南の島のバー「かぶやぁ」で国内外のラムと島フードに酔う【石垣島】

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夜の蝶ならぬ○○○○が待つカウンター

こんにちは、石垣島出身・京都在住のメシ通レポーターの泡です。

そろそろゴールデンウィークの予定を立て始めた方も多いのではないでしょうか。

今回は、石垣島旅行を計画しているアナタにぜひおすすめしたいバーがございまして。

計画をしていないお方もこの記事をご覧になって、「南の島で酔っぱらうのもいいなぁ」という気分になっていただけたら幸いに存じます。

 

そのお店の名は「かぶやぁ」。

石垣島のディープな飲み屋街、十八番街にあります。

以前に紹介したヤギ料理が食べられる居酒屋「酒肴屋 迷亭」のほぼお隣という立地。

 

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バスターミナルから美崎町という繁華街を西へ抜けて、徒歩5分ほど。

 

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国道沿いにある「かみやーき小」という、かまぼこ店(左側の建物)の横の通りを北上した2筋目の角にあります。

 

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周辺はスナック黄金地帯。年季の入ったビルの一角で目を引くしゃれた店構えです。

 

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目印はこの看板。

 

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白を基調にした店内はカウンター6席とテーブルがひとつ。

島の木工作家に依頼したという島センダンのカウンターはとてもなめらかで、木の形を活かした自然なカーブが素敵。

 

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テーブル席は4人がけ。

 

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迎えてくれるのは、長川千佳子さん(左)と、松本尚子さん(右)

 

千佳さんこと千佳子さんは脚本家、尚子さんはデザイナーとして共に東京で働きながら、鳩間島など八重山の離島が好きで10年以上通い続けていたそうです。

2015年、離島愛が高じたお二人は相次いで石垣島に移住し、千佳子さんが開店したバーに尚子さんが頼もしい相棒として加わりました。

 

人口や街の規模に対して飲食店の数はかなり多い石垣島ですが、居酒屋さんやスナックに比べるとバーは少なめ。特に、昔ながらのある意味スリリングなスナックが多い十八番街では、カラオケのない女性オーナーのお店というのは希少なのです。

 

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店名は八重山地方の古い方言でコウモリのこと。

コウモリといえば洞窟にひっそり生息しているイメージでしょうが、南国のやつらはおおらかというか大胆というかで、島の夜空を自在に飛び回っているのをよく見かけます。これがまた、ヤエヤマオオコウモリという名の通り、でかい! 子どもの頃は悪魔の使者のようでとても怖かった……

 

そんなコウモリもこうして見ると、あらかわいい。お店のロゴは本職の尚子さんによるデザインです。

「日が暮れる頃にもそもそと店を開ける、夜の蝶ならぬ“かぶやぁ”ってことで」

 

島のバー=泡盛と思われがちですが、こちらは洋酒がほとんど。メインに扱うのはラムで、国内外合わせて40種類以上がそろっています。

 

しかし、なぜ石垣島でラム推し?

 

「ラムの原料はサトウキビ。石垣島をはじめ八重山の島々でも作られていますよね。キビ畑が広がる南の島で飲むのにぴったりのお酒だと思うんです。昼間にガーッと汗をかいた後にクイっとやるのがうまいこと!」と千佳さん。ご、ごくり。たしかにそうかも~。

 

一晩では飲み尽くせないほどの種類があるので、おすすめをピックアップしていただきました。

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手前「ロン アレウーカス アネホ」(スペイン) 1,200

 

カナリア諸島産の、スペイン王室御用達だというラム。そう聞くだけで高貴な味わいが増してしまう私はド庶民。いや、それを差し引いてもとてもおいしい。野趣のかけらもないなめらかさといいましょうか。

 

奥は「サンバートン バニラ」(モーリシャス) 750円。バニラビーンズで天然の風味をつけたなんとも色っぽい甘さと香りにクラリ。素肌に白シャツ1枚でベッドに入るようなフランス女優の起き抜けってこんな香りなんじゃないかしらん。

 

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「ポルフィディオ」(マルティニーク) 1,200

 

ボトルの中に涼しげなヤシの木がそそり立つ南国らしさ満点のラム。ヤシの木がサボテンになったテキーラバージョンもおなじみですね。ラムはカリブ海に浮かぶマルティニーク島で造られているそう。ファンシーなボトルからは意外なほど繊細な味わいで、サトウキビのいいところだけを集めたような感じ。

 

続いては最近注目を集めている国産のラム。

 

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左「イエラム・サンタマリア ゴールド」 650円。右「イエラム・サンタマリア クリスタル」 650

 

共に、沖縄本島からほど近い伊江島で島産のサトウキビのみを使って造られています。オーク樽で熟成させたゴールドは味わいまろやかで余韻が長く、クリスタルは端正な甘味で飲み口はすっきりめ。国産でこんなにおいしいラムがあるのですね。しかも沖縄生まれというのがうれしい。

 

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左「コルコル アグリコール」 1,200円。右「コルコル」 800

 

こちらは沖縄・南大東島産です。

緑の「アグリコール」はサトウキビの搾り汁をそのまま発酵させた希少な製法のラム。先に紹介した「サンバートン バニラ」や「ポルフィディオ」も同様に造られています。パンチのある中に、重層的な風味があってインパクト大。対して、赤は「インダストリアル」という糖蜜を使った一般的な造り方によるものですが、無添加ゆえにとてもパワフルな味わいで好き嫌いが分かれるかもしれません。野性味あふれる眉毛の太い島の少女といった趣でした。

 

一部を挙げただけでも実に個性さまざま。

希望とあらば1本ずつに千佳さんや尚子さんの名解説がついてくるので、ぜひおねだりを。

 

さらに、ラム初心者でも飲みやすいカクテルもいろいろとそろっています。

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「てぃだ うちな」 950

 

沖縄の太陽という名のオリジナルカクテル。ラム&グレープフルーツのカクテル・ソルクバーノを「イエラム・サンタマリア クリスタル」で作ります。さっぱりとしてするする飲めてしまう危険な1杯!

 

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「石垣島ミントのモヒート」 800

 

太陽の光を浴びてすくすくと育ったミントを使う、口明けにぴったりのカクテル。通常はあまりクセのない「バカルディ」のホワイトラムがベースですが、例のクセたっぷりな「コルコル」などに変更も可能。飲み比べも一興かと。

 

このほか、自家製のレモンチェッロやジンジャーエールを使ったカクテルもおすすめですよ〜。

 

腹ペコでも安心。フードも料理屋さん顔負け!

「かぶやぁ」の魅力はお酒だけではありません。

料理上手な尚子さんが主に手がけるフードもかなーりイケているのです。

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石垣島野菜のピクルス 400

 

季節ごとの島野菜のみを使ったピクルス。ほどよい酸味が口の中をスッキリさせて次の1杯を誘います。

 

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そうめんジェノベーゼ 小500円(大は800円)

 

郷土料理のそうめんチャンプルーをイタリアン風に。鮮度抜群な島産バジルを使っているので香り立ちまくり〜。

 

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そうめんチャンプルー イカ塩辛バター 小500円(大は800円)

 

これも島産の塩辛を使用(長浜水産製。島のほとんどの家庭の冷蔵庫にはここの商品が入っていると思われる)。発酵モノとバターという酒飲み好みのマッチング……たまらん。

 

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かぶやぁカレー(ちょこっと)650

 

これは個人的にイチオシ! じっくりと煮込んだ豚の軟骨入りでスパイシーなルーがやみつきになります。島産無農薬玄米を合わせているのでヘルシー。

 

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そしてデザートも! 大人のガトーショコラ 500

 

数種類のスパイスを効かせた、ラムの味にも寄り添うチョコケーキ。そのうちのひとつは、“ヒバーチ”と呼ばれる島胡椒。八重山そばには欠かせない島スパイスですが、意外やチョコにも合う! 

 

 かように、ちょい飲みだけではもったいない、ネタ満載なバーなのであります。

味のよさに加えてお二人のキレッキレなトークも島人を魅了しており、一人でカウンターを目指す島のネェネェも少なからず。ママさん会合の帰りにここでひと息ついて一杯、というお姿も見かけます。まさに島の止まり木的存在!

 

観光の方には、ガイドブックには載っていないような島情報も惜しみなく教えてくれますよ。 

 

一歩踏み込んだ石垣島の夜を体感したいなら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

お店情報

かぶやぁ

住所:沖縄県石垣市石垣267-101
電話番号:0980-83-4510

営業時間:19:30頃~翌2:00
定休日:水曜日
ウェブサイト:http://www.kabuyaa.com/

本記事の20171月の情報です。
金額はすべて消費税込です。

 

書いた人:泡☆盛子

泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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Facebookのお友達であるチャーマア ハイヂさんから、メッセージが届いた。この美人ママさんの連載を見てくれているそうだ。続けて、彼女が土曜日だけ働いている「秋田ぶるうす」というお店が一周年を迎えたのでイベントをするそうだ、よかったら来ないかというような内容だった。

さっそくハイヂさんに、イベントは行けないけど『メシ通』で取材させてください! とお願いすると即OK。取材相手を探すのに難航する当コーナーだが、今回はあっさり決まった。

 

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というわけで、土曜日の夕方、東京メトロ丸の内線の四谷三丁目駅4番出口から地上へ。

新宿通りを四谷方面へ歩くと、左側へ曲がる道があるんだけど、それが杉大門通り。

 

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杉大門通りにはいろいろな飲み屋さんがあるねぇ。昔は近所に住んでいたので、よく来てたなぁ。

 

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ここからまっすぐ行けば、中ほど左側に今井屋という焼き鳥屋さんがあるんだけど、そのビルの2階にお店があるよん。

 

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はい、こちらのビル。この階段をあがって2階へ!

 

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はい、こちらがおスナック「秋田ぶるうす」。

張り紙がしてありますね!

 

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チャーマァday」だそうです。

普段は漫画家の東陽片岡さんがいるお店なんだけれど、土曜日だけはハイヂさんがママをやっている。

 

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>ちょっと入ってみましょう。

 

おこんばんはぁ……。

 

おっ、美人ママ発見!

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「いらっしゃーい」

 

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おお、ご無沙汰でございます、マグロです。

 

 「上着をいただきましょうか」

おっ、いいサービスですね。

 

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「いえ、普段はしないんですけどね(笑)」

外は寒いけど、中はあったかいね。

 

いやぁ、なんか、おスナックってかんじですね。

けっこう店内広いですね。 

 

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しかし、ハイヂさんのきょうのお召し物はおスナック用? 

「いえ、普段着です(笑)」

 

何席くらいあるんでしょう?

30人くらいは入るかな。あ、どこでも好きな席にどうぞ」

じゃ、カウンターにしようかな。

 

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「はい、おしぼりでえす」

おっ、いいっすね。あ、ママ、乾杯したいんだけど。あ、その前にここのシステムを教えてください。

3時間飲み放題、歌い放題でおひとり様3,000円になります」

ビールも?

「ビールは500円になるんです。ビールは飲み放題じゃないんです。飲み放題は焼酎とウィスキーですね」

じゃ、ウィスキー。ハイボール。

 

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「はい、こちらが飲み放題のウィスキーになります」 

 

 

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じゃ、ママ、乾杯させてください。ママは何を飲みますか?

「じゃ、同じで」

 

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じゃ、ママ、カンパーイ!

なんかいいねぇ。気分はすっかりおスナックざんす。

 

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いただきまーす! 

 

んまー! 

ところで、なんで「秋田ぶるうす」って店名なんですか?

「たぶん、居抜きで借りているんで、前のお店のままなんだと思います(笑)」

へえ。そうなんですか。こういうの、まさにスナックあるあるですね。

 

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「はい、お通しになります」 

 

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キャラメルコーンとポップコーンですね。 

ちなみにここのお店、おスナック”って「お」をつけるのは、なぜなんですか?

「それは私も使っていますが、もともとはお東陽先生がなんにでもをつけるからですよ」

こちらはこの前一周年だったんですよね。ハイヂさんは、いつから働いているんですか?

「半年くらいですね。もともとこのお店は土日がお休みだったんですよ。で、土曜日だけまかされてやっているんです。それにしてもマグロさん、何年ぶりですかね。お久しぶりです」

 

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と言いながら、おもしろ挨拶!

えっ、なんのパフォーマンス??

 

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じゃ、僕も。

 

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いやぁ、本当にお久しぶりです。ハイヂさんはデリシャスウィートスという劇団の主宰者なんですよね。僕もお客さんとして何度も行ったことあるし、取材もさせていただいたこともありますね。もうずいぶん前だけど。

ああいう劇団、なんていえばいいんでしょう?

「私は日本の雑芸レビュー団っていっているんですけど」

そうそう、歌あり、笑いありのおもしろい劇団ですよね。

「今度は銭湯を貸し切ってやるんですよ」

そりゃ、おもしろそうだ。

ちなみにおいくつになられたんですか?

39になりました」

いやぁ、変わらないですね、ハイヂさん。

 

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<p「カラオケ歌います?」

いいですねぇ。なに歌いますか?

「スーダラ節でもいきますか?」

 

「せっかくだから、お客さんがこないうちにソファでも写真撮りましょうか」と平山カメラマン。実は、開店1時間前にうかがっているのだ。

 

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そうこうしていると、別のおつまみがやってきた。

おっ、チーズだね。

 

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おっ、こっちのソファも落ち着きますね。

 

平山カメラマンが「じゃ、ちょっとボトルに字を書いているふりをしましょうか」と言いつつすぐに「あ、僕ボトル入れますよ」と言う。

「平山さん、かぁっこいい!」

二階堂という焼酎を2,000円でボトルキープ。

 

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平山さん、ハイヂさんに「ボトルの名前を書いてください」とお願い。

 

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書きあがったのがこちら。

 

ボトルは3か月キープされ、ボトルがある限りは3,000円で無制限いられるのだそうだ。

ボトルを入れたら、ハイヂさん、冷蔵庫をごそごそ。

 

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「こんなのありました」と何やら切り始めている。

 

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おっ、ちーかまですね。

「はい、どうぞ」 

 

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おいひぃ!

 

再び、「お客さんが来る前になにか撮っときましょう」と平山カメラマン。

するとハイヂさん、「あ、そうそう、私、ひざで歩けるんですけど、撮っておきますか?(笑)」

 

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うわぁ、本当に歩いている。

 

ちなみに、ハイヂさんのご出身は?

岡山なんですよ。服をつくる学校に入るために上京したんです」

なぜか私の経験では岡山県出身の美人ママさんが多い。

そんなこんなで、7時をまわったところで、お客さんがポツポツきはじめた。

そういえば、漫画家の山田参助さんのボトルがありますね。

「お知り合いなんですか?」

そうなんですよ。前、家が近所だったので、よくいっしょにご飯行ったりしてたんです。

と、そんな話をしているときに山田参助さんがグループでやってきて、びっくり。どんどんお客さんがやってくる。

なんと、東陽片岡さんもやってきてくれた。

 

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2人で記念撮影させていただいた。

 

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ママ、お会計して。

「はい、3,000円です」

 

またくるよ!

 

 

美人ママFile #015

四谷三丁目 秋田ぶるうす_チャーマア ハイヂさん

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お店のモットーを教えてください。

お客さんがのんびりとくつろいでいってもらえたらいいいなあと思っています。
明日への活力!

 

ママさんの好きな男性のタイプは?

石立鉄男さん。あんなにユーモラスで、泣かせる俳優さんはいないと思います。かっこいいです。

 

自分の性格をひとことで言うと?

おっちょこちょいです(笑)。

 

いちばんの得意料理はなんですか?

素材をそのまま使った料理。たとえば、ピーマン焼いて塩かけるとか。山芋を焼いて塩をかけるとか。沖縄の粟国塩っていうのがあるんですけど、その塩がすごくいいんですよ。

 

どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?

真剣な口調。

 

『メシ通』の読者にひとことお願いします!

土曜日にお店で待ってます!

 

お店情報

歌謡おスナック「秋田ぶるうす」

住所:東京新宿区舟町4-1 メゾン・ド・四谷2F
東京メトロ丸の内線 四谷三丁目駅4番出口から3分)
電話番号:03-3356-9955
営業時間:月曜日〜金曜日19:00~翌1:00、土曜日19:00~23:00
定休日:日曜日、祝日

※この記事は2016年12月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

 

写真:平山訓生

 

書いた人:下関マグロ

下関マグロ

1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。

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京の路地奥に潜む「日本酒BAR あさくら」でヘンタイ酒に出会う【京都】

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営業マンからBAR店主へ

こんにちは、メシ通レポーターの泡です。
最近夢中になっている「打首獄門同好会」というバンドの曲で『日本の米は世界一』というのがあるんですが、お米は本当に素晴らしい食べ物ですよね。どうしてあんなにうまいのか。食べても食べても飽きないのか。和食にも洋食にも中華にも合うって天才にもほどがある。食べても太らないようになってたらもっといいのに。

……で、食べるのは当然、米を使って醸す日本酒も大好きなわけです。すきあらば飲みたい。知らない酒を知りたい!

今回ご紹介するのは、京都は木屋町にある「日本酒BAR あさくら」。周りの飲兵衛に品揃えが個性的だとすすめられたお店です。

 

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地下鉄東西線の京都市役所前駅②出口から東へ。

 

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木屋町通を南へ下がり、東側にある1本目の路地へ入ります。

 

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日が暮れるとこんな感じ。両側にぱらりと飲食店が並んでいます。

 

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右側にある看板を目印に。

 

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f:id:mesitsu_la:20161024065034j:plain細い階段を上がった2階の右手にあります。

 

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バックバーには一升瓶がずらり。店内はカウンター7席とテーブル1卓。

 

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店主は朝倉康仁さん。洋書の専門書を扱う営業マンを経て2005年に自店を開店した、一風変わった経歴の持ち主です。
なぜ日本酒を専門に扱おうと思ったのでしょうか。

 

「学生時代から日本酒は好きでした。といっても、20年くらい前だから今ほど地酒があれこれ飲めたわけじゃなくて。大バコ居酒屋さんで出てくるナショナルブランドのものでもおいしく飲んでたんですよね」

 

コンパとかで飲まされたその手の酒がもとで、日本酒嫌いになった人もけっこういますよね。実は私もあれにはだいぶやられました……。でもめげずに飲み続けてますけどね。

 

「そうなんです。僕の周りも『日本酒? 苦手や』『飲みたくない』という友人ばかりで。まぁ僕はそんな中でも飲み続けていて、元が凝り性なのもあって試飲会なども積極的に参加していたんです。当時、日本酒は人気がなくて、若い参加者はほとんどいなかったから目立ってたんでしょうね。蔵元さんたちもいろいろと話してくれるようになって、ますます心酔していきました」

 

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その頃はいまほどネットも発達していなかったので、情報はほぼ人づてだったそうです。だからこそ、ひとつずつが貴重で縁深いものだったんでしょうね。

 

「造り手の話を聞くにつれ、こんなに一所懸命いいお酒を造ってるのに、飲まず嫌いの人が多くて虐げられてるなぁと感じました。お酒のおいしさを誰かが世に知らせなければならない。そのために僕ができるのは何だろうと考えた結果、飲食店をしようと思ったんです」


「どんなスタイルのお店にしようかと考えたとき、料理+お酒だとどうしてもお酒は脇役のイメージになってしまう。それではダメだと思いまして。例えばウイスキーなら料理がなくてもそれだけで成り立つのに、なぜ日本酒はそうじゃないのかと。それなら僕が日本酒を主役にしたバーを作ろうと思ったんですよ」

 

酸っぱい酒から○○の20年古酒まで!

扱うお酒は銘柄や地域で選ぶのではなく、「単体で楽しめる」というのが基準。
全国の酒屋さんから取り寄せる在庫は常に100種以上。すべて朝倉さんがそうやって選んだものです。

 

「味わい的には、すっきりしたものからいわゆるヘンタイ系の濃い酒まで広く揃えています。メニューには書ききれないので、普段飲んでいるお酒やその日の気分、食べてきたものなどをお伝えいただいて、お好みに合うものを選ばせてもらいます」

 

初めてならこちらを、とすすめられたのがきき酒セット。3種類のお酒を60mlずつ味わえるので、より多くの味に出合えます。
私は「篠峰」(奈良・千代酒造)、「早瀬浦」(福井・三宅彦右衛門酒造)などのスキッとしたお酒が好みなのでそう伝えて選んでもらいました。

 

「全部その系統にしますか? それとも違うタイプも飲まれます?」と聞かれたので、ぜひとも違うタイプもとお願い。どんなん来るかな~、ワクワク!

 

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きき酒セット1,620円~(お酒の種類によって変動)。

左から、「美和桜 特別純米」(広島・美和桜酒造)、「花垣 米しずく 純米ひやおろし」(福井・南部酒造場)、「田从(たびと) 山廃純米 21BY」(秋田・舞鶴酒造)

 

来ました!


「左から順にお飲みくださいね。『美和桜』はちょっと香りがあってわりとサラッとしたタイプです」

 

おお、これはまさに私の好きなタイプ! 人に例えると、背筋が伸びた薄化粧の夏着物美女。はかなげなようで芯はしっかりしている感じ。

 

「真ん中の『米しずく』は、米の香りが豊かですが、火入れしてあるのでシュッとした味わいです。若草系ですね」

 

なるほど、先の一杯に比べるとお米のふくよかな風味が前面に出ています。これはあれだ、働き者な農家の若いお嫁さん(色白お多福顔)。彼女が作るおむすびはなぜかうまい、そんなタイプ。でももんぺに隠れた脚は意外にすらりとしてる、みたいな。

 

「最後の『田从』は古酒です。でもいい意味で古酒っぽすぎないところが僕は好きですね」

 

まず芳醇な香りが鼻孔をくすぐります。確かに古酒特有の深みはまだないものの、ちょっとチョコレートっぽい香りが面白い。思わぬ所で知り合った褐色肌の年齢不詳な美女を思わせます。もっと彼女のことを知りたくて追いかけるとスッと逃げるような(味の余韻にキレがあるので)……って私の妄想、オッサン入りすぎでしょうか。大丈夫ですか。

 

朝倉さんがおっしゃるように、どれもお酒だけで完結して楽しめます。
いつもはしっかりと食事をしながら飲む派の私も、気づけばこれだけでけっこうな時を過ごしていました。

 

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とはいえ、付きだし(チャージ 540円)のほか、酒肴も10品以上揃ってます。やわらぎ水も添えてくれるのがうれしい。

 

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ほやの塩辛 702円。この海のマンゴーのような香り、大好きだ! ちびっとひと切れ口に含んでお酒をツィー……たまらん。


お次は、私の好みではなく、朝倉さんに「このお店らしいものを」という視点で選んでもらった3種類を。

 

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「花嵐 純米大吟醸 生原酒」(滋賀・吉田酒造)

 

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「舞美人 山廃純米」(福井・美川酒造場)

 

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「小笹屋 竹鶴 生酛 純米生原酒 18BY」(広島・竹鶴酒造)

 

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 左から、「花嵐」「舞美人」「竹鶴」。

 

「まず『花嵐』は、流行りには関係なくしっかりとしたうまい酒を造る蔵元の姿勢が好きで。知名度がまだそんなにないので、多くの人に知ってほしいと思っているんです」

 

「『舞美人』は、実は僕の実家の近所で造られているお酒。ここも面白くて、時代に逆行した甘くて重くてもったりした酒を造ったりしていたんですけど、近年山廃仕込みを始めてから酸のあるお酒をウリにするようになったんです。最初はちょっと驚くほど酸味があるというか酸っぱいでしょ?(酸っぱかったです)でもこれがイイ!」

 

そして『竹鶴』は石川達也杜氏の造りに感銘を受け続けているお酒。酵母を健全に完全発酵させることで、口の中でスパッとキレるお酒になるんです。『人がお酒を造るのではなく、微生物たちが造る環境を整えてお手伝いするだけだ』という石川杜氏の考えも素晴らしいと思います。これは10年古酒ですが、余韻が深いのにキレるでしょう。こういうことなんです」

 

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メニューには必ずフルーツを1、2種類。「途中で口の中をリフレッシュしたり、最後にデザートとして食べてもらったりしています」。りんご 432円。

 

1本ごとに、そのお酒がもつ背景と物語があり、それを知ることでより楽しく味わえるということを朝倉さんに教えてもらった気がします。

「人見知りなんで、実は話すのが苦手」とのことですが、お酒に関して話すときの真摯かつ楽しそうな表情はそう思えないほどいきいきとしていました。

常連さん曰く「ここはお酒の話だけじゃなくて、自転車やサッカー、読書からゲームまでいろんな話題を楽しめる」そうで、通うほどにさらなる魅力にハマる予感。

 

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そして最後に味見させてもらったのは、なんと「大関」の20年モノ!


「最初はすっごく香りがよくてびっくり。そして飲んでみたら香りを裏切るようなあっさり味にまたびっくり(笑)。不思議です」

 

確かに衝撃的な味でした。こんな洒落の効いたお酒まで揃える懐深さに改めて感服。

 

ここに来れば、予期せぬお酒との出合いがきっとあります。ぜひあの階段を登ってあさくらワールドに飛び込んでみてください。

 

店舗紹介

日本酒BAR あさくら

住所:京都京都市中京区木屋町通御池下ル一筋目東入ル 大久ビル2F
電話番号:075-212-4417
営業時間:19:30~1:00(LO 0:00)
※不定期で昼酒営業あり。スケジュールはブログで確認を。
定休日:火曜日、第2・4水曜日

ブログ:http://ameblo.jp/sakebar/

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:泡☆盛子

泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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美人バーテンダーに聞いた「音楽とお酒で人生をちょっとだけ良くする方法」【美人ママさんハシゴ酒】

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第13回:ミュージックバーの美人ママに聞いた「音楽とお酒で人生をちょっと良くする方法」

この連載も今回が13回めとなる。だいたい月に1回のペースなので、1年を過ぎたことになるんだよね。

さて、今回の美人ママはカメラマンの沼田さんからの紹介です。

というわけで、やってきたのは千代田線湯島駅4番出口。

 

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この出口の隣のビルが今晩の目的地。いつもなら、お店までの道順を紹介しているのだけれど、今回はあっという間です。 

 

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music BAR 道」とあります。味のある看板ですね。

ちなみにこの日は、台風がやってきてお客さんが少ないからと急きょ組まれた取材。3階にあがると今度はこの看板!

 

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ドアを開けて中に入りましょう。

おお、大音量で音楽がかかっとります。

「あの~、あなたが美人ママさんですか?」

大き目の声で聞いてみた。

 

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「あ、『メシ通』の……それは私じゃないんです。こちらの方ですよ」

おお、お二人とも美人じゃないですか。

えっと、こんばんは。美人ママですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20160925173859j:plain 沼田カメラマンが、カメラのシャッターを押しながら

「そうです、こちらが、美人ママの板垣潮美さんです」

 

ちなみにお客さん、けっこういっぱいです。台風関係ないじゃん。潮美ママ、大忙し。あの、ママ、年齢聞いていいですか? 

「あ、いいですよ。36歳です」

カメラマンの沼田さんはいくつ?

「僕ですか、僕は43歳です」

なるほど、自分が58歳なので、30代、40代、50代がそろったわけですね、などと超くだらないことを言ってしまう。

というのも「ちょっと待ってくださいね」と潮美ママ、料理をつくって出したり、お酒をつくって出したりと大忙しなのです。

沼田カメラマン曰く、

「僕も、お店に来るのは初めてなんです。実は音楽関係の知り合いなんです。ちなみに彼女、火曜日だけなんです、出勤日は」

あ、なるほど。それで、きょうは火曜日。

ひと段落したところで、

あの、ママと乾杯したいのですよ。えっとママはなにを飲まれますか?

「けっこうなんでも飲むんですけど、何にしましょうか」と、しばし考えて、

「それじゃ、スーズにします。スーズトニック。のどが渇いているので」

 

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どういうお酒なんですか?

「これ、薬草系のお酒で女性に人気なんですよ。トニックで割るとおいしいんです」

じゃ、僕も同じもので。ママ、それ2つください。

 

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 週に一回とはいえあざやかな手つきでスーズトニックをつくる潮美ママ。

「はい、スーズトニックをどーぞ」

 

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▲スーズトニック(700円)

 

 

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おお、ありがとうございます。

それでは、かんぱーい!

 

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きょうは、よろしくお願いします。

おっ、潮美ママ、いい飲みっぷりですね。

 

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うわぁぁぁ、想像してたのとじぇーんじぇん違いました。薬膳系のお酒と聞いていたので、苦いのかなって思ったんですけど、甘いジュースのような感覚でごくごく飲めちゃいますね。

 

ところで、ママ、ここはどういうお店なんですか?

「ミュージックバーなんです。ここにあるレコードやCDはオーナーの大久保裕文の私物なんですよ。もともとはここ、オーナーの大久保が仕事場として使っていたんですけど、レコードをかけるお店として8年前にオープンしたんです。今、大久保の仕事場は外苑前なんですが、よくお店にも顔を出しますよ。スピーカーなんか素敵でしょ。あと、ときどきライブやワークショップなんかもここで行われるんですよ」

ママはここで働き始めてどのくらい?

「私は3年目ですね」

きっかけは、なにかあったんですか?

「ルームメイトだった女性が前任の店長だったんですよ。その彼女は結婚して子供ができて、今は地方にいるんですけど、そんな関係で週に1回働くようになったんです」

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へえ。お客さんはリクエストとかできるんですか?

「基本的にはスタッフがかける感じですね」

それでは、きょうの本題。今日はこんな質問を準備してきました。

 

音楽とお酒で人生をちょっとだけ良くするための方法

せっかくだから、バーのカウンターに立っているママに音楽とお酒にまつわるアレコレについて、いろんな組み合わせの妙を聞いていこうと思います。

 

Q1. 仕事の失敗など、嫌なことを忘れたいときに聞くといい曲とお酒の組み合わせは?

「えっ、今回の取材って、そう言うのを聞くんですか。えっと、ちょっと待ってくださいね、うーん、どうしよう」

しばし、悩む潮美ママ。悩んでいる姿も素敵です。

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「あの、これって、ほかにも質問があるんですか?」

おっ、鋭いね。ありますよ、と、全部の質問を見せると、あー、なるほどと、やっと答えを見つけた潮美ママ。

 

A1.『ユーミンブランド』(松任谷由実)+ カンパリソーダ

 

あー、これは懐かしいですね。

「これは、私の私物なんですよ。荒井由実時代のベスト盤なんですよ。今聴いてもみんないい曲なんですね」

さて、これに合わせるお酒だとなんになるんでしょうか。

「うーん、そうですねぇ。カンパリソーダですかね」

あー、わかる、わかる。

「レモンを絞って、ビタミンを取ってもらって、カンパリって薬っぽい苦味があって栄養もあるし、また見た目も赤くてきれいですしね、いやされると思いますよ」

なるほど、音楽で心をいやし、お酒で栄養つけるみたいな。説得力がありますねぇ。さすがです。じゃ、カンパリソーダ(700円)ください。

 

Q2. 口説きたい女のコに聞かせるといい音楽とお酒の組み合わせは?

「うーん、難しいですね。どんな女の子を口説きたいんですかね。ギャル系の女の子ですかね」

そうですねぇ。ずっと前から狙ってて、やっと初デートにこぎつけた、みたいなことなんですかね。 

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しかし、なかなか決まらない。他のお客さんからも、チャチャが入る。男性の酔客が「優柔不断!」と叫ぶ。さらに時間が経過。で、やっと出ました。

 

A2. 『LIFE』(小沢健二)+ 桃酒ソーダ

 

「これはもう、誰が聞いても元気になれるし、恋をしたくなるよね」

と女性のお客さんに同意を求める潮美さん。女性客は興奮気味に「そうそうそう」と叫ぶ。

「これはたしかオザケンでいちばん売れたアルバムですね。入ってるのは恋愛ソングばっかりです」と沼田カメラマンも納得。

さて、これに合うお酒は?

「はい、こちらです」

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えっ、なんですかこれ?

「桃を皮ごと漬けた桃酒なんですよ。恋をするなら、ほんのりピンク色のピーチでしょう。それをソーダで割って飲んでもらいたいですね」

おっ、ではその桃酒ソーダ(700円)ください。

いただきます!

 

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あら、これも裏切られました。まったく甘くないですね。香りだけ桃がきて、あとはスッキリした口当たり、これはおいしいですね。

それでは、お次。

 

Q3. 一人で考えごとをしたいときにハマる音楽とお酒の組み合わせは?

おっと、ここでオーナーの大久保裕文氏がお店にやってきました。あー、知ってる人だ。

「20年くらい前に会いましたかね」と大久保さん。

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そうだ、そうだ。話しているうちにいろいろ思い出してきた。大久保さんはデザイナーだった。「今でもそうですよ」と名刺をくれた。

 

A3. 『コンプリート・ミュージック』(ニュー・オーダー)+ ラフロイグ(ロック)

「一人で考えごとをしたいとき、私なら『ニュー・オーダー』ですね。紆余曲折を経て“今”があるバンドなので。ピーター・サヴィルのアートワークも素敵です。そして合わせるお酒はラフロイグ。スモーキーな香り強いウィスキーなんですけど、これをロックでチビチビいきたいですね」

おっ、ニュー・ウェーブですね。なんだか懐かしいなぁ。そして、お酒がラフロイグ。

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▲ラフロイグ ロック(900円)

 

有名なスコッチウィスキーですね。いただいてみましょう。あー、そうそう、これは、けっこうクセのあるウィスキーですな。好みがわかれるところでしょうけど、僕は好きですね。

 

Q4. とにかく今日1日疲れたので、身体と心をいやしてくれる音楽とお酒の組み合わせは?

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「はい、これにしました。IBMのThinkPadのCMソングだったんで、聴けば、ああ、あれかっていう曲も入ってますよ」

 

A4.『ナイトフライ』(ドナルド・フェイゲン)+ ギネスビール

 

「スティーリー・ダンのメンバー、ドナルド・フェイゲンによるAORの名盤中の名盤ですよ」と大久保さんが解説してくれた。

さて、それに合わせるのがギネスビール(800円)ですか。黒ビールの王道、まさに大人の味ですね。

「ギネスビールって、栄養価が高いんですよ。それでいやされてほしいなって思います」

 

Q5. 仕事を忘れて楽しく過ごしたいときにウキウキさせてくれる音楽とお酒の組み合わせは?

「うーん」と再び長考する潮美ママ。いくつか出しては決まりかけるも、再び悩む。最終的に自分がいちばん好きなものにしたそうです。

「私の好きなジェームス・チャンスにしました。お酒は、ジントニックです」

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A5. 『Buy』(ジェームス・チャンス・アンド・ザ・コントーションズ)+ ジントニック

 

「もうね、仕事を忘れるくらいかっこいい音楽なので、ぜひ聞いてほしいです。『ジントニック』は誰でも知ってるメジャーな味なんですけど、とくにこのお店で飲むとおいしいんですよ」

これ、かけてもらっていいですか?

音楽がかかります。

おお、たしかに、これはいいですね。仕事なんてどうでもよくなっちゃう。

 

ちょっとおなかがすいてきました。なにか食べたいなぁ。ちなみにこのお店、お通しもチャージもないんだそうです。なんだかいいね。

 

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「お腹がすいているのなら、鶏手羽元とタケノコのマッサマンカレーがおすすめですね。女の子に人気なのはおつまみ3種盛り合わせです。あと、ローズマリー風味のポテトフライ」

あ、それだ。さっき、他のお客さんがたのんでたポテトフライ、ローズマリーのいい香りがしてたね。

 

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▲ローズマリー風味のポテトフライ(700円)

 

風味がいいですね、ローズマリーの。塩味も強めでこれはおいしい。

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ちなみにこのポテトフライに合う飲み物ってなんでしょう。

「それは、生ビールでしょう」

じゃ、生ビールお願いします。

 

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▲生ビール(600円)

 

これは合いますね。ちなみにこの生ビールとポテトフライに合う音楽は?

「そうですねぇ。『できれば愛を』(坂本慎太郎)でしょうか。中音域だけで、まるで宅録のような雰囲気を出しているんですよ」

と、音楽をかけてくれた潮美ママ。

「いつまでも聴いていられますね」と沼田カメラマン。

たしかに。そして、ポテトフライもずっと食べていられる感じ。止まらないよ。

それじゃ、ママ、お会計をお願いします!

 

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ママありがとう。また来ますよ。

 

美人ママFile #013

湯島 music BAR _板垣潮美さん

 

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お店のモットーを教えてください。

おいしい食事、いい音楽、女性ひとりでも入りやすいミュージックバーです。

 

ママさんの好きな男性のタイプは?

それ困るんですよ。タイプが決められないんです。

 

自分の性格をひとことで言うと?

なんだろう。「まじめ」。いい意味でも悪い意味でも「まじめ」です。

   

いちばんの得意料理はなんですか?

お味噌汁。かつおと昆布でダシをとって、丁寧につくります。ポイントはピーナッツペーストをちょっと入れるんです。甘くない、日本製のピーナッツペーストがいいんです。

 

どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?

口説かれたことがないんでわかんないですけど、ちゃんと誠意があって、気持ちがこもっていればなんでもいいです。

 

『メシ通』の読者にひとことお願いします!

湯島って案外くるようで、来たことのない人が多いので、湯島って町を含めておもしろいので、ぜひ寄ってみてください。

 

お店情報

music BAR 道

住所: 東京都文京区湯島3-35-6 3F(千代田線湯島駅4番出口隣接ビル)
電話:03-3832-3740
営業時間: 18:0024:00(LO 23:30
定休日:日曜日・祝祭日
ウェブサイト:music BAR 道

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

写真:沼田学

 

書いた人:下関マグロ

下関マグロ

1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。

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現役タレントや個性派美人とまったり飲める噂のお店? 「スナックしろくま」に行ってみた

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新宿に、ちょっと面白い飲み屋さんがあるという話を小耳に挟んだ。なんでも、現役タレントやアイドルと楽しく飲めるらしい。それだけじゃない。タレント以外のスタッフの女の子も、エッジの立った個性派美人だという。その名は「スナックしろくま」。

さっそく、週末の新宿に繰り出した。

 

新宿御苑駅から雑居ビル街を抜けて徒歩3分

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新宿御苑駅の2番出口を出て、新宿通りを四谷方面に歩いてすぐの新宿御苑駅前信号を左手に曲がり雑居ビルが並ぶ通りをてくてく歩く。ファミリーマートを左に見ながら進むと立ち食いそばのメジャーチェーン店の小諸そば。そのお隣、ダイアパレスマンションの地下の飲食店街に「スナックしろくま」はある。

 

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スナックやレストランなどが複数入居しているマンション。地下への階段脇にあるこの看板が目印。

 

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飲食街の中程、丸い窓の付いたドアが「スナックしろくま」の入り口。看板に描かれた女性のイラストは漫画家・長尾謙一郎さんの手によるもの。

 

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店内は7〜8人がけのカウンター席に、テーブルが3つと適度な広さ。壁に貼られたメニューは手書きで実にアットホーム。店内に入った途端、肩の力が程よく抜ける。

 

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天井が高く、シンプルでゆったりした雰囲気の店内。カラオケ(1曲税込200円・キャッシュオン)もあり。

 

現役タレントが一日店長を務めるイベントタイム

オープンは21:00。「スナックしろくま」の特徴は「一日店長」制。現役ミュージシャンやアイドルをその日だけの店長に迎えて営業をしていることだ。取材日の「一日店長」は工藤ちゃん。「新しい時代にふさわしいまだ見たことのない女の子を発掘し育てるオーデイション」ミスID2016のファイナリストにも選ばれたシンガーソングライターだ。そんな女の子がカウンターに立ってお酒を作ってくれるなんて! 駆けつけ1杯、お願いした。

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バーテンダーのアルバイトもしたことがあるということで、手慣れた手つきでバースプーンを操る工藤ちゃん。ご本人はビールとトマト酎ハイにタバスコを入れて飲むのが好きなのだそう。

 

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できあがったハイボール(648円)。将来を嘱望されているミュージシャンなのに、恐縮です!

 

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ピンクのお弁当箱の中身は本日のサプライズおつまみ、工藤ちゃんお手製の焼うどん。「見かけが良くないですから」となかなか見せてくれなかったのだけれど、ファンにはたまらない。

そうこうするうちに、お客さんがふらりふらりとお店を訪れる。カウンター席に座り、みんなで乾杯。リラックスした空気の中でお酒を飲み、憧れのミュージシャンと会話を楽しむ。

 

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談笑する人に、しみじみと周囲の会話に聞き入る人。うん、気の置けない雰囲気。開店30分ほどで8割近い席が埋まる。


突如、カラオケタイムが始まった。「好きで好きで仕方ない」という大森靖子の「絶対彼女」を歌う工藤ちゃんを囲む、工藤ちゃんを「好きで好きで仕方ない」お客さんたち。なんとも幸せな構図。

 

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マイクを握る工藤ちゃんを囲んで歌に聞き入るお客さんたち。贅沢。

そして、おもむろにアコースティックギターを手に取りフロアに出る工藤ちゃん。イベントのピークを飾る即興ライブが始まった。イベントタイムは基本的にその日のノリ、「一日店長」の判断で展開が変わる。その場にいないと、いつ何が起こるかわからない。

 

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お店のフロアの真ん中でオリジナル曲を熱唱する工藤ちゃん。近い。近すぎます。

 

深夜のバータイムでゆったりまったり

日付けが変わって、工藤ちゃんの「一日店長」は終了。ここからゆるゆるとバータイムへ。担当の女の子はまおにゃん。服飾系の専門学校でファッションを学んでいる学生さんで、毎週土曜日の担当だ。まおにゃん曰く、「しろくまのスタッフは、個性強めで可愛い女の子が多い」らしい。

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ファッション大好き、夏フェス大好き、お酒大好きなまおにゃん。しろくまの評判スタッフ。

イベントタイムからそのまま残るお客さんとふらりと立ち寄った新規のお客さんが一緒になって、週末の夜はゆるゆると更けていく。

 

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この日はまおにゃんファンの男性が、誕生日プレゼントのケーキを持って来客。乾杯!

しろくまでは、スタンダードなドリンクメニューのほか、ちょっと面白いお酒も楽しむことができる。少々お疲れ気味な男性向けのものを、まおにゃんに紹介していただいた。

 

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サソリ酒(756円)。強精強壮効果があるという。

 

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ハブ酒(1,620円)。滋養強壮、血液促進、冷え性、肩こり、腰痛、関節痛の緩和に効果があるらしい。

 

そのほかの定番メニューは……。

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▲生ビール(648円)

 

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▲バイスサワー(648円)

 

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▲ホッピー(648円)

 

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ちなみに、この可愛らしいコースターのイラストは、漫画家で俳優の大橋裕之さんが描いたもの。

 

そして、手作りのおつまみたち。

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▲季節限定の夏野菜を使ったラタトゥイユに、定番おつまみのポテトサラダ(各432円)

 

家に帰りたくない夜はしろくまに行こう

オープンから閉店まで通して「スナックしろくま」を取材して思ったことは、とにかくゆったりと楽しめるお店だということ。取材前は、「一日店長」を務めるタレントさんのファンが集う、ある意味ハードルの高い飲み屋さんなのかと思っていたのだけれど、さもありなん。ファンの人も常連さんも新規のお客さんも、各々に心地いい時間を過ごさせてくれる懐の深い空気感があった。

 

「いろんなお客さんが来るから、まったり楽しめます。隠れ家的な要素が強いのかな」(まおにゃん)

 

「ゴールデン街とかも楽しいんだけど、飲み歩きの街だから、落ち着いて飲めないことがあるんですよね。1時間も経つと別のお店に移らなきゃって。しろくまはガツガツしてないお店。朝までのんびり飲めるのがいいところ」(偶然隣り合わせたお客さん)

 

最寄りが新宿御苑駅ということもあって、新宿ゴールデン街や二丁目といったメジャーな飲み屋街も近い。でも、老舗の飲み屋街には古くからのしきたりや飲み歩くお客さんの独特なキャラクターがある。そんなところにちょっとしたハードルの高さを感じてしまう人に、「スナックしろくま」のゆるゆるとした雰囲気はちょうどいいのかも。終電を逃してしまった時や、なんとなく物足りない、まだ家に帰りたくない、そんな気持ちの夜は、「スナックしろくま」に足を向けてみるのもいいかもしれませんぞ。

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なお、イベントのスケジュールや担当者については、しろくま公式ツイッターで随時告知しているので、訪れる前に必ずチェックしてみてくださいね。

 

お店情報

スナックしろくま

住所:東京新宿新宿1-31-3 ダイアパレスB1
電話番号:03-6274-8648
営業時間:21:00~05:00
(※チャージは基本1,080円。イベントによって変更あり)

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

大人なら一軒は欲しい「マスター、いつもの」と言えるバー。熟練バーテンダーに男が飲んでカッコいいカクテルを聞いた【福岡】

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こんにちは。メシ通レポーターのあずま梓です。

あなたには、「行きつけのバー」はありますか?上司に叱られた日も、プレゼンに勝った日も、恋人と別れた日も、行って話したくなるマスターのいる、馴染みのバーって良いものです。

いつだって、黒服のバーテンダーは優しく微笑み、努力を労い同情し、ほめてくれ、叱咤激励し、泣いていたら気づかぬフリ。その時まさにそうして欲しいように、立ち居振る舞ってくれます。空気を読めるバーテンダーの接客ほど、労働者をいやすものがあるでしょうか。

 

今回は、心地よい適度な距離感で、でも気さくに話せる、気軽だけれど肩の凝らないそんな素敵なバーに伺いました。わたしがかれこれ20年、うれしい日も悲しい日も立ち寄っては日々の重荷を降ろし、明日への活力をチャージしているお店です。

 

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こちらが、そんなジガーバー・ラグタイムの田中和久マスター。この場所で独立してはや20年の大ベテラン。当時からの常連客もいれば最近通い始めた若者も多く、週末ともなると幅広い年齢層のお客さんでカウンターはいっぱい。一人で来たお客さんも、周囲の常連客とすぐに仲良くなって、盛り上がっています。

テーブル席も広く、パーティや二次会利用の予約も多いお店です。

 

さて田中さんにご質問です。


──最近、男性がよく飲むお酒はどんなものですか?

「バーボンをロックで飲む人は昔から多いけれど、最近はあまりお酒独特の香りのきつくないものが好まれる傾向にあって、ウイスキーを避けてカクテルを飲む男性も、増えてきましたよ」

 

──男性が飲むカクテルと言えば、やはりカッコよくマティーニかな?

「それが、最近マティーニよりずっと良く出るカクテルがあるんです」

 

えっ、“カクテルの帝王”マティーニ超え! それはどんなカクテル!? いや、ちょっと待って。答え合わせは早すぎても面白くありません。


──それでは、お店で男性に好評のカクテルを、マスターのおすすめ順にいくつか紹介していただけますか?

「分かりました。じゃあ、五つほど」

題して、
「ベテランバーテンダー推薦! バーで男性が頼むと格好いいカクテルBEST5」


じゃじゃんっ! 

 

第5位:ハイボール(700円)

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オーダー数では断トツの第1位だそうですが、カッコ良さでは5位。

理由は「最近は、バーでなくても飲めるようになったから」。でももちろん、熟練のバーテンダーが作るハイボールは、分かる人には歴然とその違いが分かるものです。中には「この人の作るハイボールが最高」という「推しバーテンダー」のいる人もいますね。

このお店は、元がサントリー系列店だったこともあり、特に指定のない場合サントリー「リザーブ」を使用しています。もちろん、銘柄を指定することもできます。

ちなみにわたしは、田中さんにすすめられて、20歳の頃からトリス一択です。当時は周囲のオジサマ方から「渋い酒を飲んでるね」「トリス、懐かしい」とさんざん言われたものですが、時代は変わるものですね。レモンピールとの相性が抜群で、何杯でも飲めてしまいます。

ぜひ一度、お試しください。

 

第4位:ジン・トニック(800円)

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ラグタイムのオーダー数ランキングでは2位。世界中で飲まれていて、甘くて飲みやすいため、男女問わず好評のカクテルです。

ラグタイムは基本的にレモンで作りますが、ライムに変更も可能です。 

 

第3位:XYZ(900円)

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アルファベットの最後の三文字を名前に冠したショートカクテル。

「これで最後」という意味で、シメや寝酒に飲むという人も「最上級・究極のカクテル」という意味だという説もあります。ラムをベースにコアントローというオレンジリキュール、レモンジュース。シェイカーを振って作ります。コアントローが、甘さの中にスパイスや、果皮や花のフレーバーを豊かに湛えた複雑な味わいを持つので、こんな小さなグラスの中ですが、一口ごとにいろんな思いがあふれ、交錯するような深い香りと味を感じることができます。やや辛口。

 

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ちなみにショートカクテルは「ショートタイム・カクテル」の略で短時間で飲むことが前提とされています。のんびりと時間をかけているとぬるくなってしまい、味わいが落ちてしまいますので、ご注意を。キュッとカッコ良く飲んでください。実際に飲んだ感覚では10分以内に飲み干せば、最後までおいしくいただけると思いました。ただとても度数が高いお酒なので、アルコールの弱い方はご注意を。 

 

第2位:ゴッドファーザー(900円)

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スコッチベースに杏仁(杏の種)のリキュール・アマレットを足したカクテル。

名画『ゴッドファーザー』(1972)の公開間もなく生まれたそうです。アーモンドみたいな香りのアマレットの甘苦さと、スコッチの切れ味が絶妙な、上品で複雑さのあるカクテルです。強いけれど、ちゃんと毎日バーテンダーが手で削った丸氷を使っているので、ゆっくりと時間をかけて楽しめます。

ベースのスコッチは一般的なバランタインを使用。こちらももちろん、銘柄を指定することができます。好みのスコッチと比べてみるのも乙。

ちなみにウイスキーをウォッカにすると「ゴッドマザー」というカクテルになるので、デートで恋人に「こっちが飲みやすいよ」とすすめるのも乙。

 

では、いよいよ堂々の……。


第1位:カミカゼ(900円)

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冒頭に書いた「最近、マティーニを超えたカクテル」というのが、これなんだそうです。オーダー数が徐々に増えているとか。

キリッとした切れ味の鋭さが、日本海軍の神風特攻隊を彷彿とさせる、という名前の由来を持つ、アメリカ生まれのカクテルです(諸説あり)。ウォッカが60ml入っているので、ウイスキーと変わらない37〜38度という強さながら、ヨード香(薬っぽい匂い)がないし、甘くないので特に男性に好評だそうです。「ラグタイムに来たらこれを飲め」と推す常連さんもいるそう。

 

参考になりましたでしょうか。もし飲んだことのないカクテルがありましたら、一度お試しいただきこの中の一つでも、あなたの「いつもの」になれたら、光栄です。

一人でもふらっと立ち寄りやすい、ラグタイム。カウンターに腰掛けると、ごく自然に田中マスターが声を掛けてくれます。おしゃべりが好きな人か、黙って静かに飲みたい時間なのか察してくれるので、どんな気分の時でも安心して立ち寄ってみてください。

 

フードメニューについて聞いてみた

広いテーブル席もあり、パーティや二次会利用も多いラグタイム。団体の予約があれば、鍋やデザート類も用意してくれます。常連さん同士の結婚披露パーティに、何度利用されたことか……。

そうそう、このお店で出会って結婚したカップルは、この20年で7組に上るそうです。そのほとんどをわたしも知っていますが、なぜでしょうね、わたしがその恩恵に預かれないのは……(遠い目)。

 

それはさておき。

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▲ミックスピザ(850円)

 

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▲チキンとポテトのハーフ&ハーフ(850円)

 

フライドチキンのみのチキンバスケット(800円)、ポテトのみのフライドポテト(650円)もあります。

「おつまみなら、5種類の「チーズの盛り合わせ」(900円)。カマンベールとスモークチーズ、クリームチーズ、プロセスチーズ2種。もっとしっかりお腹を満たすなら、パスタ(800円〜)もあります」

と、そのときちょうどわたしの背後のテーブル席に座っていた男性が

「何か、スイーツメニューはありますか?」と田中さんに聞きました。

「アイスクリームやフルーツの盛り合わせをご用意できます」

おお、20年間お酒しか飲まなかったから、知らなかった(笑)。

 

マンネリを打破したいときも、マスターに相談だ

ご紹介したスタンダードなウイスキーやカクテルの他にも、このお店には変わり種があることも多いんです。

この日もマスター、

「こんなの、知っていますか?」

とニコニコしながら見たことのないウイスキー瓶を見せてくれました。

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えっ、グレーンウイスキーって書いてある! 単体で!?

「そう。グレーンだけのウイスキーなんて珍しいですよね。」

ウイスキーと言えばシングルモルトかブレンデッドですが、通常ブレンデッドウイスキーはモルトとグレーンをブレンドして作られます。

ですがこのたび、グレーンウイスキー「知多」が出たそう。
知多蒸留所で造られ、さまざまなブレンデッド銘柄を構成してきたグレーンウイスキーを、単体で楽しめるよう磨き上げたという銘柄のようです。

初めてなので、まずはテイスティンググラスに注ぎ、ストレートでいただきました。
ストレートでは華やぎに欠ける気もしますが、ハイボールにすれば美味しそう。

 

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今宵、もう一つ紹介されたのがこちらの地ウイスキー「あかし」。

江井ヶ島酒造ですって。初めて聞きました。地ウイスキーという言葉も、初耳でした。

「面白そうなお酒を見かけたら、入れるようにしています」

と田中さん。気分を変えたいとき、冒険したいときは、

「マスター、いつもの」

でなく、「今、何か面白い銘柄ある?」

なんてたずねてみても、楽しい出合いが待っているかも知れません。

 

さあ、飲みすぎたようです。そろそろ帰りましょう。酩酊、茫洋。これ以上飲むと、レンズのピントを合わせる自信がありません。男性に限らず、辛党・酒豪の皆さんにおすすめしたいカクテルばかりでした。

 

お店情報

サントリー ジガーバー・ラグタイム

住所:福岡福岡市中央区天神3-2-20 名村ビル2F
電話:092-751-8368
営業時間:19:00〜翌2:00
定休日:日曜日
チャージ:無料
席数:48席(50人以上収容可。貸切・パーティ利用応相談)

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:あずま梓

あずま梓

福岡県生まれの40代。地元情報誌の編集・ライターを経て2000年独立。現在コピーライター、エディター、プランナー、ディレクターとして、主に紙媒体と映像を中心とした広告制作に携わる。趣味は料理と食べ歩きと俳句。

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【うまい酒】飲んべえのための「ライブハウス飲み」の楽しみ方【ヒョイ飲み】

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四谷のライブハウス「アウトブレイク」は飲んべえの楽園!

イギリスなんかだと、パブ(パブリック・バー)という、みんなが集まる安い飲み屋さんがあって、そこでバンドの演奏なんかもあって、それを見ながら酒を飲むという文化があるそうなんですね。そうしたところで演奏するバンドを総称したジャンルがパブ・ロックと言って、それがパンクの発祥になったという話もあります。

 

僕はパブ・ロック系のバンドが好きだったりするので、「いいなぁ、イギリス。そういうの楽しそうだなぁ」なんて思っていたわけです。

いや、基本的に日本のライブハウスも分類上は飲食店なので、どこもアルコールを出しているんですが、これがヒドいわけですよ。ベコベコのプラカップに入れた薄ーい酎ハイを500円とか600円とかで出すわけですよ。普段、酎ハイ300円! なんて安い居酒屋さんで飲んでる身からすると、どうにも納得いかない。ここで飲むくらいなら、ライブ終わってから居酒屋さんに行って飲むよ! なんて気分になるわけです。いや、本当は我慢できなくて、ライブハウスで何杯も飲んじゃって、後で後悔するんですけどね。

 

そんな中で、ここなら飲んじゃうよなぁ、と思っている数少ないライブハウスが四谷の「アウトブレイク」なんです。

 

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四ツ谷駅から徒歩6分。新宿通り沿いです。

えー、実はワタクシ、高校生の頃から活動をはじめて、いまだにやってるというバンド歴30年以上のバンドおやじなんですね。
で、ここ数年一番お世話になってるのが、この「アウトブレイク」なんです。

 

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野獣のリリアンと言います。11人編成とやたらとメンバーが多いです。最近CD出しました。

とにかく面白いハコなんですよ。朝5時からスタートして午前中で終わる早朝ギグなんてイベントやったり、トイレ工事とノイズバンドのコラボライブをやったり、とにかく店長の佐藤さんがアイディアマンでフットワークが軽い。たぶん、今、日本で一番おもしろいライブハウスなんじゃないかと思っております。


で、出演したり見に行ったりしていて、感じるのは、ここのドリンクへの力の入れっぷり。飲み放題イベントをやったり、あのキンミヤ焼酎とのコラボイベントをやったり。

 

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キンミヤと「アウトブレイク」のコラボTシャツなんかもあります。

お酒も二杯目からは400円だったりするので、つい何杯も飲んでしまうわけですよ。ちゃんとお酒が美味しいし。


そうだよ、ちゃんと納得するお酒を出してくれれば、おれらだってちゃんと飲むんだよ!


というわけで、佐藤店長にライブハウスのドリンク事情について聞いてみました。どうしてライブハウスの酒って、あんなに高いんですか?

 

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店長の佐藤学さん。ギタリストとしてステージに立つこともある。

 

佐藤:まぁ、ライブハウスはそこで利益を出しているというところもあるんですよ。

ーー入場料だけじゃ利益が出ない?

佐藤:だいたい売上の三割くらいはドリンク代が占めてるんですよ。

ーーじゃあ、ドリンクがたくさん出た方が利益が出るってことですよね。

佐藤:だから、お客さんの年齢層が高いバンドって、ドリンクがたくさん出てうれしいということもあるんです。

ーーあ、そうか。若い子はあんまり酒飲まないもんね。おじさんバンドだとお客さんがそんなに入らなくても、お酒をいっぱい飲んだりすると、売上が高くなったりするのか。

佐藤:そうです。いかにお客さんに飲んでもらえるかが売上を左右するんですよ。おかわりしてもらえたら勝ちだった思ってます

ーーライブハウスでもドリンクが800円のお店とか、酎ハイが薄くてまずいお店とかあって、ああいうところだとおかわりする気がしなくなるんですよねぇ。

佐藤:ああ、確かに。わけのわかんない焼酎使ってるところが多いですよね。少しでも利益だそうと、そこを安くして。うちは焼酎はキンミヤ使ってますからね!

ーー全部キンミヤなんだ。すごい!

佐藤:他にも焼酎は芋とか麦とか黒糖も用意してますよ。あとは、割り物でも、お酒の濃さを選べるんです。薄め、普通、濃い目と。濃い目でも値段は一緒ですよ。

 

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酒飲みのかゆいところに手が届くサービスの良さ!

ーーそれじゃ、損しちゃいませんか?

佐藤:でも濃い目を頼む人は、必ずおかわりしてくれますからね。

ーーおお! 酒好きなわけだもんね。なるほど!

佐藤:あと夏限定で凍ったレモンを入れたレモンサワーを出してるんですが、これも売れてますね。600円なんですけど、同じグラスでの追加チューハイが400円。「そのままのグラスで二杯目、三杯目がウマイ」って書いたら、みんなおかわりしてくれました(笑)。

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▲もういかにも美味しそうなコピー!

 

ーーあ、それは前におれも飲みましたよ。確かにああ書かれるとおかわりしたくなるもんなぁ。ところで、「アウトブレイク」は飲み放題もやってますよね。

佐藤:毎週火曜日は、飲み放題になってます。

ーーあれ、普段のワンドリンク500円と同じ値段で飲み放題でしょ? 大損になるんじゃないですか?

佐藤:まぁ、それはそうなんですけど、そもそも飲み放題って、名古屋のライブハウスで昔からやってるところがあるんですよ。オーナーに話を聞いたら、赤字かと思ったら、意外にそうでもないぞ、と。

ーーえ、どうしてですか?

佐藤:飲み放題って言うと、お客さんが帰らないんですよ。普通だと、目当てのバンドが出るまで近くの居酒屋さんで飲んできたり、目当てのバンドが終わったら、すぐに帰って居酒屋さんに行ったりするじゃないですか。でも飲み放題だと早く来てくれたり帰らなかったりするから、お客さんがいっぱいいることになる。そうなるとバンドだってうれしいじゃないですか。

ーーあ、確かに。出演する側としては、できるだけお客さんがいた方がうれしいです。

佐藤:そうするとバンドが、「アウトブレイク」はいいハコだからまた出たいと思ってもらえるわけですよ。ライブハウス側にとって、それは大きなメリットなんですよね。

ーーなるほど。単なる売り上げの数字以外も見ていかないといけないと。あと、「アウトブレイク」って、フードを出す時がありますよね。モツ煮とかたこ焼きとか、出店みたいにして。

佐藤:あれはフード出店してくれる人がいるんですよ。持ち込み屋台。今は週一くらいで、誰かがフード出してくれてるかな。

ーーあれって出店料みたいなの取ったりするんですか?

佐藤:取らないですよ。もともとウチではフードは出してないから食い合うことはないし、お酒も進むじゃないですか。だいたいみんなお酒に合うものを作ってくれるし(笑)。

ーーなるほど!

 

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そんなことを言ってますが、実は僕もフード屋台を出したことがあるのでした。ちゃんと完売しましたよ!

 

佐藤:最近多いのが、500円で食べ放題っていうの。料理をどんどん作っていって、食べていってもらうの。ライブだとバンドとバンドの間が10分くらいじゃないですか。その時間でオーダー受けて作ってってやってるとキツイ。それならどんどん作っていく方が理になかってるなと。

ーー前に僕も食べたけど、あれは確かによかったな。満足感がすごくある。

 

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僕が以前食べたのは、投げ銭(値段は自由)システムでした。いや、これはお得感あったわー。


佐藤:平日のライブなんかは、みんな仕事終わってから見に来るじゃないですか。早い時間だと食べてくるヒマもないから、最後まで見てるとお腹空いちゃいますよね。そういう意味で、フードがあるといいんですよ。

ーー後でちゃんと食べに行くにしても、ちょっとだけ何か食べたいって時、ありますもんね。僕なんかは酒飲む時は、絶対につまみが欲しいから、何かしら欲しい。

佐藤:うちでは最近ゆでたまごを始めたんですよ。一個50円で、結構お腹のたしになるでしょ。

ーーおお、なぜゆでたまご?

佐藤:あれ、いっぱい作るの楽なんですよ。めったに失敗とかしないし。ゆでたまごの売り上げがたまったら、板東英二さんを呼ぼうなんて話してます(笑)。

ーーははは。しかし、色々考えますねぇ。

佐藤:よく言うんですが敵は居酒屋さんなんですよ。僕も他のライブハウスを見に行く時とか、つい居酒屋さんに寄ってっちゃったりする。でも、最初からうちに来て飲んでもらえればうれしいし、ライブが終わった後の打ち上げもウチでやってもらえれば、もっとうれしい。

ーーライブハウスも居酒屋さんに対抗できるだけのホスピタリティがあるといいですよねぇ。じゃあ、最後にライブハウスで酒を楽しむ時に注意するべき点とかありますか?

佐藤:うーん、そうですね。実はビールも美味いお店、まずいお店があるんですよ。

ーーあ、ビールサーバーの掃除をこまめにやってるかどうかですよね。

佐藤:そうです。ビールが美味いお店は、ちゃんとしてるから、他の酒も美味いです。だから一杯目はまずビールを飲んで判断するとかね。実はお店にとってはビールは原価が高いから、利益が薄いんだけど(笑)。

 

では、そろそろライブを見ながら飲みますかね。言われたとおりに、まずは一杯目はビールにします。「アウトブレイク」のビールはハイネケン!
おつまみには、「アウトブレイク」名物・ゆでたまご(1個 50円)。

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何種類もの塩やマヨネーズが用意されてるのはうれしい限り。

 

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あー、ビール美味し。

ゆでたまごも美味し。この日はバンドが用意したお菓子がテーブルに置かれたりするので、これまたおつまみに最高。

 

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ゆでたまご、いいつまみになるんですよね。
二杯目は特製レモンサワー行っちゃおう。そうなるとおかわりもしないとなぁ……。

 

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レモンのホロ苦さがたまりません。確かに二杯目も美味しかった……。

 

お店情報

四谷アウトブレイク

住所:東京新宿区四谷2-10 第2太郎ビルB1
電話:03-5368-0852

hor-outbreak.com

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:安田理央

安田理央

1967年生まれ。フリーライター、居酒屋お通しコレクター、アダルトメディア研究家、ニューウェーブ歌手、イベント司会、駅弁大会エバンジェリストなど、色々。好きなサッポロ一番はしょうゆ味。

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