見切り品のカツオで簡単、激ウマ「ねぎまみれなめろう」はマヨネーズまみれにしてもいい【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

閉店間際のスーパーでゲットした、値引きシールの貼られた刺身をより美味しく食べるのにぴったりの「なめろう」。先日はブリに花椒の刺激をプラスした「花椒なめろう」のレシピをご紹介しました。

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そして今回は、初ガツオの刺身を使った「ねぎまみれなめろう」です。

 

カツオは年に2回旬を迎え、脂のりがいい秋の戻りガツオに対して、春先から初夏が旬の初ガツオは脂が少ない分、あっさりして食べやすいのが特徴です。 みそとしょうゆ、たっぷりの薬味と一緒に叩いて、シンプルながらお酒にもご飯にも合う一品に変身させましょう。

なお、カツオの刺身は生のものでも、表面が炙ってある“たたき”でもOK。たたきになっていると香ばしさもあり、カツオ特有の生臭さが和らいでより食べやすいと思います。お得な柵を切って使ってもOKですよ。

 

魚屋三代目の「カツオのねぎまみれなめろう」

【材料】1人前 【調理時間】約5分

  • カツオの刺身 7~8切れ(100gくらい)
  • 大葉(青じそ) 4~5枚
  • 長ねぎ 5cmくらい
  • しょうが 1片(15gくらい)
  • にんにく 1片
  • みょうが 1個
  • みそ 大さじ1
  • しょうゆ 小さじ2
  • 刻みねぎ、せん切りきゅうり 適量
  • 白いりごま、マヨネーズ、七味唐辛子 お好みで

 

作り方

1. 大葉、長ねぎ、みょうがはざく切りにします。しょうが、にんにくは粗めのみじん切りにします。

 

2. カツオの刺身を叩きやすいように2㎝角に切り、1、みそ、しょうゆを合わせたら、

 

包丁で叩きながら全体を混ぜ合わせます。

 

叩き加減はお好みでOK。今回はカツオと薬味の食感が残るように少し粗めに叩きました。

カツオの柵を使う場合は、きれいな刺身に切るコツをご紹介しているこちらの記事を参考にしてみてください。

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3. 皿にカツオのなめろうを盛り付け、せん切りきゅうりを添え、刻みねぎをたっぷりのせます。

 

マヨ七味がけで、あっさり→濃厚のギャップがたまらない!

たっぷりのねぎと混ざり合って、あっさりした初ガツオが風味豊かに! みそとしょうゆのコク、薬味のさわやかさが初ガツオのうま味を引き立てて、箸が止まらなくなる美味しさですよ。

ビールやハイボールなどシュワッとしたお酒と合わせるなら、トッピングにかいわれ大根や刻んだ青唐辛子をプラスして、ピリッと辛みを効かせてもいいでしょう。

 

それから、ご飯にのっけて、白いりごまをふって「なめろう丼」に、そこにだし汁(顆粒の和風だしの素をお湯や水で溶いたものでOK)をかけて「だし茶漬け」にするのも絶対おすすめ。

 

また、たっぷりのマヨネーズと七味唐辛子をかけるのも美味しい! あっさり目の初ガツオが濃厚こってりに変化して、そのギャップがたまりませんよ。途中でマヨがけして味変するのもいいですね。

秋の戻りガツオとはまた違った味わいの初ガツオ。見切り品で味が落ちているかも……と気になったら、手軽ななめろうをおためしください。

 

閉店間際のスーパーの値引きブリで「花椒なめろう」ご飯がすすむものはお酒のアテにもいい【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

閉店間際のスーパーで、値引きシールの貼られたブリの刺身を発見! そのまま食べても美味しいんですが、ちょっと味が落ちていることも……。今回はそんなときにおためしいただきたい、ご飯にもお酒にも合う刺身のアレンジレシピ「花椒なめろう」をご紹介します。

そもそも、ブリの脂は美味しいけれど強めなので、食べているうちにちょっとくどく感じる人もいるかもしれません。青魚特有のクセもありますよね。そんなブリにみそや薬味、花椒の風味を加えて、より美味しく、より食べやすくするのがこのレシピです。簡単で美味しいのでぜひ作ってみてください。

それから、みそと一緒に叩くなめろうはそのまま食べても、めんつゆやポン酢しょうゆなんかをかけても美味しいですが、私のおすすめは辛みを効かせた特製「うま辛だれ」。その作り方もご紹介しますね。

 

魚屋三代目の「ブリの花椒なめろう」

【材料】1人前

  • ブリの刺身(角切りにするので柵でもOK) 100g
  • 大葉(青じそ) 3枚
  • しょうが(みじん切りにする) 小さじ1(チューブ入りおろししょうが2cmくらいでもOK)
  • 刻みねぎ 大さじ1
  • 輪切り赤唐辛子 適量
  • みそ 大さじ1
  • 花椒(パウダー) 小さじ1/3
  • 白いりごま 適量
  • きゅうり(せん切りにする)、かいわれ大根 お好みで

(うま辛だれ)

  • ごま油 小さじ1
  • みそ 小さじ1/2
  • 一味唐辛子 適量(ここでは2ふり)
  • おろしにんにく チューブ1cmくらい
  • 砂糖 小さじ2
  • しょうゆ 大さじ1

 

作り方

1. 小鍋や小さめのフライパンにうま辛だれの材料をすべて入れて、中火で熱し、

 

フツフツとしてきたら火を止め、混ぜ合わせます。冷めたらうま辛だれの完成です。

ピリ辛でうま味たっぷり、トロッとしたテクスチャーのたれは、刺身はもちろん、肉料理や茹で野菜、蒸し野菜などにもよく合いますよ。

 

2. ブリの刺身を叩きやすいように1~2㎝角に切ります。大葉もだいたい同じくらいに切ります。

 

3. まな板にブリ、大葉、しょうが、輪切り赤唐辛子、刻みねぎ、みそをのせ、

 

包丁で叩きながら混ぜ合わせます。

叩き具合はお好みで。ブリも薬味も食感が残るように粗めに叩くのがおすすめです。

みそは家にあるものでOKです。もしあれば白みそを使うと甘みとコクが加わって、より深い味わいに仕上がりますよ。

 

4. 最後に花椒を加えて、

 

混ぜ合わせます。

 

5. 器に盛り、お好みできゅうりやかいわれ大根を添え、白いりごまをふり、うま辛だれをかけます。

 

うま辛だれでご飯との相性がさらにアップ!

脂がのったブリに大葉とねぎのさわやかな風味と食感、みそのうま味が合わさり、さらに辛さと花椒のしびれがブーストされたなめろうは、箸が止まらないどころか、名前のとおりにお皿をなめたくなるくらいウマい!

 

うま辛だれをかけるとうま味と辛みがアップ、甘みも加わってご飯との相性がさらによくなりますよ。ということで、ブリなめろうをご飯にのっけて、うずらの卵を落とした「なめろう丼」もおすすめです。ご飯はお好みで酢飯にしてもOK。酢飯といえば、海苔で巻いて食べやすく「なめろう軍艦」や「なめろう細巻き」にすると、お酒を飲みながらつまむのにいいですね。

ちなみに、天然もののブリは冬の「寒ブリ」のあと、4月頃からは地域によっては「春ブリ」が出回りますし、養殖のブリなら美味しいものが1年中食べられます。ブリの食べ方のアレンジとして、このなめろうもぜひおためしくださいね。

 

家にある酢でパパッと締めるだけの「シメブリ」も、ご飯もお酒もすすみます!

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塩昆布とブリの刺身で超ウマい1人鍋ができる【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

旬を迎えたブリは、成長するごとに名前が変わる出世魚。美味しいのはもちろん、縁起がいい魚としても知られていて、一年が始まるこの季節に食べるのにぴったり!

ということで今回は、そのブリの刺身を使った熱々の1人鍋レシピ。塩昆布を入れて、だしいらずで熱々の鍋を手軽に楽しむ「ブリと塩昆布の1人鍋」です。

ブリの刺身があればすぐに食べられますので、この鍋にご飯を添えて「ブリ鍋定食」にして、リモートワークの昼メシにサクッと食べるのもいいですね。

 

魚屋三代目の「ブリと塩昆布の1人鍋」

【材料】1人前

  • ブリ刺身 8~10切れ(今回は150gくらいの柵を用意しました)
  • 薬味用の細切り野菜(長ねぎ、大根、にんじん、水菜など。市販の香味野菜ミックスがおすすめ) 適量
  • 塩昆布 大さじ3~4
  • しょうが(薄切りにする) 3枚程度(チューブしょうが2cmくらいでもOK)
  • 水 300ml
  • しょうゆ 大さじ1
  • 日本酒 大さじ1
  • うま味調味料 少々
  • つけだれ用のポン酢しょうゆ、薬味ねぎ 適量

 

作り方

1. ブリは柵を用意したので、

 

1cmくらいの厚さに切りました。刺身の場合はそのままでOKです。

 

2. 1人用の土鍋に分量の水、塩昆布、しょうが、日本酒を入れて火にかけ、沸騰したら、

 

しょうゆ、うま味調味料も加えます。

 

3. 中火にしてブリを入れ、お好みの具合まで煮ます。

 

ここでは2分ほど煮て、中までは火を通さないミディアムレア状態に仕上げました。

 

4. 鍋に薬味用の細切り野菜をのせ、ポン酢しょうゆに薬味ねぎをちらしたつけだれを添えます。

土鍋なら保温性が高く冷めにくいので、今回は卓上コンロなしで熱々のまま食べ切りました。

 

塩昆布スープとポン酢だれがブリの甘さを引き出す!

そのままでもうま味たっぷりのブリの刺身ですが、塩昆布のうま味と塩気が加わったスープで煮て、ポン酢だれで食べることで、甘さがさらに引き出されて美味しい! 薬味、塩昆布と一緒に口に入れると、薬味のさわやかな風味とシャキシャキ感、塩昆布のうま味が混ざり合って深みのある味わいになって、いくらでも食べられそうです。

お好みでたれにラー油を加えたり、スープには調味料と一緒に一味唐辛子や輪切り唐辛子を入れたりしてピリ辛にしても美味しいです。晩酌のおともにも最高です。ちなみに、おつまみにするなら、シメはブリの脂たっぷりのスープをご飯にかけるのがおすすめですよ。

ブリの他にはマグロの刺身(ぶつ切りのお安いマグロでOK)、甘塩たらの切り身なども美味しいので、ご飯のおかずに、おつまみに、一度おためしください。

 

トラウトサーモンを10分締めて美味しくする「シメサーモン」老舗鮮魚店の店主の酒の肴レシピ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

スーパーマーケットで季節を問わず見かけるサーモンの刺身。ねっとりと脂がのっていて、晩酌のおつまみにしても、ご飯とみそ汁で刺身定食にしても美味しいですねよね。

よく見かけるものとしては、アトランティックサーモン(ノルウェー産のノルウェーサーモンもありますね)と、それよりちょっとお安い、ニジマスを海で養殖したトラウトサーモンがあります。

今回ご紹介するのは、アトランティックサーモンほど脂や味が濃くはありませんが、安価でほどよい脂ののりのトラウトサーモンのうま味をさらにアップさせて、さわやかな風味もプラスして食べる方法。火も電子レンジも使わずに、酢で10分ほど締める「シメサーモン」です。

 

魚屋三代目の「シメサーモン」

【材料】1人前

  • 刺身用トラウトサーモン(今回は柵を使用) 100~150g
  • 塩 ひとつまみ程度
  • 酢 大さじ2
  • 砂糖 小さじ2
  • 大葉、大根のつま、わさび、しょうゆ お好みで

 

作り方

1. サーモンの両面に軽く塩(両面でひとつまみ程度)をふり、5~10分おきます。

魚の臭みなどが水分と一緒に抜けて和らぎ、塩で下味が付き、酢もしみこみやすくなります。この工程は省略してもOKですが、ひと手間かけるとより美味しくなりますよ。

 

2. ボウルに酢、砂糖を入れよく混ぜ合わせます。

砂糖のうま味とコクを加えます。

 

3. サーモンから水分が出てくるので、キッチンペーパーなどでおさえて吸い取ります。

 

4. 2にサーモンを入れ、ラップをかけて冷蔵庫で5分おき、ひっくり返してさらに5分。全体が酢に漬かるように合計で10分締めます。

 

刺身に切ってあるサーモンならより早く仕上がります。全体が少し白っぽくなりますが、5分ほど締めればOKです。

 

5. 締めたサーモンを食べやすく切り、

 

器に盛り付けます。今回は大葉と大根のつま、わさびを添えました。お好みでしょうゆを入れた小皿も添えます。

 

サーモンの脂のうま味をほどよい酸味が引き立てる!

シメサーモン、まずはそのまま召し上がってみてください。サーモンの脂のうま味を、砂糖を加えた酢のほどよい酸味が引き立ててウマい! 軽く塩をふって酢で締めたことで身がしっかりとして、噛むと適度な弾力がいいですね。

わさびをちょっとのせて、しょうゆをつけて食べると、さわやかな風味としょうゆの塩気でまた美味しいです。酒の肴に、ご飯のおともにぴったりですよ。

 

ご飯に合ういえば、丼にご飯をよそって少し冷ましたところに、シメサーモンをのせ、しょうゆを少したらして食べる「シメサーモン丼」もおすすめです。そのままつまむなら1cmくらい、ご飯にのせるなら5mmくらいの厚さに切るといいでしょう。

酢で締める時間は、お好みでさらに10分くらい延ばしてもOKです。より酸味のしっかりしたシメサーモンになります。

アトランティックサーモンのほうでも、鯛やヒラメなどの白身魚でも美味しくできますので、お好きな刺身でおためしください。

 

酢だけで締めて、甘めのしょうゆで食べる「シメブリ」も美味しいですよ!

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老舗魚屋主人の甘くて絶品「イカ納豆」のレシピ。そうめんにのっければ最強の夏メシに【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

毎日暑い……。家メシでも外メシでも、さっぱりして冷たい麺類が美味しい季節です。先日は『メシ通』のそうめんレシピ記事も話題になりましたね。

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ということで魚屋の私からも、魚介を使ったそうめんレシピをご紹介します。今回は、ご飯にのっけても、おつまみにしても美味しい「イカ納豆」を作り、オンザそうめん!

甘くて美味しいイカはたんぱく質が豊富。そのうえ、栄養ドリンクの成分としても知られるタウリンが多く含まれています。そして、納豆もたんぱく質をはじめビタミン、ミネラル、食物繊維などが摂れる食材。この2つに冷たいそうめんを合わせれば、美味しくて栄養満点、最強の夏メシが食べられますよ。

イカの刺身は、納豆と混ぜる前に“ヅケ”にしておくのがポイントです。甘みが増してより美味しい、魚屋三代目流のイカ納豆をおためしください。

 

魚屋三代目の「イカ納豆のっけそうめん」

【材料】1人前

  • イカの刺身(細切りやイカそうめんでOK) 50g
  • 大葉(青じそ) 5~6枚
  • そうめん 1人分
  • 納豆(付属のたれは使いません) 1パック
  • めんつゆ(濃縮タイプはかけつゆ用に薄める) 適量
  • 白いりごま、薬味ねぎ、きざみ海苔 お好みで

(漬けだれ、作りやすい分量)

  • しょうゆ 大さじ5
  • みりん 大さじ2

 

作り方

1. まずは漬けだれを作ります。小鍋にみりんを入れ、中火で1分ほど沸騰させてアルコールを飛ばしたら、

 

器に入れてしょうゆを混ぜ、粗熱をとります。

しょうゆは少し減らして大さじ4くらいにすると甘めのたれに仕上がります。お好みでおためしください。

 

2. 大葉はせん切りにします。イカは切っていないものは食べやすく細切りにします。

 

3. 容器にイカ、大葉(半量くらい)を入れ、1の漬けだれをお好みの量をかけます。

ここでは大さじ2ほどかけました。余ったたれはマグロやカツオ、ホタテの刺身を漬けても美味しいですよ。

 

4. 全体をよく和えたら、冷蔵庫に入れて10分くらいおき、味をなじませます。

 

5. そうめんはパッケージの表記どおりに茹で、

 

冷水でしっかり締めて水気をよく切り、器に盛りつけます。

 

6. 3のイカと大葉を納豆と混ぜ合わせてイカ納豆を作ります。

 

7. そうめんにめんつゆをかけ、

 

イカ納豆をのせたら、残りの大葉をちらします。仕上げにお好みで白いりごま、きざみ海苔、薬味ねぎをかけて完成です。

 

イカの甘みとうま味が引き立ちます!

イカはしょうゆだれに10分ほど漬けておいただけですが、甘みとうま味グンと引き立っています! 納豆と合わせることでねっとり感がアップして、そうめんにもよくからみますよ。

酒の肴としてもおなじみのイカ納豆ですから、お酒を飲みながらツルツル食べるのも最高です。

イカは、ここではスーパーなどでも買いやすいソデイカ(アカイカとも呼ばれ、皮をむく前は赤いイカです)を使いました。肉厚のイカで歯ごたえがあり、うま味たっぷりです。ほかにもスルメイカ、ケンサキイカなど刺身用のイカはどれも甘くて美味しいので、手に入るもので作ってみてください。

 

そうめんのかわりにイカ納豆をそばやうどんにのっけたり、イカ以外にもマグロやカツオ、ホタテの刺身をヅケにして納豆と合わせたりしても美味しいです。薬味もみょうがやきゅうり、カイワレ大根などもいいですね。お好きな組み合わせでおためしください!

 

仕上げの熱々ごま油ジューが決め手「サーモンキムチ」包丁いらずで酒の肴にもご飯のおかずにも【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

先日ご紹介した、カツオの刺身に熱々のにんにく青唐辛子ごま油をジュワッとかけるレシピが好評でしたので、

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今回は、サーモンの刺身にも熱々のごま油をかけてみました。キムチで辛みとうま味をプラスした、名づけて「サーモンキムチ」です。

ネーミングどおりに材料も作り方も超シンプルですが、これがハマる美味しさ! お酒を飲みたい人、ご飯を食べたい人、どちらも大歓迎です。

ちなみに、サーモンの刺身は、ここではアトランティックサーモンを使いました。ニジマスを海で養殖したトラウトサーモンより脂のり、味ともにしっかりした印象で私もよく食べます。ただ、このレシピはキムチと和え、仕上げのごま油ブーストでしっかり味つけ&風味づけするので、トラウトサーモンでも美味しくできますよ。どちらもスーパーで手に入りますので、お好みのものをお使いください。

 

魚屋三代目の「サーモンキムチ ごま油がけ」

【材料】1人前

  • サーモンの刺身 7~8切れ(100g程度)
  • 白菜キムチ 100g
  • めんつゆ(3倍濃縮タイプ) 小さじ2
  • 薬味ねぎ、白いりごま 適量
  • ごま油 大さじ2

 

作り方

1. ボウルにサーモンを入れ、めんつゆをかけたら、

 

ざっくり和えます。

時間があればめんつゆをかける前に、サーモンに塩(分量外)を少々ふって5分ほどおき、キッチンペーパーなどでおさえて余分な水分を取ると、味が入りやすくなりますよ。

 

2. キムチを加えて、よく混ぜ合わせたら、

 

ラップをかけて冷蔵庫に入れます。10分以上おいて味をなじませます。

 

3. 器に盛りつけ、薬味ねぎ(たっぷりがおすすめ)、白いりごまをのせます。

 

4. お待ちかねの仕上げです。鍋にごま油を入れて中火で熱し、フツフツとしてきたら火を止め、サーモンに回しかけます。

 

シンプルなレシピ、いろいろなアレンジで楽しんで!

サーモンとキムチのうま味、そこに熱々のごま油の風味が加わってこれは間違いない美味しさ! キムチのシャキシャキ感もいいアクセントになります。

 

キムチのピリ辛で酒の肴になるのはもちろん、オンザライスしちゃっても最高です。

キムチはお好みで粗く刻んでから和えるとサーモンによりからみやすくなります。刺身は、サーモンのほかにはマグロやアジ、鯛などでもOK。おろしにんにくを添えたり、一味唐辛子をかけたり、しょうゆを少しかけてもっと濃いめの味にしたり、シンプルなレシピですのでいろいろアレンジできますよ。

アトランティックサーモン、トラウトサーモンともにここ数年で値上がりしているので、こんなふうにカサ増しして美味しくいただくのもあり。味つけはめんつゆだけと手軽ですが、サーモンポキのようなお酒にもご飯にも合う味わいですので、一度おためしくださいね。

サーモンの刺身に柚子こしょうの風味をプラスしたこちらもおすすめです!

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初ガツオをにんにくと唐辛子でサッと「オイル煮」にすると酒の肴からパスタまで楽しみしかない【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

初ガツオが美味しい季節! カツオは年に2回旬を迎え、脂のりがいい秋の戻りガツオに対して、春の初ガツオはさっぱりした味わいが特徴です。先日はその初ガツオの刺身に熱々のごま油をジュワッと回しかけた、丼もののレシピをご紹介しました。

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今回は趣向を変えて洋風に、にんにくと鷹の爪を効かせてオリーブオイルで煮る「ガーリックオイル煮」を作ります。即席のアヒージョという感じで、にんにくの香りと唐辛子の辛みでお酒がすすむこと間違いなしですよ。

しかもこのオイル煮は、そのままつまむのはもちろん、バゲットにのせて食べたり、パスタソースにしたりとアレンジし放題。キャンプ飯にもおすすめです。めちゃくちゃ簡単なのでぜひおためしください。

 

魚屋三代目の「初ガツオのガーリックオイル煮」

【材料】2人前

  • カツオの刺身 10切れ程度
  • にんにく 1片
  • オリーブオイル 適量
  • 塩、こしょう 適量
  • 輪切り赤唐辛子 ひとつまみ
  • レモン、バゲット お好みで

 

作り方

1. カツオの刺身に軽く塩をふって下味をつけます。

カツオの柵を使うときは、1cmくらいの厚さに切ってください。包丁の刃元(持ち手側)から柵に入れ、切っ先(先端部分)まで手前に一気に引きながら切ると、刺身の角が立って身がつぶれずにキレイに切れますよ。

刺身の切り方は、「初ガツオ丼」の記事でも詳しくご紹介しています。

 

2. にんにくは縦半分に切り、芯を取り除いて、横にしてスライスする。

 

3. 鍋やフライパンにカツオを並べ、

 

その上に、にんにくと輪切り赤唐辛子をちらします。

 

4. オリーブオイルを注ぎます。カツオが2/3ほど浸かればOKです。

 

オイルを注いだら鍋を軽くゆすっておくと、カツオに油がまわり底や鍋肌にくっつきにくくなります。

 

5. 鍋を弱火にかけます。フツフツと細かい泡が出始め、写真のようにカツオの身が白っぽくなってきたら、

 

ひっくり返し、1分ほど熱して火を止めます。

 

6. 鍋のままテーブルに運び、よく洗ってスライスしたレモン、食べやすく切ったバゲットなどをお好みで添えてください。

 

レモンの酸味、にんにくの香りがカツオの風味と合う!

オイルがなじんだカツオはしっとりしていますが、身はしっかりしていて食べごたえあり。にんにくのうま味とピリッと効いた唐辛子の辛みであと引く美味しさです。レモンのさわやかな酸味、にんにくの香りもカツオの風味とよく合います。

バゲットにオイルをつけてカツオ、レモンと一緒に噛みしめると、うま味、酸味、ほのかな苦みが一体になってもう最高! 食べてみて塩気が足りなければ塩、こしょうをふってください。

 

それから、このオイル煮の超おすすめの食べ方が、茹でたスパゲッティと和えて、塩、こしょうで味を調えた「初ガツオのペペロンチーノ風パスタ」です。

 

2人分のレシピですので、半分はおつまみで食べて、残りは冷めてから冷蔵庫へ。次の日に温め直して茹でたスパゲッティを投入すれば、風味満点のオイルも楽しみ尽くせますよ。

 

今回はシンプルににんにくと唐辛子だけで煮ましたが、お好みでローリエやローズマリー、粒こしょうを加えてから火にかけると味に深みが増して、より贅沢な仕上がりになります。カツオのほか、マグロやサーモンの刺身でも美味しくできますので、お好きな組み合わせで作ってみてくださいね。

 

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