【家飲みを愉しくするシリーズ②】冷凍庫はダメ、ゼッタイ。グラスの洗い方と冷やし方でビールが旨くなる!

f:id:uralatokyo:20150427130524j:plain

こんにちは。
誕生日には「自宅用サーバーが欲しい」と毎年言っているものの、毎年なんとなくスルーされている筆者です。パソコンじゃないです。ビールの話です。
ビールセラーでもいいです(だれか買って)。

 

さて、特に頼まれてもいないのに、筆者が書きたいので勝手に連載中の
【家飲みを愉しくするシリーズ②】
今回は「グラスの洗い方とビールの冷やし方」です。
(「①グラスの選び方編」はこちら

 

ビールを注いだ時、グラスがこんな状態になったことはありませんか?

f:id:uralatokyo:20150427130603j:plain

気泡がビッッッシリ!!

これはグラスに油分や糸くずなどの汚れがある証拠。この状態だとビールを注いだ時にきめの粗い「カニ泡」になり、泡持ち(持続力)も悪くなります。ビールの泡には空気に触れたことで味が劣化するのを防ぐと同時に、炭酸ガスを逃がさない蓋の役割があるので、美味しく飲むためにはきめ細かく、持続力のある泡が不可欠!
(※そもそも泡が立たないタイプのビールもありますが、ここでは一般的なラガーを前提とします)


ところがグラスの洗浄が不十分だと、目に見えない油分や汚れに引っかかって気泡ができ、そこから液面に気泡が上昇し続けて、どんどん炭酸ガスが抜けてしまうんです。

一方、グラス洗浄が完璧な写真がこちら。

f:id:uralatokyo:20150427130649j:plain

幾層に連なったレース状の泡のライン。嗚呼美しい……!

これは「エンジェルリング」といって、飲むたびに泡が移動した跡。つまり泡が最後まで残っていた証です。注ぎ方や飲み方にもよりますが、そもそもグラスが汚れていると、まず見ることはできません。お店で出てくるビールが気泡びっしりの状態か、エンジェルリングができるかで、そのお店のグラスやサーバーの扱い方、しいてはビールの管理状態も想像できるんです。

でも、ちゃんと洗っている(つもり)なのになぜ気泡だらけになるのか??
気泡ビッシリの経験がある人は、次の洗い方をしていませんか?

  • 食器類や調理器具を洗うスポンジで洗っている。

これが一番多いケース! 鍋やフライパン、食器洗いに使うスポンジには油分が付着しています。グラス専用のものを用意しましょう。

  • 洗剤をしっかり洗い流していない。

洗剤の洗い残しももちろんNG、流水で綺麗にすすぎましょう。 

  • 布巾やナプキンで拭いている。

実はこれもダメ。せっかく綺麗に洗っても、布巾やナプキンを使うことで油分や糸くずが付着することがあります。洗い終わったら水を切って自然乾燥がベスト。

 

ちなみにスポンジを使い分けるのが面倒な筆者は完全に「食器洗浄機」任せです。

グラス1個でも手洗いはしません。熱湯や水蒸気で汚れを完璧に落として乾燥までしてくれるので、汚れや繊維の付着もありません。手洗いで小傷がついて、そこに汚れが入り込むこともありません(※食洗機未対応のグラスもあるので注意)。

ただし、デメリットとしては手洗いよりも時間がかかること!
そこで使用済みのグラスをすぐに使いたいときは、流水で洗って水を切るだけでOKです。ビアフェスや試飲会など、グラスを使い回す時はそうしています。

 

次に、お店でこんなビールに遭遇したことはありせんか?

f:id:uralatokyo:20150427130813j:plain

泡がシャーベット状になって、シャリシャリするやつ!!

グラスを冷凍庫でキンッキンに冷やした状態です。好みもありますが、ビールを「味わいたい」場合は絶対におすすめしません。「キンキンに冷やした方が美味しい」とも言いますが、冷やせば冷やすほど、人の味覚はビール本来の旨味や香りを感じにくくなります。

さらに、グラスが凍ると表面に結露ができて、この水滴も泡を壊す原因に。お店に飲みに行ってこの状態で出てくると本当に泣きたくなります。

ビールの種類によって適温は違いますが、大手メーカーの一般的なラガーなら今の季節は4~8℃、冬場はもうちょい高め。アルコール度数の高く、色の濃いもので13~15℃(冬場なら常温保存でもいいぐらい)といわれています。

 

でも買ってきたばかりのビールを速攻で冷やしたい時もありますよね?
あー、待って! それでも冷凍庫はダメ!! 
3℃以下になると凍結が始まって、味が落ちるだけではなく、中身が噴き出すこともあるので超危険です!

「ちょっとぐらいなら……」って思うでしょ?
筆者も「お酒は凍らない」と信じていた時期がありました。
が、アルコール度数が低いビールは予想以上に早く凍り始めるんですよ。

そこで、てっとり早く冷やしたい人は、

①鍋や洗面器にビールが浸るぐらいの氷水を入れる。

②塩をスプーン2杯入れて混ぜ、缶や瓶をグルグル回す。

f:id:uralatokyo:20150427130935j:plain

2~3分間グルグルすると飲み頃の温度になります。
塩を入れることで融点が下がるので、冷凍庫よりも冷えるのが早いんです。
(塩の量が多いと冷えすぎるので注意)

とにかく、グラスもビールも、冷凍庫はダメ。ゼッタイ。

 

書いた人:山口紗佳

f:id:uralatokyo:20150420142112j:plain

1982年愛知県生まれ静岡県在住。出版広告会社・編プロを経て、現在は育児の傍らビール代のために働く編集ライター。ラガーと赤いものが超好き。家族旅行に地方のブルワリー巡りを絡めたがるビアラバ―。日本地ビール協会認定ビアテイスター/ビアジャーナリストアカデミー修了生

 

トップに戻る