秋葉原「あきば」の十割そばとうどんが泣くほど美味い【東京ソバット団】

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東京ソバット団の立ち食いそばワンダー紀行 第10回:秋葉原「あきば」

こんにちは! 東京ソバット団の団長、本橋です! 今日もグレイトが過ぎる立ち食いそばを紹介していきたいと思います!

 

さて、立ち食いそばの取材をやっていると「美味しい立ち食いそば屋さん教えて」なんて聞かれることが多いのですが、これがけっこう難しい。

立ち食いそばとひと口に言っても、そばはゆで麺に生麺、押し出し製麺もあるし、ツユもかえしの効いた真っ黒系からバランスのいい和風だし的なものあるし、天ぷらも衣厚めから薄めまでと、いやまぁ、とにかくいろいろあってそれぞれ美味しい。どれが一番とは決められないし、その人の好みもあったりするんで、悩んでしまうんですよ。

しかし! 今回紹介する「あきば」は、そばが好きな人なら誰にでもおすすめできる、すごいお店なのです。

 

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場所は秋葉原の昭和通り口を出たら、左に曲がって昭和通りを御徒町方面に歩くこと5分。

 

実はこのルート、密かに立ち食いそば激戦区で、駅から「あきば」に着くまでに「富士そば」にまた「富士そば」で、さらに「みのがさ」「二葉」とライバルがたち並んでいるのです。しかし、そんな場所にあっても、「あきば」は大人気。それはとにかく、シンプルにそばが美味いからなんです。

 

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毎日、店で打つそばは香りよく喉ごしもいい一級品。ツユもダシ、かえしの旨味バランスが絶妙で、ゴクゴク飲めそうな美味さ。それもそのはず、店主さんはもともと、ミシュランでひとつ星を獲得した店で修行し、ご自身もそば店をされていた、そばの職人。それだけに「美味いそば」に対するこだわりがハンパないのです。今日はそのこだわりの美味さを、ガッツリ紹介しちゃいます!

 

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まず紹介したいのが、1日5食限定の十割そば。下の写真は茹でる前の姿で、一食ずつラップに包まれていますが、これは麺を持った時に他の麺とくっついて切れてしまうのを防ぐため。いや~、大事に扱われているんですね~。

 

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そして、通常のそばよりかかる茹で時間をジッと待って、あらわれたのがこの姿。

 

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これが!

 

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「あきば」の十割そば(800円)

 

はいはい、さっそくいただきますよ!

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うひょー!

 

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いや美味い。通常が1.8ミリのそばなんですが、十割は2ミリと太め。さらに水切りをあえて軽くして、ネトっとした食感にしているんですが、ズゾゾッとすするとそばの香りがブワッ。さらに噛みしめると香りにプラス、そばの甘みが口中に広がるのです。なんというか「濃い」。そして「そば食ってる!」な感じがすごくするんですよ。そばは普通「たぐったり」「すすったり」するもんですが、これはまさに「食ってる」感じ。ホント、そばが美味いんで、ツユはちょっとだけのほうがいい。そのぐらいのレベルです。

 

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なんて、美味い美味いと食べていたら、店主さんが「これで食べてみな」と特別に出してくれたのが……

 

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塩。

新そばの時期だけに出しているという塩をパラパラっと振って試したんですが、これがまた美味い。いや、すごいですねコレ。

正直、800円という価格は立ち食いそば屋としては高いですよ。でもこの「十割そば」、普通のそば店だったら、1,000円以上で出してもおかしくないですよ。そのぐらい美味い。それを800円で出すというのは、むしろ「安い」といっていいでしょう。「あきば」に行ったら、ぜひおすすめの一品なんですが、茹で時間がかかるため、12時~13時は注文できないのでご注意を。

 

さてさて、「あきば」で美味いのはそばだけじゃあないんです。うどん自体は以前から提供していたんですが、このたび茹で時間を短くするために、うどんをリニューアル。これがまた絶品なのですよ。

 

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 というわけでいただいたのが、「おろしせいろうどん」(460円)。

 

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見てください。この艶めかしいツヤ!

 

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もうツルツルのムッチムッチ。ツルッとすすれば、咀嚼から逃げようと口の中でうどんが踊る。噛み締めればムチッとした食感と、そのあとに小麦の甘みがフワッと。

いや~、美味い。官能的ですね、これ。

ちなみにこの「おろしせいろ」と「たぬきせいろ」はツユがあったかい「ひやあつ」(そばもあり)。寒い時期でも冷たいそばを美味しく食べられるようにと考案したらしいのですが、これがいい。あったかいツユで食べると、なんというか、うどんの旨味が柔らかくなるような感じがしますね。

 

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十割そばに続いての、このうどん。猛烈に幸せで、泣きそうになってきました。

 

しかしまだまだ終わらないですよ。お次は春夏メニューの「そばとろ」(560円)。

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いわゆる「とろろそば」ではなく、「むぎとろ」イメージとのことで、よくかき混ぜて食べることをおすすめされました。

 

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泡立つぐらいに、よ~くかき混ぜれば……

 

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そばにとろろが絡みまくるわけなんです。

 

美味いに決まっているじゃないですか。どんなにとろろがまとわりつこうが、そばがしっかり美味いのがすごいですよ。

ちなみにこの「そばとろ」、とろろに味が着けられているので、ツユもそれに合うようチューニングしているのだとか。そんなこだわりは、他のツユも同様で、先ほどの「せいろ」「もり」「かけ」「冷やし」と4種類を用意。いやもう、とにかく美味いそばを作ろうという、店主さんの情熱と努力には脱帽です。

さて、最後の締めに、前から気になっていた「ミニカレー」(260円)をいただきましょうか。ここに来ると、そばやうどんを頼んじゃうんで、食べたことないんですよ。

 

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いわゆるダシの効いた「そば屋のカレー」ではないんですが、これも美味い。適度にスパイシーで旨味が濃い。パクパクいけちゃうやつですよ。

 

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けっこう食べた。でもまだ食べたい。美味しいものは食欲を加速させるって、本当なんだなぁ。

 

そうそう、そばが美味いとなれば、そば湯も美味いです。釜を見ていただければわかるように、かなり濃い目でトロ~リ。

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どれを食べてもハズレがないどころか、どれもこれもが美味い「あきば」。まだ行ったことのない人は一度ぜひ! 

そば好きならば驚くはずだし、好きでなくても、一度食べれば好きになること間違いないです! 

 

お店情報 

あきば

住所:東京都台東区台東1-10-3
営業時間:月曜日~土曜日/6:30〜15:00(麺がなくなり次第閉店)

定休日:日祝日

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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