東北東を見てかぶりつけ。スパイスを使った、牛しぐれ煮の恵方巻【巻きす不要&アレンジレシピ付き】

皆さまこんにちは。ごはん同盟のしらいのりこです。

さて、節分といえば恵方巻ですね! 2024年の恵方は東北東だそうです。

自家製の恵方巻と聞くと難しそうなイメージですが、実は半分サイズの海苔で作ると、巻きすやラップを使わず、簡単に巻くことができるんです。

今回は、恵方巻の作り方をご紹介ます。といっても、私がお届けするのは愛されるごはんのお供のひとつ「牛しぐれ煮」をベースにした、恵方巻のアレンジ版。また、少し個性的なスパイスや具材を組み合わせた、さらなるアレンジ版のレシピもご紹介します。

では、作っていきましょう!

牛しぐれ煮の作り方

材料(作りやすい分量)

牛細切れ肉……200g

[A]

しょうゆ、さとう……各大さじ3

みりん、酒……各大さじ2

しょうが千切り……1片分

水……50ml

 

牛細切れ肉は、脂がのっているものや、霜降りのものを使うと柔らかな食感に仕上がります。

一切れが大きいようなら、3~4cmの長さに切ってください。

【1】フライパンや鍋に[A]を入れて中火で熱します。このときに、できるだけ小さいサイズのものを使うと水分の蒸発がゆっくりになるため、煮詰めるときの焦げ付きの心配が少なくなります。

【2】フツフツと沸騰したら、牛細切れ肉を入れます。

【3】時々菜箸で混ぜながら、水分を飛ばすように炒め煮にします。火加減は中火のままでOKです。

【4】ほぼ水分がなくなり、テリっとしたら完成!

清潔な容器に入れて、冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。

この牛しぐれ煮は、そのままごはんやうどんにのっけたり、おつまみにしたりしてもいいですよ。

【レシピ1】牛しぐれ煮の恵方巻の作り方

材料(1本分)

海苔(全形1/2or手巻き寿司用)……1枚 

酢めし……120g(ごはん茶わん軽く1杯)

牛しぐれ煮……20g

卵焼き……1.5cm角×10cm長さ

アスパラ(ゆで)……1/2本

レタス……適量

 

▶酢めしの作り方

炊きたてのごはん1合に、すし酢(酢大さじ1と1/2+さとう大さじ1+塩小さじ1を混ぜ合わせたもの)をふり入れてさっくりと混ぜ、うちわであおぎ、人肌まで冷まします。1合の酢めしで、恵方巻3本を作ることができます。

▶具

アスパラの代わりにきゅうりやアボカド、卵焼きは、いり卵やほぐしたゆで卵などにしても。あとは、紅しょうがを入れてもおいしいです。牛しぐれ煮はなんにでも合いますので、お好みの具材を入れてください。

 

【1】海苔を、表面(ツルツルした方)を下にして置きます。手前と左右を5mm程度、奥2cm程度空けて酢めしを広げます(写真では、手前に酢めしが付いていますが、なるべくきれいに)。
手前から卵焼き、アスパラ、レタスを置き、レタスの上に牛しぐれ煮をのせます。

【2】両手で、手前から海苔ごとグッと持ち上げ、クルクルと巻いていきます。

※ここでの重要なポイントは、途中で止まると崩れるので、巻き始めたらためらわずに下の写真のように最後まで巻ききること。

※エンボス加工の使い捨て手袋などがあると、手に酢めしがくっつかなくて楽ですよ。

【3】巻き終わりを下にして、5分ほど置き、海苔を結着させます。

完成。このまま、恵方に向かって丸かぶり! 牛しぐれ煮の濃厚なうま味と卵焼きのコクに、さっぱりとした野菜と酢めしがよく合い、これ1本で満足感がハンパないです。飲み物はお茶もよいですが、ビールや日本酒にも最高に合います。

次は、スパイスや香味野菜を加えた、さらなるアレンジ版のレシピをご紹介します。

スパイシー牛しぐれ煮の作り方

材料(作りやすい分量)

牛細切れ肉……200g

[A]

しょうゆ、酒、みりん、さとう……各大さじ1

水……1/2カップ

にんにくスライス……1/2片分

ブラックペッパーホール、チリパウダー、パプリカパウダー……各小さじ1/2

 

材料が違うだけで、作り方は牛しぐれ煮と一緒です。

【1】フライパンや鍋に[A]を入れて中火で熱します。沸騰したら牛細切れ肉を入れ、ぐつぐつと煮ます。スパイスとにんにくのいい香りです。

【2】汁気がほぼなくなったら出来上がり。

スパイシー牛しぐれ煮の完成(写真左。右は牛しぐれ煮)。こちらも、ごはんによく合います。清潔な容器に入れて、冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。

【レシピ2】スパイシー牛しぐれ煮の恵方巻の作り方

スパイシー牛しぐれ煮を使った、クセありな恵方巻も楽しんでみましょう!

具材として、手前から(上の写真では奥から)、クリームチーズ、パプリカ薄切り、ニンジン千切り、玉ネギの薄切り、スパイシー牛しぐれ煮をのせ、お好みで、ミント、香菜、バジルなどの香草類があればのせます。分量はすべて適量でOKです。

手前から海苔ごと持ち上げて、クルクルと巻いていきます。

巻き終わりを下にして、5分ほど置いたら完成! あっという間にできます。そして巻くのが楽しい。

▲ちなみに、切った場合の断面はこんな感じです。おいしそうですね

※今回は参考までにお見せしていますが、恵方巻は「縁を切らぬよう」切らずにいただくのがルールですので、ご注意ください。

 

福を巻き込み、無病息災、商売繁盛につなぐ恵方巻。丸かぶりするのはちょっと大変ですが、この半量サイズの海苔で作る恵方巻なら食べるのも楽ちんで、巻くときも巻きすやラップなしで簡単に作ることができます。

今年は自分で巻いた恵方巻を、願い事を思い浮かべながら恵方に向かっていただきましょう!

書いた人:しらいのりこ

 

新潟県出身、お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチとともにごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活動中。 美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案でTV、雑誌などのメディアを中心に活動中。 著書に『パラパラじゃなくていい!最高のチャーハン50』『しらいのりこの絶品!ご飯のおとも101』『ポリ袋でレンチンおかず 電子レンジでこんなにおいしい!』など。

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