こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。
以前ご紹介した、薄力粉を使った「簡易手打ちうどん」。懐かしかった、お子さんと作った、というコメントも多く、お試しいただきありがとうございました。
今回は、その手打ちうどんのおすすめの食べ方の1つで、一風変わったうどんメニューをご紹介します。もちろん、冷凍うどんを使っても美味しいですよ。
一般的にうどんは、「エッジの効いた」と表現される、茹で上がりに断面の角がはっきりしているものがよいとされています。でも、切ったうどんをくしゃくしゃと手で揉むと角が取れ、1本の麺でも太い部分、細い部分と波打つようになり、また違った食感で美味しいんです。
うどんの幅が少々太くなったり、中途半端に余った生地の端をワンタン風に伸ばしてみたりと、こういうことができるのも手打ちならではの楽しいところですね。
その手で揉んだうどんを、シンプルな「汁なし担々風うどん」に仕上げます。
レシピメモはこんな感じです。
具は生地を休ませたり、うどんを茹でている間に全て用意できるので、トータル40分ほどで食べられます。
ツジメシの「汁なし坦々風うどん」
【材料】(1人分)
(うどん)
- 薄力粉 100g
- 塩 1g
- 熱湯 45ml
(具)
- 食べるラー油(市販品) 小さじ2
- 豚ひき肉(あれば粗挽き) 90g
- 青ネギ(万能ネギ) 4本
- にんにく、しょうが みじん切りで各大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
(たれ)
- すりゴマ 大さじ2
- めんつゆ(3倍濃縮)、水、ごま油 各小さじ1
- 鶏ガラスープの素 小さじ1/2
(トッピング)
- ラー油(具なしの通常タイプ) 適量
- ナッツ(ピーナッツ、カシューナッツなどを軽く砕く) 適量
作り方
1. うどんは、薄力粉で生地を作り、細く切るところまでは以前ご紹介したレシピと同じ。
2. うどん作りで生地を10分寝かせる間に、ニンニクとしょうがをみじん切りに、青ネギは1〜2cmの長さに切り、茹で湯(分量外、1人分あたり1~1.5lほど)を沸かし始めます。
3. 切ったうどんは少し多めの打ち粉(薄力粉、分量外)をまぶして手で押しつぶすように揉んでほぐしておく。
あまり強く揉むとうどんが切れやすくなるので、やさしく揉んでください。
打ち粉に薄力粉を使っているので時間が経つとくっつきやすいです。切って揉んだらすぐ茹でましょう。
4. 2で沸かした茹で湯でうどんを茹で始める。今回は釜揚げ(水で締めずそのまま盛りつける)で、茹で時間は7~8分が目安。
5. フライパンに食べるラー油を中火で熱し、ひき肉を入れて粗くほぐし、あまり混ぜずに炒める。青ネギも加える(トッピング用に少し残しておく)。
6. ひき肉と青ネギに焼き色がついてきたら、ニンニク、しょうがをフライパンに加え弱火にして炒め合わせる。ニンニクとしょうがの香りが出たらしょうゆをまわしかけ、ひと混ぜし、そのまま置いておく。
7. 器にたれの材料を入れて軽くまぜておく。
8. うどんが茹だったら、ざるに上げてよく水気を切り、たれの入った器に盛る。上に炒めた4をのせ、青ネギの残りを散らす。好みでラー油をかけ、ナッツを周りに散らす。
食感が楽しい、ピリ辛うどん
薄力粉を使ったこの作り方のうどん特有のふんわり、クニュっとした食感が楽しい、汁なしのピリ辛担々麺風うどんです。うどんがくっつきやすいので、具をのせたらすぐによく混ぜて食べてください。
今回はうどんの食感を活かすため、水で締めずに釜揚げにしました。よりコシを楽しみたい場合は、1~2分長めに茹で、冷水で締めてから同じように作ってみてください。もちろん、冷凍うどんを解凍したものでもOK。その場合も、うどんのコシを楽しむ食べ方になりますね。
もし練りゴマがあれば、タレに入れるすりゴマを半量に減らし、練りゴマを大さじ1ほど加えると濃厚な仕上がりになります。こちらもおすすめです。
作った人:ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。
- ブログ:ツジメシ。プロダクトデザイナー、ときどき料理人
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