
▲写真提供:五十嵐ゆかり
テレワークをしていると、妙におやつが食べたくなりませんか?
私は甘いもの、中でもプリンをよくチョイスしていて、スーパーやコンビニで仕入れているのですが、ちょっとバリエーションに飽きてきました。気分転換もかねて、また違った味わいの美味しいプリンを、自分で作れるようになったらいいのかも……。
そこで、スイーツブランド「toroa」を手掛ける料理家の五十嵐ゆかりさんに、とろりとした「特濃厚プリン」のレシピを伺いました。

▲写真提供:五十嵐ゆかり
こちらがその「特濃厚プリン」。なんとそそられるビジュアルでしょうか。
「材料の種類も多くない&混ぜて焼くだけ」とのことなので、雑な性格の私でも作れるかも! 作り方や細かなコツを五十嵐さんに教えていただき、自宅で挑戦してみました。
特濃厚プリン、材料はこれだけ!

材料(約18×12×6cmの耐熱容器1個分)
- 卵 2個(正味100g)
- 砂糖 60g
- 生クリーム(動物性で乳脂肪分35~36%のもの) 200ml
- 牛乳 100ml
- バニラエッセンス 3滴
- メープルシロップ(ソース用) 適量
材料を買うにあたって、五十嵐さんにいろいろと質問しました。
──濃厚さを強めるために、生クリーム+牛乳の合計300ml分を、すべて生クリームにするというのは可能なのでしょうか?
五十嵐ゆかりさん(以下、敬称略):できないことはありませんが、かなり濃厚になりますよ。それにスーパーなどで、生クリームは200mlパックで売られていることが多いので、生クリーム1パック+牛乳の方が作りやすいかなと。牛乳を入れることで絶妙な濃厚さにもなるので、この配合にしています。
逆に、生クリームの分を牛乳に置き換えて、牛乳300mlで作ることも可能です。濃厚さは減ってしまうのですが、もし生クリームがなければ参考にしてください。
──牛乳だけで作る場合、「牛乳の乳脂肪分は◯%がオススメ」というのはあるのでしょうか?
五十嵐:そうですね、乳脂肪分3.5%以上の牛乳がオススメです。
──砂糖は、白砂糖、グラニュー糖、三温糖のどれを使っても大丈夫でしょうか?
五十嵐:白砂糖あるいはグラニュー糖がいいですよ。白砂糖はしっかりした甘味、グラニュー糖はさっぱりした甘味が加わります。
──我が家は三温糖派でどちらも家にないので、グラニュー糖をスーパーで買ってきますね!
いい加減な私でもできた! 簡単プリンレシピ
作り方

まず、耐熱ボウルに生クリームと牛乳を入れて、

ふんわりとラップし、600Wの電子レンジで1分半加熱。

別のボウルで卵を溶きほぐして、砂糖と混ぜ合わせます。

卵を溶きほぐしたボウルに、加熱した生クリーム&牛乳を少しずつ加え、バニラエッセンスも投入して混ぜます。
甘いバニラの香りがキッチン中に広がって、いい気分になりますね。
バニラエッセンスについても、五十嵐さんに質問してみました。
──バニラエッセンスがないときには、何かで代用できますか?
五十嵐:バニラエッセンスの代用には、バニラオイルをご使用いただけます。バニラの甘い香りを加えたいので、これらを入れる方がオススメですが、なければ入れなくても美味しくできます。
それから、味わいの仕上がりが変わってもよければ、代わりにメープルシロップ、蜂蜜、ラム酒、ブランデーなどを小さじ1程度加えても、香りのいいプリンになりますよ。

プリン液ができたら、こして耐熱容器に入れます。
何でこそうか一瞬悩んだものの、ちょっと細かい網目のザルを使いました。

耐熱バットに耐熱容器を入れ、一度沸騰させたお湯(分量外)を高さ1cmまで注ぎ、200度に予熱したオーブンで18~20分程度焼きます。

レシピで例示されている耐熱容器のサイズよりも、我が家の耐熱容器はちょっと深め。そうなると長い方の焼き時間に合わせるのがいいかなと、20分で焼くことに。

焼き上がりは串を刺して確認します。串にしゃばしゃばな液がくっついてくるようなら、くっつかなくなるまで適宜追加で焼きましょう。
20分ではまだ真ん中あたりが超ゆるゆるだったため、追加で2分ほど加熱。我が家のオーブンの癖なのか、バランス悪く焼き目がついてしまいましたが、ちょうどよい柔らかさになりました。
焼き上がったら、粗熱を取り、ラップをして冷蔵庫に。冷やす時間の目安は3~4時間。午前中に作っておいて、おやつにいただく感じでしょうか。
ちなみに、冷蔵保存で2~3日は日持ちするとのこと。一度作ったらしばらく楽しめますね。
いざ実食!
早く冷えないかな~とわくわくしながら待つこと3時間。いよいよ、試食タイムです。
せっかく作るならと、今回は基本の生クリーム+牛乳のプリンと、牛乳100%のプリン、2パターン作ってみました。
まずは生クリーム+牛乳のプリンから。

▲プリンの真ん中あたり。ふるふるとしていて、美味しそう!
小皿にとって、メープルシロップをかけました。メープルシロップというとホットケーキのお供という印象が強く、使いきれないことがあるのですが、こういう使い方もあるのですね。
口に入れると、特濃厚プリンと言うだけあって、濃厚な生クリームのまったりとした味わいが広がり、卵の(特に黄身の)甘さが強く感じられます。といってもしつこいわけではなく、つい二口目、三口目と食べたくなります。とても柔らかいので、「噛む」というより「口の中を滑らせる」ような食感です。
メープルシロップもさらっとした甘さでくどくないので、スプーンが止まらず、一皿目はあっという間に完食。
美味しさにノックアウトされながら、次は牛乳100%のプリンにメープルシロップをかけていただきます。

▲こちらの方が少しだけ固めな仕上がりに。五十嵐さん曰く、生クリームが配合されていないと乳脂肪分が少なくなり、やや固めになるとのこと
生クリーム+牛乳のプリンの、食べた瞬間に生クリームの味わいが口中に広がる感じと比べると、牛乳100%のプリンはだいぶあっさり、甘さもやや控えめに感じます。それでも、牛乳のクリーミーさと卵の優しい甘さを十分に味わえる美味しさでした。
カラメルソースも、手作りならより美味に
メープルシロップの後は、カラメルソースも試してみます。
材料(約2〜3人分)
- 砂糖 大さじ2
- 水 小さじ1/2
- 水(お湯にする用) 大さじ3
作り方

鍋(またはフライパン)に砂糖と水を入れ、中火で加熱。まわりが茶色くなるまで加熱したら鍋(またはフライパン)をひと回しして、全体がこげ茶色になったら火を止めます。そこに、600Wの電子レンジで水を50秒温めたお湯を、少しずつ加えて混ぜると、完成です。
ここでも、五十嵐さんからのワンポイントアドバイス。
五十嵐:カラメルソースは砂糖がとけてまわりが茶色くなってくるまでは触らないようにすると、結晶化せずに上手に作れます。砂糖がとけ始めたらお湯を作っておくと、焦らずにソースを作れて失敗を防げます。
というわけで、カラメルソースで実食。まずは生クリーム+牛乳のプリンから。

美味しくないわけがなく、ほろ苦いカラメルソースは、さらっとした味わいのメープルシロップよりプリンの濃厚さをより引き立てているように感じます。
あんこやジャムを煮るときに塩をひとつまみ入れると甘さのエッジが際立ちますが、それと似た理屈なのでしょうか。自作とは思えない、深みと奥行きのある一品になりました。
次に、牛乳100%のプリンとカラメルソースの組み合わせにトライ。

こちらの場合は、メープルシロップよりカラメルソースの方がベターだと感じました。ほろ苦くもきりっとした甘さのあるカラメルソースが、牛乳100%のプリンの優しくてあっさりした味をきりりと引き立て、満足度をアップさせる気がします。
追加でアレンジ! 生クリームも添えてみた
レシピにはないのですが、生クリームも分量外で用意して、それぞれのプリンに適量添えてみました。
(手間を省略するため、市販の泡立て済みの生クリームを使っています。)

個人的に、生クリーム+牛乳のプリンには、このトッピングはなくても十分だったかもしれません。プリン自体の生クリームの味が強いので、そこに生クリームを重ねても、印象がガラッと変わるほどではなかったです。

一方、牛乳100%のプリンには、ふんわりした生クリームはいい取り合わせ。あっさりしたプリンのアクセントとなり、互いを引き立ててくれます。もしあれば、フルーツも添え、プリンアラモードっぽくして食べるのもいいかもしれません。
というわけで、おやつ界の主役をはれそうな生クリーム+牛乳のプリン、アンサンブルで楽しみたい牛乳100%のプリン、どちらも堪能させていただきました。
五十嵐さんのおかげで、明日からのおやつには困りません!
みなさんもぜひ、ご自分のレパートリーに加えてみてくださいね。



