こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
アジが美味しい季節になってきました。今回はそのアジの刺身を梅干と合わせて、そうめんにのっけても、お酒のおつまみにしてもスッパ美味しい一品にします。
そうはいっても、アジは青魚。他の青魚に比べると少ないとはいえ独特の香りがあり、シンプルなそうめんにのっけると少々気になります。そこで、酢に魚を浸す「酢洗い」というひと手間がおすすめ。酢で臭みを取ってから調理します。
酢に漬け込んでしまうと「しめアジ」になってしまうので、あくまで酢に浸してサッと洗う程度で。身がしまり、下味もつきますよ。
魚屋三代目の「アジの梅たたきぶっかけそうめん」
【材料】2人前
- アジの刺身(アジのたたきでもOK) 2人前(140gくらい)
- そうめん 2人前(1人前1~2束)
- ミョウガ 1個(縦半分に切り、スライス)
- 大葉 4枚(指でちぎるか粗みじん切り)
- ショウガの千切り スライス3枚分
- 梅干 2個(種を取って包丁でたたく。もしくは練り梅チューブ大さじ2)
- みりん 小さじ2
- そうめんのつゆ(ストレートタイプ)、白いりごま、薬味ネギ お好みの量
- 氷、酢 適量
- 塩 少々
作り方
1. 耐熱の器にみりんを入れ、電子レンジ(600w)で30~40秒加熱しアルコールを完全に飛ばし、
粗熱を取ったら梅肉に加えよく混ぜます。
混ぜた梅肉は、盛り付け用に1/4ほど残しておきましょう。
2. アジに軽く塩をふって5分ほどおきます。表面に浮いてきた水分を流水で流し、キッチンペーパーなどで抑えておきましょう。
3. 小さなボウルに氷を入れ(今回は6個ほど)、酢を氷がかぶるくらい注いだら、
2を入れ、全体を浸し酢で洗うようにします。
取り出し、キッチンペーパーなどで抑えて余分な酢を吸い取っておきましょう。
氷を入れることで酢が薄まりマイルドに。さらに冷えるので、アジの身もグッと引きしまります。
4. アジを細切りにしておきます。(アジのたたきを買ってきた場合はそのままでOKです)
5. ボウルにアジを入れ、1、ミョウガ、ショウガの千切りを加えて混ぜ合わせ、
大葉も加えてざっくりと混ぜ合わせます。
6. 規定通りに茹でたそうめんを冷水で洗い、よく水気を切ったら、
器に盛り付けます。
7. 5をのせ、白いりごまと薬味ネギを散らし、盛り付け用に残しておいた梅肉をのせます。
食べる直前にそうめんのつゆをかけて完成。
そうめんにも、もちろん酒の肴に最高!
アジの梅たたきとそうめんをよく混ぜてお召し上がりください。たっぷりの薬味と一緒にいただくスッパ美味しいアジは、アジの旨味をしっかり感じられて、そうめんはもちろん、ご飯との相性も抜群。
私はそのまま酒の肴にして、口福に浸っています。
さらに、しょうゆを少し加えて細かくたたけば、梅風味のなめろうに変身。(お好みでみそも入れてください)。それをそうめんにのっけてもまたイケますよ。
本日紹介した酢洗いは、イワシなどの青魚や貝類にも使える小技。お店で半額シールを貼られた“おつとめ品”の青魚の刺身を買った時にも、酢で洗うことで鮮度を気にせず美味しく食べることができますよ。また、酢の物を作る時には、野菜を酢洗いすると美味しく仕上がるので試してみてください。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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