こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
今が旬の真牡蠣は、11~3月くらいまでが美味しい時期(一般的に食べられている牡蠣が真牡蠣。もう1つ、夏に旬を迎える岩牡蠣もあります)といわれています。身が成熟し、ぷりっぷり。その旬の中でも1月と2月、そして3月と寒い時期が最もウマいんです。
というわけで、前回の「麻辣牡蠣鍋」に引き続き、
今回も牡蠣の美味しい食べ方を紹介します。牡蠣をシンプル且つ美味しく食べる「しゃぶしゃぶ」です。
使うのは、生食用の牡蠣のむき身。そのまま食べて美味しいのはもちろんですが、少し火を入れることで牡蠣の身にプリプリと張りが出て、口に入れると生とは違った歯切れが楽しめます。そして、しゃぶしゃぶにすることで旨味も凝縮します。旬の美味しさが詰まった牡蠣を、家でじっくり堪能してください。
魚屋三代目の「牡蠣しゃぶ」
【材料】2人前
- 生食用のむき牡蠣 10~12個
- 水 500ml
- 出汁昆布 5g
- 酒(日本酒) 大さじ1
- 長ネギ 1/2本(ななめ切り)
- ポン酢しょうゆ(市販品)、ゴマだれ(市販品) お好みで
- 薬味ネギ、七味or一味 お好みで
※牡蠣は、加熱用を生食すると食中毒を引き起こすなど危険です。今回のしゃぶしゃぶも「生食用」とあるものを購入してください。
作り方
1. 出汁昆布を濡れ布巾などで拭いて鍋に入れ、
水を注いで30分置いてから、弱めの中火でゆっくり10~15分かけて煮出します。
この時、沸騰する前に昆布を取り出しましょう。
沸騰させながら煮出してしまうと、えぐみや海藻臭さが出てしまいます。
2. 鍋に日本酒、
長ネギを加えます。煮立たったら弱火にします。
3. 生食用の牡蠣を流水で洗い、水を切ったら準備OK。
4. 鍋に牡蠣を入れたら、お好みの火の入れ加減で、
ポン酢しょうゆや、
ゴマだれ(ポン酢しょうゆとゴマだれを混ぜたゴマだれポン酢も◎)につけて、お好みで薬味ネギや七味、一味とともにお召し上がりください。
しゃぶしゃぶする時間は、生食のように食べたい場合は湯通し程度で。生の風味を残しつつプリッとした食感を味わいたいなら30~40秒。しっかりと火入れをした牡蠣の身を食べたい方は、90秒くらいが目安です。
牡蠣のエキスたっぷりのスープも味わい尽くして
ほどよく火が入ってぷりっぷりの牡蠣の身は、レモンやスダチのしぼり汁だけで食べても絶品です。
そして、しゃぶしゃぶしたスープには牡蠣のエキスが一杯詰まっているので、シメにはうどんを入れて、ポン酢しょうゆやゴマだれをつけて「牡蠣汁うどん」もたまりません。しょうゆで味を付けたら、ご飯を入れて「牡蠣汁雑炊」にしたり、みそを溶いて「牡蠣だしのみそ汁」にしてもいいですね。
牡蠣が一番美味しいこの時期、ぜひ食べてみて下さい。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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