老舗魚屋店主が教えるウマいそうめんの食べ方「サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬けそうめん」【魚屋三代目】【メシ通の冷たい麺】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

こう毎日暑いと、やっぱり食べたくなるのが冷たいそうめんですよね。今回は、魚屋の私がおすすめのぶっかけそうめんアレンジ「サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬けそうめん」をご紹介します。

コクうまのにんにく黄身しょうゆに漬けたサーモンは、うま味もパンチ力も跳ね上がりますよ! 薬味をたっぷりのせていただきましょう。

 

魚屋三代目の「サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬けのっけそうめん」

【材料】1人前

  • サーモンの刺身 7~8切れ
  • そうめん 1人分
  • そうめんつゆ(市販品。めんつゆでもOK) 適量
  • 卵黄(余った卵白は汁ものに入れて使うのがオススメ) 1個
  • しょうゆ 大さじ1
  • 煮切りみりん(みりん大さじ1程度を鍋で中火にかけ、1分ほど沸騰させてアルコールを飛ばし、冷ます) 小さじ2
  • すりおろしにんにく 小さじ1/4程度
  • お好みの薬味(今回はみょうが、大葉、青ねぎ、かいわれ大根) 適量
  • 白いりごま 適量
  • キムチ お好みで適量

 

作り方

1. ボウルに卵黄、しょうゆ、煮切りみりん、すりおろしにんにくを入れ、

 

よく混ぜ合わせます。

 

2. 1にサーモンの刺身を入れ、

 

よく絡めたら、ラップをかけて冷蔵庫で5分以上おきます。味がなじみ、ねっとりした感じになったら、サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬けの完成です。

時間があれば、黄身しょうゆに漬ける前にサーモンに軽く塩をふると、臭みや余分な水分が抜け、味もしみやすくなります。サーモンに塩(小さじ1/4程度、分量外)をふって冷蔵庫で5分ほど置き、身から出る水分をキッチンペーパーなどで押さえてください。

 

3. そうめんはパッケージの表記通りに茹で、

 

よく洗って水気を切ったら、深めの器や丼に盛り付けます。

 

4. そうめんにそうめんつゆをかけ、

 

サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬け、刻んだ薬味をのせ、白いりごまをふりかけます。

お好みでキムチものせてお召し上がりください。

 

薬味はたっぷりが正解。かいわれ大根がおすすめです!

にんにく黄身しょうゆに漬けたサーモンは、うま味やコク、甘みなどがよく絡んでいてウマい! そのサーモンがそうめんにねっとりと絡むんですから、少々食欲がなくても箸がどんどんすすんでしまいます。

 

にんにくもガツンと効いていて、そこにキムチものせるとさらに力強さはアップ。キムチのシャキシャキした食感もアクセントになりますよ。

そして、この暑い時期にはさっぱりとした薬味をたっぷりのせるのがおすすめ。今回は刻んだみょうが、大葉、青ねぎ、それから、かいわれ大根も用意しました。ほのかに辛みのあるかいわれ大根が、甘みのあるサーモンによく合うんです!

味変でごま油やお酢をかけると、これまた夏向きの冷麺のような感じにもなります。そちらもぜひお試しくださいね。

ちなみに、サーモンのにんにく黄身しょうゆ漬けは、そのまま酒の肴にするのはもちろん、白ご飯や酢飯にのせたり、手巻き寿司のネタに使ったりしてもOK。いろいろな食べ方でお楽しみくださいね。刺身は、サーモン以外にもタイやヒラメなどの白身魚、マグロやかつおでも美味しいですよ。

 

老舗魚屋店主が10分で作る酒の肴「タコとじゃがいものにんにくバター」のレシピ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

うま味たっぷりで、高タンパク、低糖質、低カロリーのタコ。独特のプリプリ食感もいいですよね。ということで今回は、タコ好きさんにぜひ作ってほしい、10分もあればできる酒の肴「刺身用タコとじゃがいものにんにくバター」を紹介します。タコの食べ方が広がりますよ。

使うのは、火の通りを気にせずに使える刺身用のタコ。じゃがいもと合わせて、つい箸がすすむ甘辛いたれを絡めます。さらに、にんにくとバターでコクとうま味、にんにくのパンチも追加して、シンプルな味付けながら、クセになるひと皿に仕上げます!

 

魚屋三代目の「タコとじゃがいものにんにくバター」

【材料】2人前

  • 刺身用タコ 150g程度(今回は中サイズの足を1本)
  • じゃがいも 1個
  • パセリのみじん切り 適量
  • バター 10g
  • しょうゆ 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • おろしにんにく 小さじ1/4

 

作り方

1. じゃがいもは半分に切ってから、それぞれ6等分に切ります。

今回は新じゃがを使ったので、たわしでしっかり洗って皮付きで調理をしています。それ以外のじゃがいもだと皮がかたいことがあるので、むいて使うのがおすすめです。

 

2. 切ったじゃがいもを耐熱の器に入れて、ラップをかけ、600wの電子レンジで3分加熱します。

 

竹串がスッと刺さればOK。かたければさらに1~2分加熱してください。

 

3. じゃがいもを加熱している間にタコを2~2.5cm角のぶつ切りにしておきます。

 

4. しょうゆとみりん、おろしにんにくをよく混ぜ合わせます。

 

5. フライパンにバターを入れて中火で熱し、

 

バターが溶けたら、混ぜ合わせた4の調味料を加えて煮立たせ、たれを作ります。

 

6. じゃがいもも加え、たれを絡ませたら、

 

タコも加えてサッと炒め合わせます。

タコの炒め時間は20~30秒程度。それ以上加熱すると、どんどん縮まってかたくなってしまいます。

 

7. 器に盛り付け、仕上げにパセリのみじん切りをふります。

 

プリプリとホクホクの対照的な食感が楽しい!

甘辛いたれが絡んだタコとじゃがいもは、タコのプリプリ、そして、じゃがいものホクホクの対照的な食感が楽しい! しょうゆとみりんのこってり味ににんにく&バターが効いて、酒の肴にも、ご飯のおかずにもいいですね。七味唐辛子や一味唐辛子、黒こしょうをふってピリッとした刺激を足しても美味しいです。

じゃがいもを用意するのが手間でしたら、タコだけで作っちゃっても美味しいですし、反対にお好みで茹でたり、炒めたりして火を通したいんげんやズッキーニ、オクラやゴーヤなどをプラスするのもあり。ボリュームが出て、彩りもさらに豊かになりますよ。

ちなみに、梅雨もそろそろ終わる地域が出てくるこの季節、スーパーの鮮魚コーナーなどでタコを見かけることが増えると思います。これは、季節を告げる暦、雑節の1つで、タコを食べる風習がある「半夏生」にちなんだもの。お店で買えるタコとしてはミズダコ、ヤナギダコなどもありますが、数的にはマダコが一番多いです。今回もマダコを使いました。

 

タコ好きに作ってほしい、刺身用のタコの食べ方が広がるアレンジレシピはこちらもおすすめです!

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老舗魚屋店主が旬の初がつお刺身で薬味山盛り「1人てこねずし」を作る【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

さっぱりとした味わいで、赤々とした身が特徴の初がつおは春から初夏、まさに今がシーズン。

スーパーの刺身コーナーでもよく見かけると思います。

先日はその初がつおを卵入りのたれで「ひゅうが飯」にしてコクうまに食べるレシピをご紹介しましたが、

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今回作るのは、酢飯派におすすめの「てこねずし」です。

てこねずしは、漁師さんが船上にて水揚げした魚を捌き、手でご飯と混ぜ合わせたことがその由来という漁師メシ。三重県の郷土料理として紹介されることが多く、おもてなし感あふれる桶や大皿などにたっぷり盛られたものを見たことがある、という方もいらっしゃると思います。

そのてこねずしを、ここでは即席のすし酢を使って手軽に1人分だけ作ります。家にある調味料で手軽にできますよ!

 

魚屋三代目の「初がつおの1人てこねずし」

【材料】1人前

  • かつおの刺身 7~8切れ
  • 温かいごはん 1人前
  • しょうゆ 大さじ2
  • 煮切りみりん(みりん大さじ1と1/2を鍋で中火にかけ、1分ほど沸騰させてアルコールを飛ばし、冷ます) 大さじ1
  • お好みの薬味(今回はしょうが、みょうが、長ねぎ、青じそ) 適量
  • 白いりごま 適量

(A)

  • 酢 大さじ1強
  • 砂糖 大さじ1
  • 塩 小さじ1

 

作り方

1. しょうゆ、煮切りみりんを混ぜ合わせて漬けだれを作り、かつおの刺身を加えてなじませます。ラップをかけて冷蔵庫で10分以上おきます。

 

2. (A)を混ぜ合わせて即席のすし酢を作り、温かいごはんに混ぜて冷ましておきます。

(A)のすし酢の分量は目安です。味を見ながらお好みで調整してください。市販のすし酢を使ってもOKです。

 

3. 薬味はお好きなものでOK。今回はみょうが、青じそ、しょうが(せん切りにして水にさらしアクと辛みを抜きました)、小口切りにした長ねぎを用意して刻みました。

ほかにもピリッと辛いカイワレ大根をのせたり、さらに辛くしたければ青唐辛子を刻んで足したり、酸味がほしい方はスダチを搾ったりしても美味しいですよ。

 

4. 丼に酢飯をよそい、

 

漬けにしたかつおをのせ、

 

薬味のしょうが、みょうが、薬味ねぎ、大葉をのせ、白いりごまをふります。かつおと薬味、酢飯をよく混ぜてお召し上がりください。

薬味はお好みのもので。たっぷりのせるのがおすすめです!

 

濃密なたれが、酢飯とかつおの橋渡しをしてくれます!

煮切りみりんの濃厚な甘みと香りがしょうゆと合わさった、シンプルながら濃密な漬けだれ。そのたれが、酢飯と、うま味と風味のあるかつおの橋渡しをしてくれますよ。そこにたっぷりのせた薬味の食感と風味が加わって、さらに美味しさがアップ! 味濃いめがお好きな方は、たれをお好みでプラスしてください。

今回はかつおの刺身で作りましたが、まぐろやアジなどもおすすめです。お好きな魚でお試しくださいね。

 

刺身用サーモンを揚げ焼きしてレア&超サクサク「サーモンカツサンド」のレシピ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

徐々に気温も上がり、冷たいビールと揚げ物が美味しい季節! そこで、魚屋の私がおすすめする今回のレシピは、刺身用のサーモンで作る「サーモンカツサンド」です。

火の通りを気にせずに調理できるのが刺身レシピのいいところ。今回は中心はレアに仕上げ、外はカリカリ、中はジューシーなサーモンカツを作り、香ばしいトーストでサンドします。揚げ焼きなので油も少なめでOKですよ。

衣を付けるときに使うのが、卵と水、小麦粉を混ぜたバッター液。バッター液に食材を潜らせてパン粉を付けることで、しっかりと食材にパン粉が付いてカリカリに! また、バッター液で食材がコーティングされた状態で加熱することで、サーモンがパサつかず、仕上がりがジューシーになります。

 

魚屋三代目の「刺身用サーモンでサーモンカツサンド」

【材料】1~2人前

  • 刺身用サーモン(ブロックや柵) お好みの量(今回は300gくらい)
  • 塩、粗びき黒こしょう お好みの量
  • 食パン(今回は8枚切り) 2枚
  • パン粉(乾燥タイプ) 適量
  • サラダ油 適量
  • タルタルソース(市販品。ウスターソースや中濃ソース、マヨネーズなどでもOK) お好みで

(A)

  • 卵 1個
  • 水 大さじ2
  • 小麦粉(薄力粉) 大さじ4

 

作り方

1. サーモンは両面に塩、粗びき黒こしょうをふります。

黒こしょうは多めにふるのがおすすめ。脂の強いサーモンに、ピリリとしてさわやかな黒こしょうの風味がよく合います。

 

今回は厚さ2cmくらいのサーモンのブロックを使いました。大きかったので食パンのサイズに合わせてカットして使い、残りはお刺身でいただきました。

 

2. (A)をボウルに入れてよく混ぜ合わせて、

 

バッター液を作ります。

お好みで小麦粉を大さじ1~2程度増やすと、食べた時にガリガリするくらいしっかりパン粉が付きます。

 

3. ボウルやバットなどにパン粉を用意しておきます。

 

4. サーモンの両面にバッター液をつけ、

 

パン粉も両面に、

 

しっかりとまぶします。

 

5. フライパンにサーモンの厚さの1/3くらいまで油を注ぎます。中火で熱して、バッター液をつけたパン粉を油に落とし、フツフツとして表面まで上がってきたら準備OK。サーモンを入れて揚げ焼きにします。

 

 

まずは3分ほど揚げ焼きにして、片面がきつね色になったら、

 

ひっくり返して2分。両面とも写真のようにいい色になったら、

 

取り出して、油切りやキッチンペーパーにのせて油を切ります。

今回はレアに仕上げましたが、しっかり火を通したい場合は、中火から少し火を弱めて、両面5分ずつを目安に加熱してください。

 

6. サーモンの油を切っている間に、オーブントースターやグリルで食パンをトーストします。

食パンはお好みで焼かずにそのままでもOKです。

 

7. 食パンの上にサーモンを置き、

 

お好みでタルタルソースをつけ、もう1枚の食パンをのせます。

タルタルソース以外にもマヨネーズ、ウスターソースや中濃ソース、マヨネーズ、あとはレモンを絞っても美味しいですよ。

 

切りやすいようにラップで包み、

 

食べやすく半分にカットしたら完成です。サーモンはこんなにジューシーに!

 

あえてサーモンだけ! サーモンのうま味を味わうカツサンド

トーストの香ばしい風味、衣のサクサク感、そして、レアに揚げ焼きにしたサーモンの脂とうま味をガブリと一気に食べる贅沢! 今回はタルタルソースをかけたので、うま味、さらに酸味も入ってビールにもよく合います。

ちなみに、残ったバッター液と揚げ油で、輪切りにした玉ねぎを揚げ焼きにして付け合わせにするのもおすすめです。

 

今回は大きめのブロックを使いましたが、柵を使ってもOK。野菜などはあえてはさまずに、サーモンだけを存分に味わうトーストサンドです。ぜひお試しください!

また、サーモンには粗びき黒こしょうをふりましたが、クミンやコリアンダー、タイムやローズマリーのパウダーも使うとまた違った風味を足せますよ。スパイスやハーブが好きな方におすすめのアレンジです。

 

旬の初がつおで「ひゅうが飯」。卵、しょうゆ、めんつゆに30分漬けるだけ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

最近、スーパーなどでもかつおの刺身をよく見かけると思います。それもそのはず、今はかつおの旬! かつおの旬は年に2回あって、今出回っているのは「初がつお」です。

 

春から初夏にかけて食べられる初がつおはさっぱりとした味わいで、赤々とした身が特徴です。なお、秋には脂がのった「戻りがつお」が食べられますよ。

さて今回は、その初がつおを「ひゅうが飯」にしてコクうまに食べてみます。

ひゅうが飯は愛媛県南部などに伝わる郷土料理で、卵が入った甘じょっぱいたれに刺身を漬け込み、ご飯にのっけて食べるもの。漁師めしがルーツともいわれるだけあって、火を使わずに手軽に美味しくできます。ここでは、そのひゅうが飯をめんつゆを使った即席の“づけだれ”で作ってみます。

 

魚屋三代目の「かつお刺身のひゅうが飯」

【材料】1人前

  • かつおの刺身 7~8切れ
  • 温かいご飯 1人前
  • 白いりごま、薬味ねぎ お好みで適量

(A)

  • 卵 1個
  • しょうゆ 大さじ1と1/2
  • めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1と1/2
  • おろししょうが 小さじ1/2

 

作り方

1. ボウルに(A)を入れて、

 

よく混ぜ合わせます。

 

2. 1のたれにかつおを入れてなじませ、ラップをかけて冷蔵庫で30分以上おいて味をしみ込ませます。

 

30分おくとこんな感じに。かつおの身がたれのいい色に染まりました。

 

3. 時間があればご飯は食べる5~10分前に丼によそい、ラップをかけて常温で冷ましておきます。

熱々のご飯で刺身丼を作ると、刺身が温まって生臭さく感じることがあります。こうしてご飯を少し冷ましておくと、刺身をより美味しく食べられますよ。

 

4. ご飯にたれに漬け込んだかつおをのせたら、お好みで白いりごまをふり、薬味ねぎをのせてお召し上がりください。

 

残ったたれをご飯にかけて卵かけご飯風!

卵の入った濃厚づけだれはコクもうま味もたっぷり! そのたれがうま味のあるかつおにしみて、ご飯がすすんで仕方ない美味しさです。

お好みで、残ったたれをご飯にかけても味の濃い卵かけご飯のようでこれまたウマいです。かつおを食べ終えたら、薬味を追加してたれご飯も楽しめます。たれは味が濃いので、しょっぱくなりすぎないように少しずつかけるといいですよ。

さらに味変で、途中でお茶をかけてお茶漬け風にしたり、おろしにんにくをのせたり、一味唐辛子や七味唐辛子をふってピリッと辛みを効かせたりしても美味しいです。

今回はかつおを使いましたが、同じ青魚のアジ、白身魚の鯛やヒラメなどの刺身を使うのもオススメ。薬味も大葉やみょうがなどお好きなもので作ってみてください。

 

スーパーで買ってきたブリ刺身を5分締めるだけ「シメブリ」強めの脂と酢のさっぱり感で酒がすすむ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

家で手軽に魚を食べたい、そんなときにおすすめの刺身を使ったレシピ。

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今回は、強めの脂のブリ刺身をもうひと味美味しく食べる「シメブリ」を作ります。

スーパーで買ってきたパック入りのブリの刺身を、家にある酢でパパッと締めるだけ。ブリの脂とうま味、そしてお酢のコクとさっぱり感がいいバランスで、酒の肴に、ご飯のおかずにぴったりですよ。ブリの脂は美味しいけどちょっと強くてくどく感じることもある……。そんな方もぜひお試しください。

それと、今回は酢で締めた魚介と相性がいい、甘めのしょうゆだれ「甘醤油」の作り方もご紹介します。

 

魚屋三代目の「シメブリ」

【材料】1~2人前

  • ブリの刺身 7~8切れ(あれば厚切りより薄く切ってあるのがおすすめ)
  • 酢 大さじ2
  • 大根のツマや大葉(刺身パックに付いているものを使用)、わさび お好みで

(甘醤油)

  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ2
  • 水 大さじ1
  • 白いりごま 小さじ1

 

作り方

1. ブリの刺身は軽く塩(分量外)をふって5分くらいおき、

 

身から出る水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。

青魚特有の臭みなどが水分と一緒に抜けて食べやすく、酢締めにしたときに酢もしみ込みやすくなります。この工程は省略してもいいのですが、ひと手間かければより美味しくできるのでおすすめです。

 

2. ブリに塩をふって寝かせている間に、甘醤油を作ります。みりんと水を小鍋に入れ、中火でしっかり沸騰させてアルコールを飛ばします。

水は、アルコールが飛ぶ前にみりんが煮詰まるのを防ぐために入れています。

 

3. 器にしょうゆ、沸騰させた2を入れて混ぜ、粗熱が取れたら白いりごまも加えます。これで甘醤油は完成。

白いりごまはお好みで増量してください。風味が増して美味しいですよ。

 

4. 1のブリをボウルなどに入れ、酢を回しかけて混ぜ合わせたら、5分ほど冷蔵庫に入れます。

 

5. 5分経ったら冷蔵庫から取り出し、キッチンペーパーなどで余分な酢を吸い取ります。

 

6. 器に酢で締めたブリを盛り付け、お好みでわさび、大根のツマや大葉を添えます。甘醤油を入れた小皿も添えます。

 

食感もいいお手軽シメブリ!

シメブリにわさびをちょっとのせて、甘醤油につけていただきます。ほどよい酸味のブリと、やさしい甘みのあるたれ。この2つが相まった甘酸っぱさがなんとも食欲をかき立ててウマい! これは酒の肴に、ご飯のおともに最高です。軽く塩をふって酢で締めたことで、ブリの身は刺身で食べるよりも引き締まって弾力もあります。

今回は締める時間を5分にしましたが、ガッツリと酢が効いたシメブリが食べたい方は、酢を大さじ1ほど増やし、締める時間も5分くらい延ばしてください。食感はそれほど変わりませんが、見た目はもう少し白っぽくなります。

 

ますます気温が上がってくるこれからの時期にも、さっぱりと食べられておすすめのシメブリ。シンプルにしょうゆをつけて食べても美味しいですが、ぜひ甘醤油も作って楽しんでみてください。

なお、今回はブリの腹側(皮が白っぽいのが目安です)を使いました。腹の方が脂が多いので、酢で締めることでより重たい感じを軽減できますよ。脂が少ない背側(皮は青味がかった濃い色でが目安)ならさっぱりと食べられます。部位はお好みで選んでくださいね。ブリ以外には、カンパチやサーモンの刺身を酢締めにしても美味しいです。

 

タンパク質が摂れる「釜揚げしらすの油そば」。電子レンジ40秒の即席だれがウマい【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

1年を通じて手に入り、ベストな塩気でそのままご飯のおともや酒の肴にしても、炒め物や和え物などに入れても美味しい釜揚げしらす。タンパク質もカルシウムも豊富です。

水揚げされる場所や時期によっても多少違いますが、釜揚げしらすや干ししらすは、基本的にはカタクチイワシの稚魚が多いようです。

今回ご紹介するのは、その釜揚げしらすの食べ方が広がるレシピ。めんつゆをベースに超簡単にできるたれで、美味しい「釜揚げしらすの油そば」が食べられます! パックで買ったしらすがちょっと余ったときにもおすすめですよ。

 

魚屋三代目の「釜揚げしらすの油そば」

【材料】1人前

  • 釜揚げしらす 30g
  • 中華麺(生麺、冷凍などお好みで) 1玉
  • サラダ油 大さじ1
  • ごま油 小さじ1
  • 薬味ねぎ、刻み海苔 適量
  • ラー油、かつお節、練り梅 お好みで

(A)

  • めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ2
  • 鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1
  • すりおろしにんにく 小さじ1/2
  • 酢 大さじ1
  • 砂糖  小さじ1/2
  • うまみ調味料(あれば) 少々

 

作り方

1. (A)を耐熱のボウルなどに入れ、軽く混ぜ合わせたら、

 

蒸気が逃げるようにすき間をあけてラップをかけ、600wの電子レンジで40秒ほど加熱します。

 

2. 加熱したらサラダ油とごま油を加え、よく混ぜ合わせれば、たれの完成です。

 

3. 中華麺はパッケージの表記通りに茹で、しっかり湯切りします。

麺は太麺、細麺お好みで。今回は太麺を使いました。

 

4. 器にたれを入れ、

 

茹でた麺を入れます。

 

5. 薬味ねぎ、釜揚げしらすをのせ、刻み海苔をちらしたら完成。たれと麺をよく混ぜ合わせてお召し上がりください。

 

しらすの風味を活かして!

釜揚げしらすのうま味とやさしい塩味に、めんつゆベースのたれがよ~く合います。今回は油そばとして中華麺を使いましたが、冷凍うどんやロングパスタで食べても美味しいですよ。

たれはメインの釜揚げしらすの風味が活きるように、香りと風味が強いごま油は少なめに。サラッとして口当たりが軽いサラダ油を多めにしました。

味変でラー油をかけたり、かつお節をトッピングしてうま味を足したりするのもおすすめです。そして、私のお気に入りの組み合わせが、練り梅! チューブ入りのものでOKですので、麺と絡めるとほどよい酸味がプラスされて、さっぱりと食べられます。

しらすの食べ方が広がる麺レシピ。家で美味しい油そばが食べられますので、ぜひお試しください。

 

暖かくなってきたら、釜揚げしらすの冷たい出汁茶漬けも手軽で美味しいですよ!

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