老舗魚屋主人の黒くてウマい簡単1人鍋「海苔鍋」の作り方。海苔の風味とうま味が抜群です【魚屋三代目】【メシ通の1人鍋】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

気温もグッと下がって、今年も簡単で美味しい1人鍋がうれしい季節になりました。

というわけで本日紹介する1人鍋レシピ、鍋のつゆに使う食材は海苔! 白だしとちぎった海苔で、黒くて美味しい「海苔鍋」を作ります。

真っ黒で見た目のインパクトも抜群な海苔鍋はうま味もばっちり。海苔はグルタミン酸をはじめイノシン酸、グアニル酸などのうま味を含んでいるので、シンプルな具材でも美味しい1人鍋が作れますよ。

ちょっと湿気てしまった海苔の消費にもお試しください。

 

魚屋三代目の「1人海苔鍋」

【材料】1人前

  • 甘塩たら(切身) 1枚
  • 白菜 3~4枚
  • しいたけ 1個
  • 長ねぎ 1/4本

(鍋つゆ)

  • 白だし 50ml
  • 水 400ml
  • 板海苔 3枚程度

 

作り方

1. 鍋(1人用の土鍋がおすすめ)に水と白だしを入れて混ぜ合わせ、中火で煮立たせます。

 

2. 煮立ったら弱火にして、海苔を2~3cm大にちぎって入れます。

 

海苔を全部入れたら、

 

時々混ぜながら6~7分煮込んで、海苔をつゆになじませます。

 

3. 海苔を煮込んでいる間に具材を用意します。白菜は食べやすい大きさに切り、しいたけは軸を切り落とします。長ねぎは斜め切りに、たらは半分に切ります。

 

4. 海苔がつゆになじんだら、

 

切った具材を加えます。フタをして弱火で5~6分ほど煮て、具材に火が通ったら完成です。

今回は土鍋で作り、キッチンのコンロで具材に火を通してからテーブルに運んでいただきました。土鍋なら熱々に仕上がって冷めにくいので、1人分なら卓上コンロなしでも食べ切るまで温かいまま召し上がれておすすめです。

 

真っ黒でインパクト抜群な海苔鍋

市販の白だしで作ったとってもシンプルな鍋つゆですが、海苔のおかげで香りと風味がワンランクもツーランクもアップしています。

そして、うま味のある海苔がたらにも野菜にも絡んで、風味はもちろん、うま味も増してウマい!

具材はお好みのものでOKです。今回は白身魚のたらを使いましたが、はまぐりや牡蠣、あさりなどの二枚貝もおすすめですよ。

 

コクとうま味のあるつゆでいただくシメも最高です。今回はゆでうどんを入れて一度キッチンで火にかけて温めて、海苔の香り満点の「海苔うどん」にしていただきました。一味唐辛子や七味唐辛子をふっても美味しいですし、お好みでバターを少し加えた「海苔バターうどん」もいいですね。

うどん以外にもそばで「海苔そば」、中華麺で「海苔ラーメン」、ご飯と卵で「海苔雑炊」などどれも間違いなし。シメまで美味しい1人海苔鍋、ぜひ作ってみてください。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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