏むね肉のピカタ

できたてを食べてみます!

鶏むね肉は焼くとパサパサした食感になりがちですが、水分を含ませてから卵液でコーティングすることで、パサパサ感は皆無に。しっとりジューシーな食感になっています。粉チーズの衣のおかげでコクが感じられ、和風マスタードソースのまろやかさも相まってクリーミーな味わいが箸を進めてくれます。

調理方法を少し工夫すれば、手軽な食材で鶏むね肉をおいしく食べられますので、気になる方はぜひ作ってみてくださいね。

続いて、木綿豆腐を使ったピカタを紹介していきます!

材料(2人前)

  • 木綿豆腐……1丁(300g)
  • 卵……1個
  • 粉チーズ……大さじ2
  • 薄力粉……大さじ3
  • 塩……小さじ2
  • オリーブオイル……大さじ1

生トマト入りケチャップソース

  • ケチャップ……大さじ3
  • トマト(2cm幅程度の角切りにしたもの)……大さじ3 
  • ホットソース……お好みで
  • ブラックペッパー……お好みで

木綿豆腐のピカタ 作り方

1.木綿豆腐の水切りをして下味をつけていきます。

木綿豆腐を縦5cm、横3cm、幅1cm程度にカットして、クッキングペーパーを敷いたバットに並べ、表裏に塩をふりかけます。

豆腐に塩をふると、塩の浸透圧で豆腐の水分が排出され、弾力が増して崩れにくくなります。また内側に塩分が浸透するので、ほどよく下味がつきます。

2.上からクッキングペーパーをのせ、常温で15〜30分程度置いておき、水分を吸わせます。クッキングペーパーがびしょびしょになったら、適宜新しいものに変えてください。

3.木綿豆腐の水分を取っている間に生トマト入りケチャップソースを作りましょう。

深さのある小皿などに生トマト入りケチャップソースの材料(ケチャップ、トマト、ホットソース、ブラックペッパー)を入れて混ぜ合わせたら、冷蔵庫に入れて冷やします(冷やすことで味がまとまりやすくなります)。

4.ボウルに卵と粉チーズを入れて混ぜ合わせ、卵液を作ります。

5.クッキングペーパーを外して、木綿豆腐に茶こしなどを使って薄力粉をふりかけます。

6.余分な薄力粉を落とし、卵液にくぐらせます。

7.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、中弱火で3〜4分程度焼いていきます。卵液に粉チーズが入っているため、焦がさないよう気をつけましょう。

8.ひっくり返して焼き目がつくまでさらに3分程度焼きます。

9.皿にお好みの生野菜(分量外)と焼き上がった木綿豆腐のピカタを盛りつけて、生トマト入りケチャップソースをかければ完成です! 

淡泊な木綿豆腐がサクフワ食感に。飽きのこない味わいのピカタに

完成した木綿豆腐のピカタを食べてみると、木綿豆腐の水分を抜いたこともあり、卵の衣に水分がまったくにじんでいません。表面はカリッとしており、揚げ出し豆腐に近いテクスチャーになっています。

次第に木綿豆腐のむっちりとした弾力と、ホットソースを利かせた生トマト入りケチャップソースが、すっぱ辛くていいアクセントになっています。ケチャップだけのシンプルな味つけもよく合うと思います。このピカタは、冷めても水分が出てベチャつきづらいので、お弁当に入れるのもおすすめですよ。

まとめ

鶏むね肉と木綿豆腐のピカタの作り方を紹介しました。

どちらも淡泊な味わいの食材ですが、卵の衣で揚げ焼きにするピカタという料理に昇華することで、食べやすい食材に変身させることができます。

レシピや味わいが気になった方は、ぜひ作ってみてくださいね。

書いた人:江戸野陽子

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野菜と豆腐の料理家。豆腐・油揚げ・おから・豆乳などの使い方や選び方を伝えるべく日々活動中。レシピやコラム執筆のほか、料理教室も開催。倉敷在住の2児の母で、大学在学時に野菜ソムリエ、母になってから豆腐マイスターの資格を取得。著書「すごい豆腐の最高においしい食べ方」(笠倉出版社)

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