池袋のもつ焼き屋「男体山」。いつも前を通り過ぎるだけだった赤提灯に思い切って入ってみた

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こんにちは、パリッコです。今回も調査という名の飲み歩き活動にいそしんでいきたいと思います。前回の調査中、メシ通スタッフM氏との会話の中でこんな話が出ました。

 

M氏「パリッコさんって、池袋が職場でしたよね? 池袋でイチオシの店ってどこですか?」

パリッコ「う〜ん、池袋ですか。好きなお店がありすぎて絞るのが難しいですね〜。ちなみにM氏はどこですか?」

M氏「僕はだんぜん、男体山ですね!」

パリッコ「あ〜、男体山。僕、毎日のようにお店の前は通るんですけど、まだ入ったことないんですよね〜(笑)」

M氏「……え?」

パリッコ「男体山、まだ行ったことなくて(笑)」

M氏「……なぜですか?」

パリッコ「いや、なんとなくですけど(笑)」

M氏「……」

パリッコ「……?(笑)」

M氏な、な、何を考えてるんですか!!!!!!!!!!

パリッコ「ヒィッ!?」

M氏男体山は池袋屈指の名店ですよ! 毎日のように店の前を通ってるんですよね!? いったい何年池袋で働いてるんですか!? そもそも僕だったら初出勤日に行きますけどね! そんなことで居酒屋好きを語る資格ってあるんですか!?

以降、M氏による熱い男体山の魅力解説が続くこと10数分……。

パリッコ「わ、わかりました。もうわかりましたから! 行きます! 近々必ず行きます!」

M氏「必ずですよ? いや、言葉だけじゃ信用できないな。そうだ、次回のこの連載で男体山についてレポートしてください。そうすれば信じられるので」

パリッコ「そんな宿題みたいな! ……まぁ全然嫌じゃないですけど」

M氏「じゃあ決まりですね!」

 

渋い1階カウンターを上ると、そこには居酒屋っぽい空間が

というわけで今回は、池袋のもつ焼き屋「男体山」さんへ伺うことになりました。僕に「行ってこい!」と言い放ったM氏も「やっぱり自分も行きたい」という理由でもちろん一緒に。お店は池袋東口、ビックカメラ本店裏のディープな一帯にあり、創業40年以上になる老舗です。

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先ほどの会話の通り、僕はもう何年もこの近くで働いており、毎日のように店の前は通っていました。実際、隣に写っている「かぶら屋」なんかは好きな店のひとつですし、逆側の並びにある「加賀屋」、その先に進んで「ドリンクスタンド小島」、角打ちの「笹屋」など、界隈にはよく行く飲み屋がたくさんあります。

では、なぜ男体山には入ったことがなかったか? これが自分でもわからないんですよね。昭和の香りの残る外観なんか僕の大好物ですし、もつ焼きにも目がありません。不思議だなぁと思うんですが、なんとなくモードが合わなかったというか、「今日はここにしてみよう」というタイミングがまだ来ていなかったというか。

みなさんの通勤、通学、お散歩ルートにも、そんな店ってありません? 一度意識してそういうところに入ってみると「なぜもっと早く来なかったんだろう!」と後悔することになるかもしれない、今回はそんなお話です。

 

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1階はご覧の通りカウンター席。常連さんとおぼしき先客のみなさまが、静かにもつ焼きと対峙しています。渋〜い雰囲気ですね。ここだけ見て「満席か」なんてあきらめてしまいそうになりますが、2階席もあるとのことなのでご安心を。

それではおじゃましましょう。

 

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入り口横にはいかにも新鮮そうなモツ串たち。

 

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小学校時代の友達の家を思い出す階段を上がると……

 

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2階に到着〜! 外観からは想像もつかないほど広々としており、近年リフォームされたのかとってもピカピカの空間です。中央に大テーブル、壁に沿ってテーブル数席、それから、小上がりの座敷も数席。1階の雰囲気とはうってかわり居酒屋っぽい空間になっていて、グループ客のみなさんがワイワイと飲んでいらっしゃいます。

 

では我々もさっそく。

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生ビール(550円)

 

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グイ〜っと。腑抜けたツラをさらしてすみません。

 

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壁には何やら歴史を感じさせる額入りの装飾品が。先代の頃に寄贈された“火消し”に関する何かだそうなんですが、ちょっと難しくて覚えられませんでした。肝心な部分がレポートできず面目ないっす……。

 

男体山、実はナンコツ天国だった

では、さっそくツマミの注文を。

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特製 男体山漬(380円)。

まずはこちら、常連さんが「づけ」と呼ぶ、男体山の名物のひとつ。先代のお母様から伝わる味だそうです。醤油ベースのさっぱりとした漬物というか、和え物に近い感じで、けっこう辛味がきいており、生に近いシャキシャキとした人参の歯ごたえがすごく爽やかですね。加えて、イカの旨味がしっかりと主張してくるのが嬉しく、これはつまみにも箸休めにもいいな〜。

 

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タン刺し(430円)

ボイルして冷やした豚の舌ですね。何でもうまくしてしまう禁断のタレこと、ゴマ油×塩で頂きます。サクッとした歯ごたえの後、じんわりと豚の旨味が広がり、お好みでネギ、おろしニンニクと合わせちゃった日には、そりゃあ最高に決まってます。

 

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もつ焼きは全て1本120円で、今日は初めてなので8種類全ていただいてみることにしました。手前から、レバー、ナンコツ、シロのタレ。どの串も大ぶりで、カラシが添えられているのが珍しいですね。旨味濃厚なレバー、食べ応えのあるシロも大変素晴らしいですが、個人的に一番気に入ったのがナンコツ! カリカリっと手応えのある食感のナンコツ部に加え、ジュワッと旨味が染み出す周囲の肉の部分もたっぷり残してあって絶品です。

タレ自体も美味しく、口に入れると濃いめの甘味が主張し、次にキレの良い醤油味を感じさせたあと、サッと消えてゆく絶妙なバランス。全然しつこくないのでどんどん食べられてしまいます。

 

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手前から、カシラ、タン、ハツ、こちらは塩で。味付けはお任せでお願いしたのですが、塩で食べると素材の新鮮さ、肉自体の味の濃さがよくわかりますね。それぞれ食感でも楽しませてくれる部位で、お皿が空になるのは一瞬でした。

 

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左から、コブクロ、ナンコツ、ガツ、こちらも塩。王道からこういった一癖ある系に移行していくのが楽しいです。そしてお気づきかもしれませんが、そう、先ほど気に入りすぎて塩も試したくなってしまい、思わずナンコツだけ2本目のオーダー! タレも良かったんですが、塩だと味の輪郭がさらにくっきりと感じられ、カリカリとした食感もより強力になり、タレと甲乙つけがたいうまさ!

 

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酎ハイ(355円)

飲み物をおかわり。炭酸薄め、焼酎濃いめのハードスタイルチューハイで、これは酔います! 串を一通りいただいてもうだいぶ満足ではあるんですが、もう少しおつまみを食べてみたいってことで、

 

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特製 もつ煮込み(380円)

味噌ベースで臭みゼロの「これぞモツ煮込み!」というお手本のような一品。もつ焼き屋の煮込みって、新鮮なモツを惜しみなく使ってくれるからうまいんですよね。

 

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味の染み込んだ野菜や豆腐もたまりません。

 

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鹿沼のこんにゃく刺し(380円)

今さらですが、店名である「男体山」は先代の出身地、栃木県日光市にある山。そんな繋がりからでしょう、栃木県鹿沼市の名物であるこんにゃくもいただくことができます。ぷりぷりと歯ごたえが良く味の濃いこんにゃくに、酸味を抑えた特製の酢みそを付けて。これまた良いつまみになります。

それから、メニューの中に“なんぽん”という名前を発見したのですが、これが何だかわからず、店員さんに聞いてみると「ナンコツをポン酢で和えたものです」とのこと。え!? ナンコツ! それを聞いたら頼まないわけにはいかないでしょう!

 

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特製 なんぽん(430円)

こちらは串ではなく小皿料理なんですね。香ばしく焼き上げたナンコツに、たっぷりのモミジおろし、ショウガ、小ネギ。それらをまとめて口へ放り込むと、うわ、さっきタレや塩で食べたのとは全然違う味わいで、これまたいいな〜!

というわけで、思わず制覇してしまった男体山のナンコツメニュー。タレ、塩、ポン酢、それぞれ美味しく、どれが一番だったかという答えは今のところ出ておりません。

ただひとつだけ言えるのは「男体山はナンコツ天国だった!」ということ。

 

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コーン茶割り(355円)

そのままトウモロコシの風味がしておもしろいコーン茶で焼酎を割ったもの。「変わったお茶割りを見つけるとつい頼みたくなる」これ、酒飲みあるあるですよね?

 

ちなみに、こちら男体山の現店長さんは、

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写真左のイケメン! ※右のピンボケしてるのは僕です

歴史ある店があっさりとなくなってしまうことも多い居酒屋業界において、若くして二代目として店を継ぎ、守っていってくれるなんて、なんて頼もしいんでしょうか! ますますこのお店のファンになりました。

以上、冒頭にも書きましたが、感想は「なぜもっと早く来なかったんだろう!」につきる、池袋の男体山。その魅力を知ってしまった今、毎日のように通っていた道が、僕には新たな輝きを放って見えます。あ〜ぁ、今日も寄っちゃおうかな〜!もしみなさんの近くもそんなお店があるのなら、思い切って扉を開いてみては?

 

お店情報

男体山

住所: 東京都豊島区東池袋1-41-14
電話番号:03-3982-1770
定休日:日曜日

 

あの「○○サンド」をさらにウマくするアレンジレシピをカミさんに頼んで作ってもらった【料理解析】

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テレビ番組で紹介されている「あの料理が食べたい!」って思うことよくありますよね。

中でも最近特に話題なのが「サバサンド」と「アジマリネサンド」。
『ヨルタモリ』でタモリさん扮する吉原さんってキャラが作って、有名になりました。
「食べてみたいなぁ」と憧れていると、妻が「よっしゃぁ」と請負い、数日後に再現してくれました。
で、やっぱり激しく旨い。しかも作り方はカンタン。なので以降我が家でこの2品は定番料理となってます。

「再現じゃなくってタモリさんが作る料理が食べたいんだァ!」というご意見もおありでしょう。
気持ちはわかりますが、まあ『タモリカレー』みたいなイベントがない限りムリなので、各自作って楽しみましょう。念を押しますがカンタンです

 

ビールに合うぜ!「サバサンド」

まずは「サバサンド」のレシピから紹介します。

作り方はいたってシンプルで、サバの一夜干し1枚をグリルで焼く。番組でタモリさん、もとい吉原さんは「ノルウェー産のが旨いんだよね」とのこと。スーパーでもよく売っているので、あればノルウェー産を使いましょう。マヨネーズと醤油を混ぜたソースをカリッと焼いた食パンに塗り、レタス12枚をのせサバをのせパンに挟んで最後に半分に切って出来上がり。以上。

番組ではサバの一夜干しを素揚げして、レタスとトマトをはさんだバージョンもありました。

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写真は我が家で最初に作ったサバサンドです。

ちなみに写り込んでるコンビーフは、下町にある肉屋さんの美味し〜のですが、今回は関係ありません

ここまではタモリさん流。もちろん美味しいですが、さらに美味しく妻がアレンジしたレシピをご紹介します。

タモリさんは(もとい吉原さんは)「料理はシンプルなのが良いの。複雑なのはダメ」と言いますが、そう複雑にしてもいないし、抜群にうまいですから騙されたと思って試して下さい

 

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材料はこんな感じです。量は1人分です。あ、パンが写ってませんが、パンもです。

先ずは『PICKLES CLUB ケーパー&ディルレリッシュ』という瓶詰めを買ってきて下さい。カルディーコーヒーファームとかスーパーで売ってます。ピクルスやケッパーをみじん切りにした瓶詰めで、この中にタルタルソースを作るための材料が全て入っています。

 

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これです。

 

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 マヨネーズを2に対してこれを1ぐらいの比率でよく混ぜます。そうすると自家製(もどき)タルタルソースが出来上がりです。

売っているタルタルより断然うまいし、自分で材料を全て用意するよりもカンタンで、全て自作したのとほぼ変わらない味が出せます。

 

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で、この自家製(もどき)タルタルソースは「サバサンド」にも、それから「アジマリネサンド」にも使います。

 

まず塩サバ三枚おろしの半身を用意。

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残ったヒレとエラの部分等を除きます。目立つ小骨なんかもとります。

 

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塩サバを四等分します。

 

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作っておいた自家製(もどき)タルタルソースに醤油をひとたらしします。タモリさんのはマヨに醤油をもっとたらしていましたが、ここでは醤油は風味付け程度に。

 

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塩サバをグリルで両面こんがり焼きます。

 

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焼き上がった塩サバに黒胡椒をふります。

 

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バルサミコ酢をたら〜りとかけます。

 

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さらにオリーブオイルをたら〜りとかけます。

 

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フランスパンを切ります。タモリさんのはカリカリに焼いた食パンですが、ここはやはりフランスパンに。

 

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フランスパンはちょっとトーストすると良いです。

 

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パンに醤油タルタルを塗ります。 

 

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レタスとサバをはさみます。

 

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出来上がりです。うまそうです。

というかうまいです、抜群です。

 

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ちなみにビールはサッポロの赤星です。サクランボは秘密の八百屋さんで買いました。余談です。

 

[サバサンドの材料](1人分)

  • 塩サバ三枚おろし 半身
  • レタス 12
  • フランスパン
  • 黒胡椒 適量
  • バルサミコ酢 適量
  • オリーブオイル 適量
  • 醤油 適量
  • マヨネーズ 適量
  • PICKLES CLUB ケーパー&ディルレリッシュ』 適量

 

オサレにワインで「アジマリネサンド」

次に「アジマリネサンド」。パチパチパチ〜。

番組でタモリさんが作ったのはバルサミコ酢、ポン酢、オリーブオイルのマリネ液にアジの切り身、玉ネギ、大葉、レモン汁を加え、一晩寝かせます。このアジマリネをフランスパンとスライストマトと一緒にはさめば出来上がり。

マリネ液の配分はアバウトで、番組でも回によっては、ポン酢とオリーブオイルを11ぐらいで混ぜて乳化させて、アジの切り身を投入。大葉のみじん切りと玉ネギ、それからレモン汁を投入し、10分程度漬け込んで、フランスパンに玉ネギとトマトと一緒にはさんで出来上がり、という時もありました。

番組通りアバウトでも美味しく作れますが、初心者でも作れるように、細かな注意点と、色々試して大体の目安になる分量で作ってみました。

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材料はこちら。アジマリネは少なく作ってもしょうがないんで、これで34人前くらいの量。あ、またもやパンが写ってませんが、パンもです。やはりフランスパンが良いです。

 

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まずは皮をはぎます。これを見てなければ、私なんかはアジを買ってきてなんにもせずに漬け込んでたなぁと感心しきり。ちなみに皮はスーパーで買う時に頼めばはいでくれますが、妻曰く「食べる直前にはいだ方が長持ちするし美味しい」とのこと。

 

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中骨をピンセットでとります。妻曰くこれはスーパーで頼んでも取ってくれるところはあまりないそうです。各自せっせと取りましょう。 

 

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アジに軽く塩をふり、なじませます。量は小さじ1/2ぐらい。

 

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食べやすい大きさに切ります。

 

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タッパーにアジを入れ、オリーブオイル大23を入れ、

 

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軽く混ぜます。

 

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次にバルサミコ酢大2を入れ混ぜます。バルサミコ酢の量は、最初に作った頃は大1ぐらいでしたが、「多めが良いね」という意見になり、最近はこのぐらい入れています。

 

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みじん切りにした大葉510枚分を敷き詰めます。

 

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玉ネギスライスを敷き詰めます。レモンが有れば薄く切って入れると良いですが、省いてもOK

 

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ポン酢を大4〜5くらい、全ての材料がヒタヒタに浸かるぐらい入れます。

 

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ラップを落とし蓋のようにして(こうすると早く漬かって長持ちするそうです)、

 

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上からフタをして、冷蔵庫で2時間ほど置いて漬け込みます。何度か試して、この時間ぐらいが一番手軽で美味しいと思います。

 

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これが出来上がったアジマリネ。

 

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フランスパンにトマトとアジマリネを乗せて出来上がり。

で、ここにさっきの自家製(もどき)タルタルソースをちょっと乗せる。これも抜群に旨いです。ついついタルタルの量が多めになっちゃいます。

 

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我が家で食べる時はトマトは省きがちですが、トマトがあった方がフレッシュで洋風な味わいがします。

他に試して美味しかったのが、カマンベールチーズ、水菜、アジマリネを乗せて食べるのもおススメ。

この場合はタルタルはかけない方が良いみたいです。

いやあ、白ワインが合いますね。オサレな感じです。でもガツンと旨い。

 

[アジマリネサンドの材料](34人分)

  • アジの切り身、三枚におろしたの5尾分。
  • 玉ネギ 半個(紫玉ネギでも可)
  • 大葉 510枚トマト 1
  • レモン 1/4個(あれば)
  • フランスパン
  • オリーブオイル 大23
  • バルサミコ酢 大2
  • ポン酢 大45
  • 塩 小1/2
  • マヨネーズ 適量
  • PICKLES CLUB ケーパー&ディルレリッシュ』 適量

 

書いた人:吉田いつし

吉田いつし

東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HPでブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。

  • 猫の哲学「ネチカ」も毎日更新中

作った人:浅見ゆき

浅見ゆき

吉田の妻。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できる!)。

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嗚呼ハイカラ天国! 「東京から揚げバル」にてジューシーで熱々のから揚げをつまみに1リットルのハイボールを飲み干してきた

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ハイボールが若者の支持を得たのはここ数年のこと。また、昨年秋から今年の3月まで放送されていた日本で初めてウィスキーの製造に挑戦した青年の物語、NHK連続テレビ小説『マッサン』もそれに一役買っているかもしれない。

そして、しゅわっと炭酸が弾けるハイボールのお供と言えば、サントリー角ハイボールのCMでもおなじみのから揚げ。鬼に金棒、ハイボールにから揚げだ。そんなハイボールとから揚げ、略して「ハイカラ」という天国の組み合わせをリーズナブルに楽しめるから揚げ専門店、「東京から揚げバル」が東京駅構内のKITTE GRANCHEにニューオープン。ハイカラ天国を堪能しに行ってきた。

f:id:naruse_e:20150625213731j:plainテーブルが9席にカウンターが13席。

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おいしそうなメニューがずらり。

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卓上にはサービスのレモンと鰹節と鬼おろし(大根を荒くおろした薬味)の容器が。なんとこれらはサービス。お好みでから揚げにかけたり、レモンをハイボールに入れたりするのもOK!  

メニューはこちら。どれもリーズナブル。

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から揚げにご飯とスープがついて800円のランチにも魅かれたが、今日はハイカラをしに来たのである。から揚げの3種盛り(972円・税込み)とハイボールをオーダー。ちなみにハイボールは普通のサイズのものと、リッターハイボールがある。比較するために、両方のサイズを頼んでみた。

 

というわけでやってきたハイボールがこちら。

どーん。

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向かって右が普通サイズ、左がリッター。

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顔よりもデカい! こんなに大きいと思わずニヤニヤとした笑みがこぼれてしまうお酒大好きな筆者。ちなみにこの写真は、我慢できずにすでに数口飲んでしまっている。ごめんなさいね。

 

揚げたてのから揚げ3種盛りも運ばれてきた。

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左から、もも肉、胸肉、ネック。1人前にしてこの量とは、なんという太っ腹。

から揚げのトッピングもあるということで、今回はらっきょタルタルをチョイス

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他にも、少し珍しいミルクチョコレートのトッピングもあり、味の想像がつきにくいが、冷めたから揚げに合うという。

 

さて、お味はいかに。

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まずはから揚げに何もトッピングせずにかぶりついてみる。

細長い形が気になったネックからいただいた。脂身が少なく、コリコリとした歯ごたえがたまらない。王道のもも肉はじゅわっと甘い油が溢れ出す。すかさずそこにハイボールを流し込めば、なんというハイカラ天国。お肉の余分な油がいつまでも口に残らず、ハイボールがさっと浄化させてくれているようだ。

続いて、胸肉にはらっきょタルタルをトッピングして口へ運ぶ。らっきょの辛みが強いのかと思いきや、爽やかな風味が広がった。

 

ここで、卓上にあるレモンをから揚げに一絞り。筆者はレモンをかけたから揚げが一番好みだと思えた。そして、もう一つレモンをいただき、ハイボールへイン。から揚げもハイボールも清涼感が増し、いくらでもいけそうだ。

卓上にある鬼おろしはから揚げにトッピングしてもいいが、店員さんのオススメは鬼おろしに醤油を垂らして箸休めにすることだそうだ。この醤油にもこだわりがある。

東京で作られているキッコーゴ醤油という醤油で、醤油に詳しいお客さんはすぐに気付くという。

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鬼おろしに醤油を垂らして一口食べてみる。なんということだろう。先ほどまで油っこかった口の中が一気に整理されたようにスッキリした。から揚げもハイボールもおいしいが、たまにこの鬼おろし+醤油を食べると興奮状態から少し落ち着きを取り戻せるようだ。

また、このお店には女性に話題だという、フルーツやミントを漬けた、漬け込みハイボールも。

今回はリッターハイボールでお腹いっぱいになってしまったため、次回のお楽しみとしておこう。

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漬け込みハイボール ハニージンジャー

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漬け込みハイボール 白桃とミント

 

日常生活の中の小さな楽園、それがハイボールとから揚げの組み合わせだ。汗をかくこれからの季節は冷たいハイボールをゴキュッと飲み干し、肉厚のから揚げで精をつけて暑い夏を乗り切りたい。

お店情報

東京から揚げバル
〒100-7090 東京都千代田区丸の内2-7-2JPタワーKITTE B1
TEL: 03-6256-0564
営業時間:月〜土 10:00〜22:00、日・祝日 10:00〜21:00
定休日:年中無休

 

書いた人:姫野ケイ

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ライター。コラムニスト。作家。宮崎宮崎市出身。1987年9月7日生まれ。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトしつつ、ヴィジュアル系バンドの追っかけに明け暮れる。現在は、恋愛や性、カルチャーなどをテーマにwebや雑誌で執筆中。ビールと猫が好き。

【検証】いろんなビールを凍らせて、混ぜたり合わせたり。で、変化を調べてみる

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夏になると、泡を凍らせた「フローズンビール」が出回ります。
ところが液体のビールの上に食感の異なるシャリシャリの泡がのっかっている状態なのでどうも口当たりが気になる……。シャリシャリ邪魔じゃない……?
それなら泡だけじゃなくて、まるごと凍らせてみては?
 「たぶんヤバい」とわかっていても、試してみたくなるのが人の性。
ビールといってもさまざま。世界には100種類以上のスタイルがあるといわれています。それだけの種類があるのだから、概ねヤバいのが出来上がったとしても、中には大当たりの掘り出し物もあるかもしれません。
可能性に満ちた原石が見つかるかもしれません。

以前、別の記事で「冷凍庫はダメ、ゼッタイ。」と書いておいてなんですが、実際凍らせたらどうなの? という知的じゃない好奇心がムクムクと頭をもたげたので、深く考えずにやりました。やっちゃいました。

ビールは次の5種類を用意。

【ピルスナー】【ペールエール】【IPA】【ヴァイツェン】【スタウト】【トラピスト】

100種類と大風呂敷を広げておきなが5種類ですが、どれも代表的なものです。
全部聞いたことがある人はビール通!(飲みましょう)。
せっかくなので、簡単にスタイルの説明も挟みます。挟ませてください。

 【一応ルール】
※スタイルの中では標準的なもの、スーパーやコンビニなど身近に手に入る銘柄。
※シロップや果汁などの混ぜ物はなし。素材そのものの味で勝負。
 
では!
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ピルスナー(静岡麦酒/サッポロ)

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グラスについては「家飲みを愉しくするシリーズ①」参照

地域限定缶ですが、中身は由緒正しき日本のピルスナー。
日本の大手ビールメーカーが製造する定番といえばこれ。ビールは大きく分けるとまずエール(上面発酵)とラガー(下面発酵)に分類されますが、ラガーの代表的なスタイルがピルスナーです。明るい黄金色でアルコール度数3~5%前後、キリッとした苦みと爽やかな喉越しが特徴。正直このままで飲みたいです。

でも心を鬼にしてタッパーヘ!
※缶や瓶のまま冷凍庫に入れると爆発の危険があるので要注意! ダメ、ゼッタイ!

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なんだかすごく悪いことをしている気分になった


 
そして1時間後。

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早くも表面が凍り始め、数時間後

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ガッチガチや!

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わずかに洋ナシのようなバナナのような甘い香りがします。アルコール感はなし。

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苦酸っぱい!

液体では感じなかった金属のような匂いと、当然ながら溶けるとアルコール感を感じます。それならばとメープルシロップをかけてみる。

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苦みが激増! これはダメなやつ。

ペールエール(クラフトセレクト/サントリー)

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一方、エール(上面発酵)の代表格であるペールエール。一口にペールエールといっても様々ですが、ピルスナーに比べてホップやモルトの香りが強めで苦味もしっかりしたものが多いのが特徴(入手しやすさでいえば、ヤッホーブルーイングの『よなよなエール』も)。日本のピルスナーを飲みなれた人に、まず飲んでもらいたいクラフトビールの入門スタイルです。

……とまぁ紹介しておきながら

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容赦なく凍らせる。炭酸のせいか、上部が二層になっているように見えます。

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ホップの華やかな香りが残ってる! そして後でしっかりくる苦み。
苦みは強いものの、ピルスナーより苦みの輪郭がはっきりしているので好印象。

IPA(インドの青鬼/ヤッホーブルーイング)

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近年、ファン急増中のIPA。
IPAは「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」の略で力強いホップの香りと苦みが特徴。イギリスから植民地のインドにビールを運ぶ際に、防腐効果の高いホップを大量に使い、ビールが傷まないようにしたことが由来とされています。ざっくりいうと、ペールエールの個性をより強調させたのがIPA。アルコール度数は4.5~7%程度で『インドの青鬼』ならローソンで入手できます。

で、これも。
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ペールエールより強烈なホップの香りと苦み!

苦みは最初からガツンと来て最後までずーっと口の中に残ります。まさに食べるIPAといったところ。しかし麦芽の甘味は完全に吹っ飛んでいるのが切ないです。

ニガニガが続いたので、次はお口直しに。

ヴァイツェン(スワンレイク・ヴァイツェン/瓢湖屋敷の杜ブルワリー)

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小麦麦芽を使った南ドイツ伝統のビールです。ほぼ苦みがないのと、バナナのような甘い香りをもつので特に女性に評判。小麦麦芽を使ったものは泡持ちが良いのも特徴です(間違えて330ml瓶を500ml用のグラスに注いだので泡の良さは伝わらない)。
スワンレイクのヴァイツェンはキレも強くて好きです。大好きなんですよ。

本来であればそのまま飲み……くっ!!

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心なしか、今までで一番きれいな小粒の結晶です。色は薄め。

食べてみると、バナナの香りはあるものの、甘味は完全に飛んでいます。さらに凍らせたことで酸味が際立ち、アリかナシかでいえば……ナシ!
なんか曖昧な酸味がね、非常に引っかかる。
なんだかかわいそうなことをしてしまった…。

スタウト(エクストラスタウト/ギネス)

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世間で“黒ビール”と呼ばれるものにはラガーに属する「シュバルツ」と、エールに属する「スタウト」がありますが、今回はスタウトの中で最も有名なギネス。

きめ細かくクリーミーな泡、コーヒーのような香ばしい麦芽の香りと深い苦みが特徴で、ホップの香りはほとんど感じません。アルコールは5%、ドライでキレもあるので、見た目よりすっきりしています。

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溢れた!!

冷凍庫を開けてビックリ。泡立ちが良いせいかモリモリに蓋を持ち上げてちょっとホラー。香りはカラメルのようで、香りから既に苦みを感じます。

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焦げたような濃厚なカラメルフレーバー。強い苦味と酸味がありますが、うーん、もう少し苦みを緩和する何かが欲しいよね……。

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漂う大人のデザート感

甘いものに添える程度なら、苦みが和らいでちょうどいい感じです。
名づけるなら「生クリームのスタウト氷まぶしフルーツ添え」
あぁ落ち着いた。これぞ大人のスイーツと言っていいでしょう。

そして最後は、

トラピスト(シメイ・ブルー/シメイ)

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トラピストとは修道院のこと。限られた修道院でしか創ることが許されないベルギー発祥のビールです。つまり、メイドバイ坊主(修道士)。

ラベルぐらいなら見たことがある人も多いと思いますが、世界中で最もメジャーなトラピストビールがこのシメイ。肉料理に合わせるなど、シリーズの中はどっしりとしたビールです。アルコールも9%なので一晩冷凍庫に入れておきます。

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ゆるい……。

さすがハイアルコール。フォークで砕いた感じはシャリシャリというよりしっとり。写真を撮っている間にどんどん溶けていきます。 

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味はシメイそのもの。うん、そのもの。
他のビールは凍らせたことで味のバランスが変化しましたが、シメイはどこかが特に際立つわけではなく、泡がなくなっただけでシメイそのものです。 この濃厚~な味わいにはこうしたくなります。

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漂うキャバクラのポッキー感。悪くない

続いて番外編。

ビール氷でハーフ&ハーフ

ペールエール×スタウト】

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最初にペールエール由来の華やかなホップの香りを感じつつ、口に含むとローストの苦みがしっかり広がります。華やかさと苦みのスイッチがすぐに切り替わる感じがいい。

 

【ヴァイツェン×スタウト】f:id:uralatokyo:20150625102322j:plain
ヴァイツェン特有のバナナの甘い香り。でも口に含むと酸味が一気に強調されて、ペールエール氷に比べるとギネスのローストフレーバーはわずか。
完全に良さを潰しあってる。とにかく酸味が際立ちました。きつい……。
スワンレイクヴァイツェンには、さらにかわいそうなことをしてしまった罪悪感すらあるな……。

 

総評

  • 凍らせると味のバランスが変化する。
  • 甘味は感じなくなり、酸味と苦みが強くなる。
  • ライトなビールほど変化の幅が大きく、濃色系は変化が少ない。
  • ビールの個性が強いものは、凍らせても個性が強い。
  • 果汁やシロップを入れるのがよく分かった。
  • とにかく味の輪郭がぼやけたものが一番ダメ。
  • そしてダメなのが続くと人は罪悪感を覚え始める。
  • だからもうやらない。

 

 以上です。

 

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