「ガパオライス」が意外なほど簡単に作れるというのは本当か
皆さん、タイ料理はお好きですか?
エスニック系の料理でいえば、ダントツの知名度を誇るタイ料理。
近年ではどの街にも1軒はあるのではないかと思うほど、一般的になってきました。
特に外食としてはすっかりポピュラーな存在になりましたよね。
しかし、それを家で作るとなると、「食材を手に入れるのが難しそう」「調理工程が面倒くさそう」「そもそも作り方がわからない」などの理由により、それなりのハードルの高さを感じている人は多いのではないでしょうか。
ところが、実はあったのです。
かなりイージーモードのタイ料理が!
それは……
「ガパオライス」。
「ガパオライス」は、ひき肉をピーマンや玉ねぎと一緒に炒め、ナンプラーなどで味付けし、ご飯にかけるという比較的ゆるめのタイ料理です。
とはいえ、お店で出されている「ガパオライス」は、それなりに洗練され工夫もなされたレシピでしょう。
しかし、私は考えました。
「タイ料理のシェフも、自宅で『ガパオライス』を作るときはもっとお手軽に作っているのでは?」と。
もしかしたら、それは「超簡単に作れるのに超本格派な『ガパオライス』を作るレシピ」なのではないか、と。
そこで今回は、新橋にあるタイ料理店「タイ象」のタイ人シェフに、秘蔵の「自宅DEガパオライス」レシピを教えていただくことにしました。
「タイ象」はパッタイやトムヤムクンなど本格的なタイ料理だけでなく、いまブームとなっているパクチーを使った料理やお酒も充実した、カジュアルにタイのムードを楽しめるお店です。
タイの民芸品や家具がふんだんに置かれた、異国情緒たっぷりの店内。
そして、その奥のキッチンに……いました。
いかにもおいしい本場のタイ料理を作ってくれそうな、頼もしい雰囲気のシェフが!
こちらが、「タイ象」のメインシェフであるストンさん。
なんと、この道46年の実績を誇る超ベテランとのこと。
これは期待できそう……と思いきや。
?◎%$?#*+&%><@QR?#〜〜!!
ストンさんは、日本語がしゃべれなかった!
衝撃の事実が発覚しましたが、お互いのほほ笑みとボディーランゲージとスタッフさんの通訳で意思の疎通を図りつつ、レシピを教えていただくことができました。
材料はだいたいこのくらいヨ。お肉は好きなのを使ってネ〜
使う材料はこちら。
- ナンプラー(これだけは必須)
- 胡椒
- ウスターソース
- なにかお好みでお肉(魚や貝でも可)
- ピーマン
- 玉ねぎ
- バジル
- ニンニク、とうがらし(入れても入れなくてもOK)
- ご飯と目玉焼き(できれば)
ストンさんが言うことには……
(以下意訳)とりあえずなにか好きなお肉を用意してネ(魚や貝などでもいいとのこと)。材料の分量はこの写真で1人前くらいヨ。だいたいの感覚でOKネ!
ポイントになるお肉は豚でも牛でも、鶏でもなんでも良いそうです。お肉じゃなくても、魚でも貝でも好きなものを用意してくれとのこと。また分量も、写真でお皿に盛ったくらいを参考にして欲しいとのこと。
必ず入れて欲しい野菜は「ピーマン」と「玉ねぎ」くらいね。分量はだいたいこの写真くらいヨ。だいたいでいいネ。とうがらしとニンニクはアナタのお好みで、入れても入れなくてもいいヨ〜。
ゆ、ゆるい!
思いのほかゆるいです、「ガパオライス」!
さらに、ガパオといえばホーリーバジルというくらい、この料理の要と思われる食材である生バジルの葉っぱ。これについても……。
家で作るときは乾燥バジルとか、スーパーで売ってるような普通のバジルで代用できるヨ〜。
いやはや、拍子抜けするほど、ゆるかった!
さらに調味料については、お店で作るときはナンプラーや胡椒のほかにブラックソース・オイターソース・タイ醤油など、タイ料理には欠かせない調味料を使っているのだそうですが、これについても……。
ダイジョブ! ナンプラーと胡椒とウスターソースだけあれば大丈夫ヨ〜。
だそうです。
ということはつまり、「ガパオライス」の食材って、ナンプラーさえ買い足せば、たいていの日本人の冷蔵庫にあるものでまかなえてしまうってことですよね。
なにそれ、超簡単!
ゆるすぎる「ガパオライス」の作りかた
材料さえそろえば調理はあっという間でした。
まず、油をひいた鍋の中にお肉を入れて……。
ウスターソース、ナンプラー、胡椒で味つけします。調味料の分量は皆さんのお好み感覚で。おおらかに行きましょう。
それぞれの調味料は、だいたいの目分量でOKネ。慣れないうちは味を確かめながら少しずつ入れるといいヨ〜。アナタのお好みで味つけしてネ!
そこに野菜やバジルを加えて炒めれば……。
なんと、2分弱で出来上がってしまいました。
恐るべきスピード。
恐るべき手軽さ。
これはすごい。
横にご飯を盛り付けて、彩りに生キュウリをプラスしてもらいました。
さらに、もうひと手間で目玉焼きをのっければ、見事においしそうな「ガパオライス」の完成です。
ちなみに、お米はジャスミンライスがベストだそうですが……。
日本のお米でも、もちろんOKヨ〜。
とのことです! やっぱりここでもおおらか!
少しクタッとしたピーマンと玉ねぎと、ほどよく炒まったお肉。
瞬時に炒めたというのに、見るからに調味料の味が染み込んでいておいしそう。
あんなに簡単だったのに、味もちゃんとエスニック!
これなら自宅でお手軽にササっと作れる料理としてレパートリーに加えることができるはず。
皆さんも、簡単ガパオライス、ぜひお試しください。
そして、もっと本格的な味を楽しみたくなった際は、新橋の「タイ象」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
お店情報
タイ象 新橋
住所:東京都港区新橋3-17-5 グランフォークス2F
電話番号:050-5286-8718
営業時間:月曜日~土曜日、祝日前日: 11:30~14:30 (料理LO 14:00 ドリンクLO 14:00) 17:00~翌0:00 (料理LO 23:00 ドリンクLO 23:30)
定休日:日曜日、祝日
※記事中の表記で一部誤りがあり、修正いたしました。謹んでお詫び申し上げます(2018年7月11日)