いろいろな食材をアヒージョにしてみたら、なんだか食卓が幸せになったのでご報告します

常々思っていたのですが、アヒージョという料理はどうしてあんなに美味しいのでしょうか。魚介やら野菜やらをニンニク入りのオリーブオイルで煮ただけだというのに、想像をはるかに超えた絶品に仕上がってしまうのです。

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アヒージョ、おそるべし!!!!!!!!!!!!!!!!!

そもそもアヒージョはスペイン語で「刻んだニンニク」「ニンニクの香りづけをした」などの意味があるそう。

ということは、逆にいえばそれだけでどんな食材も「アヒージョ」として認められるのではないか。

そう勝手に考えた我々取材班は、今回、普段あまりアヒージョには使わないような食材で、アヒージョを作ってみたらどうなるのか、いろいろ試してみました。

 

【今回トライしてみたアヒージョ】

  • 基本のアヒージョ
  • 長ネギのアヒージョ
  • 豆腐のアヒージョ
  • ちくわのアヒージョ
  • 冷凍餃子のアヒージョ
  • 〆のガーリックアヒージョライス

 

基本のアヒージョ

【材料】(2~3人分)

  • オリーブオイル 150ml
  • ニンニク ひとかけ
  • 唐辛子(お好みで) 1本

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今回のすべてのレシピは、基本的にオリーブオイル+ニンニクをベースに作っています(唐辛子はお好みでどうぞ。私はピリ辛が好きなので入れました)。

スキレットに材料を入れたこの状態で中火にかけ、ニンニクの香りが立ち上がってきたら食材を入れていきましょう。

はたしてアヒージョの懐はどこまで深いのか、新しい発見に期待!

長ネギのアヒージョ

【材料】(2~3人分)

  • オリーブオイル 150ml
  • ニンニク ひとかけ
  • 唐辛子(お好みで) 1本
  • 長ネギ 1本
  • ミニトマト 6個
  • 塩 少々
  • 黒胡椒 少々

 

【作り方】

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まずは、和食で使うイメージの強い長ネギをアヒージョにしてみます。

長ネギの白い部分を3㎝ほどの幅にカットし、先述のように熱したオリーブオイル(基本のアヒージョの材料)に入れます。2分ほど経って長ネギが少ししんなりしてきたらミニトマトを入れ、ミニトマトの皮が破けたのを見計らって火を止めます。

 

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そこに塩と黒胡椒を振りかければ出来上がり。う~ん、さすがアヒージョ。レシピが極端にシンプルで有難い限り。

出来上がりはこんな感じ。かなりトロトロと柔らかめになった長ネギに、たっぷりオリーブオイルが絡んでいて美味しそう。

ミニトマトとオイルの相性は言わずもがなですよね。

 

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そのお味はというと……ちょ、ちょっとこれはヤヴァい!!!

めっちゃくちゃ美味しいんです。トロっとした長ネギの甘みとニンニクの相性の良さが限界突破です。「長ネギってこんなにアヒージョに合うんだ……」と、思わずつぶやいてしまうほどでした。

ミニトマトと一緒に食べてもこれまた花丸です。

じゅわっと熱いミニトマトの果汁と長ネギのトロトロぶりが合わさると、さらにたまらん味わいに。1発目からさっそく大正解が出てしまったのですが、この勢いのまま2品めにGOしましょう。

 

豆腐のアヒージョ

【材料】(2~3人分)

  • オリーブオイル 150ml
  • ニンニク ひとかけ
  • 唐辛子(お好みで) 1本
  • 豆腐 1/2丁
  • 小ネギ お好みで
  • 塩 少々

 

【作り方】

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続いては豆腐です。湯豆腐なんてものが存在するのだから、湯の代わりに油で茹でたってきっと美味しいはず……そう信じて、熱したオリーブオイル(基本のアヒージョの材料)の中に豆腐(今回は絹タイプを使用)をIN!

油がはねるので、豆腐はしっかり水気を切ったものを入れてくださいね。

3分ほど経ったら火を止めて、全体に塩を振りかけます。

 

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仕上げにお好みで小ネギを散らせば出来上がり。

パッと見はほぼ湯豆腐なんですけど、豆腐が浸かっているのは出汁ではなくニンニクで香りづけられたオリーブオイルです。

ニンニク風味をまとった豆腐……その味はいったいどんなものなのか!?

 

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これも激うっっま!!!

味付けがピリ辛のニンニク風味と塩だけなのに、豆腐のコクが引き立って、とても深い味わいになっています。小ネギの薬味効果も絶大で、たぶんこれそのまま白米にのっけて丼にしても飯泥棒になってくれる可能性大!

ちなみに、先ほど作った長ネギのアヒージョと一緒に食してみたところ、夢の楽園が口の中に広がったこともここに併記しておきます。

きっと長ネギと豆腐の合わせ技アヒージョにしても超美味しいのではないかと。

 

ちくわのアヒージョ

【材料】(2~3人分)

  • オリーブオイル 150ml
  • ニンニク ひとかけ
  • 唐辛子(お好みで) 1本
  • ちくわ 1本
  • 万願寺唐辛子(お好みで) 2本
  • 塩 少々

 

【作り方】

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3品目はちくわです。

アヒージョといわれてパッと思いつく具材は、やっぱり海鮮。

だったら魚が原料であるちくわもアリでは? と考えました。

万願寺唐辛子は彩り要員です。万願寺唐辛子は熱で破裂しないよう、爪楊枝などで小さな穴を開けておくと安心です。

熱したオリーブオイル(基本のアヒージョの材料)にちくわと唐辛子、万願寺唐辛子を入れて3分ほど温め、塩で味を調整したら出来上がりです。

 

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ちくわがだいぶ膨れてきました。これはオリーブオイルを吸ったということなのでしょうか……。

よく見てみると、他の食材に比べてオイルの量が少なくなっている気がします。

でも、オイルを吸った分だけちくわの味わいが複雑になっているはず……期待を込めて、膨れた熱々のちくわを口の中に放り込みます。

 

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ほほう。こりゃ、オツな逸品ですね。

ちくわの表面はカリっと揚がったような食感。それでいて白い部分は予想どおりにオイルをたっぷりと吸っており、噛み締めるとジュワッとニンニクの風味が鼻腔をくすぐってきます。これまた美味しい!

このB級グルメっぽい味わいは、白ワインなどよりも、ハイボールやウーロンハイあたりをお供にしたいオツマミですね。

万願寺唐辛子も甘みが増して絶品でした。

 

冷凍餃子のアヒージョ

【材料】(2~3人分)

  • オリーブオイル 150ml
  • ニンニク ひとかけ
  • 唐辛子(お好みで) 1本
  • 冷凍餃子 6個
  • 塩 少々
  • 黒胡椒 少々

 

【作り方】

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そして冷凍餃子のアヒージョです。熱したオリーブオイル(基本のアヒージョの材料)の中に凍ったままの冷凍餃子を沈めて……。

 

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蓋をして蒸し焼きにします。4分ほど加熱したら火を止めて、塩と黒胡椒を振りかけます。

 

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じゃん! これが冷凍餃子のアヒージョ。

上手い具合に火もとおっており、とても美味しそうに見えます。

普段なら餃子は醤油や酢などの調味料を使って食べますが、これはすでに味がついているので、そのままパクリ!

 

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うわっ、これはちょっと新感覚。

餃子の皮にオリーブオイルとニンニクの香りが染み込んで、餃子の餡の部分とダブルでニンニクの香りをまとっています。今までにない餃子の食べ方を見つけてしまった感じです。

これ、別パターンとして冷凍焼売を使うのもイケるんじゃないですかね。

点心アヒージョ、アリだと思います!

 

〆のガーリックアヒージョライス

【材料】(2~3人分)

  • アヒージョを作ったあとの残りのオイル 適量
  • ライス 2膳
  • 厚切りベーコン 10g 
  • 塩 少々
  • 黒胡椒 少々
  • パセリ 適量

 

【作り方】

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アヒージョの食材を食べ終わった後には、オリーブオイルがたっぷり残ってしまいがち。せっかくニンニクの香りづけをして美味しいオイルに成長したのに、このまま捨ててしまうのはもったいないですよね。

そこでアヒージョの〆としてガーリックライスを作ってはいかがかと。まずはベーコンをオイルに入れて中火で炒め、軽く「再アヒージョ状態」にします。

 

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そして、その中にライスをドーーーーーン!

オイルを全体的にライスに混ぜ込むような形で炒めていきましょう。ある程度オイルがまわったら、塩と黒胡椒で味付けをします。

 

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仕上げにパセリを散らして出来上がり。アヒージョの残りのオイルで作られたガーリックライス、本当に美味しいものになっているのか……?

 

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すいません、天才でした。

最高です。普通に考えてみれば、ニンニクの香りや食材のうま味が渾然一体となったアヒージョオイルで炒めたライスが美味しくならないわけがないのです。

オイルを最後の一滴まで無駄にすることなく、今回のアヒージョ・チャレンジは無事に終えることが出来ました。見事な劇終でございます。

 

どんな食材でも美味しく食べることが出来る魔法の調理法、アヒージョ。

皆さんもアヒージョに合いそうな変わり種具材が閃いたら、ぜひ教えてくださいね。

書いた人:西たまお

西たまお

大学在学中より映像ディレクターを志し、映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーに。主にWEBサイトで健康や食、お笑いに関するさまざまな記事を執筆中。

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