うま味満点で香りよし。和洋中いろいろな料理に使えて、手で裂いたりほぐしたりと調理もしやすい。食感よく食べごたえがあって、何より1年を通じて安く買えるものが多い! どれだけ賛辞を贈っても贈り足りないのに、どこか控えめな見た目もまた愛らしい食材、きのこ。
秋に旬を迎えるものもありますが、今では多くのきのこが季節を問わず手に入るのもありがたいですね。
さて今回は「メシ通できのこ狩り」と題して、『メシ通』で紹介してきたしめじ、えのき茸、舞茸、エリンギなど身近なきのこを使ったレシピを振り返ってみました。おつまみ、パスタ、ご飯ものと手軽でウマいものばかりですよ。
- INDEX
01:元イタリアン料理人が「チューブわさび」と「きのこ」で作る安くてウマいパスタのレシピ
きのことにんにく、バターじょうゆとわさびの香りがたまらない! 元イタリアン料理人のパパイズムさんお気に入り、具材はきのこだけでもうま味たっぷりの和風パスタです。
たっぷり入れるチューブ入りのわさびは、辛みは飛んでいい香りだけが残ります。わさびの香りときのこ特有の香り、にんにくの風味も相性抜群です。
きのこはしめじ、エリンギ、えのき茸の3種類をベースに1人前140~150gあればお好きな組み合わせでOK。ここでは香りのいい舞茸をプラスしましたが、他にはマッシュルーム、しいたけなども、いろいろな食感と風味を楽しんでみてください。
02:「豚キムチ」をきのことニラでうま味も風味もマシマシにするレシピ
フライパン1つで手軽にできて、ビールもご飯もガンガンいけちゃう「豚キムチ」。そこにうま味の強いきのこ、さらに風味満点のニラをプラスした、筋肉料理人さんのありそうでなかったアレンジ豚キムチです。
そのままつまむのはもちろん、丼にしたり、うどんにのせたりするのもおすすめですよ。
豚こま肉、白菜キムチと一緒に炒めるエリンギは、手で裂いてもOKですが、一度ためしていただきたい切り方が、輪切り。繊維を断つように輪切りにすることでさらに弾力が出て、絶妙な食感が楽しめますよ。
03:旬のきのこですぐできる「クミン漬け」はカレーにのせてもウマいやつ
コリアンダー×白菜、クミン×長芋など、スパイスを使ったお手軽漬け物レシピが好評のオトコ中村さんが「クミンの香りときのこの香りが意外と合うんです」と教えてくれた「きのこのクミン漬け」。
レンチンしたきのこに、しょうゆ、塩、クミンパウダー、輪切りの唐辛子を和えて10分ほどおくだけ。しょうゆ味のきのこは噛むほどにうま味がジュワ~。クミンの風味と唐辛子の辛みがあとを引いて、ビールのつまみや箸休めにぴったりです。
そして、ためしていただきたいのがきのこ漬けのカレートッピング! 具が少なめのレトルトカレーも、うま味&食べごたえもマシマシで楽しめますよ。
04:冷蔵庫にある牛乳、ヨーグルトで「ポークストロガノフ風豚丼」を作る。舞茸効果で豚肉やわらか
安くて買いやすいものの、そのまま加熱するとかたくなりがちな豚こま肉。そんなときは舞茸の出番! 豚こま肉と舞茸を合わせておけば、舞茸の酵素の働きで肉のたんぱく質が分解されてやわらかくなるんです。
というわけでこの「ポークストロガノフ風豚丼」も、煮込むのはフライパンで5分ほどですが、舞茸をたっぷり使うことで、やわらかくて味わい深い豚丼が食べられます。
豚と舞茸のうま味に、トマトケチャップとウスターソース、プレーンヨーグルト、バター、にんにくなど家にあるものを組み合わせて、こってりながらあと味さっぱり、ご飯がすすんで仕方ない“丼のアタマ”が完成です。パスタソースにしたり、フライドポテトや蒸したブロッコリーにかけたりしても美味しいですよ。
05:【食べ過ぎ注意】大分名物「鶏めし」の秋バージョン「きのこたっぷり鶏めし」レシピ
とり天、から揚げ、鶏汁(かしわじる)など鶏肉を使った郷土料理がめじろ押しの大分県。お隣の福岡県に暮らす料理研究家のYuuさんに教えてもらったのは、そんな大分の鶏肉料理の1つ「鶏めし」にきのこをたっぷり加えて作りやすくアレンジしたレシピです。
炊きたてのご飯に、フライパンで甘辛く煮た鶏ごぼうとたっぷりのきのこを混ぜ込むだけ。茶色い見た目に甘じょっぱい味わい、そして、ほのかに効いたにんにくと食欲をそそる要素のオンパレードといった一品。キュッと小さめのおにぎりにして、家飲みのシメにちょっとつまむのも最高ですよ。
06:厚揚げ好きのための「厚揚げのにんにくバターぽん酢焼き」というコスパつまみ
たっぷりのえのき茸と長ねぎ、安くてボリューム満点の厚揚げを使ってコスパよく、つまみにおかずに使える一品がこちら。バターのコク、にんにく風味のピリ辛ぽん酢たれでビールがすすむのはもちろん、オンザライスしても間違いなし! フライパン1つでサッと作って、お腹いっぱいになってください。
濃いめの味をまとった厚揚げのやわらかな食感と、それとは相反するえのき茸と長ねぎのシャキシャキ感が口の中で合わさる楽しさ……。料理ってやっぱり食感も大事です。
07:きのこ、めんつゆ、バターでうま味重ねすぎ。電子レンジ5分「ツナ缶ときのこのかさ増しスパゲッティ」
管理栄養士の北嶋佳奈さんに教えてもらったのは、家パスタのバリエーション強化にぴったり、ツナ缶を使って電子レンジでサクッとできる和風パスタのレシピ。きのことツナ、めんつゆ、そしてバターのうま味が重なり、失敗なしの美味しさです。
低カロリーで食べごたえのあるきのこをどっさり入れることで、スパゲッティは少し減らしてもお腹いっぱいになれちゃうのもポイントです。
きのこは合わせて100g、お好みの組み合わせでOK。きのこの食感もいいアクセントになりますよ。
食べごたえがあってカサ増しもできるので、食、行楽と何かと物入りな秋に安くてお腹いっぱいなれるのがうれしいきのこ。ご紹介したレシピは「お好きなきのこの組み合わせでOK」というものが多いので、みなさんの“推しきのこ”でさっそくためしてみてくださいね。
企画協力:レシピブログ
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