みなさんこんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
家でできる簡単アジアご飯レシピ、今回はベトナムの万能たれ「ニョクチャム」を使った、夏にぴったりの冷たいそばをご紹介します。
ニョクチャムは、魚介を発酵させて作るニョクマムをベースに、砂糖やライム、にんにくなどを混ぜて作るたれ。ベトナム料理の定番、生春巻きのつけだれとして使われたり、麺にかけたり、お肉につけたりと、本当に万能なんです。
味はうま味と少し酸味のあるしょうゆベースのドレッシング、という感じで、餃子のたれや、サラダのドレッシング、そのままご飯にかけてもOK。わが家ではしょうゆ代わりに使っています。
いつもの料理に少し加えるだけでベトナム感がアップするこのニョクチャム。ここでは、サバ缶をのせた冷やしかけそばにかけてみました。ニョクマムの代わりにナンプラー、ライムの代わりにレモンで作ってもOKですので、ぜひ作ってみてくださいね。
Ki Ymamamotoの「ニョクチャムのサバ缶冷やしかけそば」
【材料】(1人分)
- そば(乾麺、冷凍などお好みで) 1人分
- サバ水煮缶 1缶
- 大葉(青じそ) 4枚
- 小ねぎ 2本
- ミョウガ 2本
- かいわれ大根 1/2p
- しょうが 5g(1/2かけ程度)
- ライム(食べやすく切る。レモンでもOK) 適量
- 唐辛子(辛くしたくなければなしでOK) 1本
(ニョクチャム)
- ニョクマム(ナンプラーでもOK) 大さじ2
- 砂糖(グラニュー糖がオススメ) 大さじ1
- ライム汁(レモン汁でもOK) 大さじ1
- 水 大さじ4
- にんにく 1かけ
- こしょう 少々
作り方
1. まずは、薬味の野菜を切ります。大葉は、茎を切り落としてから丸めてせん切りにします。小ねぎは小口切りに、ミョウガは半分に切って斜めに薄切りにします。かいわれ大根は根を落としておきます。
2. 唐辛子は輪切りに、にんにく、しょうがはみじん切りにします。
3. サバ水煮缶を汁ごとボウルに開けて、
スプーンで写真のようにほぐします。ここにしょうがを加え、混ぜます。
しょうががサバの生臭さを抑えてくれますよ。
4. ボウルにニョクチャムの材料をすべて入れ、砂糖が溶けるようによく混ぜます。
ナンプラーを使う場合、ニョクマムに比べると若干塩味が強い場合があります。味見して少し塩気が強いと感じたら、砂糖や水を足して調節してみてください。
海外では、砂糖といえばグラニュー糖を使うところが多いです。ここでもグラニュー糖を使いましたが、なければ上白糖など家にある砂糖でOKです。グラニュー糖は、上白糖と比べるとスッキリしていて素材の味を活かしやすいので、料理にも使ってみてください。
にんにくは玉ねぎのみじん切りや、うま味調味を少し加えることで代用可能です。
5. そばを用意します。今回は乾麺のそばを使ったので、湯を沸かしてパッケージにある規定の時間茹でました。流水で洗い水気をよく切ります。
6. そばを器に盛り、大葉、小ねぎ、ミョウガ、かいわれ大根、ライムをのせ、3のサバを盛り付けます。ニョクチャムは器に注ぎ、唐辛子をお好みの量散らします。
野菜は量が多いので、盛り切らないものは別皿に分けて添えます。
“追い野菜”するのがベトナムスタイル
そばと具にニョクチャムをお好みの量かけたら、よく混ぜていただきます。
酸味と甘味、そしてニョクマムのうま味が効いたたれは、日本そばともよく合う! 時折感じるにんにくで、さっぱりながらパンチの効いた味わいです。
ニョクマムは小魚を発酵させて作る調味料。というわけで同じ魚のサバ缶とも相性抜群! サバ缶×ニョクチャムの新たな方程式が誕生しました。
ミョウガや大葉の香りも爽やかで、夏を感じさせてくれます。ライムを絞るとさらに爽やかに食べられますよ。
そして、別皿の野菜を“追い野菜”しながら食べるのがベトナムスタイル。野菜もたっぷり食べられます。
しょうゆを使う料理はニョクチャムに置き換えても美味しいと思うので、いろいろなレシピでこの万能たれを楽しんでみてくださいね。それではまたお会いしましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
- ブログ:URIと台所。
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企画協力:フーディストノート
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