こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。
ナンプラーの汁で肉を煮ると、ナンプラーのクセも気にならず、相乗効果で肉も汁も美味しくなります。これを応用した「ナンプラー茹で鶏そうめん」、たくさんの方にお試しいただき好評のようです。ありがとうございます。
今回は、同様のナンプラーの汁で豚の薄切り肉をしゃぶしゃぶ的にさっと火を通し、茹で汁をつゆにしてそばを食べます。冷たいそばを温かいつゆで食べる、つけ麺や鴨せいろのようなパターン。豚肉は具としてそばにトッピングします。
つゆにはラー油とゴマを足して、あの行列店の「冷たい肉そば」っぽい感じにしてみました。生卵を落として混ぜて食べても、コクがでて美味しいですよ。
今回のレシピメモはこちら。
ツジメシの「ナンプラー豚しゃぶそば」
【材料】(1人分)
- 長ねぎ 5cm
- 豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 100g
- 水 150ml
- ナンプラー 小さじ2
- しょうゆ、みりん 各大さじ1
- おろししょうが 小さじ1/2
- そば 1人分(乾麺なら80~100g)
- きざみ海苔、白いりごま、ラー油 適量
- 生卵(お好みで) 1個
作り方
1. 長ねぎは5mm厚さの斜め切りに、豚薄切り肉は食べやすい大きさに切っておく。
そば茹で用に1.5Lほどのお湯(分量外)を沸かしておく。
2. 小鍋(今回は15cmほどのものを使用)に水、ナンプラー、しょうゆ 、みりん、おろししょうがを入れて中火にかける。
3. 乾麺のそばの場合は、ここで1のお湯にそばを入れて茹で始める。
4. 2の鍋が沸騰しかけたら、中火のまま豚薄切り肉を加え、
箸でほぐしながら加熱し、白っぽくなったら、
順次、器に取り出す。
肉を取り出した器にたまった茹で汁は、鍋に戻しておきます。
5. 4の鍋は火を強めていったん沸騰させ、アクをざっと取り、長ねぎを加えて弱火でさらに1分ほど煮る。
アク取りには目の細かい網じゃくしがあると便利です。
6. そばが好みの加減に茹で上がったら、流水にさらして粗熱とぬめりを取り、氷水で冷やし、ざるに押し付けるようにしてしっかり水気を切る。
生麺、冷凍麺などを使う場合も、この段階で茹で、解凍などを終え、水で締めてある状態にしておきます。
7. 器にそば、豚薄切り肉、きざみ海苔を盛り付け、つゆに白いりごま、ラー油を好みの量加えたら、肉とそばをつけながらいただく。
つゆに生玉子を落として混ぜて食べても、コクが出て美味しいです。
ナンプラー×豚肉で、さっぱりしながらも深い味わいのつゆに
ナンプラーの汁でしゃぶしゃぶした豚薄切り肉にはうっすら下味がつき、つゆには豚の旨味が溶け出して、さっぱりしながらも深い味わいになります。
ちなみに、使うそばがそば粉の多いものでしたら、締めには、そばの茹で汁(そば湯)でつゆを割って飲むのもおすすめです。僕は無類のそば湯好きなので、個人的には「そばは、そば湯を飲むために食べている」と言っても過言ではありません。
このナンプラー豚しゃぶそば、バリエーションとしては、
そばを茹でる前に茹で湯でさっと火を通したニラを添えて、栃木の「にらそば」っぽくしたり、
パクチーと温玉を添え、つゆにレモン汁を小さじ1程度加えてエスニック風にしても美味しいです。レモン汁は、途中でそばの方にかけて味変するのもいいですね。
お好みの組み合わせで楽しんでください。
作った人:ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。
- ブログ:ツジメシ。プロダクトデザイナー、ときどき料理人
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