こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
今シーズンは豊漁で、お店にもお手頃なお値段で並ぶブリ。美味しい旬のブリをたくさん食べていただけるように、私からも手軽で美味しい食べ方をいろいろご紹介しています。
今回は、ブリの刺身でサクッと1人ブリしゃぶ! それも、スープににんにくを効かせた「1人にんにくブリしゃぶ」です。スープは手軽に市販の白だしを使い、そこにスライスしたにんにくを投入。うま味とパンチのあるスープで、ブリと一緒に野菜もたっぷり食べられます。お酒もすすみますよ。
野菜は、スーパーなどでよく見かけるようになった香味野菜ミックスが手軽でおすすめ。細切りの長ねぎ、大根やにんじん、水菜などが入ったもので、サラダ、麺類の薬味、スープの具材、しゃぶしゃぶや焼肉の付け合わせなどにそのまま使えて、すっかりわが家の御用達です。
サラダ用の野菜ミックスに細切りの長ねぎをプラスして使うのもいいですね。
魚屋三代目の「1人にんにくブリしゃぶ」
【材料】1人前
- ブリの刺身 10切れ程度(あれば薄切りやしゃぶしゃぶ用がおすすめ)
- お好みの野菜(細切りの長ねぎ、大根、にんじん、水菜など) 適量(今回は市販の香味野菜ミックスを使用)
- にんにく 1片
- 水 300ml
- 白だし 大さじ4
- 日本酒 大さじ1
- ポン酢しょうゆ、長ねぎ、すりおろしにんにく 適量
- 大葉 お好みで
作り方
1. ブリの刺身は、脂がのった腹側(白っぽい皮がついているのが腹側です)を使いました。しゃぶしゃぶにするといい感じに脂が落ちて美味しくなります。お好みで脂が控えめの背側(青味がかった濃い色の皮が背側です)でもOKです。大葉と一緒に皿に盛り付けます。
柵で買ってきてもOK。その場合は5mmくらいの厚さに切ってください。
2. 長ねぎはみじん切りにして、ポン酢しょうゆ、おろしにんにくと混ぜてつけだれにします。
3. にんにくは薄切りにします。野菜は皿に盛ります。
4. 小鍋(1人用の土鍋がおすすめ)に水、白だし、日本酒、薄切りにしたにんにくを入れて熱し、
沸騰させたらスープは完成です。
5. ブリの刺身、4の鍋、野菜、つけだれをテーブルに運び、準備はOKです。
スープは卓上コンロなどで冷めないように弱火~とろ火で温めながら食べるのがおすすめです。ちなみに、私は1人鍋にはキャンプ用のCB缶バーナーを愛用しています。
パンチのあるブリしゃぶを堪能!
それでは、1人ブリしゃぶのスタートです。ブリをスープの中で2~3回、しゃぶしゃぶしたら、
たれにつけて食べます。
スープにくぐらせたブリの刺身は、脂や青魚特有の臭みがほどよく抜けて食べやすさがアップ。そして、スープとたれに入れたにんにくの風味がブリのうま味によく合うんです! とってもパンチのあるブリしゃぶが食べられますよ。
続いて、スープに野菜を少し入れ、
ブリで巻きながらしゃぶしゃぶして、たれにつけてパクリ。濃厚なブリに香味野菜のシャキシャキ感とさわやかな風味が合わさり、こちらも格別です。ブリだけ、野菜あり、ブリだけ……と味わいと食感の違いを交互に楽しみながら食べるのもおすすめです。
ピリ辛好きな方は、にんにくと一緒にスープに輪切り唐辛子を適量加えてみてください。つけだれに一味唐辛子やラー油を入れて味変するのもGoodですよ。
お腹に余裕があれば、ブリの脂が溶けたスープに残ったつけだれを入れ、中華麺やそうめんを投入! さっぱりしているのにうま味もあるシメラーメン、シメにゅうめんも楽しんでください。
旬のブリの刺身がより美味しく、食べやすくなるにんにくブリしゃぶ。市販品を利用すればすぐに食べられますので、ぜひ作ってみてくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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