東京ソバット団 Presents「富士そばの秘密 〜第4回〜」
こんにちは、東京ソバット団の本橋です。
今回もバリューある立ち食いそばの情報(主にうまいもの)を、レポートしたいと思います!
さて、最近、立ち食いそばチェーンの「名代富士そば」が、一部店舗で従来の生麺に代わり、「乱切り蕎麦」というそばを導入しているのをご存じでしょうか?
「乱切り蕎麦」とはその名の通り、太さが異なっているそばのことなんですが、これ、押し出し製麺機で作られているんですよ。
押し出し製麺機とは、普通のそばのように刃で切らず、ところてんのように麺玉をグッと押し出して作るもの。
切りたて(押したて?)の風味良いそばができる上、茹で時間も短く済むという、素晴らしい機械なのですよ。
「嵯峨谷」など、立ち食いそば店でも使っているお店が増えてきているので、ご存じの方も多いでしょう。
そんな押し出し製麺機で作られる「乱切り蕎麦」なんですが、食べられる店舗がまだまだ少なく、東京23区内ではわずか6店舗のみと、なにげにレアなそばだったりするんです。
そこで今回は、なんで「乱切り蕎麦」を食べられるお店をもっと増やさないのか、従来のそばとはどう違うのかを、直撃してきました!
というわけでやってきたのは、「名代富士そば 代々木八幡店」。
場所はJR・東京メトロ千代田線の代々木八幡駅を出てすぐという、「物件の富士そば」というキャッチフレーズが納得できる好立地です。
今年の4月にオープンしたばかりで、店内はゆったりした作りになっております。
土地柄、若い女性のひとり客も多いんだとか。
そして、店内に入って、さっそく見つけたのが、押し出し製麺機に入れる麺の玉。
普通の麺は切られた状態でお店に配達されるんですが、「乱切り蕎麦」はお店で製麺するわけですから、このように固まりでくるわけなんですね。
そんな「乱切り蕎麦」を作っていただくのが、こちら、代々木八幡店の山本店長。
今回は従来のそばと食べ比べをするため、ふだんはこちらで扱っていない生麺も用意していただきました。ありがとうございます!
これが生麺。
袋に入っているんで、「興和物産」の麺ですね。
なにを言っているのかわからない人は、以下の【富士そばの秘密:第1回】を読んでみましょう。
この「乱切り蕎麦」ですが、従来のそばと同じく、「興和物産」と「紀州屋製麺」両方で作ってもらっているそうです。
ちなみに代々木八幡店は、「紀州屋製麺」のもの。
なにを言っているのかわからない人は、同じく上の記事を読んでみましょう。
そして厨房に入ると、釜の上に鎮座しているのが、押し出し製麺機。
釜の上にある筒状の部分に麺玉を入れ、ググッと押し出すわけですね。
いよいよ押し出し!
あっという間の出来事なんで、動画でお楽しみください!
押し出し製麺の茹で時間は30〜40秒と、超ハイスピード。
1分も待たずに提供されたのがこちら、「乱切り蕎麦」(300円)です。
さてさて、近くに寄って見てみれば、たしかに乱切り。太さの違う麺が混在しております。
ん、よく分からないですか?
それでは、小皿に取って、じっくり観察してみましょう。
ん、まだわからないですか?
説明によると、4種類の太さの麺が混在しているとのことなんですが、うん、私にも2種類の太さにしか見えません。
そこで確認するために、機械のキャップにある穴を見せてもらったんですが……。
た……確かに!
平麺の太と細、四角麺の太と細がありますよ!
この穴の違いがですね、さまざまな食感を生み出しているわけです。
打ち立てだけあってそばの風味もしっかりしているし、押し出し製麺機ならではのプリッとした食感が、太さ違いの麺でいろいろと楽しめて、こりゃ、いいですよ!
そして気になる従来の生麺そばも一緒に茹でてもらったんですが、見た目の違いは、はっきりわかりますね。
じゃあ、味はどう違うかといいますと、これは甲乙つけがたいですよ。
従来の生麺も、「乱切り蕎麦」に負けず、そばの風味がありますし、やはり大きな違いは食感ですね。
生麺のザラッとした感じもそばらしくていいですし、これは個人の好みで判断、ということで勘弁していただきたい。
と、かなりイケてる感じの「乱切り蕎麦」なんですが、最初に書いたように、食べられるお店がまだまだ少ない。
この不満を山本店長にぶつけてみたところ、丁寧に答えていただけました。
「乱切り蕎麦」を全店で提供できない理由
茹で時間が30秒〜40秒と短いのが特徴の押し出し製麺機。
これなら、昼どきにお客さんが殺到する都心の店舗でも楽勝だろうと思いきや、機械の都合上、同時に3人前までしか作れないのです。
しかも麺が伸びるのが早いため、茹で置きにして大量の注文に対応するというわけにもいかず……。
一方の生麺は茹で時間が3分かかりますが、一度に8人前ぐらい楽勝で茹でられます。また、また、茹でてから伸びるのも時間がかかるので、茹で置きで対応することも可能(富士そばでは茹で置き時間は10分まで)。
注文が次々に入るお店では、押し出し製麺機のほうが、結果的にお客さんを待たせてしまうため、今後も都心の店舗では「乱切り蕎麦」ではなく、生麺を提供していく予定なんだそうです。
生麺を茹でている様子。3分かかります。
なるほど、「乱切り蕎麦」が一部店舗に限られているのは、機械を置くスペースの問題というのもあるんですが、一番はお客さんのためを思ってのことなんですね。
というわけで、せっかく「乱切り蕎麦」を食べられる代々木八幡店に来たんですから、温かいのもいただきましょうか。本日の3杯目は、「ゆず鶏ほうれん草そば」(450円)。
たっぷりのほうれん草にボイルした鶏肉。
これにゆずの香りがマッチしてさっぱり食べられちゃう、3杯目にふさわしいそばなんです。
今まで何度も食べていますが、「乱切り蕎麦」でいただくのは初めて。
温かいツユだと、ちょっとゴワッとした田舎風の感じになって、これもなかなかです。
あ、押し出し製麺は麺が伸びやすいんで、早く食べちゃいましょうね。
「乱切り蕎麦」が食べられるのは以下のお店。
先に書いたように、お客さんの来店が集中しすぎない店舗ということで、郊外のお店が多くなっております。
今後は提供店舗を増やしていきたいとのことですが、今はまだレアな「乱切り蕎麦」。
近くに行ったときは、ぜひ一度、試してみてください!
乱切り蕎麦 提供店舗
富士そば 代々木八幡店
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-53-3 横川ビル
電話番号:03-6276-3857(ダイタンキッチン株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 浜田山店
住所:東京都杉並区浜田山3-31-3
電話番号:03-6276-3591(ダイタン企画株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 西小山店
住所:東京都品川区小山6-2-1
電話番号:03-6276-3525(ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 東十条店
住所:東京都北区東十条3-17-6 猪瀬ビル1F
電話番号:03-6276-3525 (ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 経堂店
住所:東京都世田谷区経堂1-21-17
電話番号:03-6276-3591 (ダイタン企画株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 大塚駅前店
住所:東京都豊島区南大塚3-55-1 第3田村ビル
電話番号:03-6276-3805 (ダイタンミール株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 小平店
住所:東京都小平市美園町1-6-1 グリーンプラザ1F
電話番号:03-6276-3502(ダイタンイート株式会社)
営業時間:24時間営業
住所:埼玉県川口市栄町3-5-9 ダイタン川口ビル
電話番号:03-6276-3857(ダイタンキッチン株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば ふじみ野店
住所:埼玉県富士見市ふじみ野西1-20-5
電話:03-6276-3591(ダイタン企画株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば みずほ台店
住所:埼玉県富士見市西みずほ台1-1-3 東武みずほ台サンライトマンション
電話番号:03-6276-3591(ダイタン企画株式会社)
営業時間:24時間営業
住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-2-4
電話番号:03-6276-3857(ダイタンキッチン株式会社)
営業時間:24時間営業
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-2-10
電話番号:03-6276-3857(ダイタンキッチン株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 越谷店
住所:埼玉県越谷市弥生町3-25 高橋ビル
電話番号:03-6276-3525(ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業
富士そば 八柱店
住所:千葉県松戸市日暮1-1-6
電話番号:03-6276-3857 (ダイタンキッチン株式会社)
営業時間:24時間営業
※この記事は2017年11月の情報です。
※価格は全て税込み表示です。