しっとり蒸し鶏と野菜をわしわし堪能する「エスニック風サラダそうめん」で冷たい麺のマンネリ脱却

料理・食文化研究家の庭乃桃さんに、シャキシャキした野菜と蒸し鶏のサラダで食べる「エスニック風サラダそうめん」をご紹介いただきました。

こんにちは! 料理・食文化研究家の庭乃桃です。今回ご紹介するのは、夏の定番「そうめん」を使った冷たい麺料理。ただし、普通のそうめんではありません。タンパク質も野菜も一緒に摂れる「エスニック風サラダそうめん」です。

▲野菜たっぷり、わしわし食べたくなる蒸し鶏のサラダが今回の主役

シャキシャキした野菜と蒸し鶏のサラダで食べる冷やしそうめん。砕いたピーナッツのカリカリ感がアクセントになり、なんともクセになる味わいです。

具材に使う鶏ささみともやしは電子レンジにかけるだけ。刻んだ野菜と一緒にドレッシングであえれば、あっという間に蒸し鶏のサラダのできあがり。このサラダは作り置きができるので、食べたい時にそうめんをゆでれば、手軽にエスニック風サラダそうめんを楽しめますよ。

▲蒸し鶏は、市販のサラダチキンを使ってもOK

しかもこの蒸し鶏、面倒な時は市販のサラダチキンでも代用ができてしまうんです。その場合はサラダチキンをほぐすだけ。うま味たっぷりで、これまたそうめんとよく合います。

また、そうめんは、つるつる&もちもち感が楽しい冷凍うどんなどに替えてもOKです。

それでは、夏にぴったり、食欲そそるエスニック風サラダそうめん、早速一緒に作っていきましょう!

エスニック風サラダそうめん

材料(2人分)

  • そうめん……2人前(200g)

【蒸し鶏のサラダ】

  • 鶏ささみ……2本(120g)※1
  • キャベツ……2枚(100g)
  • もやし……1/2袋(100g)
  • パクチー……10g ※2
  • ピーナッツ……10g~お好みで

【ドレッシング】

  • ナンプラー……大さじ1と1/2
  • レモン汁 または 酢……大さじ1/2
  • 砂糖……大さじ1/2
  • ニンニク……1片
  • 赤唐辛子……1本(種を取って小口切り)

【そうめんの下味】

  • 鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ1
  • ごま油……小さじ1

※1 鶏ささみは、市販のサラダチキン1枚(約100g)でも代用できます。

※2 お好みで、ミニトマト、レモンなどを添えても。

作り方

まずは、火を通す必要のある具材から準備していきます。手軽に電子レンジを使っていきます。

1. もやしは耐熱の食品保存容器などに入れてふんわりラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分30秒加熱し、取り出してラップをはずします。そのままあら熱が取れるまで置いて、水気を切りましょう。

▲鶏ささみは鶏むね肉でも代用できます(加熱時間は適宜調整)

2. 鶏ささみで蒸し鶏を作ります。加熱しすぎるとパサパサになってしまうので、少しだけ電子レンジにかけて、あとは余熱で中まで火を入れるようにするとしっとりと仕上がります。

まずは、破裂防止のために鶏ささみ全体をフォークで刺しておきましょう。

その後、酒小さじ1と塩ひとつまみ(共に分量外)をまぶし、ふんわりラップをかけて電子レンジ(600W)で2分ほど加熱します。

電子レンジから取り出して、火の通り具合をチェックします。ピンク色の生の部分がなければ、ラップをしたまましばらく置きましょう。この間に中までしっかり火が通り、肉汁もなじんできます。

▲蒸し鶏はフォークを使ってほぐすと、口当たり良くふんわりした食感に

蒸し鶏のあら熱が取れたら、フォークを使ってほぐします。

この時、電子レンジにかけた時に出た肉汁も捨てずに取っておき、ほぐした蒸し鶏をそこに浸しておくと、よりしっとりとジューシーに仕上がるのでおすすめです。

なお、市販のサラダチキンを使う場合も、ここで同様にほぐしておいてください。

3. 他の具材も準備していきましょう。もやしと蒸し鶏のあら熱を取っている間に作業すると、時間を無駄なく使えますよ。

まず、キャベツは気持ち太めの千切りにします。葉の硬いキャベツなら、もっと細くてもかまいません。芯(太い葉脈)の部分は薄切りにしましょう。

▲パクチーが苦手な人は、大葉でも代用できます

パクチーは、葉と茎の部分をざく切りにします。ニンニクは、芽を取ってみじん切りにしてドレッシングと合わせておきましょう。

続いて、ピーナッツを粗めに砕きます。麺棒などを使うと簡単ですが、砕く時にまわりに飛び散って汚れやすいので、ラップをかけて上からたたいたり、ビニール袋などに入れたりするとやりやすいです。

4. 具材とドレッシングを混ぜます。まずはボウルにもやし、千切りキャベツ、ほぐした蒸し鶏を入れて、ドレッシングであえておきます。

そして、味のアクセントになるパクチーとピーナッツを投入し、さらに混ぜ合わせます。ちなみに、ピーナッツのカリカリした食感をもっと楽しみたい場合は、ここで混ぜ入れずに食べる直前にトッピングするのもおすすめです。

蒸し鶏のサラダができました。

これでいつでも好きな時にエスニック風サラダそうめんが食べられますね!

5. そうめんをゆでます。

今回は「あえ麺」なので、ゆで加減は通常よりもやや硬めにしておくのがおすすめ。目安として、袋の表示のゆで時間よりも30秒早くざるにあげると良いでしょう。

流水で麺をもみ洗いしてから、ざるに押しつけるようにして水気をしっかりと切り、鶏ガラスープの素とごま油をからめます。

このように麺にも少し味を付けておくことで、全体の味が引き締まり、蒸し鶏のサラダともバランス良くなじみます。

麺を皿に盛り付けたら、先ほど作っておいた蒸し鶏のサラダをたっぷりとのせましょう。サラダにからめたドレッシングもおいしいので、一緒にまわしかけてくださいね。

お好みで、エスニック感満載のピーナッツをさらに追加でトッピングするのもアリです。

シャキシャキのもやしとキャベツ、風味と食感のアクセントになるパクチーとピーナッツが効いた、エスニック風サラダそうめんの完成です!

早速、いただいてみましょう。

まずは全体をよく混ぜて、蒸し鶏と野菜、ピーナッツなど、麺にからめながらいただきます。

しっとりした蒸し鶏は、ニンニクや赤唐辛子の効いたうま味のあるエスニックだれが染みて食べ応え満点! そこにシャキシャキ歯触りのもやしや甘みのあるキャベツ、そして香りの良いパクチーがからみます。

麺自体にも味が付いているので食べやすく、食欲のない時でもするするっといけちゃいます。全体にさっぱりとしつつも、うま味がしっかり出ているので満足感を味わえます。手軽なランチにはもちろん、晩酌のお供にしてもこれは合いそう……!

 

▲冷凍うどんで作ってもおいしい!

せっかくなので、うどんバージョンも作ってみました。こちらは市販の冷凍うどん(分量外)を電子レンジで解凍し、水でしめて、同様にドレッシングをからめた蒸し鶏のサラダをのせたもの。

つるつるとのど越しが良く、これまた暑い夏にぴったり! 具材がよくからむそうめんもおいしいのですが、もちもちシコシコしたうどんもまたよく合います。好きな麺で作れるのがいいですね。

まとめ

作り置きのサラダは日に日に味がなじむので、一度作れば冷蔵庫で3日程度はおいしくいただけます。

暑さに疲れた体にもやさしい、かむほどにおいしいエスニック風サラダそうめん、ぜひこの夏、お楽しみいただけたらうれしいです!

 

書いた人:庭乃桃

niwanomomo

料理・食文化研究家、女子栄養大学 食生活指導士。「おいしい」を取り巻くさまざまな食卓の風景に目を向けながら、企業向けレシピの開発や、執筆、講演など多方面で活動中。著書『おいしく世界史』(柏書房、2017年)。

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