富士そばが「カツカレー」よりも「カツ丼」をオススメする深い理由【東京ソバット団】

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【シリーズ富士そばの秘密:第3回】「カツカレー」より「カツ丼」推しな深い理由【東京ソバット団】

こんにちは! たまにはラーメンも食べている東京ソバット団の本橋です!

名代富士そば」といえば、店舗限定のさまざまな限定メニューが売りということで、前回「肉そば」開発の舞台裏を見せてもらったんですが、まだまだ限定メニューに関する面白い話があるので、もういっちょ「富士そばの秘密」をお送りします!

 

さて、話は戻り、東京・代々木にあるダイタンホールディングス株式会社の会議室。池袋ダイタンフード株式会社常務取締役の木村正志さん、そしてダイタンホールディングス株式会社フィリピン統括マネージャー の工藤寛顕さんと、そばの話をしていたのですが……

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──実は「ソバット団」を名乗っておきながら「富士そば」のカツ丼が好きなんですが、かなり好評ですよね。

 

木村正志さん木村 はい。セットが人気ですね。

  

──で、メニューにはカレーライスもあると。それで前から不思議だったんですが、カツがあってカレーがあるのに、なんでカツカレーをやらないんですか?

 

木村正志さん木村 やっているお店もありますが、少ないですね(※都内に2店舗のみ)。カツカレーのカツは揚げたてで出したい。その揚げ時間を考えると、やっぱりスピード勝負の立ち食いそばでは難しいんですよ。

 

──そうですね。カツは天ぷらより揚げる時間がかかりますし、お昼時とかは厳しいですよね。

 

工藤寛顕さん工藤 うちのかつ丼はタレが自慢なんですよ。かつ丼なら揚げ置きのかつでも、美味しくできるので、そちらを推しているんです。

 

なるほど。常温の揚げ置きかつの場合、カツカレーだとその美味しさが発揮できない。かつ丼ならばタレで煮込むので、揚げ置きでも美味しく食べられると。かつひとつをとっても、考えているんですね。そこから考えるとカツカレーはないけど、カレーかつ丼があるのは納得です。 

しかしここで木村さんから面白い情報が。なんとノーマルな揚げ置きかつを使ったかつ丼とは別に、揚げたてかつで作った「上ロースかつ丼」というメニューがあるらしいんです。むむぅ、それはぜひ食べてみたい。いや、ぜひノーマルのかつ丼との違いをぜひレポートしなければいけないじゃないですか。

 

工藤寛顕さん工藤 かつ丼、上ロースかつ丼、カレーかつ丼の3つをやっている店舗があるので、取材を頼んでみましょうか?

 

──そ、それはぜひ、お願いします!

 

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というわけで、後日やってきたのは「富士そば浅草」。

 

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ウィンドーを見てみると、ありましたよ、かつ丼3兄弟が!

 

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浅草は雷門にほど近いこのお店は、オープンしてから2年ちょい。他の店舗よりもテーブル席が多めにあって、落ち着ける作りになっております。

 

そして場所柄、外国人観光客の方が多く見えるようで、店内には多言語対応のメニューブックもありました!

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ふむふむ、メニューによって「Vegetarian well eat」と書かれているのが、いかにも国際観光都市の浅草っぽいですね。

さてさて、さっそくかつ丼3兄弟の長男、「かつ丼」をいただきましょうか!

 

どん! 

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ノーマルの「かつ丼セット」(720円)。今回は四十路も半ばにさしかかった体のことを考えて、ほうれん草100円)をトッピングしてみました。ちなみにかつ丼単品だと490円になります。

 

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工藤さんの言う、「自慢のタレ」がしっかり染み込んでいます。玉子もトロッとしていて、見た目だけで美味いですよ。 

 

いただきます!

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香ばしい衣にガブッとかみ付けばタレの甘みが口に広がり、肉のうま味が後から追いかけてきます。うん、美味い。あと、やっぱりタレがいいですね。だから玉ねぎと玉子だけでもご飯がガンガンいけちゃいます。

 

そして自慢のタレというのがこちら。

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主な原料はいわずもがな醤油に酒にみりんに砂糖と、いわゆるかえしと同じなのですが「カツ丼」用にチューニングされているだけあって、塩梅が絶妙。実はこちらを開発したのは、めんツユで有名な食品メーカーにいた方たちが作った会社。さすが、ツユのことを知り尽くしているだけあります。

 

いまやほとんどの富士そば店舗にある「かつ丼」ですが、もともとは限定メニューだったんだとか。ところが始めてみたところ、これが大好評。その年に大ヒットした限定メニューに与えられるホームラン賞(開発者に賞金10万円が与えられる)を受賞し、見事、グランドメニューになったんだそうです。

 

おっといけない、そばもちゃんといただきますよ。いちおう「ソバット団」ですから。

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かつ丼セットの場合、ちゃんと1人前のそばが付いてくるので、しっかり食べたい人もうれしい。この時点でお腹いっぱいですよ、ええ。

 

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そしていよいよかつ丼3兄弟の次男、「上ロースかつ丼」(850円)。1日限定20食だけに調理も手が込んでて、ちゃんと注文後の揚げ。富士そばで働く前も、そば店でかつ丼を作っていたという佐藤店長が丁寧に作ってくれます。

 

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傍らには、あの「かつ丼のたれ」。

 

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さて、待つことしばし。いよいよ「上ロースかつ丼」の登場です。 

 

どん!

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さすがお高いだけあってフタ付き。いやいや、このフタを開ける瞬間がいいんですよね~。 

 

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肉もちゃんと厚いです。ちなみにカツはノーマルだと80グラムなんですが、上ロースは120グラム。肉がいいだけじゃなくて、量も多いんです。

 

いざ、いただいてみますと……

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あ~、当たり前ですけど、こっちのほうが美味しいですよ。衣の香ばしさがしっかりあって、肉のうま味も濃い。ちょっとお高いんですが、その値段も納得。思い切って言っちゃいますが、普通のおそば屋さんで食べるかつ丼より美味いです。

こちら、ここ浅草店の他、赤坂見附店や西荻窪店、田沼店や水道橋店など、60店舗で提供している他、フィリピンでも6店舗で11月から販売する予定ですので、ご興味ある方はぜひ!

 

ちなみに、本橋が普段やっているかつ丼を美味しくいただく裏ワザ。別皿でわさびを頼みまして……

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こいつをかつにチョンとつけていただくのです。

 

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不思議なことにわさびはツンと来ず、なんともまろやかになっていいんですよ。2杯めのかつ丼でもパクパク食べられちゃう。

 

というわけで、次はかつ丼3兄弟の三男、「カレーかつ丼」をいただきましょう! もともとまかないで食べられていたというこのメニュー、試しに出してみたところ好評で、今ではここ、浅草店の他、西荻窪店や高田馬場駅前店、田沼店に水道橋店など国内の60店舗で販売されている他、この11月にはフィリピンの6店舗でも始める予定なんだとか。

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見た目はけっこう攻めている感のあるこの「カレーかつ丼」(570円)。いざ食べてみて気づいたんですが、カレーが普通のカレーとはひと味違うんですよ。

 

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いや、使っているカレーは普通のカレーなんですよ。どういうことかというと、カレーとかつを一緒に食べると、かつがまとっているツユがカレーの味をグッと深いものにしてくれるんです!

 

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おそるべし、「かつ丼のたれ」の力。カレーの味を見事にレベルアップさせてしまいました。かつ丼+カレーなんてやりすぎと少し思っていましたが、これはかなりおすすめです。それが証拠に、取材時にお店に来ていたアジア系外国人の若い男性4人組は、そのうち3人がこの「カレーかつ丼」を食べていました。大好評じゃないですか!

 

いやはや、今回はかつ丼はもとより、「かつ丼のタレ」をしっかり堪能させていただきました。「名代富士そば」には、「カツカレー」はないけれど、「かつ丼」がある。「カレーかつ丼」がある。もうそれで十分でございます。

 

ところでみなさん、どのかつ丼も、その丼様が白っぽいのに気づきましたか? これは「幸せのかつ丼」として全店ですすめている作り方で、玉子の白身と黄身が混ざらないよう、あえて軽く溶くだけでかけているのです。こうして、かつにかかる白身はフワッとし、周辺に流れた黄身がたれと相まって、なんとも美味いかつ丼ができあがるのです。

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さて、3回に渡ってお送りしてきた「富士そばの秘密」シリーズも、今回で最終回です。みんな知っている「富士そば」の、意外に知らないウラ事情を楽しんでいただけましたでしょうか?

 

 

次回は普通に立ち食いそばを紹介しますので、お楽しみください!

 

お店情報

名代富士そば浅草

住所:東京都台東区雷門2-19-11中山ビル
電話:03-6276-3852(ダイタン食品株式会社)
営業時間:24時間営業
定休日:無休

 

【富士そばの秘密:第2回】秋の限定メニュー・極盛り「肉そば」のド迫力に圧倒!【東京ソバット団】

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【シリーズ富士そばの秘密:第2回】最終兵器すぎる限定メニュー「肉そば」誕生の舞台裏に潜入【東京ソバット団】

こんにちは! 立ち食いそばばっか食べている東京ソバット団の本橋です!

さて今回は前回に引き続き、「名代富士そば」のお話。前回はあれこれ疑問をぶつけたあげく、そばの食べ比べをさせてもらったわけですが、今回はその時に書ききれなかったお話を紹介します!※2022年2月現在、紹介店舗は閉店しています

 

ところは東京・代々木にあるダイタンホールディングス株式会社の会議室。池袋ダイタンフード株式会社常務取締役の木村正志さん、そしてダイタンホールディングス株式会社フィリピン統括マネージャー の工藤寛顕さんと、あれこれそばの話をしていたのですが……

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──富士そばさんは店舗限定のメニューが、攻めていて好きなんですよ。昨年、一部のお店でやっていた「パクチーそば」とか、思い切っていてよかったですね~。

 

木村正志さん店舗限定のメニューが豊富なのが、富士そばの売りですね。こんなのをやりたいとかは、お店側から言ってくるんですが、社内の稟議を通って会長のオーケーが出ればわりとすぐ実現するんですよ。残念ながらパクチーは原価の関係で今はやっていないんですけどね。

 

──そういうふうに店舗から提案が出るというのは、グループ、お店ごとに競争しているメリットですね。ちなみにいま、開発中の限定メニューはあるんですか?

 

工藤寛顕さん店舗からじゃないんですが、社長から「すごいかき揚げを作ってくれ」ってリクエストが来て、この前、試作したんですよ。

 

と言って工藤さんが見せてくれたのがこれ。

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──な、なんですか、このタワーは……?

 

工藤寛顕さん工藤:いや~、これはちょっとやり過ぎちゃいましたね。

 

──いやいや、攻めすぎでしょう。

 

工藤寛顕さんじつはこれとは別に、豚肉を乗せた「肉そば」をやろうとしているんですよ。某ラーメン店のように、肉をマシできるのはどうかと思いまして。

 

──おおおっ、面白そうじゃないですか!

 

工藤寛顕さんこのメニューは店舗限定になるんですが、グループも集結させたんで、いままでより多い店舗でやろうと考えているんですよ。

 

──いいですね~。それはもう試作したんですか?

 

工藤寛顕さん今度、試食会をするんですよ。よろしかったら見学します?

 

──行きます行きます! よろしくお願いします!

 

……というわけで後日、限定メニューの試食会におじゃまできることになったので、ここからはそのレポートをお届けします!

 

7月の下旬、訪れたのは「名代富士そば 八重洲口店」【閉店】。

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こちらの2階にある厨房におじゃましてみると……

 

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やってます! 肉がズラリ!

この店舗では2階の厨房で天ぷらを作っているんですが、今回はそこを借りての試食会。先ほどの工藤さんに池袋ダイタンフード株式会社の営業係長、佐宗英樹さんを加え、味付けや肉の量、価格などなどメニューの詳細を決めるのです。

 

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右が佐宗さん。2人ともなんだか楽しそうに、肉の量を量っています。

 

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ちょいとつまみ食い。薄めに味付けされた豚バラ肉は、これだけでも美味い。こいつをそばの上にモリモリっと盛るわけですね。

今回は乗せる肉の量を決めるための試食会なんですが、段階的に増やしてマックスを400グラムにしようと考えているとのこと。

 

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……よ、400グラム!?

試作とはいえ、これはすごい量です。たしか某有名牛丼チェーンの「特盛り」の肉量が170グラムぐらいと聞いたことがありますが、いったいどんだけになっちゃうんですか?

 

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はい、こんぐらいになりました。

いやいや、崩れちゃうから! 肉が多すぎてそばが食べられないから!

 

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とりあえずマックスを何グラムにするかを決めるために開かれた試食会。研究室みたいなところでやっているのかと思いきや、なんとも和気あいあいとした雰囲気で、楽しく肉パーティーでもやっているような感じでした。とはいえ笑い声はありながらも、300か、350か、400か? マシにするのは100グラム刻み? 原価がこれぐらいだから、 350グラムはいくらで出せる? 厨房の負担にならないかなど打ち合わせしていて、表情は真剣そのもの。ちなみに右側に写っているのは、この日、一緒に試作したたぬき丼です。

 

試食会ということでちゃんと肉そばを食べられず残念だったんですが、このときから1カ月ほど後に販売が正式に決まりましたとの連絡が。がっぷり四つで「肉そば」をいただくため、新たな取材を敢行してきました!

 

……というわけで8月某日にやってきたのは「名代富士そば 巣鴨店」【閉店】。こちらで9月から正式販売をするんですが、ひと足先にいただけることになったのです。

 

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おじいちゃんおばあちゃんの街というイメージの強い巣鴨ですが、意外にビジネスマンのお客さんが多く、ボリュームのあるメニューが好評なんだとか。ここならあの「肉そば」も評判メニューになるはず!

そしていざ、あの「肉そば」と再会です!

 

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どーーーーーーん!!!

 

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ついにその全貌を見せた肉そばの詳細ですが、

  • 並盛りが肉100グラムで500円
  • 大盛りが肉200グラムで700円
  • 極盛りが肉300グラムで900円

9月1日からここ巣鴨店の他、鶯谷店、秋店、歌舞伎座前店、代官山店、大井町駅前店で販売しています。

ええ、もちろん300グラムの極盛りをいただきましたよ。

 

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なんですかね、こんだけ肉があると、思わず笑ってしまいますね。

ちなみに「名代富士そば」には、富士そば(470円)というメニューがあるのですが、そちらは豚しゃぶ用のロース肉を使っているのに対し、こちらはバラ肉。食べごたえ的にはこちらのほうが上なんですが、にんにく風味の味付けがちょうどいい刺激で、モリモリ食べられちゃうんですね。

 

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肉が多すぎて、そばを引っ張りだすのもひと苦労……

 

極盛り「肉そば」のいろんな楽しみ方

とはいえですね、やっぱり肉300グラムは多いわけですよ。そこでそんなあなたにソバット団からご提案。別皿で生卵(60円)を追加しましょう。

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んでもって、それを溶いてお肉とおそばを絡めて……

すき焼き風にしちゃうのです!

 

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肉のうま味に卵のまろやかさが加わってこれがなかなか。300グラムといえど、あっという間に食べきってしまいます!

で、ここからが大事なところなんですが、この肉は単品トッピングとして他のメニューにも乗せられるんですよ。ということは……こんなこともできちゃいます!

 

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はい、カレーライスに肉極盛り(440円+600円=1,040円)!

いやぁ、圧巻ですね。ベタすぎて恥ずかしいから、ここまで書かなかったんですが、あえて書きます。

「これぞ日本一の富士山!」

 

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いやはや、肉が多すぎて、先にカレーライスがなくなってしまうのが難点なんですけどね。そういう時はベースをカレーライスセット(620円)にして、かけそばにも肉をオンしちゃうのがいいんじゃないでしょうか。

 

あと、肉は単品でも頼めるのでビールのおつまみにしちゃうのもあり(巣鴨店にはアルコール類の取り扱いはありません)。あるいは店舗によって、いろいろなミニ丼があるので、例えば高菜丼に肉をオンしちゃうのもいいですね~。値段は並盛り肉で200円。大盛りが400円で極盛りが600円。とりあえず最初は100グラムからいくのをおすすめしますが、いやいや、この新メニューはいろいろと可能性が広がりますね~。

 

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さて、この方が今回、お世話になった巣鴨店、店長の藤田さん。こちらではボリュームのあるカツ丼セット(720円)が好評のようで、他にもミニソースメンチカツ丼セット(530円)という、店舗限定メニューもやっています。

 

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揚げたてのメンチがサクサクで美味い!

今回の「肉そば」も、きっと評判のメニューになるんじゃないでしょうか。藤田さん、がんばってください!

 

はふぅ、肉をしこたま食べて今回もお腹パンパンです。実は冒頭の木村さん、工藤さんへの取材では、他にも面白い話が聞けたんですが、いい加減お腹もいっぱいなのでそちらは次回ということで……

あ、ちなみに巣鴨店は「紀州屋製麺」のそばでした。

それではまた、お会いしましょう!

 

お店情報

【閉店】名代富士そば 八重洲口店

住所:東京都中央区八重洲1-6-1 青木ビル1階
電話番号:03-6276-3525(ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業
定休日:無休

 

【閉店】代富士そば 巣鴨店

住所:東京都豊島区巣鴨1-13-4 第67東京ビル
電話番号: 03-6276-3527(池袋ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業
定休日:無休

 

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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【富士そばの秘密:第1回】お店によって麺が違うという噂は本当なのか、食べ比べてみた【東京ソバット団】

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【シリーズ富士そばの秘密:第1回】お店によって麺が違うって本当ですか?【東京ソバット団】

マニアな人は置いといて、立ち食いそばと聞いて頭に思い浮かべるのは、やっぱり「名代富士そば」でしょう。1970年代の前半から立ち食いそばのチェーン展開を図り、現在の店舗数は122店(海外含む・20167月現在)。たいていの駅近くにあるうえ24時間営業のため、一度は食べたことがある人が、ほとんどなのではないでしょうか。

 

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そんな立ち食いそば界の一大メジャーな「名代富士そば」には、これまで多くの噂がささやかれてきました。いわく「24時間営業だから夜中はツユが美味しくない」「実は麺が数種類、存在する」「チェーンなのに店オリジナルのメニューがある」「系列のグループが細かく分かれていて、仲が悪いグループがある」などなど。

今回はそんなさまざまな疑問をぶつけるべく、富士そばグループを統括するダイタンホールディングス株式会社に取材を試みました!

 

いや~、いざ取材をしてみたら、

面白い話が出てくる出てくる。

というわけで、「シリーズ富士そばの秘密編」は全3回に分けて紹介します。とくとご覧ください。

 

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まず我々がうかがったのは、東京・代々木にあるダイタンホールディングス株式会社。昨年、こちらのオフィスに移ったんですが、それを機にそれまでバラバラにオフィスを構えていた各グループを、ここに集結させたんだとか。

ちなみに7つある店舗経営のグループは以下のとおり。

  1. ダイタンフード株式会社
  2. ダイタン企画株式会社
  3. ダイタン食品株式会社
  4. 池袋ダイタンフード株式会社
  5. ダイタンイート株式会社
  6. ダイタンミール株式会社
  7. ダイタンキッチン株式会社

それぞれが時に競い合い、時に協力しあって経営しているとのこと。どのお店がどのグループに属しているかは、「富士そば」のホームページに載っているので、興味のある方はどうぞ。

 

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さて、普段の生活とは縁遠いキレイなオフィスにキョドり気味な我々を迎えてくれたのは、池袋ダイタンフード株式会社常務取締役の木村正志さん。

 

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そしてダイタンホールディングス株式会社フィリピン統括マネージャーの工藤寛顕さんのお2人です。よろしくお願いします!

 

──まずお聞きしたいのが、なぜに7つのグループに分かれているのか、ということなんですが。

 

木村正志さんもともとはそれぞれが競合し、切磋琢磨できるよう分社したんです。ただ近年は会社の規模も大きくなったので「名代富士そば」のブランドとしての軸を強化するために、それぞれの運営会社を、ここ代々木に集結させたんです。

 

──経営上の理由から、分けていたんですね。ちなみにグループ同士で敵対しているなんてことは……?

 

木村正志さん各社独立採算なんで、ライバル意識はあると思いますよ。あと、店舗物件を探してきた人間がそこを運営するというスタイルをとっているんで、例えば渋谷ですぐ近くにある2つの店が、違うグループだということはよくあります。

 

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熱く説明している木村常務。後ろには「名代富士そばの心訓と心条」が……

 

──「エリアでグループが分かれているんじゃないんですか?」

 

木村正志さん違うんですよ。池袋ダイタンフードだからといって、全部、池袋にあるわけじゃないんです。

 

工藤寛顕さん昔は今よりライバル心は強かったみたいですね。近くの店舗より安い値段で提供していたところもありましたし。

 

──バチバチの時代もあったんですね!

 

木村正志さん代々木に集結したことで情報共有も楽になりましたし、スピーディになりましたね。新メニューも共有できますし。

 

なるほど。店舗ごとのオリジナルメニューが多いのは、それぞれ競合していたからなんですね。納得。

 

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──では次に、麺が複数種類、存在するということは、本当なのでしょうか?

 

木村正志さん麺は2種類ありますよ。興和物産さんと紀州屋製麺さんのものです。

 

──2種類ですか! なぜ1つにしないんですか?

 

木村正志さん大きい理由はリスク回避ですね。1箇所だけにお願いしていると、なにかトラブルがあった時に、手に入らなくなる可能性もありますから。これは削り節もお米も野菜も同じです。複数から仕入れるようにしています。

 

──「そばの違いはあるんですか?」

 

木村正志さんどちらもそば粉の配合は同じで、富士そばオリジナルの麺なんですが、比べると色、太さ、なめらかさが若干、違いますね。使っている機械と製造工程の違いで、変わってくるようです。ただ、ほとんどわからないと思いますよ。

 

むむむ、麺が違うというのは本当でした。

しかし、ほとんどわからないと言われると、違いを確かめたくなってしまうのがそば食いの性。さっそく食べ比べの試食会をお願いしたところ、快くオーケーをいただけたので、ここからはその試食会の模様をレポートします!

 

富士そばの麺は2種類」 の噂は本当だった!

ある晴れた夏の日、やってきたのは「名代富士そば 渋谷下田ビル店」。

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こちらで先程の工藤さんと、藤井店長の協力のもと「食べ比べ試食会」をやらせていただきました!

 

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お店のテーブルに置かれた2種類の麺箱。

向かって右が興和物産で左が紀州屋製麺のそば!

興和物産は麺箱に社名が入っているのでわかりやすいですね。紀州屋の麺箱には「ダイタングループ」と入っていますが、紀州屋製麺と入った麺箱もあるとか。厨房に置いてあることが多いので、ちょいとのぞけば、そのお店がどちらの麺を使っているのかすぐわかりますよ(確認する時はお邪魔にならない程度に)。

よく見ると外見も違います。興和物産がビニールで袋詰めされているのに対し、紀州屋は紙でくるまれています。しかし、この2つのそばが並んだ姿、立ち食いそばマニアにはたまらんでしょう。このまま盗んでしまいたくなります。

 

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さて、近づいてじっくり観察してみましょう。

右が興和物産で左が紀州屋製麺。

紀州屋製麺の方が薄めの色でそばが真っ直ぐなのに対し、興和物産は濃い目の色で若干、ウェーブがかかっています。よく見ると違うものですね~。

 

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粉の配合が同じでも、機械と製造工程が違えば、これだけの差が出るんですね。

ちなみに紀州屋製麺の麺が真っ直ぐなのは、麺を切ったあとに職人さんが手で揃えているからなんだとか。一方の興和物産は機械で行なっているため、丸まった状態になってしまうとのこと。う~む、興味深い! 

さてさて、これが茹でるといったいどうなるのか? 実際にもりそば300円)にしてもらって確かめました。

 

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右が興和物産で左が紀州屋製麺。

 

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これが興和物産。

 

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そして紀州屋製麺。

興和物産のほうが若干、色が濃いかしら? でも光の加減もあるし……すみません、正直よくわかりません。木村さんの言っていた「ほとんどわからないですよ」は、本当でした。

 

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そして、いざ実食! まずは興和物産。

 

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そして紀州屋製麺。

 

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ん?

んん~? んんん~?

わかった! わかりましたよ!

なんというか興和物産の麺は「モグモグッ」とした食感があって、紀州屋製麺は微妙に「ハリコリッ」とした食感があるんですよ。

麺を1本ずつ取って、よく見るとわかるのですが……。

 

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右の興和物産は、麺の角が少しなめらかで、断面はほぼ真四角。それに対し紀州屋製麺は麺の角が立っていて、やや扁平気味。

この形状の差が食感に出ているのか! 

味はというと……うん、どちらも変わらず美味しいです。どっちかというと、紀州屋製麺は冷たいので、興和物産は温かいので食べたいかな~。

まぁ、これは並べて食べたからわかる違いであって、単品で出されたらわかりませんよ、ホント。

 

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いやいや、どっちも美味いですよ。しかし、2種類の麺を並べて食べるなんて、考えてみればぜいたくですね。

 

「名代富士そば」のグループ全体で言うと、興和物産を使っている店舗が6割、紀州屋製麺を使っている店舗が4割とのことです。そしてこのグループだから興和物産、ということはなくて店舗それぞれで違います。配送の関係で、近い店が同じ麺を使っているということはあるようですが……

また、ダシに使う削り節も、東京の阿部鰹節株式会社と、静岡の小林食品株式会社の2種類を使っていて、これも店舗それぞれで違います。そばとツユの組み合わせで言うと、なんと4通りの味が存在しているんですね(!)。

今回、取材した渋谷近辺でいうと、使っているそばは以下のように分かれています。

  • 渋谷下田ビル店(ダイタンフード株式会社)  そば:紀州屋製麺 ダシ:安倍鰹節
  • 渋谷桜丘店  (ダイタンフード株式会社)  そば:紀州屋製麺 ダシ:安部削節
  • 渋谷道玄坂店 (ダイタンイート株式会社)  そば:紀州屋製麺 ダシ:小林食品
  • 渋谷明治通り店(ダイタン食品株式会社)   そば:興和物産  ダシ:安部削節
  • 渋谷東口店  (池袋ダイタンフード株式会社)そば:興和物産  ダシ:小林食品

図表にしてみると、こうなります。

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2つのお店を連食してみれば、その違いがわかるかも?

そして、もりそば2つだけでは物足りないので、こちら渋谷下田ビル店限定の、ネギタ(410円)もいただいちゃいました。

 

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たっぷりのピリ辛白髪ネギにたぬきとワカメ。たぬきがネギの辛味をマイルドにしてくれて、これは美味いですね~。もともとまかないで食べていたものを、限定メニューとして出すようになったとのこと。

 

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通常、「名代富士そば」のたぬきは、丸めのツブツブタイプなのですが、こちらはお店自家製のサラサラタイプ。これがそばとネギによく絡みます。今日は温かいのでいただきましたが、冷でなおかつ温泉卵をトッピングすると、もっといいかも。実は某国民的アイドルグループのIメンバーも食べていたところを過去に目撃されているとか……

いやはや、チェーンというと、どのお店も同じ味かと思いきや、やっぱり違いはあるんですね。冒頭の取材では、麺の違いだけでなく、いろいろなことも聞いてきましたので、そちらの紹介は、次回やらせていただきます。

それではまた、「富士そば」で会いましょう!

 

お店情報

名代富士そば 渋谷下田ビル店

住所:渋谷区宇田川町35-6 下田ビル
電話:03-6276-3525(ダイタンフード株式会社)
営業時間:24時間営業

定休日:無休

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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【東京ソバット団・激賞!】ここだけは絶対に食べておきたい立ち食いそばの名店まとめ

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早くも第12回を数える、東京ソバット団プレゼンツ「立ち食いそばワンダー紀行」。今回はこれまで取材してきた、ワンダーな立ち食いそば店、11軒を振り返ってみましょう! いや~、いま見ても美味しかったし面白かったし、そして食べ過ぎています。立ち食いそば巡りのご参考にどうぞ!

 

【大岡山・よりみち】2つの名を持つお店は都会のいやしスポット!

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▲ごぼう天そば (350円)

 

まず最初は「よりみち」「米次郎」と2つの名を持つ(正解は「よりみち」)、大岡山の立ち食いそば店。ファンの間では長い間の謎だったのですが、今回、あらためて「よりみち」が正解だとわかりました! しかし店主さんいわく「そば屋だってわかれば、どうでもいいよ」とのこと。ギャフン!

ここのおすすめは、ごぼう天そば。太く切ったごぼうをいかだ状に組んだもので、ごぼうの香りが濃厚です。上にちょんと乗った人参もまたいい!

 

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そしてこちらはロードサイド店なんですが、通りから離れているため静かなうえ、店内がえらく落ち着ける雰囲気なんですよ。

まるでおじいちゃんの家に来たような、このまったり感。立ち食いそば店なのに長居しちゃいそう。まさにロードサイドのいやしスポットです!

 

お店情報

よりみち

住所:東京都目黒区南3-8-8
営業時間:6:00~19:00

定休日:日曜日

 

【日本橋・よもだそば】玉ねぎをまる1個使った巨大かき揚げそば!

立ち食いそばファン以外にも有名な「よもだそば」。自家製麺に化調不使用のツユと、こだわりのお店なのですが、天ぷらもまたこだわっています。かき揚げは、使われている玉ねぎが、なんとまる1個。他にもニラ天があったり、週替り限定でいろいろな野菜を使った天ぷらが提供されたりと、実は野菜が美味しく食べられるお店でもあるんです。

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▲特大かき揚げそば (370円)

 

立ち食いそば店なのに本格的すぎると話題の、よもだカレー。こちらにほうれん草をトッピングすると、これまた美味いんですよ。

 

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▲よもだカレー(490円)/ほうれん草のお浸し(150円)

 

実はこのほうれん草、しっかり国産だったりするから、侮れません。最近、野菜不足だなと感じているあなた、ぜひ「よもだそば」をどうぞ!

 

お店情報

よもだそば日本橋店

住所:東京都中央区日本橋2-1-20 八重洲仲通りビル1F
電話:03-3273-0505

営業時間:月曜日~金曜日 7:00~22:00 /土曜日・日曜日・祝日 10:30~15:00

 

【中延・大和屋】なんとイチから手作りする絶品のコロッケそば

一部で熱狂的なファンを持つ「コロッケそば」。多くのお店では冷凍品のコロッケを使うことが多いのですが、なんと「大和屋」はジャガイモをゆでるところから手作りなんですよ。具はジャガイモのみの王道派。しっかりした衣で、ツユに浸ってもすぐに崩れないのがうれしい一品なのです。

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▲コロッケそば (380円)

 

崩れないうちに食べるもよし。しばらく待ってクタクタになってから食べるもよし。コロッケ好きなら、そばなしコロッケのみの「ぬき」で頼むのもいいですぞ。こちら、コロッケ以外の天ぷら類も絶品。コロッケ+天ぷらという贅沢路線で攻めてみるのもおすすめ!

 

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お店情報

大和屋

住所:東京都品川区中延4-5-4
電話:03-3783-3472

営業時間:月曜日~日曜日 6:15~21:00/祝祭日 6:15~15:00

 

【秋葉原・岩本町スタンドそば】東京屈指の暗黒汁と天ぷらでちょい飲み!

最近、流行っている「ちょい飲み」が楽しめるのが、こちらの「岩本町スタンドそば」。多くて迷うほどの天ぷら、メンチ、コロッケのカレーがけ(裏メニュー)でビールとお酒を楽しんだら、濃いツユのスタンダードな立ち食いそばで締める!

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カツ丼のアタマなんてのを作ってくれたりして、さすが、老舗の立ち食いそば店はふところが深いっす。丼ものも充実しているんで、そちらもおすすめです!

  • お好み天ぷら=100円~
  • 缶ビール=360円
  • ワンカップ・缶チューハイ=310円
  • コロッケカレーがけ=200円
  • カツ丼アタマ=300円

 

お店情報

岩本町スタンドそば

住所:東京都千代田区岩本町3-10-8
電話:03-3861-9866

営業時間:月曜日~金曜日 6:20~22:00/土曜日 6:20~19:00
定休日:日曜日・祝日

 

【相模大塚・あさひ】美味すぎて感動してしまう無敵のロードサイド店

神奈川県大和市、国道246号線沿いにある「あさひ」は、多くのドライバーさんに愛される名店。「体にいいものを」との思いから厳選された素材で作られたメニューは、どれもこれもびっくりするほどの美味さなのです。

海鮮かき揚げそばは、ちょい高いものの、そば、ツユ、海老、ホタテがゴロンゴロン入った天ぷらとすべてが、スキなく美味い。

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▲海鮮かき揚げそば(690円・ライス100円)

 

ご飯物も素晴らしく、特にここの「しらす丼」は、しらすも玉子も味が非常に濃厚なのです。

 

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▲しらす丼(玉子のせ・250円)

 

本当にどれもこれも美味いんで、いっそ店に住んで毎日3食、食べたいほどなのです。都内からは少し遠いんですが、ドライブがてらにぜひ!

 

お店情報

あさひ

住所:神奈川県大和市上草柳541
電話:046-263-1422

営業時間:5:30~16:00
定休日:日曜日・祝日
ウェブサイト:そば処あさひ|美味しいそばうどんのお店

 

 

【本蓮沼・そばひろ】深夜にオープンする変則営業のお店に集う人々とは?

中山道沿いにあるロードサイド店の「そばひろ」は、見た目のインパクト大な「春菊天そば」が評判のお店。

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▲春菊天そば(440円)

 

と、ここまでは普通の美味しいお店なんですが、変わっているのが営業時間。なんと22:00~翌7:00という、深夜営業のお店なんです。もともと深夜に働くドライバーさんのための、この営業時間なのですが、集う人々はそれ以外に飲み帰りのサラリーマンや近所に住む人、はたまた犬の散歩ついでに寄る人などさまざま。地元の人たちに愛されているお店なんです。

 

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営業時間的にハードルは高いかもしれませんが、行く価値アリ! 夜中に目の前を行き交うトラックを眺めながら、そばをすするってのも、なかなか楽しいものですよ。

 

お店情報

そばひろ

住所:東京都板橋区大原町10-16
電話番号:非公開

営業時間:22:00~7:00
定休日:土曜日・日曜日・祝日

 

【目黒・田舎】目黒名物は昔ながらの立ち食いそばと名物おとうさん 

目黒駅を出てすぐのところにある、もはやランドマークな「田舎」。オールスタンディングでオープンエア、濃い目のツユにゆで麺とオールドスタイルな立ち食いそば店でそばも美味いんですが、なによりおとうさんがいい。

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▲たぬきに煮玉子ダブル (450円)

 

こんなお大尽なメニューを食べながら聞く話は、競馬やら街のことやら。これらが軽妙で下ネタがちょっと入ったりして、なんとも楽しいんですよ。

開店してから目黒のこの地で48年。最近は老舗店の閉店が続いていますが、

いつまでもがんばってください。今度、食べに行ったら、また話を聞かせてくださいね!

 

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お店情報

田舎そば

住所:東京都品川区上大崎2-27-6
営業時間:月曜日〜土曜日 5:00~22:30/日曜日・祝日 5:0014:00

 

【日暮里・一由そば】立ち食いそばの定番、ゲソ天を心ゆくまで味わえる

立ち食いそばならではの好評メニューといえばゲソ天。そんなゲソ天を日本一売るお店と言われているのが「一由そば」なのです。クリスピーに揚げられた天ぷらを濃い目のツユに浸してかぶりつけば、中からプリプリのゲソがゴロゴロ。まさに至福の瞬間というやつですね。

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▲ジャンボゲソ天そば (340円)

 

この他にもノーマルのゲソ天(310円)に、JKB(ジャンボかき揚げ紅しょうが(370円))があって、海鮮かき揚げ(320円)にもゲソが入っていたりと、まさにゲソを心底、楽しめるお店なのです。

そしてゲソ天そばのサイドにおすすめしたいのがゲソ寿司。

 

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▲ゲソ寿司(1個80円)

 

紅しょうがが混ぜられたすしめしの上にゲソをオン! これがまたそばツユに合うんです。ゲソにまみれたい、そんな時は迷わず「一由そば」にGO

 

お店情報

一由そば

住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8
電話番号:03-3806-6669

営業時間:24時間
定休日:年中無休

 

【稲田堤・星川製麺 彩】製麺所直営店はどこか懐かしい家庭的な味わい

製麺所が営む「星川製麺 彩」は作りたてのそばを併設の店舗、いわゆる掘っ立て小屋(店主さん談)で食べられるのですが、ここがまた手作り感満載の味わい深さでたまらんのです。

そばもなんだかサービス精神満載で、天ざるなんか、なぜかかき揚げが2個も付いてくるんです。

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▲天ざる(500円)

 

そば・うどん以外にも醤油ラーメン(300円)、焼きそば(200円)に定食類も充実。どれもボリュームたっぷりで、どこか家庭的な味わいのするものばかり。掘っ立て小屋の居心地のよさも相まって、なんか小さい頃に友達の家でごはんを食べさせてもらった記憶が蘇って、タマんない気分になるんですよね~。周囲はのどかな田園地帯。散歩がてらにどうぞ!

 

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お店情報

星川製麺 彩

住所:神奈川川崎市多摩区菅馬場1-12-16
電話番号:044-944-8315
営業時間:月曜日~土曜日11:00-14:00
定休日:日曜日・祝日
女将さんのTwitter:星川製麺 彩 (@kazu0226ko) | Twitter
営業情報などつぶやいています

 

【秋葉原・あきば】本格的すぎる十割そばとうどんの美味さに思わず涙

本格派をうたう立ち食いそばは多いのですが、「あきば」はそのなかでも屈指の存在。店主さんはもともとミシュラン1つ星店で働き、本格そばのお店も経営していた生粋のそば職人。自家製麺のノーマルそばも十二分に美味いのですが、最近始めた110食限定の十割そばがもう、涙が出そうなほど美味いんです。とにかく「そば」の美味さを堪能したいならコレ!

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▲十割そば(800円)

 

同じく自家製のうどんもツルツルモチモチで、なんとも官能的な美味さ。温かいツユに冷たいうどんという変わった組み合わせのおろしせいろうどん(460円)がおすすめ!

 

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お店情報 

あきば

住所:東京都台東区台東1-10-3
営業時間:月曜日~土曜日 6:30~15:00(麺がなくなり次第閉店)

定休日:日曜日・祝日
Twitterそば・うどん 「あきば」広報部 (@soba_akiba) | Twitter

 

【牛込柳町・白河そば】透明度の高い塩だし以外もオリジナルな名物がてんこ盛り

立ち食いそばといえばしょうゆのきいた黒いツユが定番。ところがこの「白河そば」はしょうゆを使わず塩を使った、透明度の高い「塩だし」なのです。凝り性のおやじさんはツユのみならず、天ぷらにもこだわりアリ。写真は熊本産の新ごぼうを使った、時期限定のごぼう天そばなんですが、いやもうごぼうの香りや甘さが半端ないんですよ。ごぼうの量もたっぷりで、かなりの満足度です。

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▲ごぼう天そば(520円)

 

そば以外にもかまたまうどん(360円)に夏限定のぶっかけ中華、肉玉中華(670円)に本格カレーなど、オリジナルかつ抜群に美味いメニューが目白押し。おやじさんのこだわりをぜひ、味わってください!

 

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▲ぶっかけ中華(470円)

 

お店情報

白河そば

住所:新宿区原町2-8
営業時間:月曜日~金曜日 7:00~14:30/土曜日 7:00~14:00
定休日:日曜日・祝日(営業する日もあり)

 

いやはや、あらためてまとめてみると、立ち食いそばの奥深さに驚きます。今回、紹介したお店はどこも美味くて面白いお店ばかりなんで、近くに行った時はぜひ! きっと予想以上の素晴らしい食体験ができますよ!

  

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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塩だしツユの超・良店「白河そば」@牛込柳町はうどんもカレーも絶品!【東京ソバット団】

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こんにちは! 東京ソバット団からやってきました、メシ通レポーターの本橋です! 今回はちょっと、いやいや、かなり攻めている立ち食いそば店を紹介したいと思います。

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お店の名前は「白河そば」。大江戸線の牛込柳町駅を出たら歩いて30秒。大久保通り沿いにあります。

 

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創業から40年。もともとフジテレビがあった河田町でやっていて、再開発でこちらに移った老舗店です。立ち食いそばの老舗と聞くと、かえしのきいた真っ黒いツユを思い浮かべますが、こちらのツユはなんと、

透明度の高い塩だしなんですよ。

 

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ツユ以外にも、こちらは個性的なメニューがてんこ盛り。しかもそれがどれも、いちいち美味いんです。さっそくいっちゃいましょう! 

 

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店内はオールスタンディングで、券売機はなしの口頭注文。この写真の奥にあるメニュー表を見て注文するんですが、これがもういろいろありすぎて、いつも迷っちゃうんですよ。

 

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とりあえずはスタンダードなところで、ごぼう天そば520円)、お願いします!

 

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じゃん! これです。

この透明度の高いツユが塩だしですよ。色は薄いものの、ダシの旨味はたっぷり。見かけによらず、しっかりしたツユで、これがそばに意外と合うんです。

 

実はもともと醤油を使った普通のツユを使っていた、こちらのお店。

立ち食いそばは、お客さんにすぐ提供するためにツユをずっと温めておかなければならないんですが、それだと時間が経つにつれ味が変わってしまう。それならば味の変わりにくいものを……と考え、醤油の代わりに塩を使うようになったんだとか。

 

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ヒントはオヤジさんが学生時代に寮生活をしていた頃、当番で九州出身の先輩が作った、あごだしを使ったツユ。あごは使っていないそうですが、カツオとしいたけでベースを作り、この塩だしを完成させたそうです。

 

ちなみにこちらのお店は、普通の立ち食いそば店より値段設定が少々高めなんですが、その理由はいい素材を使っているうえに、非常に手も込んでいるから。ごぼう天も見てください。ハシで割れば、ささがきのごぼうがギッシリ。ごぼうの甘み香りを、存分に楽しめる上等品なんですよ。ちなみに使っているごぼうは、熊本産の新ごぼう。柔らかくて香りが強くて、たまらんです。

 

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こちらがオヤジさんこと、店主の面川さん。次々に新メニューを繰り出すアイデアマンです。

 

さてスタンダードな麺をいただいたんで、次は変化球でかまたまうどん360円)。かまたまと聞くと、玉子がポンと乗った、さぬきうどん的なものをイメージすると思いますが、こちらは最初からオヤジさんが混ぜてくれるんですよ。そしてその混ぜ方が激しい!

 

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で、できあがったのがこちら。

 

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撹拌(かくはん)された玉子がメレンゲ状になっています。

 

味は醤油、ポン酢、ナンプラーから選べるんですが、おすすめなのがナンプラー。フワフワかまたまにナンプラーが、抜群に美味いんですよ。よくこの組み合わせを思いついたもんだと、感心しちゃいます。 

 

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ピロピロのひもかわうどんをズババっとすすれば、もう間違いのない美味さですね。

 

ちなみにここのかまたまを食べて以来、我が家のかまたまも、この作り方でナンプラー。小学生の子どもにも好評ですよ。 

 

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さて、そば、うどんを堪能したら、お次は中華。

自分でも書いていて、なんのお店の取材をしているのかわからなくなってきましたが、暑い時期限定で出しているぶっかけ中華470円)が絶品なんです。 

 

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水でしめた麺に、キンキンに冷やしたツユをぶっかけたもの。さっぱりしていて、食欲がない真夏でもズバズバ食べられます。

 

ちなみにお気づきかもしれませんが、薬味としていろんなメニューで使われている青ネギ、ゴマ、天かすが、いい仕事をしているんですよ。中華麺にそばつゆ(塩だし)、ゴマ、天カス、青ネギに海苔、組み合わせを字面で見ると「?」ですが、これが実際に合わさると、絶妙なバランスの美味さなのです。 

 

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先ほどオヤジさんを「アイデアマン」と書きましたが、より詳しく言えば「組み合わせ」のアイデアが抜群なわけなのですよ。そして、やはり絶妙な「組み合わせ」で、最近生まれたメニューがこちら、肉玉中華670円)。

 

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中華麺にそばつゆ。そこに牛めし用の肉と煮汁をプラス。そしていい仕事をする青ネギ、ゴマ、天かすに温玉を乗せたもの。これもオヤジさんいわく「あるもんで作ったんだよ」とのことですが、これが美味い。塩だしに牛肉の旨味がプラスされて、濃厚でグッとくる味になっているんです。

ちなみにこちら、テレビで見た山形の和風鶏ダシラーメンにヒントを得たとか。もはやあまり共通点はない気がしますが、美味けりゃそれでいいんです!

 

この濃いめな肉玉中華に合わせたいのが、

自家製調味料の「ダチ油」

シソを使った和風ラー油なんですが、これを入れると味がビッと締まって、タマりません。

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さて、「ダチ油」と聞くと、一瞬、「すだち」を使っているのかと思いますが、さにあらず。これはもともと青唐辛子を使ったシソ味噌の副産物。シソと青唐辛子をごま油で炒めたものに味噌を入れるんですが、油を除いてから混ぜるんですね。その時の香り辛味が移った油が、この「ダチ油」。そのシソ味噌はご飯にやたら合うということで「マブダチ」と名付けられているのですが、その「マブダチ」からできた油なので、「ダチ油」と名づけられたわけなのです。

 

いつもではないのですが、店内で販売しております! ダチ油は250円で、マブダチは600円。ちなみにダチ油は肉料理に使うと絶品。冷奴にかけても美味いです。

 

紹介したいメニューがありすぎる「白河そば」ですが、もちろんご飯ものもいいのがあるんですよ。先ほど、牛めしの肉とタレを肉玉中華に使っていましたが、そのタレで豆腐を煮てご飯に乗っけた豆腐めし210円・Sサイズ)。

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いちど煮立ててから一晩冷まして味を染み込ませただけあって、牛肉の旨味がシミシミ。個人的には、某日本橋のおでん屋さんが出す豆腐めしより美味いと思います。ちなみにやたら寄った写真なのは、別の取材で撮ったものだからです。この日は食べ過ぎて、豆腐めしの入るスキマがなかったのです……

 

そしてカレーライス670円)もスゴい! 牛すじスープをベースに大量の玉ねぎ、トマトを使ってまる1日かけて作られた本格カレーは、そのへんのカレー専門店が逃げ出すほどの美味さ。オヤジさんの凝り性な性格が炸裂した逸品なので、ぜひいちど食べていただきたい!

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スタンダードなそばからかまたまうどん、ぶっかけ中華に肉玉中華、さらには豆腐めしにカレーと、一見すると「なんのお店?」ではありますが、どれもこれも美味いからすごい。ぜひいちどどうぞ、というのはこの手の記事の常套句ではありますが、「白河そば」に限ってはいちどじゃとても味わいきれないので二度、三度、いや四度、五度と通ってみてください!

 

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いや~、今回も食べ過ぎちゃいました。

面川さんと奥さん、いつもごちそうさまです!

 

お店情報

白河そば

住所:東京新宿区原町2-8
営業時間:月曜日~金曜日7:00〜14:30、土曜日7:00〜14:00頃
定休日:日曜日・祝日(営業する日もあり)

www.hotpepper.jp

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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秋葉原「あきば」の十割そばとうどんが泣くほど美味い【東京ソバット団】

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東京ソバット団の立ち食いそばワンダー紀行 秋葉原「あきば」

こんにちは! 東京ソバット団の団長、本橋です! 今日もグレイトが過ぎる立ち食いそばを紹介していきたいと思います。

 

さて、立ち食いそばの取材をやっていると「美味しい立ち食いそば屋さん教えて」なんて聞かれることが多いのですが、これがけっこう難しい。

立ち食いそばとひと口に言っても、そばはゆで麺に生麺、押し出し製麺もあるし、ツユもかえしの効いた真っ黒系からバランスのいい和風だし的なものあるし、天ぷらも衣厚めから薄めまでと、いやまぁ、とにかくいろいろあってそれぞれ美味しい。どれが一番とは決められないし、その人の好みもあったりするんで、悩んでしまうんですよ。

しかし! 今回紹介する「あきば」は、そばが好きな人なら誰にでもおすすめできる、すごいお店なのです。

 

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場所は秋葉原の昭和通り口を出たら、左に曲がって昭和通りを御徒町方面に歩くこと5分。

 

実はこのルート、密かに立ち食いそば激戦区で、駅から「あきば」に着くまでに「富士そば」にまた「富士そば」で、さらに「みのがさ」「二葉」とライバルがたち並んでいるのです。しかし、そんな場所にあっても、「あきば」は大評判。それはとにかく、シンプルにそばが美味いからなんです。

 

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毎日、店で打つそばは香りよく喉ごしもいい一級品。ツユもダシ、かえしの旨味バランスが絶妙で、ゴクゴク飲めそうな美味さ。それもそのはず、店主さんはもともと、ミシュランでひとつ星を獲得した店で修行し、ご自身もそば店をされていた、そばの職人。それだけに「美味いそば」に対するこだわりがハンパないのです。今日はそのこだわりの美味さを、ガッツリ紹介しちゃいます!

 

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まず紹介したいのが、1日5食限定の十割そば。下の写真は茹でる前の姿で、一食ずつラップに包まれていますが、これは麺を持った時に他の麺とくっついて切れてしまうのを防ぐため。いや~、大事に扱われているんですね~。

 

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そして、通常のそばよりかかる茹で時間をジッと待って、あらわれたのがこの姿。

 

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これが!

 

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「あきば」の十割そば(800円)

 

はいはい、さっそくいただきますよ!

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うひょー!

 

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いや美味い。通常が1.8ミリのそばなんですが、十割は2ミリと太め。さらに水切りをあえて軽くして、ネトっとした食感にしているんですが、ズゾゾッとすするとそばの香りがブワッ。さらに噛みしめると香りにプラス、そばの甘みが口中に広がるのです。なんというか「濃い」。そして「そば食ってる!」な感じがすごくするんですよ。そばは普通「たぐったり」「すすったり」するもんですが、これはまさに「食ってる」感じ。ホント、そばが美味いんで、ツユはちょっとだけのほうがいい。そのぐらいのレベルです。

 

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なんて、美味い美味いと食べていたら、店主さんが「これで食べてみな」と特別に出してくれたのが……

 

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塩。

新そばの時期だけに出しているという塩をパラパラっと振って試したんですが、これがまた美味い。いや、すごいですねコレ。

正直、800円という価格は立ち食いそば屋としては高いですよ。でもこの「十割そば」、普通のそば店だったら、1,000円以上で出してもおかしくないですよ。そのぐらい美味い。それを800円で出すというのは、むしろ「安い」といっていいでしょう。「あきば」に行ったら、ぜひおすすめの一品なんですが、茹で時間がかかるため、12時~13時は注文できないのでご注意を。

 

さてさて、「あきば」で美味いのはそばだけじゃあないんです。うどん自体は以前から提供していたんですが、このたび茹で時間を短くするために、うどんをリニューアル。これがまた絶品なのですよ。

 

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 というわけでいただいたのが、「おろしせいろうどん」(460円)。

 

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見てください。この艶めかしいツヤ!

 

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もうツルツルのムッチムッチ。ツルッとすすれば、咀嚼から逃げようと口の中でうどんが踊る。噛み締めればムチッとした食感と、そのあとに小麦の甘みがフワッと。

いや~、美味い。官能的ですね、これ。

ちなみにこの「おろしせいろ」と「たぬきせいろ」はツユがあったかい「ひやあつ」(そばもあり)。寒い時期でも冷たいそばを美味しく食べられるようにと考案したらしいのですが、これがいい。あったかいツユで食べると、なんというか、うどんの旨味が柔らかくなるような感じがしますね。

 

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十割そばに続いての、このうどん。猛烈に幸せで、泣きそうになってきました。

 

しかしまだまだ終わらないですよ。お次は春夏メニューの「そばとろ」(560円)。

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いわゆる「とろろそば」ではなく、「むぎとろ」イメージとのことで、よくかき混ぜて食べることをおすすめされました。

 

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泡立つぐらいに、よ~くかき混ぜれば……

 

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そばにとろろが絡みまくるわけなんです。

 

美味いに決まっているじゃないですか。どんなにとろろがまとわりつこうが、そばがしっかり美味いのがすごいですよ。

ちなみにこの「そばとろ」、とろろに味が着けられているので、ツユもそれに合うようチューニングしているのだとか。そんなこだわりは、他のツユも同様で、先ほどの「せいろ」「もり」「かけ」「冷やし」と4種類を用意。いやもう、とにかく美味いそばを作ろうという、店主さんの情熱と努力には脱帽です。

さて、最後の締めに、前から気になっていた「ミニカレー」(260円)をいただきましょうか。ここに来ると、そばやうどんを頼んじゃうんで、食べたことないんですよ。

 

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いわゆるダシの効いた「そば屋のカレー」ではないんですが、これも美味い。適度にスパイシーで旨味が濃い。パクパクいけちゃうやつですよ。

 

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けっこう食べた。でもまだ食べたい。美味しいものは食欲を加速させるって、本当なんだなぁ。

 

そうそう、そばが美味いとなれば、そば湯も美味いです。釜を見ていただければわかるように、かなり濃い目でトロ~リ。

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どれを食べてもハズレがないどころか、どれもこれもが美味い「あきば」。まだ行ったことのない人は一度ぜひ。そば好きならば驚くはずだし、好きでなくても、一度食べれば好きになること間違いないです。

 

お店情報 

あきば

住所:東京都台東区台東1-10-3
営業時間:月曜日~土曜日/6:30〜15:00(麺がなくなり次第閉店)

定休日:日祝日

 

【製麺所直営】気前の良すぎる立ちそば店「星川製麺 彩」の懐かしい味【東京ソバット団】

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こんにちは!  東京ソバット団の団長、本橋です! 今日もい~い感じの立ち食いそば店を紹介していきたいと思います!

 

さて、今回向かったのは、川崎北部、多摩川に近い南武線の稲田堤駅

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まずはのどかな商店街を抜け……。

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そして川を渡りまして……。

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府中街道を東へ。歩くこと約15分の場所にあるのが……。

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製麺所直営の「星川製麺 彩」なのであります!

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どうですか、この外観! 

たまらんもんがあるでしょ? ちなみに店の奥が作業場で、向かって左が調理・販売スペース、右側が飲食スペースになっています。外のテーブルはもちろんオープンテラス。

 

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こちら、もともとは明治30年創業の由緒ある製麺会社だったんですが、18年ほど前に工場前で店舗営業を開始。しかしながら道路から奥まった位置にあって目立たなかったため、せり出すような形でこの建物を増設したんだそうです。

女将さん自ら「掘っ立て小屋」と呼ぶこの建物、基礎はプロにやってもらったものの、あとは全部手作り。やたらにアットホームな雰囲気が、満ち満ちているのであります。

 

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友達の家にいる感がすごい。コーラを飲みながらゲームでもしたいっす。ちなみにすべて女将さんやご家族のお手製です。

 

店の奥には作業場。ここで作られた麺がすぐ目の前で食べられるのです。

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製麺所直営だけあって、お値段もかなりお得。

そば、うどん、ラーメン、どれも激安! しかもうまい棒1本のサービス付き

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かけそば200円。やきそば200円。醤油ラーメン300円。

いつの時代の値段設定かって話ですよ。

 

というわけで、さっそく食べてみましょう! まずは500円というお大尽価格の天ざるいっちゃいましょうか。

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▲天ざる(500円)

 

おお? 頼んでいないのにかき揚げが2個?

あの、これサービスしていただいたんですか?

「いつも2個ですよ。500円で1個じゃさびしいでしょ?」

……なるほど。ずいぶんと気前のいい答えをいただいたのは、こちらの社長。

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左が社長の星川さんで、いつもは製麺をしているそうです。右が女将さんで調理と販売を担当。実はこのお二人はご姉弟。いつもご夫婦に間違えられるんだとか。

 

というわけで気前のいい天ざるをいただきます!

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いや~、麺がツルツルで美味いですよ。さすが製麺所! かき揚げもでかくて具の玉ねぎがたっぷり。う~ん、これは2人で来てシェアするのもいいかも!

 

そしてお次は月見うどん。

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▲月見うどん(250円)

これも美味いです。適度なコシでまさに関東のうどん。「これ、昔食べてたな~」なんて、お店の雰囲気とあいまって、妙に懐かしい気持ちになっちゃいます。

 

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さてさて、我々はソバット団ではありますが、せっかくなんでラーメンもいってみましょう。店長一押しという、ピリ辛和風つけ麺を。こちらも500円というお大尽価格なのですが……。

 

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▲ピリ辛和風つけ麺(500円)

なぜかつけ汁の器のほうが大きいという。しかも汁の中にはピリ辛に炒められた肉とネギがどっさり。ちなみにですが、麺量は300グラムあります。決して麺が少ないわけじゃないですからね。

 

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う~ん、麺がツルプリでワシワシいけます。ていうか、普通に食べていたら最後に具があまってしまいました。

 

こちら、どれもこれもお得なお値段ですが、実は土曜限定で食べ放題コースもやっているんです。

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メニュー限定の場合は500円。全メニューだと1,000円。チャレンジャーは若い人だけでなく、40代以降もけっこういるとか。むむ、これは負けられません。

 

次は変わりメニューの焼きラーメンしょうゆ味をください!

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▲焼きラーメンしょうゆ味(350円)

 

そしてオープンテラス席でいただきます!

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てっきり博多の焼きラーメン的なものを想像していたんですが、どちらかというと油そばっぽいですね。焼きの入った麺がムチムチして美味い! そしてこれも具がたっぷり!

 

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外で食べるのって美味いですよね~。普通の道端なんだけど、この開放感がたまりません! ちなみに夏はお客さんが多いと、写真手前にある(切れてますが)駐車場にテーブルを出すこともあるんだそうです。そっちでも食べたい!

 

いや~製麺所だけあって、やっぱり麺が美味いですね。それと味がプロの作ったカチッとしたものではなく、お母さんが作ったような落ち着く感じがたまらんですね。女将さんいわく「主婦感覚」で作っているらしいので、それがポイントなのかと。 

 

そう考えると2個のかき揚げも「ほら、もっと食べなさいよ」とお母さんに言われているみたいだし、つけ麺や焼きラーメンの具がたっぷり感も、友達の家でごはんをごちそうになった時の「これぐらい食べるでしょ?」と盛られちゃったような、あの雰囲気なんですよね~。

 

なんてことを考えながら甘酸っぱい気持ちに浸りながら、ふと横を見たら落書きノートが……。

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……たまんねえ。

なんていうか、疲れている時とか、ぜひ食べに行くといいですよ。心も体もほぐれていきますから。駅からは少し離れているけど、のどかな雰囲気で散歩気分を楽しめるし、今度の土曜日あたりにぜひ! そして食べ放題に挑戦してみてください!

 

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ここにいると、ついニヤニヤしちゃうんですよね~。

 

※ 金額はすべて消費税込です

 

お店情報

星川製麺 彩

住所:神奈川川崎市多摩区菅馬場1-12-16
電話番号:044-944-8315

営業時間=月曜日~土曜日 11:00~14:00
定休日=日曜日
女将さんのTwitter:星川製麺 彩 (@kazu0226ko) | Twitter
※営業情報などつぶやいています

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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