「牛角」の商品開発担当さんに焼肉を最高のコンディションで食べるためのコツを教わってきた

焼肉が好きだ。どうせならうまい焼き肉を食いたい。お肉のプロに焼肉のポテンシャルを究極まで引き出す技を伝授してもらうべく、東京・五反田「牛角 五反田店」にお邪魔した。メシ通読者諸君、商品開発担当であり、お肉博士の資格を持つお肉マイスター、中島保人さんの最高の焼き技に戦慄せよ!

エリア五反田(東京)

f:id:Meshi2_IB:20180130233832j:plain

「人が生きる」と書いて人生。「肉を焼く」と書いて焼肉。生きることは、食らうこと。どうせ食うのだったら、うまい焼肉が食いたい!

というわけで、今回はお肉のプロに、焼肉のポテンシャルを究極まで引き出す技を伝授していただきにやってきました!

 

おいしい焼肉のお店と言えば……

やって来たのはココ! 皆さんも焼肉屋さんといえば、反射的に思い出す人も多いんじゃないかな? そう、炭火焼肉で有名な「牛角」に肉焼きの「技」を教わりに来ちゃったのよ。

f:id:Meshi2_IB:20180130235157j:plain

本日のお相手は、怪談家の「ありがとうぁみ」ちゃん。

twitter.com

あの怪談レジェンドの稲川淳二さんが唯一、後継者として認めた実力者だけど、どうですか? この絵に描いたような食いしん坊感!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233508j:plain

今日はどんなお肉が食べられるのかな? というわけで本日、お肉を最高においしく焼くためのレクチャーをしてくれる講師をご紹介しましょう!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233630j:plain

それがこちら「牛角」の商品開発のご担当で、お肉博士の資格を持つ、お肉マイスター、中島保人先生だ! 日夜、さらにおいしい商品の開発のため、毎日お肉と向かい合っているマン・オブ・ザ・お肉。その最高の焼き技に戦慄(せんりつ)せよ!

 

お肉を最高のコンディションで食べるためのコツ

という訳で今回は、今、中島さんがオススメしたい牛角メニューを10品紹介していただきながら、お肉を最高のコンディションで食べるためのコツを教わっていくよ!

まずは中島先生、全般的にお肉を焼くコツなんてあるんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:やはり部位によって焼き方を変えることが重要ですね。例えば赤身系のもの、ロースだったりは焼けば焼くほどドンドン硬くなってしまうので、赤身系はそんなに焼きすぎないでね、というのがあります。逆にカルビなんかは表面をこんがり焼いて欲しいですね。

 

なるほど! それではさっそくよろしくお願いいたします。

 

①「牛タン塩」の場合

f:id:Meshi2_IB:20180130233648j:plain

まずはこちら、「牛タン塩」(790円/税抜)。うわ~、キレイ!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233642j:plain

※牛タン塩は形を整える加工をしています。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:やはり最初は牛タンを食べていただきたいです。

 

──そうですね。やっぱ最初は牛タンですよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:これ、実はお店でもんでいるんですね。秘伝の塩ダレをしっかり中までもみ込んでいるんですよ。

 

──ほう? もみ込んでいる?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そうです。だから持ち上げるとこう。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233657j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こうやって、長い状態なんです。

 

──確かに。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:中央で焼いてしまうと、火力が強すぎて焦げてしまうので、できるだけ横の方で焼いてあげます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233702j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そして伸びていたお肉が、だんだんと縮んで、縮んで、縮んできて…….。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233714j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:表面にだんだんと汗をかいてきます。これはタンパク質に火が通って、中の水分を押し出してきているということなので、火が通った証拠。ひっくり返してあげます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233727j:plain

──これ、食べどきはいつなんでしょう?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:表さえ火が通っていれば、裏はお好みなんですね。何度もひっくり返してはいけないとかも言いますが、表さえ火が通っていれば、何度も返して確認してもかまいません。そこはお好みなので。キツネ色が好みの人、少しレアっぽいのが好きな人、それは目で確認して……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233732j:plain

──ぁみちゃんの好みは? 

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:私はちょっとレアっぽいのが好みです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:では、今です!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233740j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130233747j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:これはレモンダレで召し上がってください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:それではいただきます!

 

f:id:Meshi2_IB:20180201143212j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うわ~。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233800j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130233807j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130233811j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:ん~!!

 

──ぁみちゃん、なにかひと言ちょうだい。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:まいう~。

 

それ人のだから! ま、それほどにおいしいんでしょうなぁ。それでは先生に習ったことをいかして、焼いてみましょうか。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233821j:plain

温度の高すぎる、網の中心部を避け(厳しく目を光らす先生)……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233826j:plain

お肉が汗をかいたら、ひっくり返し……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233832j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130233836j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:うん、いいですね~。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233842j:plain

上手に焼けた! 下味が十分ついてて、それをレモンがさっぱりと。これはうまい! まさに、「最初の1枚」にふさわしい逸品ですね。

 

②「牛角カルビ」の場合

さぁ、それでは次の部位。「牛角カルビ」(590円/税抜)です。お店の名を冠した看板メニューですね。これは。まさにお肉っぽくておいしそう!

f:id:Meshi2_IB:20180130233849j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:カルビの場合は、まず網の火力が強い部分に置いてしまいます。時間の割合は、まず先に焼いた方を3割。次にひっくり返して7割のイメージです。こちらのお肉は少しわかりづらいんですが、やはり表面に汗をかいたら返しどきです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233853j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:少しお肉が丸まってきて、お肉のエッジの部分に焼き色の“輪”が出てきたらちょうどいいタイミングですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233900j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こうなってひっくり返したら、いい感じの焼き色が付いています。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233905j:plain

──本当だ!

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こうなったら、火力の弱い端のほうに持って行って、じっくりと残りを焼いてあげます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233915j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:横から見ると、まだ赤いですよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233919j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ここを弱火で、じっくりじっくり火を通してあげるとタンパク質が硬直しないで、良い状態で食べられます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233925j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ここはタレがオススメですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233936j:plain

というわけで…… 。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130233941j:plain

タレに絡めて…… 。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201143717j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130233959j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234010j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うんま~!!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234015j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234027j:plain

はい、じゃあ復習しておきましょう。カルビの上手な食べ方は……

  • 強火の真ん中で焼き、時間的なイメージは3割
  • 汗をかいたらひっくり返す
  • お肉が丸まって、エッジの色が変わったらサイン
  • 裏返したら、網の端に置き弱火でじっくり火を通す

 

ご飯のかわりにぴったりなメニューとは!?

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:やはりタレの味が強いのと、ご飯が欲しくなるので、タン塩よりカルビの方が後がいいでしょうね。

 

──そうなんですよね! 焼肉といえばやっぱりご飯。ご飯が欲しくなりますよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ええ、そうなんですが、今回、「牛角」は新しい提案をしてみたいと思います。

 

──ん? ご飯に代わる新しい提案?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そうです。これがその渾身(こんしん)の一品……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234039j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:焼肉専用まぜめん(小盛 390円・並盛 490円/税抜 ※写真は小盛)です(ドーン!!)

 

──え? 焼肉専用まぜめん!?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そうです。今年の2月9日(肉の日)からの期間限定の登場ですが、この渾身(こんしん)の一品を開発しました。うちは今、カルビ専用ご飯という商品があるんですが、それを麺でやってみたんですね。味は塩ベースになっています。

 

──それではさっそくいただいてみましょう。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234044j:plain

 よく混ぜて……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234050j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234057j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234109j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234113j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:こりゃまたうまい!

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:本当はお肉と食べていただくといいんですが。

 

それでは先ほどのカルビと……。

f:id:Meshi2_IB:20180130234119j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234126j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234132j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234138j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うわぁ! これはカルビにぴったりですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:このまま食べると80パーセント。お肉と食べると100%の味が出ます。

 

③「塩ロース」の場合

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そしてこちらが「塩ロース」(590円/税抜)になります。

 

──おお、きれいな色!

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こちらは牛の肩ロースの赤身肉です。ロース系は、カルビのように表面をカリカリに焼くというよりは、しっとりと焼いて欲しいので。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234146j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:タン塩と同じように、火力の弱い部分でじっくりじっくり焼くとがおいしく食べていただけます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234151j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:一気に焼くと、無駄に水分が出ちゃうんです。赤身系はお肉の中に水分をたくさん含んでいます。それが強火で焼くと、一気に抜けてしまうので、じっくりと弱火で焼いてあげます。

 

──なるほど、「ロース系はじっくり弱火」が大事なんですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:はい。表面に汗をかいてきました。まわりも白く色が付いてきたので、今が返しどきですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234158j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:全体に焼き色がついたら食べごろですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234205j:plain

まずはそのまま……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234211j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234225j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うん! タレもいらない。ジューシーでおいしいです。

 

──それでは麺とご一緒に。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234230j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234235j:plain

 

 f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:素晴らしい!!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234241j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234247j:plain

はい。先生の焼き方をマスターすると、たしかにおいしそうに焼けました。いやほんと、勉強になるなぁ。

 

④「塩上ハラミ」の場合

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こちらは「塩上ハラミ」(690円/税抜)になります。 

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234255j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こちらはアメリカ産のハラミなんですが、厳選しておりまして、サシが程よく入っています。肉質が良いので、厚切りにしています。なのでジューシーに召し上がっていただきたいですね。隠し味にはブラックペッパーを使っていますので、味が引き締まっています。 厚みも1ミリ単位で試し、もみダレのもみ加減も何百通りも試して、最上の状態を試行錯誤して決定したものです。

 

──すごい、そんなこだわりが! 

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234301j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ハラミは厚切りにしていますので、ステーキを焼くイメージです。初めは中央寄りの火力の強いところで、焼き色がつくまでさっと焼きます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234320j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ハラミは厚いので、表面の汗で判断するのはなかなか難しいです。横の断面を見て、返しどきを判断します。この肉のまわりの白くなった「輪っか」を見逃さないようにしてください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234326j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そしてひっくり返して、肉のうま味を閉じ込めてしまいます。両面に焼き色がついたら、もう食べられはするんですが、もうちょっと中まで火を通したいので、火力の弱い網の端に肉を避けていただいて、中まで火が通るのを待ちましょう。こうすることで、肉がパサパサになるのを防ぐことができます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234333j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:目安としてなんですが、端に寄せて30秒くらい、じんわり熱をあてます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201145528j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234344j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234351j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うま、うま、うま、うま!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234402j:plain

ぁみちゃんの喜びの声を聞いて、満足そうな中島さんなのであった。

 

⑤「黒毛和牛カルビ」の場合

そしてお次は「黒毛和牛カルビ」(890円/税抜)。なんと国産すだち付きです。

f:id:Meshi2_IB:20180130234408j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:和牛カルビはトモバラというすごく大きな部分から切り出すので、実はこの一皿に赤身の強い部分、サシの多い部分などがあるんです。なのでその味の違いも楽しんでいただくと面白いと思います。ちなみに網の交換は、店員が見させていただいて、汚れているようなら交換いたしますが、網を替えてから温まるまで30秒は待ってください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234413j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:和牛の脂はすごく良い脂で、融点が低いので真ん中に置くと脂が溶けて炎が上がってしまいます。直接炎が当たってしまうとせっかくのお肉が真っ黒に焦げてしまいますので、やはり強火の部分を避けてください。ただし、あんまり火が弱い部分は無駄に脂が落ちてしまいますので、中火くらいがベストです。ジュッという音を聞きながら、良い場所を探してください。焼肉は五感を使って焼いて欲しいのです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234420j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234428j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234434j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234443j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:火が上がったら、火力の弱い場所に逃がしてあげてください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234449j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:すだちはタレの中に入れていただいて、香りを出しながら召し上がってください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234455j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180201145839j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234518j:plain

──さすがにこれはおいしそうですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:すだちの香りがいいッ!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234529j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:和牛は脂が多いので、表面をカリッと焼いていただいた方がおいしいですね。

 f:id:Meshi2_IB:20180130234525j:plain

 

⑥ホルモンの場合

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こちらが「牛ホルモン 味噌ダレ」(490円/税抜)。部位はシマチョウと呼ばれる部分です。

 

──これは食べどきが難しいやつですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234533j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:ほら、お肉を見ていただくと、皮の部分がシマシマになっているから「シマチョウ」なんですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234540j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:まず皮の部分から焼いていきます。これも強火から中火の間がいいですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234547j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:これもどんどん縮んできて、皮目に焼き色がしっかりついたら返しどきです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234552j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:全体的にキュッと丸々としてきたら、ここでいったんひっくり返すタイミングです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234606j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:裏返して、脂が下に落ちると炎が上がりやすいので注意です。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234612j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:脂側は焼けば焼くほど脂が落ちるので、イメージとしては白い部分が透明になってくれば食べごろです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234617j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:さらに仕上げにもう一回ひっくり返しましょう。   

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234626j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234632j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234640j:plain

──なるほど、ホルモンの食べどきがこれでわかりました。ご飯が欲しくなりますね!

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:お次は「やみつき豚ホルモン 塩ダレ」(490円/税抜)これも新鮮そうな色のお肉ですね。こちらはしっかり火を通していきます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234645j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:うちで使っている豚ホルモンはあんまり脂をつけていない部分です。これも中火のところに置いていきます。こちらも表面の汗がわかりにくいので、縮み具合と焼き色で裏がえすタイミングを見ていきます

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234655j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234700j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234708j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:反り返ったり、内側に丸まるのも返しどきのサインですね。これは味噌味もありますが、脂があっさりしているので塩もオススメです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234730j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:これは焼き色だけでなく、押してみて中がグニっとした状態でなく、カチッとした感じが出るまで焼きます。

 

──焼肉屋さんで、よくお肉を押して焼くやつがいて腹が立っていたのですが、これはいいんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:和牛なんかはお肉を押すと水分や脂が落ちるだけなので、押してはダメですが、ホルモンに関しては押しても大丈夫です。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234744j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:さぁ、これがベストな状態です。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234750j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234755j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:やばい!!

 

「熟成赤身塊焼き」とは?

さぁ出てきましたコレ。インパクト大ですが、これはなんですか?

f:id:Meshi2_IB:20180130234803j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:こちらは「熟成赤身塊焼き」(1,380円/税抜)になります。牛角特製ステーキソース、マスタードソース、塩昆布、ガーリックバターを用意しています。ウワミスジという希少部位を使っています。二の腕の部分ですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234808j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234815j:plain

こちらもステーキを焼くイメージで、強火で表面に焼き色をつけていきます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234819j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そして実はこのお皿をどけると、カッティングボードになっていますので、自分でカットして召し上がっていただきます。もちろん従業員に言っていただいたら、カットいたします。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234827j:plain

4面に満遍なく焼き色をつけていただきます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234832j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234837j:plain

──なんだか焼肉屋さんで、こんな大きな塊は珍しいですよね?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そうですね。このウワミスジが入荷された時、どうやったら一番おいしく食べていただけるか考えました。すごく柔らかい部位なので、薄くしてしまうとパサパサしてせっかくのお肉がもったいないので、この塊の形になりました。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234904j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234915j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:転がすように4面焼いて……。焼きあがったら、カッティングボードで、1センチから1.5センチを目安にカットしていきます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234938j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234947j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234953j:plain

ソースはお好みで左から牛角特製ステーキソース、マスタードソース、塩昆布。

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:そして一部は角切りにしていただきます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234957j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130235008j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:お好みでさらに焼いてもOKです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235013j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130235019j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130235024j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:バターは火にかけて溶かします。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235043j:plain

そこに角切り肉をドボン!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235047j:plain

──なにこれ! 絶対うまいやつやん!!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235051j:plain

──ガーリックが効いてる!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235059j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130235105j:plain

もん絶!! まさに「肉を食ってる」って感じです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235120j:plain

塩昆布で食べるのもまたよし。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235130j:plain

さらに、マスタードソースの酸味も楽しめてしまうのです。

 

「海鮮とキムチの豆腐チゲ」でシメる

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:シメはこちら「海鮮とキムチの豆腐チゲ」(690円/税抜)。卵の黄身をつぶして召し上がってください。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234843j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:通常はごま油を使うのですが、「牛角」では牛の脂を使っています。そうすることによって、さっぱり召し上がっていただけますね。ごま油はおいしいのですが、どうしても味が強いので。

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234849j:plain

f:id:Meshi2_IB:20180130234854j:plain

 

 f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:海鮮の匂いがたまらん!! 

 

f:id:Meshi2_IB:20180130234900j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:うわ~! うまい。五臓六腑に染みわたる~。

 

──ぁみちゃんいかがですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:焼き方にちょっと気をつけるだけで、こんなにもおいしく食べられるとは……いやぁもう感服です!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235135j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20180201131329p:plainぁみちゃん:師匠、ありがとうございました!!

 

f:id:Meshi2_IB:20180130235140j:plain

「牛角」のお肉マイスターに聞いた「お肉を究極においしく食べる方法」。お役に立ちましたでしょうか? 個人的には「焼肉専用まぜめん」がかなりのオススメです。

 

──中島さん、ところで「牛角」のこだわりってなんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180201130944p:plain中島先生:弊社のメニューは、お肉によってもみ具合を変えたり、最高の舌触りを目指してベストなお肉の厚さを研究・開発したりしております。とにかく、お客様に笑顔になっていただきたくて、本気でやっております。おいしいと言っていただけるのが、なによりの喜びですね。

 

いやぁ、これはちょっと「牛角」の本気を見ましたね。私も取材抜きで、今夜また行ってこようかな。

 

お店情報

牛角 五反田店

住所:東京都品川区東五反田2-2-2 松楽ビル2F
電話番号:03-5798-4729
営業時間:月曜日~金曜日17:00~24:00、土曜日・日曜日・祝日16:00~24:00
定休日:無休

www.hotpepper.jp

 

書いた人:住倉カオス

住倉カオス

漢の甘味ユニット【甘党無宿】局長。血糖値高めながら、日夜陶酔の甘さを求め吹きすさぶ街を彷徨う。狼のように大胆に、時に子猫の下のように繊細に喰らう菓子はエスニックから和菓子まで。特にカステラや羊羹のような四角い和菓子に目がない。普段はカメラマン・超常現象研究家を生業にしている。バカがつくほどの愛犬家。

過去記事も読む

トップに戻る