「クミン」を使うと、なんでもうまくなってしまうのではないか【スパイス一本勝負】

スパイスカレーが好きだったら、まず揃えておきたいスパイス「クミン」。 多くの日本人にはまだまだ馴染みのないスパイスですが、カレー以外にもいろいろな楽しみ方があるんです。今回は、クミンを使った意外なレシピをご紹介します。

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毎日の食事って、ちょっとした手間で楽しくなりますよね

生きてるとお腹が空きますよね。

私は当たり前の食事をもっと美味しくしたいと思って毎日を生きています。

ご飯だったら、いいお米を使ってしっかり浸水させてから炊飯する。味噌汁だったら、出汁をしっかりとる。これだけで人生は豊かになります。

ちょっとした手間で毎日の食事が楽しくなる。

「あなたって毎日楽しそうだね」と言われることも多いのですが、きっとそれは食事をエンタメだと思っているからなのかも知れません。

 

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閑話休題。

クミンというスパイスがあります。

カレーの香りの根幹となる、日本人にもお馴染みのスパイスです。

スーパーでお手頃な値段で買えることもあり、カレーの隠し味として使っている方も多いと思います。

本格的なカレーを作るときは欠かせないキースパイスの一つでもあります。このクミンを日本の食卓に馴染むようにアレンジしたレシピを3つほどご紹介させてください。

 

  • クミン唐揚げ
  • クミンライス
  • クミンアイス

 

クミンを使うと、とにかく普段の料理が驚くほどうまくなるんです。ちなみに今回使うクミンは、すべてパウダーではなくシードです。

 

唐揚げにクミンを使う

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最初は唐揚げから。

お馴染みの料理ですが、衣にクミンを入れることで一気にエスニックな味わいになるんです。実際に作ってみましょう。

下味には富山県で愛されている甘めのだし醤油を使うのが私の好みです。

あとはごま油と、日本酒を少々。

 

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下味をつけたら小麦粉とクミンを入れて衣にします。

クミンは焦げると苦味になるので、衣は厚めにします。さあ揚げましょう。

 

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クミンが焦げないよう、低温の油に衣をつけた肉をそっと入れ、火をつけます。

 

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ジュワジュワー。低温で揚げて、一度取り出したら、油の温度を上げて二度揚げして、衣をカラッとさせたら完成。

 

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うん、間違いないビジュアルです。

衣の中に小さなクミンがいくつか見えますね。

彼らはどんな働きをしてくれるのでしょう。

 

クミンをご飯に入れて炊いてみる

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さて、もう一品はクミンライスを作ります。

カレーライスと一緒に食べたことがあるという方もいるかも知れませんが、炊飯時にお米1合あたり小さじ1程度クミンを入れると、私たちの愛する白米がエスニック風に仕上がるんです。

これがうまいんです。

 

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完成。

炊飯器の蓋を開けた瞬間、クミンの香りが部屋中に広がりました。

カレーに合わせてももちろんいいのですが、私はこれを白いご飯と同じように普段使いでいただきます。

ふりかけだったら塩分が気になるという方でも、これだったらスパイシーさを堪能できるうえに、余計なカロリーはほとんどないからヘルシーなんです。

 

食べてみます

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さあ、いただきましょう。残ったカレーも冷蔵庫から取り出して、この日のランチはクミンづくしです。美味しそう。

 

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まずは唐揚げをいただきます。

ベースはいつもの唐揚げなのですが、こんがりとしたクミンの香ばしさと風味が唐揚げのアクセントになっています。

カレー風味の唐揚げというのがありますが、それとは一味違って、東南アジアで出てきても不思議ではないエスニック料理へと昇華しています。

予想はしていましたが、本当に美味しい。下味をしっかりつけた方が、クミンの香りがより際立つでしょう。

 

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そして、このクミンライスがいい。

白いご飯と唐揚げだってお約束の美味しさですが、クミンの香ばしさと爽やかな食後感が、唐揚げの脂っこさを中和してくれるんです。

唐揚げを食べたら、ライスをひと口。

どんと構えたキャッチャーのように、どんな荒れ球だって受け止めてくれる。

「これからは、唐揚げとクミンライスをワンセットで食べる」

そう強く心に誓いました。

 

クミンをバニラアイスに合わせてみる

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そして、クミンが最高に美味しくいただけると個人的に思っているのは、食後のデザートに合わせたときです。

我らがクミンをカップのバニラアイスにパラパラとお好みの量かけます。

すると、なんということでしょう。

馴染みのあるアイスが一気に、二子玉川のセレブマダムに愛されるような、高級感あふれるアイスクリームに変身したではありませんか。

 

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嘘だと思う方は、試しにひと口食べてみてください。

子供が喜ぶ甘ったるさが強いカップアイスに、スパイスが加わることで、一服の清涼感、そして味の奥行きを与えてくれるのです。

そして、クミンのプチプチがナッツのような食感で、アクセントになり、いくら食べても飽きがこないのです。

来客時のおもてなしとして活用してはいかがでしょう。

 

クミンがあれば、食卓が楽しくなること間違いなし。

さあ、スーパーへ急げ!

書いた人:キンマサタカ

キンマサタカ

編集者・ライター。パンダ舎という会社で本を作っています。 『週刊実話』で「売れっ子芸人の下積みメシ」という連載もやっています。好きな女性のタイプは人見知り。好きな酒はレモンサワー。パンダとカレーが大好き。近刊『だってぼくには嵐がいるから』(カンゼン)

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