豚ロース串から卵黄がトロ〜リ!東京・蒲田で出会った「いちのへ巻き」は、やきとん界の大発明だ

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こんにちは、パリッコです。今回も調査という名の飲み歩き活動にいそしんでいきたいと思います。

 

はじめの1杯100円!

先日、 東京・蒲田の街をあてもなく徘徊(はいかい)していると、真昼間から営業中の新しい飲み屋さんができているのを発見しました。

店名、外観、外から見える店内の雰囲気やメニュー、どれをとっても気になって、ついふらっと吸い込まれてみたら、これがとんでもない名店だったんです!

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▲蒲田の飲み屋街「バーボンロード」

 

西口、東急線の高架下に沿って伸びる昔ながらの渋〜い飲み屋街「バーボンロード」は、蒲田に来たら一度は歩いておきたくなる通り。

場所柄、夕方以降にオープンするお店が多いんですが、先日、そこに昼飲みができる新店がオープンしているのを見つけました。

 

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「肉のいちのへ」

 

こちらです。

正確には、駅からバーボンロードへと続く「くいだおれ横丁」に位置する「肉のいちのへ」というお店。

オープンは2017年の8月らしく、見るからにピッカピカではありますが、店名より大きく「やきとん 煮込」と染め抜かれたのれん、ビールケースなどを駆使した席の大衆的な雰囲気、そして何より、

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「この席はじめの1杯100円」

 

こういう庶民の立場に立ったサービス精神! どこをとっても魅力的じゃないですか。

 

店内ポイ捨てOK

店内1階は、カウンターと簡易テーブル数席。

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シンプルで、ひとりでも数人でも居心地抜群です。

 

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ハードコアスタイル!

 

こういう昔ながらの大衆酒場文化を踏襲した雰囲気も素敵。

近年、見せかけだけの昭和レトロではない、きちんと酒場文化をリスペクトした新しいお店が続々とオープンしていて頼もしい限りですが、ここも本気のお店に間違いないでしょう。

 

部位ごとに細かい価格設定が

ではでは、

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▲手前「クリアアサヒ生  中ジョッキ」(280円)、奥「 スーパードライ生」(380円)

 

かんぱ〜い!

 

この日は友人と2人でおじゃましたので、僕はあえての発泡酒を選んでみました。

しかしどっちも安いな!

 

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串焼きラインアップ

 

部位によって価格、そして味付けが細かく設定されており、こだわりを感じます。

 

そして、

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一品メニュー

 

こっちもまたいい〜。

オーソドックスなものから「これなに?」と目が止まってしまうものまで、酒飲みの探究心をくすぐりまくってくる絶妙なラインアップ。

く〜、いちのへさん、なかなかの手練れですな〜!

 

凝りまくりなポテサラ

できれば端から頼んでしまいたいくらいの気持ちをぐっとこらえ、気になったものを頼んでみましょう。

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▲自家製ハム(280円)

 

しっとりとした肉質にうま味が凝縮された、手作りのハム。

チャーシューか! ってくらい厚切りで大ぶり。

かなりの食べ応えがあり、そしてこのリーズナブルさ。

はい、もう信頼できる〜。

 

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▲ポテサラ燻製(180円)

 

あれ? なんですかこの謎の小瓶は。

すいませ〜ん、僕が頼んだの、ポテサラなんすけど〜!

ホラ、こう、お皿に盛ってあって、え〜とえ〜と……

 

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これがポテサラだったー!!!

 

なんと、冷やした小瓶にポテトサラダ、そしてスモークの煙を閉じ込めた、凝りに凝った一品。

あえてさっぱりとした味わいのポテサラに、魅惑的な燻製香がまとわりつく、極上の酒のつまみですよこれは!

ひゃ、180円でここまでしますか……?

まいりました。

 

マヨ&タルタルかけ放題

あ、それから細かいですがぜひ触れておきたいのが、

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卓上の小袋調味料使い放題というポイント

 

これ、一見普通のようで、けっこう革新的だと思うんですけど。

たまに焼鳥屋さんで、「いつからあるの?」って感じの瓶に色あせた七味唐辛子なんかが入ってる時がありますけど、あれ、僕でもかけるのちゅうちょしちゃいますからね。

その点このスタイルなら全てがフレッシュそのもの。

何より熱いのが、ラインナップの中になんと「タルタルソース」まで入っているところ!

 

となれば、

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▲コロッケと薄ハムカツ(380円)

 

などの揚げ物をお願いし、

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ソースドボドボ×タルタルのぜいたく

 

てなことをやりたくなってしまうでしょうよ。

揚げたての香ばしさと背徳感のある濃い味がたまらなすぎます!

 

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▲軟骨と紅生姜のかき揚げ(490円)

 

これまた珍しい、豚のナンコツを使ったかき揚げ。

厚めでしっかりと味のついた衣と、バリバリとしたナンコツの食感がワイルドで、そこに紅ショウガの間違いない風味も加わり、お酒が進みすぎる。

 

本領発揮のやきとん

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▲手前「砕きレモンサワー」(380円)、奥「チューハイ」(280円)

 

砕きレモンサワーは、凍らせた焼酎と丸ごとのレモンをミキサーにかけ、そこに炭酸水を注ぐオリジナルのサワー。

爽やかな酸味にレモンの皮の苦味がアクセントとなる大人味。

プレーンなチューハイの280円という値段も、それだけでここに通う理由になってしまいそうな破壊力がありますね。

 

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▲レバ(ゴマ油+塩)(120円)

 

定番の串物からレバーを。

表面はカリッと香ばしく、中はトロッ。

さすが、やきとん屋さんの意地を感じるような、ハイレベルな1本です。

 

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▲ヒレ(みそだれ+わさび)(180円)

 

自家製の味噌ダレが甘辛くもさっぱり、そこに上品なうま味のヒレ、ワサビが合うそうなので添えて食べてみると……あぁ、これはぜいたくな串だ……。

※ワサビ、なぜか袋から出す前の写真ですいません。

 

八丁味噌ベースの煮込み

はい、このあたりからラストスパート、いよいよ人間の本能へと直接訴えかける、たまらない写真のオンパレードになりますよ。

お食事前の方、お仕事や健康診断の都合などで、あと数時間は飲みに行けないって方はご注意ください。

 

さて、実は入店してからずっとその存在感が気になり続けていた、カウンター内の、

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煮込みの大鍋

 

八丁味噌をベースに独自研究したタレを継ぎ足しで使われているそうなんですが、漂ってくる香りがもうたまらない!

やきとんと並ぶお店の名物であるこちらを頼まないわけにはいきませんね。

 

すいませ〜ん、もちろんで「全部入り」ください!

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▲煮込み(380円)+玉子(100円)+厚あげ(100円)+うどんきんちゃく(180円)

 

オーソドックスな煮込みに、今日はせっかくなのでトッピングを全部のせ。

たっぷりのネギをちょっとどかしてみると……

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豪華なトッピングたちとご対面!

 

もちろん下にはゴロゴロとモツが隠れており、そのうま味と、八丁味噌ベースながらも甘くなりすぎない、それでいて濃厚なタレ、それらが染み込んだ煮玉子に厚揚げ。

「うどんきんちゃく」はその名の通り、平打ちのうどんを油揚げにとじこめたきんちゃくで、中の麺まで濃い茶色に染まり、「プチ煮込みうどん」といった風情がうれしいトッピングです。

 

とんでもない逸品、にら玉串

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▲にら玉串(280円) ※注文は2本から(写真は2本)

 

たっぷりのニラを豚三枚肉の薄切りで何重にも巻き、卵黄をあしらったいちのへオリジナルの串。

 

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卵黄をちょんとつついて、

 

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タレもよ〜く絡めて!

 

……この状況にもん絶しない人はいないんじゃないでしょうか。

 

一口でいくのに難儀するほどにボリューミーな豚肉を頬張り、甘辛いタレとまろやかな卵黄に包まれたそのうま味を楽しんでいると、やがてシャキシャキとしたニラの風味があらわれる。

これ、とんでもない逸品ですよ!

 

衝撃! いちのへ巻き

さてお次は、僕がいちのへで最も衝撃を受けたメニュー。

これまたオリジナルの串なんですが、豚肉&玉子好きである僕を一発でとりこにしてしまった、今までありそうでなかった大発明なんですよね〜。

 

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▲いちのへ巻(380円)

 

メニュー名にお店の名前を冠しながらも、一見何が何だかわからないこちらの串。

実は、半熟の玉子に豚のロース肉を巻き、タレを塗って焼き上げたものなんです。

 

慎重〜に口に運び、こぼさないように注意しながら頬張るのも醍醐味(だいごみ)なんですが、今日はその魅力をお伝えするため、箸を入れてみましょう。

 

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プツンッ!

 

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トロ〜……

 

どうです?

この画力!

この卵黄の大洪水!

 

箸でちょっと触れただでもわかる中の玉子の半熟具合は、まさに「プルンプルン」状態。

いったいどうやって、ここまで絶妙な焼き加減に仕上げているんでしょうか?

魅惑的すぎる〜!

こんがりと香ばしい豚肉に玉子とタレをよ〜く絡めて一息に口に運べば、もちろんそこには天国が待っています。

 

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▲梅しそサワー(380円)

 

濃厚なおつまみが続いたので、爽やかな酸味のサワーで口をさっぱりとさせつつ。

 

夢のオン・ザ・ライス

さて、いちのへ巻の衝撃を見て、こう思った方も多いんじゃないでしょうか?

「白いご飯に乗っけて食べたい〜!」って。

僕だってそう思いました。

だけどここは酒場であって、食堂ではないので、それはかなわぬ願い……って、

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かなったー!!!

 

誰もが夢見た「いちのへ巻・オン・ザ・ライス」、「肉玉ごはん」(490円)として、なんとメニューに存在していました!

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こんなのさ……うまいに決まってるじゃん……。

 

もはやおなじみの香ばしい肉の風味、玉子のまろやかさに、揚げニンニクの暴力的な香りと食感までもが加わり、それを受け止めるのは、

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よ〜くタレの染み込んだごはん。

 

はい優勝優勝!

 

以上、新店ながら古き良き大衆酒場の魅力を踏襲し、未知の美味の探求にも精力的に取り組む「肉のいちのへ」は、今後継ぎ足しの煮込みやタレがさらに育っていくのも楽しみな、蒲田の新たな名店でした!

 

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2階席は、以前この場所にあったお店の雰囲気がそのまま残っており、ここで串焼きをつまみにサワーなどを飲むのも楽しいです。

 

お店情報

肉のいちのへ

住所:東京都大田区西蒲田7-67-12
電話番号:03-6424-5665
営業時間:月曜日〜金曜日15:00~翌1:00、土曜日および祝前日の日曜日12:00~翌1:00、日曜日・祝日12:00~24:00
定休日:月曜日(祝日は営業)

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※この記事は2017年11月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

 

書いた人:パリッコ

パリッコ

DJ/トラックメイカー/漫画家/居酒屋ライター/他。FUNKY DANCE MUSIC LABEL「LBT」代表。酒好きが高じ、雑誌、Webなどの媒体で居酒屋に関する記事を多数執筆中。

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