炒めたしょうゆの香ばしさとしょうがのさわやかな風味で、残暑で落ち気味な食欲を力強くそそってくれる「しょうが焼き」。切って炒めればできあがる失敗知らずなところ、おかずにもおつまみにもなるところなど、とかく家メシ向きな一品です。
『メシ通』では、そんなしょうが焼きの食べ方を広げるべく、定番の豚肉以外にも鶏むね肉に鶏もも肉、ラム肉の切り落とし、マグロやいかなどいろいろな具材で作るしょうが焼きレシピをご紹介してきました。
そこで今回は、「アレンジしょうが焼きレシピまとめ」として、そのなかからとくにおすすめのものを振り返ります。そうめんにのっけたり、パスタにしたり、ご飯と合わせる以外の食べ方もためしてみてくださいね。
- INDEX
01:トマトのうま味で鶏むね肉も野菜もガッツリ「しょうが焼き丼」のレシピ
料理と筋トレをこよなく愛する肉料理人さん流のしょうが焼きレシピは、高たんぱく低カロリーの鶏むね肉が主役。薄めに切って、片栗粉、日本酒入りのしょうが焼きのたれで下ごしらえしておけば焼いてもかたくなりにくいんです。
そこにトマトを合わせてさわやかな酸味と甘み、うま味をプラス。トマトの甘酸っぱさにしょうが焼きのたれが合わさって箸がすすみます!
さらに、この鶏むねしょうが焼きをキャベツのせん切りたっぷり、ご飯少なめで丼仕立てに。肉と野菜がガッツリ食べられて、しかも糖質控えめでお腹いっぱいになれますよ。
マヨネーズをかけて、コクうまに味変しちゃうのもおすすめです。
02:ご飯誘導系おかず「鶏肉となすのしょうが焼き」は、玉ねぎの甘みとしょうがの辛みの濃厚だれがツボ
こちらは、ジューシーな鶏もも肉と、油で炒めるととろ~りと美味しくなるなすを使ったしょうが焼き。
ポイントは、すりおろし玉ねぎたっぷりの特製しょうが焼きのたれです。玉ねぎの甘みとしょうがの辛みの効いた濃厚だれが、香ばしく焼いた鶏もも肉にしっかりからんでウマい! ご飯にベストマッチのおかずです。もちろん、この玉ねぎ入りのたれは豚肉で作るしょうが焼きに使っても美味しいですよ。
鶏もも肉はから揚げ用を使えば、切る手間ばかりか、切った包丁とまな板を洗う手間が省けますね。
03:ご飯があれば15分で完成「ラム肉のクミンしょうが焼き定食」こんなの牛丼屋さんにあったらうれしい
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「ラム肉100%ハンバーグ」に「ラム肉のサルシッチャ風」と、たびたびラム肉レシピを披露してきたオトコ中村さんおすすめのしょうが焼きは、もちろん羊! しょうがだれとクミンの香りでご飯がすすむ「ラム肉のクミンしょうが焼き」です。
ラム肉はしょうがだれだけで炒めても美味しいんですが、相性抜群のクミンで臭みを和らげ、“カレーっぽい風味”を入れてさらにご飯がすすむ味に。ラム肉は下ごしらえなしでもかたくならずにモチッとやわらかです。
玉ねぎを半分ずつ使ってしょうが焼きと付け合わせのおひたし(これがまた絶品)を作り、さらにクミンを入れたインスタントのみそ汁も添えれば、あっという間に「しょうが焼き定食」の完成です!
04:マグロの赤身をフライパンでサッと「炙り風しょうが焼き丼」。濃いめのたれがご飯を誘いすぎる
老舗魚屋主人の魚屋三代目さんがおすすめする、刺身の食べ方の幅が広がるレシピ。濃いめのたれで漬けにしたマグロの赤身をフライパンでサッと焼いて、表面は炙り風に、中はレア状態で丼に。しょうがとにんにくの効いたたれでご飯がすすみますよ。
マグロと一緒にたれに漬けて焼いた長ねぎも風味よし。ピリッとさわやかなわさびの風味をアクセントにして食べるのがおすすめです。マグロ以外にも、ブリ、カツオやカンパチの刺身でもおためしください。
05:高たんぱく低カロリーの冷凍ロールいかを「いかのしょうが焼き丼」にしたらやわらかくて甘くてウマい
高たんぱくで低カロリー、食べごたえもあってコスパよし! と魚屋三代目さんがおすすめするのが、スーパーなどの冷凍コーナーで売られている肉厚の「冷凍ロールいか」です。
このレシピでは、淡白な味のいかが、にんにくを効かせたしょうがだれで味濃いめ、ご飯もお酒もすすむ一品に! より美味しく仕上がる「花切り」といわれる切り方もくわしく教えてもらいました。
味変でおためしいただきたいのが、するめやゲソ焼きにも添えるマヨ&七味トッピングです。マヨネーズのこってり感と七味唐辛子のピリ辛って、やっぱりいかに合うんですね。
06:鶏むねと大葉、しょうがで食欲復活「鶏むね肉のしょうが焼きそうめん」
残暑メシにまだまだ食べたいそうめんのアレンジとしてもおすすめの、鶏むね肉のしょうが焼きをたれごとかけた間違いないレシピがこちら。皮ごとすりおろした風味満点のしょうがで作るたれがそうめんによく合います! 山盛りトッピングの大葉としょうがの風味で、食欲が落ち気味のときでも箸がすすみますよ。
油分のあるしょうが焼きのたれをからめるので、そうめんがのびにくく、ビールを飲みつつゆっくり食べても大丈夫。つまみ兼食事にバッチリです。
07:元イタリアン料理人がチューブしょうがで「しょうが焼きっぽいパスタ」を作るレシピ。豚の脂身の甘さが最高です
しょうゆで香ばしく炒めたスパゲッティって、食べ慣れた家メシ感ある味で、どこかホッとする美味しさがありますよね。
そんなしょうゆベースのソースにしょうがとにんにくを効かせて、豚肉と長ねぎを炒めれば、しょうが焼きっぽい和風パスタに! 元イタリアン料理人のパパイズムさんが、チューブしょうがを使って美味しく作るレシピを教えてくれました。
豚肉はとんかつ用の豚ロース肉を使えば肉々しくて食べごたえも文句なし! 噛むごとに甘みとうま味がにじみ出るプルプルの脂身もたまりませんよ。
ソースに溶かすしょうがを増やしたり、食べながら“追いしょうが”をしたり、お好みでさらにスパイシーにアレンジしてみてください!
08:とことん辛口&スパイシーな自家製「ジンジャーシロップ」で作るしょうが焼きが美味しい!
最後はちょっと変化球で、スパイス香るしょうが焼きが食べられる自家製「ジンジャーシロップ」の作り方をご紹介します。すりおろしたしょうがとシナモンスティックやクローブ、砂糖などを20分少々煮こめば、とことん辛口でスパイシーな“ジンジャーエールの素”のできあがりです。
これを炭酸水で割ればショウガの香りがガツンとくるジンジャーエールに、ビールで割ればシャンディーガフに。そして、このシロップで作るしょうが焼きが傑作! いつものしょうが焼きと決定的に違うのがスパイスの香りで、どこかのレストランで出てきそうな高級感もたまりません。
少し手間はかかりますが、シンプルな工程でできますので一度おためしください。お好みのホールスパイスでアレンジするのもいいですね。
基本の味付けはしょうゆ×おろししょうがですから、具材を足し引きしたり、ご飯を麺にかえたりと、ご紹介したものも多少のアレンジには動じないレシピばかりです。家にあるもの、手に入るもので、肩ひじ張らずにおためしください!
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