老舗魚屋の主人の「最強のご飯のとも」って?【簡単調味料レシピ】

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キャベツや野菜スティックに付ければ延々食べ続けてしまい、そのまま酒の肴にちびちびなめると延々飲み続けてしまう、ちょっと困ったヤツ……。今日は我が家の定番、卵黄を練り込んだ「香味味噌」の作り方をご紹介します。手軽で簡単! チョチョイのチョイで作れる風味豊かなお味噌ですよ。

魚料理から肉料理までなんでもござれなこの香味味噌。これからの季節だと牡蠣やマダラの白子と一緒に陶板焼き、朴葉(ほおば)焼きもオススメ! でもね、なんといってもね、やっぱり最強なのは炊きたてご飯にのっけて食べる、これが一番ウマいと思う!!!

 

※火を入れているので数日は冷蔵庫で保存できますが、卵黄を加えているので早めに食べきるのがベストです!

 

魚屋三代目の「香味味噌」

【材料】作りやすい分量

  • 味噌(赤味噌や白味噌などお好みで) 大さじ4
  • 砂糖、みりん、酒(日本酒) 大さじ1
  • 卵黄 1個
  • 大葉(青しそ) 10枚(粗みじん切り)
  • 長ネギ 1/4本(みじん切り)
  • にんにく 1片(みじん切り)
  • しょうが にんにくと同量(みじん切り)
  • 炒りごま(白) 大さじ1

 

作り方

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1. 小鍋に味噌(今回は赤味噌を使いました)、砂糖、みりん、酒を入れ弱火でよく混ぜ合わせ、

 

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全体的にぽってりとしてきたら火からおろします。

 

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2. 1の鍋に卵黄を加えよく混ぜ合わせ、もう一度弱火にかけてお好みのかたさに仕上げます。私は料理にも使いやすい“ちょいゆるめ”が好み。

 

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3. 火からおろし、熱いうちに大葉、長ネギ、にんにく、しょうが、炒りごまを加えてよく混ぜ合わせます。

 

ミョウガやニラ、辛さをつけるなら刻んだ青唐辛子を加えるとGood!

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では今回の香味味噌の無双っぷり、とくとご覧ください!

 

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まずは、何にもしたくない日のツマミに、キュウリにつけてもろきゅう風ね。

キュウリと一緒のお皿にあるのは「サンマの大葉揚げ」。これは三枚におろして片身半分に切ったサンマに軽く塩を振り、5分くらいおいたらキッチンペーパーで水分を吸い取り、

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身の方に香味味噌を塗って、大葉をのせて巻いたら串打ち。片栗粉を振って揚げています。秋、塩焼きに飽きたらこんな食べ方もウマい。

そして、忘れちゃいけないのが炊きたてご飯にのっけて食す、これ一番うまし! 具としておにぎりに入れても良いし、たっぷり塗って焼きおにぎりや肉巻きおにぎりもオススメ。

あとは、調味料として活躍するのが「なめろう」を作る時です。アジやサンマ、イワシの刺身にこの香味味噌を混ぜたら包丁でたたくだけ。お好みで醤油やミョウガを加えてもイケるっす!

 

※この記事は2017年8月の情報です。

昨晩のつまみの残りで作った、とは言わないでおこう。大人のタシナミ「焼きしんじょ」

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そうそう、前にこんなの作りましたっけ。

www.hotpepper.jp

今日は、そんな残りのミックスナッツが“女将がいる小料理屋さん”で出てくるような大人のツマミになるよ、というお話。

ふわっふわなはんぺん&ぷりっぷりなエビ、そしてザクザクとしたナッツ(あらためて、昨晩の酒のつまみの残りとは言うまい)を合わせた不思議な食感。それが今回紹介する「海老とナッツのふわふわ焼きしんじょ」です。

味付けは超シンプル! 元々はんぺんに味が付いているので、マヨネーズと塩少々を足したくらい。しんじょのタネはビニール袋でマゼマゼ、モミモミすればOK! 和がらしをつけたり、箸休めに紅ショウガが合いますよ。臭みもとれて食感もアップするひと手間、むきえびの簡単な下処理もあわせてご紹介します!

 

魚屋三代目の「海老とナッツのふわふわ焼きしんじょ」

【材料】作りやすい分量(2~3人前)

  • はんぺん 2枚(1枚100gくらいの物)
  • むきえび 200g
  • ミックスナッツ(素焼き) 30g
  • マヨネーズ 大さじ1
  • 塩、油(サラダ油など) 少々
  • お好みの葉物野菜(今回はサラダクレソン) 適量
  • 和がらし、紅しょうが お好みで

 

作り方

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1. 下処理をしたむきえびを半分に分け、半分は包丁でたたいて細かくミンチ状に、もう半分は3~4等分に切っておきます。

 

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ミックスナッツをビニール袋(厚手タイプが良い)に入れ、すりこぎなどで粗めに砕いておきます。はんぺんは別のビニール袋に入れ、かたまりがなくなるまで手でよくもみほぐします。

 

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2. 1のはんぺんにミンチ状にしたむきえびと砕いたナッツを入れ、マヨネーズと塩を加えてよくもみタネを作ります。大きめに切った方のむきえびに片栗粉(分量外)をまぶし、はんぺんのタネに加えて混ぜておきます。

 

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3. 2のタネをピンポン球くらいの大きさにとりわけ、空気を抜きながら平たく小判形に成形します。熱したフライパンに少量の油をひき、成形したタネを弱火で焼き始めます。

※片面をじっくり4~5分ずつ焼くときれいに焼き色がつきますよ!

 

4. 器に葉物野菜を盛り付け、「焼きしんじょ」を盛り付けます。お好みで和がらしと紅しょうがを添えてください。

 

焼き始めたらしばらくはさわらないで! これ大事!

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ふんわりと仕上げた「焼きしんじょ」、上手に焼くコツは一度焼き始めたらさわらないこと。焼いている面が気になって何度も持ち上げたり、動かしたりするとせっかくの「焼きしんじょ」が崩れちゃいます。弱火で4~5分焼いても焦げることはないです。焼いている面にしっかりと焼き色がついたらもう片面を焼きましょう。

今回はフライパンで焼きましたが揚げてもおいしいです! ザクザク食感がお好きな方はミックスナッツ増量で。

あっ!! 日本酒が恋しくなるこの「焼きしんじょ」、じつはバンズやサンドイッチパンで挟んでもおいしいかも!!! お好みの野菜やタルタルソース、ケチャップなどカスタマイズ出来そうな予感……。(ゴクリ)

 

酒の肴に、魚屋の小話~むきえびの簡単下処理~

えびは下処理をしっかりするとクセや臭いなどがなくなり、食感も良くなります。その下処理もおさらい程度に説明しますね。

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1. えびの背ワタを竹串でゆっくりと引き抜くように取る。(海老の背に包丁を入れて、背ワタを洗い流すように取り除いてもOK)

 

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2. ボウルに背ワタを取ったえびを入れ、塩を加えて軽くモミ、片栗粉と水を加えてさらにもみ込みます。(海老200gに対し塩は小さじ1弱、片栗大さじ1、水大さじ2が目安です)

 

3. 流水で洗い流し、しっかりと水気を切っておきます。

 

※この記事は2017年8月の情報です。

プロが使うキッチンツールを自作して、「いつものサラダ」をレベルアップしてみた

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道具さえそろえばウマいものができる! かどうかはひとまず置いておき、あるといいなあ、使ってみたいなあというキッチンツールって星の数ほどあるんです。でも、そんなに使わないかもしれないし、わざわざ買うのはちょっと……。うん、わかります。では、作っちゃいましょう!!

ということで、今回は盛り付けと食感に重点を置いて、自作の丸セルクル(筒状の枠型)を使った「お店で出てくるようなサーモンサラダ」をご紹介します。セルクル型を使って、彩りを考えながら簡単に食材の層を作ってみました。

おなじみの刺身用サーモンを使いますが、切ってお皿にのせるだけ、のサラダとはひと味違います。ちょっと特別な日の家飲みにオススメですよ。

 

魚屋三代目の「サーモンと夏野菜のサラダ・タルタル仕立て」

【材料】2人前

  • 刺身用サーモンのサク 150g
  • アボカド 1個
  • きゅうり 小1本(約100g)
  • 玉ねぎ 小1/2(約50g)
  • すし酢(市販品) 適量
  • 塩 少々
  • エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
  • 粗びき黒胡椒 適量
  • 盛り付け用の葉物野菜 お好みで(今回はサラダほうれん草)
  • パセリみじん切り 適量
  • わさび お好みで

(A)

  • マヨネーズ、ヨーグルト(無糖) 大さじ1
  • すりおろしニンニク(チューブでもOK)、塩 少々

 

作り方

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1. きゅうりを縦半分に切り、さらに縦三等分に切ったら1センチ幅に切る。切ったきゅうりに軽く塩を振り(分量外)軽く混ぜて5分ほど置いて水分を出し、さっと水洗いをしたら水気を切っておく。玉ねぎは細かめのみじん切りにし、水にさらしてから水気を切っておく。

 

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サーモンは1センチ幅のダイス状に切り、塩を少々ふり、オリーブオイルをかけてからよく混ぜてマリネにし冷蔵庫で30分程度冷やします。

 

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2. アボカドの種と皮を取り除き、1センチ幅のサイズに切りボウルに入れてすし酢を回しかけ混ぜておきます。1のきゅうりと玉ねぎをボウルに入れて混ぜ、こちらにもすし酢を回しかけ、アボカドと一緒に冷蔵庫で30分程度冷やします。

※ついでに、おいしいベストな状態のアボカドの選び方はこちら!

www.hotpepper.jp

 

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(A)の材料をよく混ぜてソースを作ります。

 

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3. 器に丸セルクル(作り方は記事の最後に!)を置き、下味をつけたアボカドを敷き、その上にマリネにしたサーモン、次にきゅうりと玉ねぎ、最後にサーモンをのせてゆっくりとセルクルを外します。野菜(今回はサラダほうれん草)を盛り付けて2のソースを加え、パセリを散らしたら胡椒をふり、お好みでわさびを添えます。

 

彩りと楽しい食感! バゲットに乗せてもGOOD!!

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サーモンに合わせたのはアボカドときゅうり、そして玉ねぎ。一緒に食べるといろいろな食感が楽しめますよ。味付けはシンプルで、野菜には市販のすし酢、サーモンは塩とオリーブオイルでマリネに。すし酢って何気に便利で、和風な浅漬けピクルスがサクッと出来ちゃいます。ソースはマヨネーズ&ヨーグルト、そこにニンニクを加えて風味UP!

 

酒の肴に、魚屋のウンチク~セルクルの作り方~

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セルクルは洋菓子などを作るときに使う、底がない金属枠。この枠に彩りよく食材を層にして詰めていくときれいな盛り付けができる、というわけ。いつもの盛り付けからワンランクUP! 使いやすい大きさは高さ4cm、直径は7cmくらいです。今回は直径7cmのセルクルを作りましょう。

  • 1. アルミホイルを3つ折りして高さ4センチくらいの帯を作ります。
  • 2. 500mlの丸い筒状のペットボトルに1のアルミホイルを巻いてセロテープで止めます。
  • 3. アルミホイルをゆっくりと外せば完成!

 

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500mlのペットボトルの直径って7cmくらいだから、これがバッチリなサイズ! ということは、アルミホイルを使わなくてもペットボトルの中心部分を4センチの縦幅で切って使ってもOKですな!

 

※この記事は2017年8月の情報です。

【裏ワザ】さば缶はチョイ焼きで風味アップ!夏向きピリ辛「冷やし担々うどん」

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足が速い(鮮度が落ちやすいってことね)さばを、新鮮なうちに密封&加熱殺菌して作るさば缶。栄養価も高いのはもちろん、非常食(冷蔵庫が空っぽのときの“非常食”という意味も……)としても良いですよね。

水煮から醤油味、味噌味などいろいろあるさば缶は、もちろんそのまま食べてもイケる。それにメーカーによっても味の濃さや風味が違うので、食べ比べてみるのも楽しいと思います。水煮にも塩を使用、不使用タイプがあるのでいろいろと使い分けができますし、オイル漬けやゴロッと大きくプレミアム缶(感)アリアリのタイプなども料理の幅を広げてくれます!

 

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で、今回は「水煮」のさば缶で作る冷たい「担々風うどん」。私は稲庭うどんを使っていますが、讃岐うどんやきしめんでもOK。お好きなうどんで作ってみてくださいね。さば缶を風味がアップするひと手間もご紹介します。

 

魚屋三代目の「さば缶で冷やし担々うどん」

【材料】2人前

  • うどん(今回は稲庭うどんを使用) 2人前
  • さば水煮缶 1個(140g)
  • きゅうりの千切り、白髪ネギ 適量
  • 万能ネギ(小口切り) お好みで
  • ラー油 お好みで
  • 氷 6~8個

(A)(1人分の量、それぞれの器ごとに混ぜ合わせます)

  • ゴマだれ(市販品) 大さじ4(しゃぶしゃぶ用など)
  • ポン酢 大さじ1
  • 炒りごま(白) 大さじ1
  • 粉唐辛子(一味でも大丈夫です) お好みで

 

作り方

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1. 盛りつける器それぞれに(A)の調味料を入れてよく混ぜ合わせ、ラップをして冷蔵庫で冷やしておきます。

※ゴマだれはメーカーによって甘さや酸味などが違うのでお好みのもので。ゴマドレッシング(オイルタイプや中華ゴマタイプ以外のもの)でも大丈夫ですが、味見をしながら混ぜる量を加減してください。甘さが足りなければ砂糖を足したり、酸味が少なければ酢やポン酢の量を変えてくださいね!

 

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2. さば缶は中身を取り出して水気を切り、耐熱の皿などにのせオーブントースターで表面に焼き色をつけます。

 

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その間にうどんをゆでて冷水にとり、ぬめりを落としながらうどんをしめてコシをだします。

 

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3. 1の器にゆでたうどんを盛り付け、氷、冷水にさらしたきゅうり、2のさばを添えて白髪ネギを天盛りにします。仕上げにラー油をお好みで加え、万能ネギを散らします。

※ゴマだれに氷を入れることによって、冷たさと濃さが食べる時にちょうど良くなります。それでも濃いと感じる場合はお水を加えて薄めてください。

 

お好みですりおろしニンニクやショウガ、お好きな香味野菜をトッピング!

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トッピングのさば水煮缶、これがゴマだれに良く合ってうまし! 醤油味や味噌味などもありますが、ゴマだれが濃いめなので今回はやっぱり水煮かな。サバの身はそのままのせてもOKですが、オーブントースターなどで焼き色をつけると香ばしさがアップするのでぜひ試してみて!!!

市販のゴマだれ(しゃぶしゃぶ用など)とポン酢を混ぜたタレは、あとは辛さや風味調節をするだけ! 食べる時にラー油をかけ、よく混ぜてお召し上がりください。本場のスパイス花椒をプラスすれば、しびれる辛さで四川風の麻辣(マーラー)味になりますよ!

 

※この記事は2017年8月の情報です。

肉ゼロでも満足感高すぎ!夏の疲れた胃に「魚屋のスタ丼」【今週は夏丼】

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スーパーでもよく売られている「カジキ」をステーキにしてご飯にのっけてみましたよ! 夏真っ盛りで夏バテ気味、でも体力復活に肉だと重い…… というあなたにオススメなのがこれ「カジキのスタミナステーキ丼」っす。

カジキといえば、店頭で売られているのは「メカジキ」と「マカジキ」がほとんだと思います。

「マカジキ」の身質はオレンジがかりお刺身など生食用に向いている、お値段も良い高級魚です。「メカジキ」は白っぽいピンク色で、熱を加えた食べ方がうまい! (もちろん鮮度が良ければ刺身でもイケます) 今回はその「メカジキ」を使います。

冷凍物は安くてお求めやすいのですが、生の方が断然にうまし! クエン酸が豊富な梅干しを添えればさっぱりと食べられて、疲労回復にもバッチリですよ!

 

魚屋三代目の「カジキのスタミナステーキ丼」

【材料】2人前

  • メカジキの切り身 2切れ
  • ごはん 茶碗2杯分くらい(400g前後)
  • オクラ 4本
  • 梅干し 2個
  • 生野菜 適量
  • 卵黄 2個
  • 万能ネギ(小口切り) 適量
  • ニンニク 1片(輪切りスライス、芯を取り除く)
  • 塩 適量
  • 粗びき黒胡椒 適量
  • サラダ油 大さじ1

(A)

  • 醤油 大さじ2
  • みりん 大さじ1
  • 味噌(白) 小さじ1/2
  • 酢 小さじ1/4
  • 砂糖 小さじ1

 

作り方

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1. オクラは塩を振ってこすり合わせ、さっとゆでておきます。(A)はよく混ぜておきます。フライパンにサラダ油を入れスライスしたニンニクを加えて点火、弱火で油に香りを移し、フライドガーリックも作ります。

 

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ニンニクスライスは写真くらいの色になったらキッチンペーパーなどに移してください。これ以上揚げると焦げてしまうので、キツネ色になり始めたらすぐに取り出しましょう。

 

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2. カジキに塩と胡椒を振り、1のフライパンで焼きます。中火で両面に焼き色がついたら、食べやすい大きさに切っておきます。

 

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フライパンをサッと拭いて、混ぜておいた(A)の調味料を加え、軽く煮詰めてタレを作ります。

 

3. 器にご飯をよそい、2のカジキと生野菜を盛り付けます。梅干しと三等分に切ったオクラを添え、2で作ったタレをかけ、フライドガーリックを散らして完成です。お好みで卵黄と万能ネギもどうぞ! ご飯に刻んだ青じそと炒りごまを混ぜてもおいしいです。

 

「カジキマグロ」なんて魚はいない!?

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醤油ベースの甘みがあるタレに香り満点のフライドガーリック、そして、淡白なんだけどうま味があるカジキで夏の丼。今回はさっぱりとした背の方を使いましたが、腹などの部位によってはトロステーキにもなります。お好みの部位を選んでみて!

それから、メカジキはハーモニカ(背びれ付け根部分がハーモニカのように見えるからだとか)を煮付けると最高にうまし。魚屋おすすめの一品です。

 

酒の肴に、魚屋の小話

カジキといえば、「カジキマグロ」なんていったりするけど、じつはこれは俗称。そんな名前の魚は実際にはいないんです。そもそも、マグロはサバ科、カジキはカジキ科とまったく別モノだし、カジキマグロと呼ばれるカジキには、長いツノ(口吻)があって見た目もマグロとは似てないのね。

だけど、なぜにカジキマグロと呼ばれるか? マグロの代用品になったりもするから…… などなどいろんな説があるみたいです。

 

※この記事は2017年8月の情報です。

最近ちょっと飲みすぎ。そんな人は「タコ」を食べて!【ツナタコチャンプルー】

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「タウリン」って、どこかで聞いたことありますよね。某栄養ドリンクを思い出す? 魚屋にとってタウリンといえば「タコ」。タコにはタウリンが豊富に含まれていて、夏バテによる疲労回復や肝機能を改善する効果が期待できます。とくに私は酒飲みなので、肝臓をいたわってくれるタウリンはとっても大事!

ちなみに関西には梅雨の終わり頃の「半夏生(はんげしょう)」にタコを捧げ、食べるという風習があるそうですが、これは時期的にタコのタウリンで田植えの疲れをいやす、そんな意味もあるのかもしれませんね。

 

で、今回はそのタコで夏らしく沖縄料理の「そうめんチャンプルー」をつくりましたよ。具材はツナとゆでタコの足、そしてモヤシとニラでシンプルに仕上げています。味がよく染み込むタコの切り方もご紹介しますね。

 

魚屋三代目の「ツナとタコのそうめんチャンプルー」

【材料】2人前

  • そうめん 3束(150g)
  • ツナ缶(オイル漬けタイプ) 1缶(70g)
  • タコの足(ボイル) 約100g(小さ目のものでOK)
  • モヤシ 1/2袋(100g)
  • ニラ 7~8本(50g)
  • 長ネギ(みじん切り) 大さじ1
  • 万能ネギ、きざみのり お好みで
  • サラダ油、醤油 小さじ2
  • ごま油、顆粒だし(だしの素など) 小さじ1
  • 塩、胡椒 適量

 

作り方

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1. ニラは5センチほどに切っておきます。タコの足は画像のように半分に切り、包丁でスライスしていきます。

※半分に切った面を下にし、まな板に当てながら切ると安定がよくスライスしやすいです。(丸いままだとグラグラして切りづらいんです)

※タコをスライスする時は、包丁の刃を細かく左右に動かしながら包丁を引くと、切った断面が波状になり、醤油などの調味料がのりやすくなります。これを「さざなみ切り」といいます!

 

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2. そうめんを30秒程ゆでて冷水に取り、よくもみ洗いをしてぬめりを取り、水気をしっかりと切ります。

 

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ボウルに水気を切ったそうめん、1のタコ、ツナ缶をオイルごと入れて全体をよく混ぜておきます。

※炒めた時にそうめんがくっつかずダマになりにくくなります!

 

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3. フライパンにサラダ油とごま油を入れ、長ネギのみじん切りを加えたら点火し、ネギの香りが出てきたらモヤシ、2のそうめんを加えて強火で炒めます。顆粒だし、醤油をまわしかけ、最後にニラを加えたら塩胡椒で味をととのえ器に盛り付けます。仕上げに万能ネギを散らし、きざみのりを天盛りにします。

 

タコは良タンパク低カロリー、ビタミン&ミネラルが豊富だよ!

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ところで、このそうめんチャンプルーってダマになったり、ベチャベチャになったり意外と難しい……。

そこで、おいしく作るコツは、ゆで時間(1分半~2分表記のもの)は30秒程度短めの固ゆでにすること、まずこれが基本。そしてゆで上がったら速攻で冷水、流水でぬめりを取り、水気を切る! しっかりと水気を切った後には油を絡ませておくことも大事。あとは、強火で手早く短時間で炒める、これで完璧です。

お好みで鷹の爪やニンニクなどを加えてもOKですよ~。

 

※この記事は2017年7月の情報です。

塩気が絶妙!生春巻き好きをうならせる「さつま揚げの生春巻き」【火を使わないレシピ】

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はい! 私、魚屋三代目の担当、金曜日がやってまいりました!! 今週のテーマは「火を使わないWEEK」、私が紹介するレシピは「生春巻き」です。たっぷりの野菜と彩りをキレイに巻いて、お腹にもたまるツマミができますよ!

メインの具材はちょっと意外なところで「さつま揚げ」。生春巻きで巻いて食べると、これがなかなかおいしいんです。ソースは市販のチリソースとピーナッツ風味のソースの2種。パクチーが苦手な私の家族用にパクチー抜きも作りました。

おいしく見た目もGOODに仕上がる巻き方、具の置き方も説明していきますね!

 

魚屋三代目の「さつま揚げと彩り野菜の生春巻き」

【材料】2人前

  • ライスペーパー 6枚
  • さつま揚げ 150~180g(今回は何も入っていないプレーンタイプ)
  • レタス(フリルレタスなどお好みで) 適量
  • パプリカ赤 1/2(縦半分に切り、横にスライス)
  • 長ネギ 1/2(縦半分に切り、斜めにスライス)
  • ピーナッツ 適量
  • パクチー お好みで
  • スイートチリソース(市販品) 適量

(A)

  • ピーナッツバター 大さじ1
  • 醤油 大さじ1
  • 酢 大さじ1
  • ラー油 少々

 

作り方

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1. さつま揚げを1cm幅(厚さ)くらいの巻きやすい大きさに切り分けます。ピーナッツはラップ(またはビニール袋など)に入れて麺棒やすりこぎで砕いておきます。巻く具材はひとまとめにしておきましょう。

 

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2.(A)の材料をよく混ぜ、ピーナッツソースを作っておきます。(ピーナッツソースに刻んだ青唐辛子を加えると更にHot!)

 

3. 大きめのボウルにぬるま湯(もしくは水)を入れておきます。ライスペーパーのツルツルしている方を確認したらボウルの中に沈めてさっと取り出します。まな板の上にツルツルいていた方を下に置き、キッチンペーパーなどで皮を軽く押さえて余分な水分を除きます。

※まだライスペーパーがかたすぎるようなら、水でぬらした手のひらで水分を加えます。

 

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4. ライスペーパーにレタス→ネギ→さつま揚げ→ピーナッツ→パプリカ→レタスの順で重ね、手前と両側を折り込みます。具材はペーパーの上で少し手前側に置き、奥のほうは余裕を持たせるのがポイント。巻き終わりとなるペーパーの奥側にパプリカとパクチー、さつま揚げを置き、ペーパーが破れない程度に手前からきつく巻いていきます。

 

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巻き終わり近くにパプリカなど色のはっきりした具材(見せたい具材)を置くと、外から透けて見えて鮮やかに!

(じつは魚屋母と子どもたちはパクチーが苦手で、写真の上2つはパクチー抜き。それはそれでウマいっす!)

 

5. 器に盛り付けスイートチリソースとピーナッツソースを添えます。お好みで生春巻きを食べやすく半分に切ってください。食べるときにソースをつけてお召し上がりくださいね!

 

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今回、さつま揚げは何も入っていないプレーンタイプを使いましたが、あれこれ練り込んであるタイプ(この時季だと枝豆とか旬の野菜入り)を使ってもおいしいです。彩り野菜もお好みのものをお使いくださいね! 春雨とか入れてもうまいっす!

それと、ピーナッツソースを作るときに醤油をニョクマム、酢をライムやレモンの絞り汁にするのも◎。一気にアジアンなソースになりますよ。

 

あらためて、生春巻きづくりのコツ
  • ライスペーパーを戻すときには、やわらかくしすぎないこと(破れやすくなり、食感も悪くなる)
  • 巻く具材はひとまとめにしておくと、もたつかずさっと巻ける
  • 具材を欲張りすぎると巻きづらくなり、無理に巻くと破れやすくなるので注意!
  • 具材を巻き上げる最後に見せたい具材や彩りのある具材を置くと、仕上がりが美しくなる

 

※この記事は2017年7月の情報です。

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