こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
寒くなり、牡蠣は美味しい季節(冬に旬を迎えるのは真牡蠣。もう1つ、夏に旬を迎える岩牡蠣もあります)です。今回はその牡蠣のうま味がドドンと効いた「牡蠣ご飯」を作ります。
レシピは、生食用の牡蠣とフライパンを使ってできるだけ手軽に。とってもシンプルですが、牡蠣のプリプリ感とうま味がたっぷり味わえる炊き込みご飯が食べられますよ。
なお、牡蠣は加熱用を生食すると食中毒を引き起こすなど危険です。今回はサッと煮るだけですので「生食用」とあるものを購入してください。
魚屋三代目の「フライパン牡蠣ご飯」
【材料】2人前
- むき牡蠣(生食用) 12個程度
- 米 2合
- しょうゆ 大さじ3
- みりん 大さじ1
- 酒(日本酒) 大さじ1
- 和風だしの素(顆粒) 小さじ1
- 水 400ml+適量(浸水用)
- 三つ葉(食べやすく切る) 適量
作り方
1. 米を研ぎ、たっぷりの水に20~30分浸水させて、ザルにあげます。
フライパン炊飯は水加減が難しいですよね。そこで、今回はわかりやすいよう浸水用と炊飯用の水は別にします。
2. 牡蠣は流水で洗います。
3. 炊飯用の牡蠣の煮汁を作ります。鍋に水400ml、しょうゆ、みりん、酒、和風だしの素を入れ、
中火でひと煮立ちさせて、
よく混ぜ合わせたら牡蠣を加えて中火で2~3分煮ます。
牡蠣は、身のふっくらした部分を軽く押して弾力が出るくらい煮ればOKです。今回は大きめの牡蠣(1つ6~7cmくらい)でしたので3分煮ましたが、もう少し小さめでしたら2分程度で大丈夫だと思います。
牡蠣は煮汁から取り出し、牡蠣のうま味が出た煮汁は粗熱をとっておきます。
4. フライパンに浸水させた米、
3の煮汁を入れ、
フタをしたら、
まずは強火で加熱。
沸騰したらとろ火(一番弱い火加減)にして20分ほど炊きます。
20分を目安に、焦げた香りがしてくる前に火を止めてください。また、チリチリと音がする(ご飯におこげができ始めた合図)のも火を止めるタイミングです。
5. 火を止めたら、
牡蠣をのせ、もう一度フタをして5分ほど蒸らします。
6. 仕上げに三つ葉を散らして完成。ざっくり混ぜてお召し上がりください。
食べる直前に香りのいい三つ葉を加えて、さわやかさに仕上げます。彩りもグンとよくなりますよ。
牡蠣の美味しさを余すところなく!
プリプリの牡蠣がたっぷりの牡蠣ご飯が炊き上がりました! 牡蠣のうま味がしっかり出た煮汁で炊いたご飯はとてもよい風味。これぞ冬のごちそう、ずっと噛みしめていたい美味しさです。
たっぷりのせた三つ葉はシャキシャキとした食感とさわやかな香りで、うま味の濃い牡蠣と相性抜群!
牡蠣の身は煮てから一旦取り出して仕上げに加えることで、縮んだりかたくなったりせず、プリプリとした食感を味わえます。生食用の牡蠣を使うので、火入れ具合を心配せずに作れるのもうれしいですね。
栄養たっぷりの牡蠣の美味しさを余すところなくいただけるお手軽牡蠣ご飯。牡蠣が美味しい季節に作ってみてください。
生食用の牡蠣で作る「牡蠣しゃぶ」も絶品です!
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
- ブログ:魚屋三代目日記
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