こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
トマトケチャップの甘みがからんだもちもちの麺が美味しい「ナポリタン」。日本生まれといわれる素朴な味わいは、現役時代に働いていたレストランでも定番メニューの1つで、たびたびオーダーが入ったのを覚えています。
今回はそのナポリタンを、洗い物をとことん減らせる「ワンパンパスタ」スタイルで、完成度高めに作るレシピをご紹介します。
具材はナポリタンの基本ともいえるソーセージ、ピーマン、玉ねぎの3つ。ソーセージと玉ねぎはしっかり炒めるので香ばしく、そこに水を注いでスパゲッティを茹でるので、麺が具材のうま味をしっかり吸って美味しくなりますよ。
スパゲッティの水分を切らずに仕上げるので、水分をたっぷり含んでナポリタンらしくもちもちに仕上げやすいのもワンパンパスタのいいところです。
トマトケチャップ、全体のうま味を引き締める和風の顆粒だしを入れ、チューブ入りおろしにんにくを使って手軽に美味しく仕上げます。
なお、スパゲッティ100gだとちょっと物足りないという人は、120gで作る場合の茹でるお湯(水)と塩の量を材料欄に添えておきますので、そちらもおためしください。
パパイズムの「ワンパンナポリタン」
【材料】(1人分)
- スパゲッティ(1.6~1.7mm) 100g(お好みで120gでもOK)
- オリーブオイル 大さじ2
- ソーセージ 3~4本(60g程度)
- 玉ねぎ 1/3玉
- ピーマン 1個
- 水 450ml(スパゲッティ120gなら500ml)
- 塩 2g(スパゲッティ120gなら4g)
- 和風だしの素(顆粒) 小さじ1
- トマトケチャップ 大さじ3
- チューブ入りおろしにんにく 1cm程度
- バター 5g
- トッピングの目玉焼き お好みで
作り方
1. ソーセージは縦に2、3等分にスライスします。
2. 玉ねぎは皮をむいて、2mmほどの厚さで繊維に沿って薄切りにします。
3. ピーマンはヘタとわた、種をとり、縦に2mmほどの幅の細切りにします。
4. フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、ソーセージと玉ねぎを入れて
2~3分炒めます。
ナポリタンに目玉焼きをのせる場合は、ソーセージと玉ねぎを炒める前に同じフライパンで先に焼いておくといいでしょう。
5. ソーセージに焼き色がつき、玉ねぎがしんなりしたら、一度火を止めて30秒ほど待ってから水を注ぎます。
ソーセージと玉ねぎからいいだしが出ます。
油が熱々のところに水を入れて跳ねないように、一度火を止め、温度が少し下がってから入れます。
6. 塩、和風だしの素を入れてサッと混ぜたら、
再び中火にかけて沸騰させます。
今回は塩気や主張の強いコンソメスープの素ではなく、全体のうま味を引き締める隠し味的にあっさりした和風だしを入れました。
7. スパゲッティを入れて、パッケージにある規定の時間マイナス1分を目安に茹でます。
フライパンの中でスパゲッティがくっつかないように時々混ぜてください。茹でているうちに水分が減ってきます。
8. スパゲッティを1本食べてもっちり茹で上がり、ソースの水分が写真のようにほとんどなくなったら、
ピーマンを加えて軽く混ぜ合わせます。
9. スパゲッティを端に寄せてスペースを作り、トマトケチャップ、おろしにんにくを入れたら、
15秒ほど炒めて温めてから、全体を手早く混ぜ合わせます。
10. 最後にバターを入れ、よく混ぜて溶かします。
11. 器に盛りつけ、お好みで目玉焼きをのせます。
自分で言っちゃいますが、これはかなり完成度が高い!
トマトケチャップの甘い香りが立ち上る「ワンパンナポリタン」の完成です。ケチャップのツヤツヤとした赤と、あと入れにしたピーマンの鮮やかな緑のコントラストも食欲をそそりますね。
肉々しいソーセージ、自然な甘みの玉ねぎと一緒に茹でたスパゲッティは狙いどおりにもちもち。トマトケチャップのうま味と甘み、にんにくの風味があとを引き、噛むほどにうま味とソーセージの燻製香を感じます。
スパゲッティと具を一緒に茹でるので、味に自然と一体感が出るのもワンパンパスタのいいところ。半熟目玉焼きをトッピングして、とろりと濃厚な卵黄とからめて食べるのも最高です!
なお、これまでワンパンレシピではみじん切りにしたにんにくを使っていたのですが、水を入れて煮込むとせっかくの風味が薄まるのが気になっていました。そこで、今回は仕上げにチューブ入りのおろしにんにくを入れてみたところ大正解! 全体をどっしりとまとめ上げ、手軽なうえににんにくの風味を強く感じる仕上がりになりました。
鉄板のケチャップ味であるばかりか、スパゲッティが多少やわらかかったり、水分が少なかったりしてもOKの失敗しにくさもうれしいナポリタン。とくに今回はフライパン1つ、時短で美味しくできますので、チャレンジしてみてくださいね。
作った人:パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
- レシピ/ブログ:PAPAIZM
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企画協力:フーディストノート
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