『メシ通』の中の人になってみて思うのは、読者のみなさんが調理器具に対してかなり興味を持っているんだな、ということ。確かに、調理器具って気になるんですよね。便利そうとか、かっこいいとか、使ってみたいけど実際どうなんだろう、とか。今回は、過去に『メシ通』で紹介した調理器具の記事の中から、特に反響の大きかったものを選んでまとめてみました。一度読んだ人はおさらいとして、初めての人は十中八九欲しくなるので覚悟の上で読んでみてください。
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01:なぜ君は「蒸籠」を使わないのか【鶏むね肉もしっとり仕上がる】
レンチンの便利さを知ってしまった我々に、鷲谷憲樹さんは言うのです。「蒸籠は究極のズボラ調理器具である」と。にわかには信じがたいことですが、確かに鷲谷さんの記事を読んでいくと、蒸籠を重ねていろんなもの一度に蒸したほうが、蒸し上がりも美味しそうだし、一度にいろんな料理ができちゃってるんです。この記事には、蒸籠利用者や蒸籠使ってみたい勢から多くの反響をいただきました。ちなみに、鷲谷さんは「蒸籠そのものというより、蒸し器調理のすばらしさを伝えたかったので、そのうち蒸し器の記事を書きたい」とのことでした。
02:京セラの「セラミック包丁」を使ったら笑っちゃうほど抜群の切れ味だった→開発者に話をきいてきた
次は包丁。最近は包丁なし調理、なんて言葉も耳にしますが、料理を始めるとき、包丁を最初に揃えたという人も多いのではないでしょうか。昔からの鋼に加えて、ステンレス、最近ではチタン製の包丁もあるんですね。今回紹介するのは、京セラさんのセラミック包丁です。かぼちゃのような硬いものは苦手ですが、軽い、メンテナンスが楽、切れ味長持ちなのがセラミック包丁の代表的な特徴。セラミックス専門メーカーの京セラさんだからこそ語れるセラミックナイフの歴史や開発秘話も必見です。
03:「焼く料理ではフライパンよりガスバーナーの方が優れている」説を頑張って検証
増えてますよね、炙り料理。お寿司屋さんでも、しめ鯖なんかちょいと炙ってもらうと、まあ美味しい。チャーシューやらチーズやら、スイーツだって炙る時代です。そうなってくると、欲しくなります、ガスバーナー。ホームセンターで簡単に手に入るそうで、自宅で愛用しているという話もちらほら耳にしますし。ここはやはり、実際に使っている人の話を聞くのが早いですよ。工具好きのちみをさんが「焦げ目が欲しいだけなのに、フライパンでは火が通りすぎる」問題を解決すべく、バーナーを検証。あらゆるものを片っ端から炙ってます。
04:プロに聞いて選んだ鉄フライパンが、私に大きな喜びを与えてくれました。
料理というものに目覚めると、避けて通れないのが「鉄のフライパンに憧れちゃう」期です。肉をね、高温でジューッと焼きたいじゃないですか。で、次の瞬間に訪れるのが「鉄のフライパンに手を出せなくてモジモジ」期。何と言ってもメンテナンスが大変そう。油を塗る的なことを毎回やるのか、とか、すぐ焦げ付いちゃうんじゃないか、とか、重そう、とかでモジモジしちゃって結局まだ買ってない。実際どうなんですか? ってことで、鉄フライパン製造者に話を聞いて、実際いろんな素材のフライパンと使い比べた記事をどうぞ。これはかなり参考になりますよ。
05:極上の肉が焼けちゃう「魔法の鉄スキレット」でウマすぎるハンバーガーを作った
鉄のフライパンについていろいろ知ったところで、次に気になるのはスキレット。みなさんご存じ、アウトドアブームとともに広く認知された鉄製の小型のフライパンです。これも、なーんか欲しくなっちゃいますよね。1人分の何かをササっとカッコよく作って、そのまま食卓に出せちゃう感じ。小さいから扱いやすいし、オーブンとかにもそのまま入れられるし、夢、広がります。漢の甘味ユニット【甘党無宿】局長が、実際に鉄スキレットでハンバーガーを作って食べた、というこの記事がまた、その夢を広げるんですよね。もう買おうかな。
06:【検証】ガラスのボウルを入手すると料理が10倍上手になります【料理ツール】
みなさんのキッチンにはありますか、耐熱ガラスボウル。100円でボウルが買える時代に、あえて重くてまあまあお値段の張る、あの耐熱ガラスボウルです。自分で買ったんだか、引き出物でいただいたんだかも覚えていないレベルで自宅キッチンに鎮座しているけど、あんまり使ったことない人、いませんか? 実はあの耐熱ガラスボウル、すっごくできるやつなんです。ガラス製で透明で耐熱という点が本当に素晴らしいのですが、どう素晴らしいかはぜひ記事を読んでいただきたい。まずは、耐熱ガラスボウルという調理器具を知ってください。
07:自炊が苦手なライターが耐熱ガラスボウル+レンジを活用して自炊に挑戦した結果→初級者を脱した気分になった
耐熱ガラスボウルの良さをわかってみると、他にどんな活用法があるか知りたくなったのではないですか? お任せください。自炊が苦手な裸電球さんが、専門家指導の下、耐熱ガラスボウルとレンチンを駆使して、パスタ、カレー、麻婆春雨、中華おこわに挑戦しました。パスタ、カレー、麻婆春雨、中華おこわ、これ全部耐熱ガラスボウルに入れてレンチンして作れるんです。しかも、ガラスボウルって汚れが落ちやすいんでしたよね。助かるわー。ちょっと通販ぽくなってしまいましたが、販売は行っておりません。それぐらいの衝撃があるって話です。
08:砥石(といし)を買ってきて、包丁を研ぐ
さて、これまでとはちょっと趣向を変えて、今ある道具を大事に長く使うための道具を2つ紹介します。ダメになったら新しいものと取り換える、これも決して悪いことではありません。経済活動でもあるし。ただ、長く使って愛着のあるものを簡単に手放す気になれない、という気持ちも大切にしたい。もったいない。日本の心、ありがとう。まず1つめ、砥石で包丁を研いでみませんか。難しそうですが、理屈さえわかれば決して難しくありません。この記事読んでみれば、ちみをさんがやってみせてくれてます。そして、きっと研ぎたくなります。
09:鍋のコゲを気持ちいいくらい落とすヒット商品を開発した洗剤のメーカーの中の人に話を聞いてきた
今ある道具を大事に長く使うための道具、もうひとつは鍋のコゲ落としです。ついうっかり、鍋を焦がしてしまったことがある、という人。決して自分を責めないで! むしろ、火事になる前に気付いてGood Jobです。鍋にはかわいそうなことをしてしまったが、これまでの感謝の気持ちとともにサヨナラしようと思っている人、それはちょっと待ってください。重曹でグツグツしてもダメでした? それでも、鍋に別れを告げるかどうか、この記事読んでから決めても遅くないと思います。
調理器具の記事は、毎回欲しくなるだけでなく、読者のみなさんからたくさんの反響をいただけるので、楽しみが多いです。いただいたコメントで新たな調理器具を知って勉強になることもあります。今後も試してみたくなるような調理器具があれば、どんどん試して、みなさんに紹介したいと思っています。みなさんが気になる調理器具についても教えてくださいね。それきっかけで記事になることも十分あり得ますので!