こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
旬のアジを使って暑くなる時期にバッチリな料理シリーズ、
今回は、サッパリと「マリネ」はいかがでしょうか。
アジを揚げずに焼いてから玉ねぎなどと一緒にマリネ液にからめ、冷蔵庫で味を馴染ませました。油を使う量が少ないのでスッキリ仕上がります。
そして、マリネ液にはクミンシードを入れてエスニックな風味をプラス。ビールはもちろん白ワイン、スプマンテ、焼酎などにも合いますよ。日持ちもしますので(冷蔵庫で5日くらい)、多めに作っておくとたいへん便利です。
アジの小骨は酢に漬けるのでやわらかくなり、食べる時も気になりません。どうしても気になる方は、下ごしらえをする前に骨抜きなどで抜いてください。
魚屋三代目の「焼きアジとクミンのオイルマリネ」
【材料】アジ4~5尾分
- アジ4~5尾(三枚おろし)
- 紫玉ねぎ 1個(ふつうの玉ねぎでもOK。縦半分に切り、繊維を断つようにスライス)
- ししとう 10本
- 輪切り赤唐辛子 お好みの量
- クミンシード 小さじ1
- ニンニク 1片(スライス)
- オリーブオイル 大さじ2
- 酢(又は白ワインビネガー) 大さじ3
- 塩 少々
- 粗びき黒コショウ お好みの量
作り方
1. アジに軽く塩(分量外)をふって10分おきます。
ゼイゴ(尾の近くにあるかたいうろこ)が付いているものは、そぎ切りして取り除いておくと食べたときに気になりません。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、クミンシードとニンニクを加えたら点火し、弱火で香りが出るまで加熱し、
耐熱の容器に移しておきます。
3. 10分経ったアジの水分をキッチンペーパーなどで抑えて吸い取り、
2のフライパンを中火で熱し、アジの両面を香ばしく焼き色がつくまで焼きます。
油が足りなければオリーブオイル(分量外)を適宜、足して下さい。
アジは身の方から焼いていきます。皮の方から焼くと、皮が縮んで身が反り返ってしまいます。
アジを取り出したら、続いてシシトウも焼き色がつくまで炒めておきます。
シシトウは破裂して油ハネすることがあるので、炒める前に爪楊枝で数ヵ所穴を開けておくといいでしょう。
4. 2に酢、塩、粗びき黒コショウを加え、よく混ぜ合わせマリネ液を作ります。
5. フタができる清潔な容器に玉ねぎを半量ほど敷き、焼いたアジをのせ、
シシトウ、輪切り赤唐辛子、残りの玉ねぎをのせたら、マリネ液を全体にかける。
粗熱が取れたらフタをして冷蔵庫にひと晩入れ、味をなじませます。
サンドイッチやブルスケッタにしてもGOOD!
クセがなく淡泊なアジに、さわやかな酸味とクミンの風味がアクセントになって、一度食べたらクセになるマリネですよ。
一緒にマリネする野菜はお好みで。ズッキーニやトマトなどもオススメです。もっと酸味が欲しい方は、レモンやライムの輪切りなどを加えて下さいね。アジの他にタラなど白身魚も合います。こちらもお好みでどうぞ。
そしてこのマリネ、そのまま前菜や酒の肴で食べても美味しいのですが、サンドイッチやブルスケッタの具にしてもOK。お好みで、マスタードやマヨネーズを少々加えても美味しいですよ。
同じようにさっと焼いたアジでつくる「アジの南蛮漬け」もさわやかな酸味が暑い季節に◎です↓
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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