こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
アウトドアで活躍しまくる取っ手付きアルミ飯ごうを使った、家でも作れるソロキャンプ飯シリーズ。
今回は、オイルサーディン缶とトマトジュース、ミニトマトで作る、うま味たっぷりの洋風炊き込みご飯です。オイルサーディンとトマトは、イタリアンでもおなじみの間違いのない組み合わせ。ビールやワインを飲みながら食べるのにも最高です。
ちなみに、レシピによって炊飯の火加減は様々ですが、私のおすすめは火加減の調節いらず、最初から最後まで弱火でOKの簡単バージョンです。
仕上げでご飯を蒸らすのに専用の保温バッグがあると便利ですが、なければ家にあるタオル(溶ける可能性があるため、化学繊維の入っていないもの)で飯ごうをぐるっと包めば大丈夫。
魚屋三代目の「オイルサーディンとトマトジュースの炊き込みご飯」
【材料】1~2人前
- オイルサーディン 1/2缶(50g程度)
- 米 1合
- ミニトマト 5個(ヘタを取っておく)
- トマトジュース(無塩タイプ) 100ml
- 水 200ml
- コンソメ(顆粒) 小さじ1(キューブなら1/2個)
- 塩 少々
- 黒こしょう、ドライパセリ(あれば) 適量
作り方
1. 米を研いで飯ごうに入れ、水を入れたら、30分~1時間、浸しておきます。
2. 浸水が終わったら、飯ごうから炊飯用に水を100ml取り出し、米は一度ザルなどにあげる。
残りの水は、米をザルにあげるときに捨ててしまってOKです。
3. 飯ごうに米、2で取り出した水を入れ、
トマトジュース、
コンソメ、塩も加えてよく混ぜ合わせる。
ミニトマトとオイルサーディン(油は切らずに)をのせたら、
しっかりとフタをします。
炊いている途中でフタがずれないよう、重石をしておくのもおすすめです。私は金属製のトリベット(鍋敷き)をのせて炊いています。陶器の皿などもよいと思います。
4. 弱火で15~20分を目安に炊きます。火加減の目安はこれくらい。
まずは、水分がフタから少し漏れ始め、次に湯気が上がります。
↓
音がグズグズという低音から、
↓
パチパチという高音に変化したら、香りをチェック。
↓
香ばしい匂いがしていたら炊き上がり。火を止めましょう。
おこげを作りたければ、さらにもう少し火を入れます。少し焦げるような匂いがしたら、美味しいおこげができた合図です。
5. 炊けたら蒸らして仕上げます。今回はタオルで飯ごうをしっかり包んで10分蒸らしました。
飯ごうは熱くなっているので火傷に注意。軍手や鍋つかみが必須です。
6. いい感じに炊き上がりました。食べるときに黒こしょう、あればドライパセリもふります。ベランダや庭で食べてもウマい!
オイルサーディンを油ごと炊き込んでうま味マシマシ
「オイルサーディンとトマトジュースの炊き込みご飯」、トマトジュースで華やかな色に炊き上がりました。
オイルサーディン、ミニトマトとトマトジュースのうま味が米によくしみ込んで、ピリッとした黒こしょうが味のアクセントになっています。オイルサーディンは、油も切らずに一緒に炊き込むのでうま味マシマシ。お酒もすすみます。
炊き上がって蒸らすときに、一度フタをあけてピザ用チーズをのせてもGood。辛いのがお好きなら、食べるときにタバスコなどペッパーソースをふりかけるとググッと大人味になります。
少ない材料で簡単にできるので、家で、アウトドアで、気軽に楽しんでくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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