スターバックスのバリスタに素朴な疑問をぶつけてみたシリーズ vol.2
「コーヒーなんて、どこも同じじゃね?」との思いから、「スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店」へスターバックスの魅力を聞きに行った筆者。
同店2階の「スターバックス リザーブ® バー」では、ブラックエプロンのバリスタがいれる最高峰のコーヒーが飲めるとの話を聞き、「ブラックエプロンのバリスタって何者!?」「最高峰ってどんな味よ?」と、新たな疑問が湧いてしまったのです。
そこで今回は、「スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店」2階の「スターバックス リザーブ® バー」で、新たな謎を解いていきたいと思います。
Vol.1を読み逃した方はこちらからどうぞ。
エプロンの色の違いが意味することとは……
店舗1階の奥に鎮座する階段を上がると、目の前に現れたのは約15メートルものカウンター。
ほえぇ……と眺めていたら、「こんにちは!」と、声をかけられた。
振り返ると、笑顔のパートナー、井内さんの姿。
ん??? 何か雰囲気が違う気が……。
あ!
エプロンの色が緑じゃな~~~い!!!
なるほど、これがウワサの「ブラックエプロン」か。
名前も刺しゅうされているし、トクベツ感ハンパないですね。
でも、普段目にする緑のエプロンといったい何が違うのか? と、さっそく質問。
ブラックエプロンは、年に1度おこなわれる試験に合格したパートナーだけが着けられる特別なエプロンなんですよ!
── 試験があるんですか! 内容はどんな感じなんですか?
主に、コーヒーに関する幅広い知識や、コーヒー豆の特徴をお客様へ伝える表現などを問う問題ですね。合格するたびエプロンに星が刺しゅうされるので、星の数でブラックエプロンとしてのキャリアもわかります。ちなみに私は6年連続で合格したのですが、いま刺しゅうしてもらっている最中なので、このエプロンは5つのままです(笑)。
── 6年連続! すごいですね。ちなみに、難易度はどのくらいなのでしょう?
毎年きちんと勉強しないと、ブラックエプロンになれないほどの難しさですね。そのため、ブラックエプロンを取得しているのは全パートナーの1割程度です。
── 1割!? それはまたかなり狭き門。試験を受けるための条件などはあるのですか? パートナー歴何年以上とか。
いえいえ、希望すれば、アルバイトでも社員でも、新人パートナーでも受けられますよ。
つまるところ、ブラックエプロンは全パートナーの1割ほどの合格率という超難関試験を突破した証。
しかも、一度受けて終わりではなく、毎年受験してコーヒーを扱うものとしてのキャリアをアップさせているというから、コーヒーの専門的知識がとてつもなく豊富なパートナーさんということだ。
ブラックエプロンの精鋭たちが集結した「スターバックス リザーブ® バー」で、未知なるコーヒーとの遭遇
ブラックエプロンの謎が解けたところで、次なる疑問「スターバックス リザーブ® バー」について聞いてみることに。
果たして、通常のスターバックスと何が違うのか!?
── 「リザーブ® バー」って、どんなスターバックスなんですか?
「スターバックス リザーブ®」という希少で個性的なコーヒーを、多彩な抽出方法や限定ドリンクとして味わっていただける、“のめり込むようなコーヒー体験”ができるスターバックスです。パートナーはブラックエプロンのみ。知識を最大限に活かし、お客様の好みや豆の個性に合わせて抽出するので、コーヒーも接客も最高のクオリティーでお楽しみいただけます。
お客さんの好みや豆の個性に合わせた抽出って、なんだかすごいスペシャル。
でも、言葉だけだとイマイチよくわからないので、実際に体験してみることにした。
① オーダー
まずはオーダー。
飲みたいメニューを決めたら、その日に用意されたコーヒー豆から好きなものを選びます。
パートナーさんに豆の特徴を尋ねてから決めてもいいし、「このメニューに合う豆」とか、「こんな感じの味」とか、好みを伝えてチョイスしてもらってもOK。
原産国や、カードのデザインで決めるお客様もいらっしゃいますよ。
今回は、井内さんのおすすめ、チョコレートとベリーの風味が特徴の「サンドライド ブラジル セラード ボネ」をストレートで楽しむことに。
② 抽出方法の選択
メニューと豆が決まったら、抽出方法をチョイス。
次の5つから好きなものを選びます。
- 【プアオーバー】クリーンな味わいをバリスタがハンドドリップで一杯一杯抽出
- 【クローバー】バキュームプレス方式を用いた抽出でコーヒーの風味を最大限に引き出す
- 【サイフォン】アーティスティックな世界とサイエンスが組み合わさった、視覚的にも魅力的な抽出方法
- 【コーヒープレス】金属フィルターを用いた、コーヒーの風味をダイレクトに感じられる抽出器具
- 【ブラックイーグル】凝縮されたコーヒーの風味を味わうことができる、エスプレッソマシン
豆やメニューによっておすすめが異なるとのことなので、今回は井内さんにお任せ。
その結果、「サイフォン」で抽出してもらうことになりました。
抽出を待つあいだ、サイフォンの前で出来上がっていく様子を観察。
抽出しながら豆の秘話やサイフォンの豆知識なんかも話してくれるから、コーヒー知識も身についちゃう!
③ 完成
▲マグカップもトクベツ!
サイフォンのほのかな灯りと、静かな空間に響くポコポコという音にいやされているうちにいい香りがしてきて、ついにコーヒーが完成!
井内さんがテイスティングをして味を確かめてから、カップに注いでくれます。
▲「ブリュードコーヒー サイフォン」(*669円/**810円/***1,036円 「*」はコーヒー豆の種類による)
まろやかな口当たりの中に、井内さんの教えてくれた特長通り、ほのかにチョコレートとチェリーの風味を感じる1杯。
ひと口飲んだら、「この豆、コーヒーチェリーの中では柔らかな実に包まれて育ったんだろうなぁ」というイメージが湧いてきたのだけれど、こんな経験は初めて。
まさに、未知なるコーヒーとの遭遇。
豆や抽出方法にこだわるだけで、こんなにも香り高くコク深い味わいになるなんて、コーヒーワールドの奥深さを垣間見た気分になりました。
香りも味も満喫しながら優雅にカップを傾けていたとき、ふと思った。
こんなにコーヒーとじっくり向き合う時間って、考えてみればなかなかないかも。
「スターバックス リザーブ® バー」は、ただ特別なコーヒーをぜいたくに味わうだけじゃなく、慌ただしい日常からちょっぴり離れて、コーヒーの世界に浸る時間も味わいのひとつなんだな、きっと。
こだわりの詰まった特別なラテ。 同じラテでもひと味違うぞ
そうなると、アレコレ飲み比べてみたくなりません?
ということで、「リザーブ® バー」限定の最新ドリンク「ホームメイド バニラ ラテ」を味わってみることに。
今回は、フローラルな甘い香りとブラックプラムを思わせる風味の「ブルンジ ガハヘ」という豆を使い、「ブラック イーグル」というマシンでエスプレッソを落としていただきます。
▲マダガスカル産のバニラビーンズ
「ホームメイド バニラ ラテ」のシロップは、なんとバリスタさんの手づくり!
しかも、マダガスカル産のバニラビーンズを使った「リザーブ® バー」仕様!
バニラシロップもトクベツなんですね。
解説してくれる和やかな笑顔とは対照的に、ムダひとつないスマートな動きでコーヒーを入れるブラックエプロンのバリスタさんたち。
見ほれているうちに、エスプレッソの上からクリーミーなスチームミルクが注がれて、完っ成っですっ!
▲「ホームメイド バニラ ラテ」(*810円/**950円/***1,177円)
トクベツなホームメイドのバニラシロップは、バニラの香りがすごく濃厚。
それでいてコーヒーの風味を引き立てているから、今の季節に思わず口にしたくなるようなほっこり感を与えてくれる味でした。
そして何より驚いたのがスチームミルク。
濃密で時間が経ってもヘタらないのに、口に入れた瞬間、とろけるようなきめ細かさを感じるんですよ。
いやぁ、ブラックエプロンのバリスタならではの巧手を感じます。
▲奥左「エスプレッソ トニック」(*885円~)、奥右「アイス フォーム マキアート」(*864円~)、手前「コーヒー スティープ ビール」(*885円~)
ほかにも、「エスプレッソ トニック」、「アイス フォーム マキアート」、「コーヒー スティープ ビール」といった「スターバックス リザーブ® バー」でしか味わえないメニューがあり、ブラックエプロンのパートナーさんたちが熟達した腕前を惜しげもなく注ぎ込んで、最高峰の一杯をいれてくれますよ。
フィナーレは「1 to 1」を感じるサプライズ! 想像以上にスペシャル感満載だった
スターバックスの「リザーブ® バー」。
類いまれなコーヒーと、優雅で非日常な時間が味わえる場所なんだということを身を持って実感し、ブラックエプロンの謎も解け、もう思い残すことはないとお店を後に……しようとしたら!
なんと、井内さんから手書きのメッセージを渡された!
本日のオーダーがひと目でわかるシートです。次回いらっしゃるときに、参考にしてもらえたらと思います!
なんだ、ラブレターかと思ってドキドキしたじゃん。
でもよく見たら、私に向けたメッセージも書かれている。
何気ない会話も覚えていてくれたんだなぁと感じる内容で、スターバックスが大切にする「1 to 1のつながり」に触れたような気持ちになり、ほっこり。
おいしいコーヒーを飲めるショップはたくさんあるけれど、コーヒーへの情熱、そして、気持ちよさやトクベツ感を味わえるプラスアルファの思いがこもったスターバックスは、やっぱり格別。
みんながただのリア充アピールで行っていたわけではないことが、よーーーくわかりました。
スタバファンの皆々さま、大変失礼いたしました!
今日もスターバックスで、最高においしい時間を味わってきてください!
お店情報
スターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店
住所:東京都港区赤坂9丁目7-2 東京ミッドタウンB0103
電話番号:03‐5413‐6531
営業時間:7:00~23:00
定休日:不定休
※この記事は2017年11月の情報です。
※価格は全て税込み表示です。